学戦都市アスタリスクin黒の剣士   作:小説大工の源三

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桐ヶ谷和人と事件の真相part①

和人side

 

やべぇ超☆絶眠い。

昨日、煌式武装の調整、及び改造に熱中し過ぎたなこりゃ。授業中欠伸しまくって先生に怒られたなぁ

ン?あれは、クローディアと綾斗じゃないか。

 

和人「おーい、綾斗にクローディアどうしたんだ?」

 

綾斗「和人。実は純星煌式武装(オーガルクス)の適合検査を受けるんだ」

 

クロ「ええ、綾斗のお姉さんが使っていた黒炉の魔剣(セル=ベレスタ)を使いたいと言っていましたので。」

 

和人「四色の魔剣の一つじゃん」

 

綾斗「四色の魔剣?」

 

和人「ああ、黒炉の魔剣含む魔剣の総称だな。ガラードワースの生徒会長兼序列一位の聖騎士(ペンドラゴン)のアーネストが使う白濾の魔剣(レイ=グラムス)がそうだな。赤霞の魔剣(ラクシャ=ナーダ)の所在はレヴォルフだが使用者と青鳴の魔剣(ウォーレ=ザイン)の所在はわからん」

 

一つ嘘を言った。青鳴の魔剣は知らないが赤霞の魔剣の所在は知ってる。誰が使っているのかもだ。俺はディルクの依頼で(形だけだが)そいつを捕獲が目的なのだ。

 

クロ「そういえば和人は襲撃事件の件犯人、誰だかわかりましたか?」

 

クローディアに質問される。

アルゴからの情報を話せばいいのだが、中々口外できるものではない。

 

和人「犯人の目星はついている。犯人に聞かれると不味いので後で連絡してくれ」

 

クロ「わかりました」

 

和人「んじゃ俺は開発室に行ってくるわ」

 

クロ「それでは」

 

俺はクローディア達と別れ開発室に向かう。

 

 

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綾斗side

 

 

すごいな和人。もう犯人の目星がついたのか。

俺なんてまだ憶測の域を出てないのに。

これも和人の強さの一つなのだろうか。

 

綾斗「クローディア昨日の件あれはさすがに明らかな犯罪行為にあたるんじゃないかな?だったら警察に任せるのが普通だと思うけど」

 

先程クローディアが風紀委員が本腰を入れて調査していると言っていたが。あくまでそれは学生による取り締まり機関だ。

正規の捜査機関があるなら、そちらのほうが頼りになるはずだ。

 

クロ「そこが難しいところでして。アスタリスクにも一応警察に準じる星空猟警備隊(シャーナガルム)という組織があるのですが、彼らは少々鼻が利きすぎるのですよ」

 

綾斗「というと?」

 

クロ「彼らの警察権はアスタリスク市街においてのみ発揮されるべきものでして、学園内に及ぶものではない──というのが学園共通の見解で、余程のことがない限り、学園側は彼らを招き入れることをよしとしません」

 

学園の意向は統合企業財体の意向であり、アスタリスクのルールだ。

つまり学園側が許可しない限り、星猟警備隊は介入が出来ないらしい。

 

綾斗「痛くもない腹を探られるのは嫌だってことか」

 

クロ「探られると痛いから嫌なのでしょうね」

 

 

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和人side

 

開発室にて

 

 

和人「よう、来たぜ」

 

モブ1「遅いぞ」

 

モブ2「早くお前の改造型の煌式武装見てみたいんだからな」

 

待ち遠しそうにこちらを見る開発仲間の二人。

ものすごくウズウズしてるのがわかる。

 

和人「おう。持ってきたのは、見た目はFN/ファイブセブンを元に作った銃だ」

 

モブ1「見た目は普通のハンドガンだな」

 

発動体の見た目はただのハンドガンだが起動すれば、おもしろい変化をし銃以外の用途にも使える代物になる。

 

モブ2「早く起動してみようぜ」

 

和人「おう」

 

俺は試作品を起動する。

見た目はなんの変哲もないショットガン型の光学銃だが、用途は様々だ。普通にショットガンの弾を撃てたり、例えばフックショットみたいなエネルギーが出たりして移動にも使える。使用者が能力者だとその能力に応じた弾を撃つことができる。

俺だと火の弾、水の弾、氷の弾、風の弾だったりする。

イメージとしてはダ○大のマ◯ムが使用していた魔弾銃(マダンガン)みたいなものだ。

ユリスなら彼女の技が弾になり撃てる。

回復系の能力だと回復弾が撃てる。

 

モブ1「前からあった案だがよく出来たなこれ」

 

モブ2「さすが和人。俺達に出来ないことを平然とやってのける。そこに痺れる憧れるぅ!」

 

和人「唐突なジョジョネタやめい。あとそれ俺の中の人ネタだから」

 

ちなみにこれの欠点はマナダイトが壊れやすいことだ。

能力者の能力に合わせるために変化する際、負荷がかなりかかるからだ。

ここは要改良の余地ありだ。

 

和人「こいつはスペルバレットVer1.2だ」

 

モブ1「まだ改良の余地があるからな」

 

モブ2「その辺はこっちで量産して実験の繰り返しだな」

 

和人「こいつはおいておくから量産頼む。これ設計図」

 

モブ1「サンキュー」

 

こうして開発の発表は幕を閉じた。

 

 

─────────────────────────

 

しばらくして消灯時間になり。クローディアから連絡が届き、女子寮に侵入?することとなった。

綾斗も呼ばれていたので一緒に行くこととなったが、綾斗は不安そうな顔をしている。

 

綾斗「ユリスに見つかったら今度こそ命がないだろうな……」

 

女子寮は一見すると警備さほど厳重ではなさそうではあるが、それには理由があり、星導館学園の女子寮は防犯より撃退に重きをおいているからだ。

確かに《星脈世代(ジェネステラ)》が相手となると並の防犯システムは意味をなさない。かといって厳重にすると暮らしている女生徒にも不便を強いかねない。

 

和人「さてクローディアの自室に行くのだが。綾斗お前が先に行け」

 

綾斗「何で?」

 

和人「俺は時間がかかるからだ。お前なら先日の件で楽々と登って行ったそうだ。だからだ」

 

建前としてはこれでいいだろう。本音としてはクローディアは綾斗にイタズラを仕掛けようとする可能性があるので、綾斗を身代わりにするためだ。

まあ時間がかかることは嘘ではないが。

 

綾斗「わかった。先に行ってるよ」

 

和人「おう」

 

綾斗が飛ぶと同時に俺は純星煌式武装を起動し制服の形状を竜翼に変化させる。

ちなみにもう一つ能力があり、まだ明確にわかっていないが想像を自分に変化を及ぼすことだ。そしてこいつの代償は使用終了後多大な疲労が襲いかかってくることだ。

綾斗がクローディアの自室に入ったのを見計らい翼で飛翔する。

 

和人「おーい綾斗いるか?」

 

綾斗「和人……もしかしてこうなるの知ってて俺を先に行かせたのか」

 

恨みがましい目で俺を見る。

どうやら俺の予想通りクローディアのイタズラに引っ掛かったようだ。

 

和人「何があった」

 

綾斗「クローディアがあんなラフな格好して出迎えてくるとなんて……くつろいでくださいって言われてもどうしたらいいんだよ……」

 

和人「とりあえず元気出せ」

 

綾斗の肩をポンと叩く。

 

クロ「お待たせしました。こちらへどうぞ」

 

しばらくして声がかかったので寝室へ入る。

まあこれはさすがに戸惑うわな。

なんせクローディアの格好はゆるくバスローブを羽織っただけだ。

 

綾斗「なんというか、必要以上にくつろいだ格好なんだね……」

 

クロ「自室ではいつもこうですから」

 

俺は綾斗とソファに座る。

綾斗はキョロキョロしている。大方目のやり場に困っているのだろう。

えっ俺?俺はその辺シルヴィとオーフェリアで馴れてしまったからな……いや馴れちゃいけないんだろうけど。

クローディアがグラスにルビー色の液体を注ぐ。

多分ワインだ。

 

クロ「お二人の分もありますが」

 

綾斗「それが何か聞かないほうがいいんだろうね」

 

クロ「ふふっ、賢明です。和人はどうですか?」

 

和人「俺も遠慮する」

 

帰りもある。酔って捕まるなんて情けないことになりたくない。

 

綾斗「それにしても広いね。これも会長の特権かい?」

 

クロ「いえ、これは生徒会長のではなく序列上位者の特権です。《冒頭の十二人(ページ・ワン)》になればこのような個室もいただけますし。資金面でも色々と優遇があるのですよ」

 

綾斗「へえ、クローディアも《冒頭の十二人》なんだね。じゃあ和人も?」

 

和人「まぁな俺は三位、でクローディアが二位だ」

 

綾斗「そうなんだ……知り合った人の過半数が《冒頭の十二人》なのか」

 

和人「とりあえず襲撃事件のこと話そうぜ。時間もないし」

 

話が脱線しそうになっていたので、戻す。

 

クロ「そうですね。では和人、犯人の目星がついているそうなので教えてください」

 

和人「俺の予想する犯人は──だ」

 

クロ「理由は?」

 

和人「アイツの能力と俺が聞いた情報で推測した」

 

綾斗「──の能力ってそんなに強いの?」

 

クロ「本人からの報告だと、そんなに強力なものではないですが。それにアリバイがあるそうです」

 

和人「あいつみたいに半端に(さか)しいやつは、隠すだろうからな。能力ってのはイメージがあればある程度強力なものになるし」

 

綾斗「能力者が言うと説得力があるね」

 

和人「それにアリバイに関しては、いくら自室に引きこもっても偽形体なら関係なく犯行可能だ」

 

クロ「つまり──は他の学園の……アルルカントの意向で動いている、と見て間違いないでしょう」

 

和人「偽形体が使われていればな。沙々宮の砲撃で壊れなかったしな」

 

綾斗「えっ和人あの場にいたの」

 

和人「いたぞ。知り合いに会うためにな」

 

おっとまた話が脱線しかけてるぞ。

 

クロ「問題は他の学園が絡んでいる以上、こちらも迂闊に動けないのです」

 

和人「実のところ星導館学園(うち)には統合企業財体直轄の特務機関があるが。こいつは上の許可がないとクローディアでも自由に動かせないが、風紀委員会よりも強い権限を持つ組織だ。」

 

その名は影星(かげほし)。レヴォルフでいうところの《黒猫機関(グルマルキン)》だ。

 

クロ「ですが彼らを動かせば、相手もそのことに気づくでしょう。統合企業財体はお互いにその動向を厳しく監視していますからね」

 

和人「そうなったらやつの背後にいる学園は──から手を切ってしまうだろうな。それじゃあ意味がない、証拠を確実に抑えることが我々の勝利だ。んで我らが統合企業財体は無意味な敗北をゆるすほど優しくはない」

 

綾斗「確実な証拠か、あるいは犯人を押さえられる保証がない限り、その人達を動かせないってわけか」

 

クロ「逆に言えば、向こうも襲撃を続行させる可能性が高いということでもあります。そこで綾斗にお願いがあります」

 

クローディアは一呼吸おいて

 

クロ「しばらくの間、ユリスの側についでいてもらえないでしょうか?」

 

綾斗「え?」

 

和人「なるほどな。確かにユリスは近いうちにまた襲撃されるだろう。おそらく次は対処しきれないはずだ」

 

クロ「もちろん可能な範囲でかまいませ。本来は一学生であるあなたです頼むことではないのですが……」

 

綾斗「俺じゃないとダメな理由が?」

 

和人「知っての通り、ユリスは他人との距離を取るやつだ。だが、幸いお前には気を許してようだしな」

 

綾斗「そうかなぁ……まぁ一応学園を案内してもらったし」

 

和人「くくっ、お前は鈍ちんだなぁ」

 

綾斗「話はわかったけど、俺じゃ力になれないと思うよ」

 

クロ「あら、どうしてです?」

 

綾斗「自分で言うのもなんだけどさ、頼りにならないからだよ」

 

クロ「ご謙遜を」

 

綾斗「事実だよ。それに和人の方がいいんじゃないかな?」

 

和人「俺のユリスとの距離はお前より遠いし、俺は俺でやることあるし」

 

クロ「先ほど申し上げたように、できる範囲でかまいません。自分の身が危ないと思ったら逃げてくださっても結構です」

 

和人「それに側に誰かいるだけでも抑止力にはなる」

 

うーんなんか押し付け感がすごいな。

 

綾斗「はぁ……わかったよ。そこまで言うなら引き受けるけど、あんまり期待しないでくれよ」

 

クロ「わかりました」

 

用は済んだし帰りますか。

 

和人「じゃあな」

 

俺は再び服を翼に変化させマンションへ戻った。

 

 

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