学戦都市アスタリスクin黒の剣士   作:小説大工の源三

4 / 23
捕捉
和人はアスタリスクで寮ではなくマンションで直葉と二人で生活している。




桐ヶ谷和人と事件の手がかり

和人side

 

シルヴィとオーフェリアが家に泊まりに来た次の日の朝。俺は早めに起きてランニングをする。そのさい重りをつけて走る。星脈世代(ジェネステラ)は身体能力が常人より高いので、普通に走りもし一般人にぶつかって大怪我を負わせてしまうと大変なので、重りがあればそこまでスピードをださずに走れて安全でなおかつ鍛練になるので一石二鳥というわけだ。

 

和人「ふぅ。そろそろ戻るか」

 

俺は汗をタオルで拭いシャワーを浴びに風呂場へ向かう。扉に手をかけようとした時。俺の超感覚(ハイパーセンス)が反応した(嫌な予感がしたのだ)。

 

和人「スグー!風呂に誰か入っているのか?」

 

直葉「シルヴィアさんが今入ってるよ~」

 

和人「そか。ありがと」

 

 

危ない危ない。俺は綾斗と違ってラッキースケベはしない主義でな。(キリッ)てか超感覚が反応しなかったら綾斗と同じ運命をたどっていた気がする。斬擊が飛んでくる、絶対そうだ、ぼろ雑巾のように飛ばされるって。

とりあえず着替え準備してシルヴィが上がるのを待つとしますか。

 

 

閑話休題

 

 

シルヴィが上がったので、次に風呂へ入る。

あ~気持ちいい。ひと汗かいて入る風呂は最高だなぁ~

風呂から上がり、着替えようと風呂から出ると目の前にオーフェリアがいた。

 

えっ…………

 

オフェ「ごめんなさい和人……///」

 

和人「おう、こっちもすまん……///」

 

逆かよ!まさかの逆かよ!これは超直感も反応しないよ!はぁ……この後どういう顔して会えばいいんだよ……

俺はのぼせるまで風呂に閉じ籠ってしまった。

 

 

─────────────────────────

 

 

あの後俺はオーフェリアの顔をあわせることなく学校へ登校した。

メールに『朝のこと気にしなくていいから』とは送った。

 

はぁ~参ったなぁ…とりあえず過ぎたことを考えても仕方ない。今は襲撃事件のことを考えよう。

犯人はアルルカント、もしくは内通者か。

俺としては後者だと思っている。

理由としてはアルルカントがこの時期に直接妨害しに来るとは考えにくい。あそこは鳳凰星武祭(フェニクス)などの星武祭に関心が低い、だが偽形体(パペット)の研究をしている人物がうちの生徒に何かしらの賄賂か何かを渡しただろうと考えている。偽形体(パペット)の研究をしている派閥って確か……

 

夜吹「よー副会長」

 

和人「うわぁ!……なんだ夜吹か脅かすなよ」

 

いつの間に教室に着いていたようだ。夜吹と一緒に綾斗もいるようだ。

 

夜吹「ずいぶんと考え込んでいたみたいだけど、どうした?」

 

和人「ああ、襲撃事件のことでな」

 

夜吹「ふーん。それでお前さんの見立てはどうなんだ?」

 

和人「うちに内通者がいるってことくらいしか予想してない」

 

綾斗「へぇ」

 

和人「てか、夜吹お前眠そうだが夜更かしでもしたのか?」

 

あくびを噛みころしているのがわかる。

 

夜吹「寝たりないんだよ……」

 

綾斗「二度寝したのにか」

 

夜吹「寝足りないもんは足りないんだよ。ふわぁ…」

 

夜吹と綾斗から目を離す。大半の席は埋まっており、あちこちでわいわいと雑談に花を咲かせている。一見すれば普通の学校と変わらない光景だ。

俺は席に着き、机に突っ伏しクラスの光景をただただ眺めていた。

 

 

綾斗「おはよう、ユリス」

 

ユリス「……ああ、おはよう」

 

綾斗が隣に座っているユリスに挨拶をすると短く返したのだ。

あのユリス(・・・・・)がだ。

それと同時にクラスの喧騒がピタリと収まる。

 

「お、おい、今の聞いたか……」

 

「……お姫様が挨拶を返しただと……!?」

 

「聞き間違えじゃないよね……?」

 

「あいつ、どんな魔法を使いやがった……!」

 

「いやまて、そもそもあれは本物なのか……?」

 

一転してざわめきだしたクラスメイトたちにユリスが机おもいっきり叩いて立ち上がる。

 

ユリス「し、失敬だな貴様ら!私だって挨拶くらい返す!」

 

ユリスは憤懣やる方なしといった表情で宣言したがざわめきが収まる様子はない。

 

和人「そりゃあお前、挨拶返したところこのクラスのやつら見たことないもん」

 

俺は何回か返されたことはあるが、彼女からすれば他の連中は有象無象くらいにしか思ってないだろう。

 

しかしまあ、このような調子で打ち解けくれればいいんだが。

ぼんやりと窓の外を見ていると

 

綾斗「さ、紗夜……?」

 

紗夜「……」ムクッ

 

綾斗に名前を呼ばれた少女は無表情に顔を向けていたが、首を傾げてぼそりと呟く。

 

紗夜「綾斗?」

 

綾斗「えええっ!何で紗夜がここに!?」

 

どうやら沙々宮と知り合いのようだ。というか知り合いにしては名前呼びなのは少し違和感がある。綾斗が初対面の人を名前呼びしないことは昨日からわかっていることなので、おそらく幼馴染みかそこら辺だろう。

というかこの考察どうでもいいな。

すると夜吹が新しい玩具を見つけたように目を輝かせて乗りだしている。

 

夜吹「なんだなんだ。お前ら知り合いなのかよ?」

 

綾斗「ああ、うん……古い友人というか……まあ、いわゆる幼馴染みってやつかな」

 

夜吹「幼馴染みぃ?」

 

どうやら俺の考察は間違っていなかったようだ。

 

夜吹は疑わしそうに二人を見比べている。

 

夜吹「だったら何でうちの生徒だって知らなかったんだ?」

 

綾斗「いや、幼馴染みって言っても紗夜が海外に引っ越して以来だから……もうかれこれ六年ぶりぐらいになると思う」

 

夜吹「へー……そのわりに、こっちの反応は薄いようだぞ」

 

沙々宮の表情は変わらず綾斗を見つめたままだ。

てか変わってないな~今年からクラスは同じだったけど沙々宮の表情筋が動いたところを見たことがない。

そもそも沙々宮との関わりが少ないのもあるが。

 

綾斗「んー、そうは言っても昔からこんな感じだったし。これでもきっと驚いている……筈。きっと」

 

きっとかよ!不安なのな綾斗も。

 

夜吹「本当か?」

 

紗夜「……うんちょおびっくり」

 

夜吹「……いや、全然そうは見えないけどな」

 

眉ひとつ動かさない沙々宮に、夜吹が反応に困り、力なく突っ込みを入れる。

 

綾斗「でも、本当に久しぶり。元気だった?」

 

こくりと頷く沙々宮。

 

綾斗「それにしても変わらないね、紗夜は。なんか昔のまんまっていうか……」

 

紗夜「そんなことない。ちゃんと背も伸びた」

 

綾斗「え……そ、そう?」

 

立ち上がり沙々宮。俺としては小学生と言っても大抵の人は騙されると思う身長だ。

 

綾斗「やっぱりそんなに変わってないような……」

 

紗夜「違う。綾斗が大きくなり過ぎ」

 

頬をぷくっと膨らませ反論する。

 

紗夜「でも大丈夫。」

 

えっ何が?

 

紗夜「私の予定では来年くらいには今の綾斗くらいになる。綾斗もまだ背は伸びるだろうから、ちょうど釣り合いが取れるはず」

 

予定かよ!てか一年で三十センチ近くも背を伸ばすなんて、ドーピングでもしないと伸びないだろ!

なんて一人で内心突っ込んでいる俺ってさみしいやつだな。とりあえず事件の手がかりがないか昨日の夜にディルクに連絡をしたことを思い出す。何か掴めていないか確認するべくメールの欄を開く。するとディルクではなく黒猫機関(グルマルキン)に所属する知り合いから連絡が来ていた。

 

和人「アルゴからか……」

 

アルゴ『アルルカントで人工知能の研究をしているって話しと星導館の生徒となにやら取引現場を目撃した人がいたって話しがあったゾ。取引現場のうち一人は痩せ細った人物だそうダ』

 

和人「やっぱり内通者が……ン?」

 

下にスクロールできるので下へ動かすと

 

アルゴ『代金は700円×2ダ。報酬は弾むゾ( *´艸`)』

 

あんにゃろ、いい商売魂してるぜ。普段の1.4倍の値段で来やがった……

俺は一人、頭を抑えた。

顔を上げると沙々宮が頭を抑えていた。理由はすぐわかった。谷津崎先生に拳骨をもらったようだ。

 

 

─────────────────────────

 

放課後になり、俺はアルゴに情報の代金を支払うべく呼び出された場所へ向かう。

 

アルゴ「よっ和坊(かずぼう)

 

和人「もう着いてたのか」

 

アルゴ「さっき来たばっかりだゾ」

 

和人「ホント見上げた商売魂だよ代金1.4×2ってお前……」

 

アルゴ「ケッコー大変だったんだからナ」

 

和人「ハイハイわかりましたよ。ほら」

 

俺は封筒をアルゴに渡す。

 

アルゴ「1400円ちょうどだナ。毎度あリ~」

 

代金を受け取ったアルゴはすたこらさっさと走り去って行った。

 

俺は何処へ行こうか周りを見渡すとそこには朝の件で少し話題になったユリスと沙々宮がいた。

なにやら軽い言い争いをしているようだ。

何か変な気配を感じ上を見るとフード被ったナニかがいた。おそらく今朝と同じ偽形体だろう。嫌な予感がしたので、噴水から離れ様子を伺う。

するとユリスが決闘をしようと手を校章に当てた瞬間、クロスボウ型煌式武装(ルークス)から光の矢が放たれた。だが今朝の偽形体とは別の個体のようだ。何故なら朝、俺がぶっ飛ばした偽形体には腕のパーツを破壊したからだ。

思考を止め、周りを見渡すとユリスが鋭槍の白炎花(ロンギフローラム)を放つが耐熱性が高いのかと思ったが、隣にいた斧を持っている偽形体が盾になったようだ。

次の瞬間、斧を持っている偽形体がぶっ飛んだ。

 

和人「……は?」

 

ユリス達の方へ視線を戻すと沙々宮が彼女の背丈よりも大きい銃を構えていた。

 

和人「なんだありゃ……」

 

俺は耳をすませて二人の会話を聞く

 

紗夜「三十八式煌式型擲弾銃(てきだんじゅう)ヘルネクラウム」

 

和人(グレネードランチャーかよ!)

 

沙々宮が銃口を噴水に向ける。

 

紗夜「……《バースト》」

 

沙々宮が持つ擲弾銃の銃身がほのかに光を帯びる。

星辰力が急速に高まり、彼女の持つ銃に集まって行く。マナダイト煌々と輝きを増す。

つまり彼女は──

 

和人「あいつ流星闘技(メテオアーツ)を放つ気か!」

 

偽形体はあわてて逃げだそうとするが時すでに遅し。

 

紗夜「……どどーん」

 

気の抜けるような掛け声で発射された光弾は着弾と同時に炸裂する。

途轍もない轟音が響き渡る。噴水は木っ端微塵に粉砕されていた。

 

和人(おいおいなんだあの威力。銃の煌式武装であそこまでの火力を出すのにどんな構造してんだよあれ。)

 

俺は一応、煌式武装の改造もとい研究を少ししているので気になってしまった。

沙々宮という名前に聞き覚えがあったが、朝は事件のことで頭がいっぱいだったため、あまり気にしなかった。

 

和人(ヘルネクラウムのマナダイトの輝き方からして、あれはロボスな筈。それを考案したのは沙々宮創一博士だ。つまり彼女は沙々宮博士の娘さんということになる)

 

和人「そろそろ家に戻らないと。スグに怒られる」

 

俺は妹に怒られないうちに家に帰った。

 

 

 




アルゴ(帆坂朋(ほさかとも))
レヴォルフの黒猫機関(グルマルキン)に所属しているが滅多なこと(緊急時以外)ではディルクに呼ばれない。
和人はお得意様としてよく情報提供や情報収集を依頼している。
特徴として頬に三本のヒゲが描かれており。
そのためディルクはアルゴのことを《鼠》と呼んでいる。動かす時は報酬に金や情報を渡している。
(スカウトされた時、アルゴが条件としてだしたらしい)
星武憲章(ステラカルタ)?オレっちにそんなの関係ないゾ。何故ならオレっちは密約ではなくただ情報を売るだけだからナ。






作者の他の作品もよろしくお願いします。



この下作者のどうでもいい話し











やべぇFGOでじいじ引いてレベル上げて、イベント礼装をつけて、ライダークラスを殴ったらとんでもない勢いでHPが溶けてった……(FGO初心者)
化け物や!

カフェにいたエミヤ&槍ニキの番外編読みたい?

  • YES
  • NO
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。