勢いでつくった、以上。

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ゆかいなフレンズさん!

ジャパリパーク。それはサンドスターと呼ばれる七色に輝く石のちからでヒトのすがたに生まれ変わったどうぶつたち─フレンズーが仲よくすごしているとっても大きな動物園のこと!

 

フレンズさんたちは、空を飛ぶトリさんのフレンズさんに!動きがすばやいネコさんのフレンズさん!泳ぐの上手なイルカのフレンズさん!色々な特技を持ったフレンズさんがいるんだ!

 

でも、中には変わった特技を持ったフレンズさんもいるんだ!ヒトの姿になったことで、できることが増えたんだね!

 

あっ!ほら、ステージのほうを見てごらん!可愛らしいペンギンのフレンズさんがいるよ!

 

「みんな~!こんにちは~!」

 

「「「「こんにちはあああああああああああああああ!」」」」

 

みんなペンギンさんに夢中だね!

 

「とても元気なへんじありがとう!わたしの名前はジャイアントペンギン!みんなは聞いたことがあるかな~?」

 

「「「「「「知ってるよおおおおお!!かわいいいいいいいいいいい!!」」」」」

 

「でも、ジャイアントなのに、なんかちいさいよ!」

 

「からだは小さくても心の器はとっても広いよ~!それにこう見えてけっこう長く生きてるんだよ~!れきしの深みがあるんだよ~!」

 

 

「「「「「「へええええええええええええええええええ!!!!」」」」

 

「きみたちはペパプは知ってるよね~?実はねぇ!あの子たちをいちにんまえのアイドルに育てたのはわたしなんだよ~!?」

 

「「「「「「ええええええええええええええ!!!!」」」」」」

 

「ということは歌やダンスができるの!?」

 

「歌ってええええええええええええ!!!」

 

 

「じゃあ今日来てくれたみんなにプレゼントとして、一曲歌っちゃおうか!音楽スタート!」

 

♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫

 

「「「「「ぴぎゃああああああああああああああ!!」」」」」

 

みんな大盛りあがりだね!ペンギンさんの歌もダンスも上手!

 

「キュンキュン♫ときめき♪ミラクルパワーであなたのハートをうちぬくぞ♥

 

「ぎゃああああああああああああああああああ!!!!かわいすぎるううううううううううううううう」

 

「だれかあああああああああああああ!救急車を四クレアああああああああああああ!!心の臓が泊まっちまいそうだああああああああ!!」

 

「ジャイアントちゃん最高うううううううううううううう!」

 

「「「「「「ライオン!トラ!チーター!ラタラタ!ラトラーター!

 

サイ!ゴリラ!ゾウ!サゴーゾ!サゴーゾ!」」」」」」

 

~♫ チャチャン

 

「みんな~!ありがと~!CDやグッズもよろしくね~!」

 

「「「「「「ぴぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ」」」」」」」」」

 

「ごううううううううぎゃあああああああああがあぐいあhgはういほあじじゃばばあ」

 

「行かないでええええええええええええええ!」

 

「CDは保存用、鑑賞、布教用、それぞれの予備3枚!6枚買うからあああああああああああああああ!!!!」

 

「また来るよおおおおおおおおおおおお!」

 

「くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」」

 

ステージは大成功!中にはちょっとフィーバーしすぎちゃった子もいるけど!とにかく、みんな大喜びだね!

 

おや?さっきのペンギンのフレンズさんがどっかに行くようだね!出番が終わったから自分のなわばりに帰るのかな?ついていってみよー!

 

フレンズさんたちはそれぞれ自分が住むなわばりを持っているんだ!ある子は砂漠に、ある子は海の中に、またある子は木の上になわばりがあるんだ!このこのなわばりはどこだろう?

 

あれ?これは木でできた、たてものかな?上と下のりょうほうにいっぱいとびらが付いているよ?あ、ペンギンさんが上のかいへ上っていったよ!そして、階段から一番近いとびらのまえで止まった!

 

ガチャリ

 

「あァ~、かったりぃわマジで。こんなことになるなら焼酎飲みまくるんじゃなかったわ。ケッ!」

 

ジャイアントちゃん!?なんか様子がおかしいよ?さっきのラブリーなジャイアントちゃんはどこに行っちゃったの!?それに焼酎飲みすぎ!?そんなことしたら体に悪いよ!

 

「るせぇなぁ、猫かぶって撫で声だして、てきとーうに歌って踊りゃ、あいつらバカみてぇに金落としてくれんだよ!おめぇは引っ込んでろ!」

 

バチーン

 

うわあああああああああああああああああぁぁぁぁ......

 

キラン

 

そう!ジャパリパークが超巨大動物園であり、フレンズたちが動物としての生活習慣を持っていたのは、とうの昔の話でああぁぁああアアる!!

 

その昔、ジャパリパーク本部はパークで働く大量の職員たちの生活を保証するため、超巨大都市の開発に着手したあああ!!!

 

その結果、住宅街はもちろん病院、学校、図書館、飲食店、デパートなどの各種施設がつくられ!交通機関も上下水道も整備されたのだ!

 

それとともに、漫画、アニメ、テレビ、スポーツ、ゲーム、グルメ、インターネッツ!などありとあらゆる娯楽や文化がジャパリパークに流入し、都市ーパークセントラルー周辺に住んでいたフレンズたちにも大きな影響を及ぼしたのであったあああ!

 

その影響は始めは小さなものであったが、やがてフレンズからフレンズへ文化は伝わっていき、ついにはパーク全土に広まるまでに至った!!

 

ジャパリパーク本部は、人間文化をフレンズたちに触れさせることの危険性を懸念していたが、時既に遅し!結局彼らは、フレンズの幸せを一番に考え、フレンズへの情報解禁を行い、フレンズたちはますます人間化していったのだああああああああああああああ!!!!

 

そして現在、2XXX年。木造2階建てのアパートの一室に人間文化にすっかり染まってしまい、自堕落な生活を送っているフレンズがそこにいた!!!

 

「こんな服恥ずかしくして着てられねぇよ!」

 

ヌギヌギポイッ!

 

ジャイアントペンギンは腰のあたりまで伸びた長い髪をポニーテールに結い、上は自分の贔屓の球団─ビッグホーンズ─のTシャツ、下には子ども用パジャマに着替えた!そして、本来体の一部に等しい正装─毛皮─を、部屋の壁にィ!投げ捨てたあああああァ!!

 

「あー、やっぱりこっちのほうが落ち着くぜ...さっそく一杯やるとするか!」

 

トクトク...グビビィ!

 

「かああああぁぁーッ!仕事のあとの一杯は最高だあああ!犯罪的すぎる!あ、今の時間ならまだやってるかもしれない!」

 

テレビのリモコンを手に取りスイッチ・オン!

 

ピッ

 

「9回裏2アウト、ランナー3塁、ビッグホーンズの攻撃。打者は今シーズン54本の、4番ヘラジカ!さあ、今日もビッグフライを見せてくれるのか!?」

 

「おいおい、まじかよ...ピッチャーはインドゾウか...鼻を使った変則投法でえっぐいカーブ投げてくるんだよなあ...頼んだぞ!」

 

「投げたァ!カーブだ!あ、行ったあああああああああああああ!!!」

 

「よっしゃああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

 

「いった、行った!これは間違いない!特大の場外ホームランだああああああああああ!ん、まったこれはタカだ!タカが飛んでいる!!」

 

「な、なんでや!?」

 

「と、とったあああああああああ!?捕ってしまったああああああ!だがしかし、今回のルールでは飛行は禁止だ!これは反則行為だああああああ!なんてことだあああああ!ヘラジカの55号特大ホームランは、スタンドに場外にも行かなかったあああああああああ!」

 

「なにしてくれとんねんワレ!ほんとに卑怯なやつだ!」

 

バァン!バァン!

 

「おーっと!ホーンズとアライサンズの乱闘が始まってしまったああああ!!これは大変なことになってしまいましたあああああああ!」

 

「おう!やったれやったれ!」

 

ドン!ドン!ドン!

 

このようにジャイアントペンギンは一日の大半を!酒を飲みながら野球観戦をして過ごしているぅう!

 

しかし、彼女がこのような生活をしていられるのは何故か!?フレンズがこんな自堕落な生活をしていてもジャパリパーク関係者から何も言われないのは何故なのかあァ!?

 

それは彼女が現在ジャパリパークの目玉、人気アイドルでPPP(ペパプ)の生みの親で!彼女自身もPPP同様に人気のマスコットアイドルだからであああァァる!

 

パークの人間たちは彼女には頭が上がらず、万が一この傍若無人なフレンズを窘めようなどとしたら、アイドルやめちゃおーかな?と脅しをかけられるのだああああ!!

 

そしてジャイアントペンギンはアイドルとしてステージに立ち報酬として、衣食住、何不自由なく暮らせるほどの高収入を得ているのである!

 

だがしかし!それでもこの鬼畜ペンギンは、その収入の大半をいつもパチンコやカジノでスってしまい、怒りと悲しみに満ち溢れ、大量の酒で夜な夜な己を慰めるのだ!!!その結果、現在彼女の所持金は35ジャパリコイン!

 

こうして彼女は嫌々ながらも先ほどステージに立ち、来月分の生活費を手に入れたのであったあああああ!!

 

ピンポーン

 

「なんだよ...」

 

ドンドンドンッ!

 

「そんな叩くなって分かるわ」

 

ガチャリ

 

「パイセン、地団駄が下の方に響いてうるさいんですけど...」

 

「おう、プリンセスじゃね─か!いいところに来た、他のやつも呼んで麻雀でもやらねえか?」

 

「はぁ?そんなのやるわけないですよ...まずルール自体知らないですし...」

 

「わたしが手取り足取り教えて、立派な玄人に育ててやるよ!」

 

「バイニン...?いえ、遠慮しておきます。とにかく、あまりうるさくしないでくださいね!」

 

「はいはーい...」

 

バタンッ!

 

「あーつまんねーの...なんかパチンコ行きたくなってきたなあ。でも来月分の給料はまだ振り込まれてねえし...あっ、フルルのやつにでも借りるか、あいつちょろそうだし。」

 

ジャイアントペンギンは一升瓶の最後の一滴を飲み干し、部屋を出た。

こうして今日も彼女はスられに行くのであった...

 

 



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