手頃なクエストを受けようとギルドにやってきたのだが。
職員「号外!号外です!最前線の砦が壊滅的被害を受けました!」
冒険者「うわあ、もうダメだー!」
ギルド内はまさにパニック状態だった。
訳が分からないので取り敢えず号外を受け取ると。
『〜正体不明の黒竜により、最前線の砦壊滅〜
先程、最前線の砦付近に突如として黒竜が現れ、砦を攻撃。王城ほどの大きさを誇る砦の4分の1がその黒竜が放ったと思われる魔法で破壊。国王陛下やジャティス王子、魔剣の勇者ミツルギなどの重要人物は既に避難したが、黒竜に攻撃が効いている様子はなく、砦が破壊されるのも時間の問題だと思われる』
そしてその黒竜の写真もついていた。
モルガナ「あれ?セトじゃないか」
レイ「セトってあれか?呪怨ペルソナの一種で、兄殺しの破壊神とか言われてるやつか?」
モルガナ「それだ。火炎無効、疾風吸収、呪怨耐性、祝福弱点の奴。そりゃ無理な訳だ、アイツめちゃくちゃ強いからな。ワンショットキルやマハエイガオンなんて直撃したら即死だ即死」
めぐみん「そんな大物が・・・!」
モルガナ「そしてコイツにめぐみんのペルソナは進化しそうなんだが、なんか反応が変だと思ったらそういうことか」
レイ「どういう事だ?」
モルガナ「多分だけど、進化するためにはアイツのエネルギーを吸収しないといけない。それには心を通わせるしかないんだ」
めぐみん「つまり、あのドラゴンと友達になれと」
レイ「無理だろ」
モルガナ「ダウンさせて話し合えばいけるだろ」
レイ「僕達誰も祝福魔法使えないじゃん」
モルガナ「ワガハイ、実はコウガオン使えるぞ」
めぐみん「なら行きましょう!今すぐに行きましょう!我が力を覚醒させるのです!」
レイ「そうだな。あっゆんゆんじゃないか!ちょうどいいところに!」
ゆんゆん「ど、どうしました・・・?」
モルガナ「カクカクしかじかで・・・」
ゆんゆん「分かりました、全力でお手伝いします!」
めぐみん「分かっていますね、殺してはいけませんよ!」
レイ「後はクリスとダクネスだが・・・いたいた」
クリス「なんなのあのドラゴン!めっちゃ怖いんだけど!」
ダクネス「さあみんな、ドラゴン狩りに行くぞ!」
めぐみん「いえ、殺しませんよ?カクカクしかじかでして」
ダクネス「な、なるほど・・・というかめぐみんの管理不足では・・・」
モルガナ「いや、あれはシャドウ化している。後現時点ではアイツはめぐみんと接点がない。話し合って、本来の自分を思い出させるんだよ」
レイ「多分ミュウツーの仕業だ。ミュウツーは認知世界の知識もある。あのビーコンを作成したのもミュウツーだろうな」
ドラミドロ「そうと決まれば早く行くぞ」
全員『よし!』
再度王都へテレポートし、そこからモルガナカーで向かうことに。
めぐみん「もうこの移動方法も慣れてきましたね」
ダクネス「うむ、相変わらずいい眺めだ」
レイ「お、宿がある。寄ってくか・・・ってあれ?エリマキじゃん」
ミツルギ「ミツルギだよ!僕のどこがエリマキなのさ!」
アクア「あら、貴方達!こんなところでどうしたの?」
ミツルギ「その車がものすごく気になるが、今はそれどころじゃない。謎の黒竜によって砦が壊されかけているんだ」
レイ「知ってるよ。というかその黒竜ってね・・・」
ミツルギ「なるほど、そうだったのか。なら僕達も行こう。助けになれることがあるかもしれないからね」
レイ「助かる。後部座席が空いてるからそこに座ってくれ。助手席はめぐみんが陣取ってる。というか国王陛下達は?」
ミツルギ「重症で今は王都に搬送された。女神様が回復魔法を使う暇がないぐらい攻撃が激しかったから、応急処置だけしたよ」
アクア「私はあのドラゴンと戦うの嫌なんですけど!絶対私が食われるじゃない!」
めぐみん「謝礼金が貰えるかもしれませんよ?」
アクア「やりましょう!ええ!ドラゴンごとき、私のゴッドブローで粉砕してあげるわ!」
何という掌返し。
レイ「・・・お前も大変だな」
ミツルギ「魔法は素晴らしいんだけどね(汗)」
ミツルギとアクアも乗せ砦に向かう。
アクア「ここがその砦だったんだけど・・・」
ミツルギ「酷いねこれは。僕達が逃げた時より酷い」
レイ「砦のとの字もないじゃないか」
モルガナ「セトもいないな。どこいった?」
⁇⁇⁇「『ワンショットキル』!」
全員『⁈』
背後から銃弾が飛んできて、地面を深く抉った。
その上空には・・・
セト「まだ生き残りがいたか。ここで始末してくれる!」
黒竜ことセトが、僕達に向かって突進してきた!
レイ「モルガナ、ビーコン起動しろ!めぐみんは僕と起動終わるまで待機!ミツルギとダクネス、ドダイトスとギルガルドは前線にでて、ゆんゆんとデンリュウとラプラスは遠くから攻撃!アイツは火炎と疾風がきかないからな!クリスはバインドかける隙を伺え!ドラミドロとマルヤクデは逃げ道を塞げ!」
全員『了解!』
ダクネス「こっちだ!『デコイ』!」
ギルガルド「『聖なる剣』」
ドダイトス「『ストーンエッジ』!」
ミツルギ「女神様に授かった魔剣グラムの一撃を喰らえ!」
ゆんゆん「『ライト・オブ・セイバー』!」
ラプラス「『うたかたのアリア』!」
デンリュウ「『電磁砲』!」
セト「数押しとは小癪な奴等め!『マハエイガオン』!」
クリス「『スキル・バインド』!」
マハエイガオンは強力な全体攻撃。クリスが止めていなければ全滅していたかもしれない。
セト「⁈無効化なんて厄介な事をする奴がいるのか・・・『マハラギダイン』!」
クリス「うわっ⁈こっち来た!」
標的をスキルを封じれるクリスに定めたようだが、アクアの支援魔法で速度が強化されているためなんとか逃げ切ってくれた。
モナ「ビーコン起動完了!行くぞ、『ランダマイザ』!」
ゼロ「よし、始めようか!『ヒートライザ』!」
イーグル「『コンセントレイト』!」
全員補助技から入り、準備する。
セト「消え去れ、『マハフレイラ』!」
核熱魔法をなんとか躱し、反撃にうつる。
モナ「『コウガオン』!」
ゼロ「『マハブフダイン』!」
イーグル「『メギドラオン』!」
マハブフダインは避けられたが、その隙にコウガオンとメギドラオンが当たった。
セト「『ワンショットキル』!」
ダクネス「『デコイ』!」
アクア「ちょっと大丈夫⁈『ヒール』!」
ワンショットキルを引き寄せたダクネスを遠くからアクアが回復する。
ミツルギ「はああっ!」
セト「ぐおっ⁈」
背後からミツルギが斬りかかりセトの背中に一太刀浴びせた。
ラプラス「『10万ボルト』!」
ドラミドロ「『ヘドロ爆弾』!」
マルヤクデ「『雷の牙』!」
デンリュウ「『パワージェム』!」
ギルガルド「『影討ち』」
ドダイトス「『ウッドハンマー』!」
怯んだところにポケモンの一斉攻撃が入る。
ゆんゆん「『ライト・オブ・セイバー』!」
モナ「『コウガオン』!」
流石に耐えきれず、セトはダウン。
ゼロ「・・・イーグル、出番だ」
イーグル「はい。・・・貴方は何故、砦を襲撃したのですか?」
セト「・・・主に命じられたからな」
イーグル「自分の意思ではないのですか?」
セト「そんな訳ないだろう。俺は誰かに仕えるものだ」
イーグル「そんなに強いのに、従う必要はありますか?貴方には反逆者の素質があります。なら、我と共に魔王を倒しましょう!」
セト「・・・面白い奴だな、お前。ああそうさ、俺はセト。兄殺しの破壊神だ。俺は自分が認めたやつにしか従わねえ!・・・貴様、名前は?」
イーグル「我が名はめぐみん!紅魔族のアークウィザードにして、爆裂魔法を操る者!」
セト「・・・分かった。名前はともかく、実力はありそうだからな。俺の力、貸してやる。ほら、頭の鱗に触れろ」
イーグル「おい、我が名に文句があるなら聞こうじゃないか!・・・まぁいいです」
セトの頭に手を乗せるイーグル。
セト「我は汝、汝は我・・・古の理により、破壊神の力を使うがよい!」
そうセトは叫ぶと、青い光の球となりイーグルの眼帯に取り込まれた。
モナ「・・・どっちかというとワイルドに近かったのか」
ゼロ「もう終わったし、ビーコン停止させとけ」
ゆんゆん「ちょっとめぐみん!あなた紅魔族の中でも珍しい嘘をつくと目が青くなる人にも関わらず、これ以上差をつける気⁈」
イーグル「えっ⁈私の目って嘘つくと青くなるんですか⁈」
クリス「にしても、砦が跡形もないね・・・これ魔王軍が攻めてくるんじゃない?」
アクア「なら外壁だけでも立て直しましょう!そしたら報酬が増えるかもしれないわ!」
ゼロ「がめついな。グラードン、ドダイトス、建材よろしく」
グラードン〔あいよ〕
ドダイトス「了解」
ギルガルド「オマエモヤルキジャナイカ」
ミツルギ「いいんじゃないか?これなら避難した人達がすぐに戦線復帰できそうだ」
ダクネス「力仕事は不本意だが得意だぞ」
イーグル「セト、自分が破壊したのですから手伝ってください」
セト〔まさか破壊神が修復作業をするとは思わなかったが、分かった〕
全員の協力でなんとか外壁は建て直し、帰還することに。
モルガナカー「いやー疲れた。早く帰って寝るか」
めぐみん「先程セトに聞いたのですが、主はやはりミュウツーの事でしたよ」
レイ「やっぱり?」
めぐみん「後、ミュウツーは魔王軍準幹部にして作戦参謀だそうです」
レイ「・・・まずいな、アイツめちゃくちゃ賢いから」
ダクネス「だとしたら、その作戦で目をつけられ・・・!いつか魔王軍の手先が私を狙ってやってくるかもしれない!私は力及ばずさらわれてそれはもう凄いことに・・・!んくぅっ・・・!」
レイ「運転してて突っ込めないから誰か突っ込んでくれ」
ゆんゆん「それにしても、レイさんの状況判断力と指揮の効率の良さには感心しました」
レイ「昔から器用さと知力と機転に関しては自信があるからな」
クリス「倒された幹部は、ベルディア、バニル、ハンス、シルビア。後4人で、アクアさんの魔法があれば後2人程度倒せばいいってウィズが言ってたから・・・」
ゆんゆん「他の幹部の情報、今度ウィズさんに聞きに行きますか?」
ミツルギ「いや、こちらから仕掛けるのは部が悪い。向こうが仕掛けてくるまで待機がいいんじゃないかな」
アクア「いや、あのアンデッド店主を浄化すれば後1人痛いっ⁈」
めぐみん「ダメですよ、そんなことしたら私たち全員バニルに殺されます」
アクア「悪魔の呪いが女神に効く訳ないでしょ!」
レイ「僕達の問題だよ!ミツルギ、アクアを見張っててくれよ?」
ミツルギ「そ、そのつもりだ」
ダクネス「王都が見えてきたな。・・・ん?あそこにアイリス様がいるのは気のせいか?」
モルガナカー「気のせいじゃないな。国王陛下らしい人もいる」
ミツルギ「ジャティス王子もいるね。怪我は治ったみたいだ、よかったよかった」
到着して車を降りると・・・
ベルセルグ国王「君達が本当にあのドラゴンを倒したのか?本当なのか?」
ダクネス「厳密に言えば倒していませんが、我々がもう敵対しないようにしておきました」
アイリス「素晴らしいです!どのような戦いだったのですか?」
めぐみん「一言で言うと数押ししました」
クリス「流石に13対1はやりすぎましたかね」
モルガナ「そんなことないぞ。セトははっきり言ってトップクラスの実力を持つペルソナだ」
レイ「・・・ジャティス王子、先程からジッと見てどうされましたか?」
ジャティス「なっ⁈別にジロジロと見てはいない!」
レイ「そこまでは申しておりません」
ジャティス「まあいい、アイリスは君の事を兄代わりとして慕っていたそうだね」
アイリス「お兄様、アレは私が言い出した事なので・・・」
ジャティス「そんなことはどうでもいい!レイ!俺と決闘だ!勝った方がアイリスの兄になるという条件でな!」
ちょっと何言ってるか分からない。
レイ「いや僕はアイリス様の兄になりたいというわけではないのですが」
ジャティス「強制だ」
レイ「はあ・・・分かりました。しかし僕が勝ってもアイリス様の実の兄になる気はありませんよ?」
ジャティス「それは勝つと言っているのかね?俺は王族だ。王族は強いものが多いぞ!」
こいつめんどくせえ!
レイ「分かっていますよ。以前アイリス様と手合わせした時に嫌というほど」
ジャティス「なら全力でかかってこい!それか尻尾を巻いて逃げ出すか?」
レイ「逃げてもいいのですか?」
ジャティス「ダメだ」
レイ「ですよね(・ω・)」
国王「おいジャティス、落ち着きたまえ・・・別に無理に戦う必要は」
アイリス「お父様、ここは見守りましょう。面白いものが見れる気がしますし、レイ様は強いですから」
国王「そ、そうか?アイリスがそういうなら・・・あ、ミツルギ殿。貴方は今夜のパーティーに参加して行きなさい。他の方々もだ」
ミツルギ「光栄です国王陛下」
ミツルギの言葉に合わせ全員でひざまずく。
王城、闘技場。
以前と同じ加工をして、モナがビーコンを起動し、観客も大量に入っている中、僕と王子が対峙する。
ジャティス「さあ、貴様の全力を見せてみろ!」
レイ「・・・本当にいいのですか?後悔しませんか?」
ジャティス「する訳ないだろう、俺をなんだと思っている!」
仕方ない、これは使いたくなかったが・・・
レイ「分かりました・・・なら、さっさと始めようぜ」
モルガナ「あ、王子終わったな」
全員『?』
《続く》