この混沌の世界に反逆せし幻獣を!   作:ドラミドロの使者

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正体不明の力

[モルガナ視点]

あーあ、なんで王子はあそこまで全力全力言っちゃうかなあ。

レイ?「いくぜ?」

ガスターがレイ・・・いや、Sansの背後に出現し、ビームを連続で撃ち出す。

ジャティス「ひいっ⁈うおっ⁈」

・・・避けるだけで精一杯じゃねえかアイツ。

Sans「正直なところ、この力は使いたくなかった」

地面から骨・・・ではなくレーザーを発射し、それを移動させる。

ジャティス「『エクステリオン』!」

斬撃を連発してレーザーを消していくが、アレでは持たないだろう。

Sans「この力は使った側にも使われた側にも不利益をもたらす」

Sansが腕を振り上げると、ジャティスも浮き上がり天井に叩きつけられる。俗に言う、重力管理だ。

Sans「だがお前はそれを望んだ。ならこちらにもそれに応える義務がある」

めぐみん「いやちょっと待ってください、強すぎやしませんか?」

モルガナ「あれはレイの奥底に眠る力だ。引き出すのには代償が必要だし、使われた側はほぼ確定で終わる」

めぐみん「その、代償というのは・・・」

モルガナ「解除した瞬間、相手に与えた痛みを自分も受ける。殺した場合は・・・死ぬ」

周囲にいた人々『⁈』

モルガナ「アイツ自身、力の事はよく分からないらしい。ただ、何か自分にへばりついていて、それを利用するとああなるってよ」

Sans「まあ、こんなくだらないことに使うなんて嫌だ。今からでも本来の力に戻してもいい」

ジャティス「分かった!俺が悪かった!頼むから元の力で戦ってくれ!」

Sansの力が消え、レイとなる。

レイ「ケホっ・・・」

ダクネス「吐血したぞ!本当に大丈夫なのか⁈」

モルガナ「アイツは絶対に死なない。王子を殺してないからな」

クリス「とてもそうは思えないけど・・・」

大丈夫、アイツならな。そういえば、セトと戦った時に新たなスキル習得してたが・・・

 

 

[レイ視点]

レイ「なかなかキツいな。すぐに終わらせるか」

ジャティス「同感だ。『エクステリオン』!」

レイ「『漆黒の蛇』!」

斬撃を避けつつ唱える。

ジャティス「一体何をし・・・⁈」

地面が黒く染まっているのに気付いたようだ。

レイ「消えろ」

その一言に応じ、地面から巨大な蛇が現れ、ジャティスに噛み付いた・・・

 

数時間後の宴で。

ジャティス「・・・俺の負けだ。悔しいが、兄の座はお前に・・・」

レイ「最初に断ったはずです」

ジャティス「そうだが、こうでもしないと・・・」

レイ「アイリス様も、ジャティス王子が兄である事を望んでいるはずです」

アイリス「私にとってお兄様は、何があっても大切なお兄様ですからね」

そう言ってジャティスに笑いかけるアイリス。

国王「それにしても、その力があれば魔王軍を滅ぼせるのでは?」

モルガナ「ワガハイの話聞いてなかったのかよ。あの力で誰かを殺したら代償で死ぬぞ?吐血もそれが原因だ」

国王「そ、そうか・・・」

国王と王子は立ち去っていった。

レイ「にしても、漆黒の蛇以外と使い勝手いいな。気づかれずに攻撃できる」

めぐみん「でも、範囲はそんなに広くありませんでしたね」

アイリス「あの、せっかくですし皆さん泊まって行きませんか?」

レイ「いや、流石にそんなずうずうしいことは出来ないよ。今朝でてったばっかだし」

モルガナ「今度こそ、領主のパレスを攻略しないとな!」

アイリス「流石にそうですよね(苦笑)・・・パレスとはなんですか?」

レイ&モルガナ&めぐみん「「「あっ」」」

ボロが出ました。

隠しても仕方ないので、洗いざらい話す事に。

アイリス「義賊ですか・・・私は権力者故本来は忌むべき存在なのでしょうが、応援したくなります。というか、実はあの領主殿を監視する為にダスティネス家を派遣したのですよ」

レイ「イグニスさんはつくづく凄い人だと思うけど、いかんせん娘がねえ・・・」

因みにダクネスは昨日と同じく他の貴族に囲まれている。今回は僕達以外全員だ。何故彼らだけかというと、僕達が隠れているから。

めぐみん「まったく、質問攻めに合うのはもうこりごりです」

レイ「同感だ。なんで何回も説明しなくてはならんのだ」

アイリス「あの!」

モルガナ「どうした?」

アイリス「私もパレスに行ってみたいのですが・・・」

めぐみん「おすすめはしませんよ?あそこは本当に危険です。特定の攻撃が効かないシャドウだって存在しますから」

アイリス「やめときます(汗)」

モルガナ「それがいい。流石に王女様をこんな事に付き合わせるわけにはいかないからな」

レイ「バレたら100%僕達の首が飛ぶというのもある」

めぐみん「それでは、そろそろ帰りましょうか。バニルに報告しなければなりませんし」

レイ「あ、そういえば。ダクネスとアルダープの息子の見合いってなんでやらせたんだ?」

アイリス「え?・・・ああ、あれのことですか。私にも分かりません。催眠術にかけられたみたいな気分でした」

モルガナ「マクスウェルの力で辻褄を合わされたに違いないな」

めぐみん「ありがとうございます。おかげで攻略に一歩近づきました」

アイリスに別れを告げ、ダクネス達を呼びに行く。

レイ「にしても、アルダープの奴、随分と勝手な事をしているな」

モルガナ「それを止めるのもワガハイ達の仕事だ。気合入れて行こうぜ!」

めぐみん「我が新たな力で葬って差し上げましょう!」

レイ「クリス、帰るぞー」

クリス「分かった、それではさようなら!」

逃げるようにこっちに走ってきたクリス。コイツも質問攻めにあったのか。

モルガナ「ダクネスと話つけてきた。少し遅れるって」

めぐみん「ほら、帰りますよ!話せなかったからってメソメソしないでください!」

ゆんゆん「だって、だってぇ・・・」

レイ「あ、ミツルギ。僕達はこれで」

ミツルギ「そうか。それじゃ」

アクア「ばいばーい!」

 

その夜、自宅。

レイ「いやーにしても疲れた」

ダクネス「そうか。しばらくはすることもないだろう、ゆっくりしようではないか」

いやあるんですけどね!

めぐみん「そうですね、冬のドダイトスやめんどくさい病発症時のレイではありませんが、しばらくニートしたいです」

クリス「ならこの書類整理手伝ってよ!セトの騒ぎで犠牲者が出たからその整理が終わらないの!」

モルガナ「ちょむすけ、街の散歩に行こうぜ」

ちょむすけ「なうなーう♪」

レイ「気を付けろよー」

めぐみん「明日までには帰ってきてくださいねー」

モルガナとちょむすけを見送っていると。

ダクネス「・・・なんか、子供が遊びに行くのを見送る夫婦みたいだな」

爆弾が投下されました。

レイ「ちょっと何言ってるかわからない」

めぐみん「いいいいや、ここここれはちょむすけの飼い主としてと、当然のことであるからして!」

クリス「漫画みたいな動揺の仕方だね」

ダクネスが漫画とは何かと首を傾げる中、赤い顔でオタオタするめぐみん。

レイ「・・・僕は寝るわ。夜更かしすんなよ、今夜はみんなしそうだし」

ダクネス「いや、何故だ?」

レイ「クリスは書類で徹夜しそうだし、めぐみんは悶々としそうだし、ダクネスはいつもだろ」

クリス「確かに、気をつけるよ」

めぐみん「悶々とってなんですか!私はダクネスの様な変態ではありませんよ!」

ダクネス「・・・そ、そうだな・・・」

レイ「じゃ、おやすみー」

 

部屋に戻って寝る。

どれぐらい時が流れただろうか。

⁇「時空の流れが乱れている」

聞き覚えのない声が聞こえる。

⁇「この世界に、セーブロードが使える奴がいるということだ」

レイ「誰だ?どこにいるんだ!」

目を開けようとしても、目蓋がピタリとくっついて開かない。

⁇「それはお前の使命と大きく関わってくる」

レイ「姿をあらわせ!」

⁇「アルセウス様の命により、お前にこれを渡しておく」

それと同時に、右手に何かが乗せられた。

レイ「誰なんだよ!アルセウス様と何の関係があるんだ⁈」

⁇「それがお前が使命を全うする手助けになる事を願う。仲間に渡せ」

レイ「おい!誰だよ!おい!」

急に目蓋が開くと、そこは自室。ベッドに座っていることから、これは夢だったと分かった。

レイ「何だ夢ー」

ふと右手に目をやると、そこにはポケモンのタマゴが3個。

レイ「・・・うわああああああああああああああ‼︎‼︎」

僕は本能的に絶叫していた。

めぐみん「どうしました何があったのですか⁈夜中に叫ばないで下さい!」

一番部屋の近いめぐみんがすぐさま駆け込んできた。

レイ「夢が・・・タマゴが渡されて・・・アルセウス様が送ってきて・・・」

めぐみん「ちょっと何言ってるかわからないです」

自分でも分からないよ。

クリス「いきなり絶叫しないでよ。いい夢見てたのにって何それ?」

レイ「自分でもおかしな話だと思うけど、夢でもらったポケモンのタマゴ」

ダクネス「にわかに信じがたい話だが、それをどうしろと?夢で何か言っていたか?」

レイ「仲間に渡せって見えない何かが。3個あることから、一人ひとつじゃないか?」

めぐみん「ってことは、使い魔が2匹に・・・!」

クリス「いいの?私としては歓迎するけど」

ダクネス「くれるというなら、遠慮なくもらっておこう」

レイ「ともかく悪いな、夜中に起こしてしまって」

めぐみん「構いません。取り敢えず、夢とタマゴの話は日が昇ってからにしましょうか」

クリス「私は起きてたから気にしてないよ」

ダクネス「同様だ」

レイ「そっかっておい。痴女ネスはともかく、クリスは徹夜すんなって言っただろ」

クリス「それが、もうちょっと、もうちょっとってやってたらいつの間にか・・・」

ダクネス「痴女ネスと呼ばれてなぜか嬉しい私はもうダメだろうか」

めぐみん「ダメです」

 

翌朝の居間。

レイ「・・・で、そのタマゴはアルセウス様の支給品だってよ」

めぐみん「・・・もう一度聞きますが、夢の声に覚えはないのですね?」

レイ「ない。どことなくアルセウス様に似ていたが、なんか違った。軽々しくない」

クリス「確かに、アルセウス様って気楽な方だからね」

ダクネス「そんなのが創造神でいいのか?」

レイ「・・・なんだろう、この光景、凄くシュール」

そりゃそうだ。3人が真顔でタマゴを抱いているのだから。

モルガナ「確かにな。何というか・・・分からん」

めぐみん「取り敢えず、私達はしばらくってえっ⁈」

めぐみんが僕の頭上を見て絶句する。

レイ「どうしたって痛っ⁈」

頭に何かが当たり、痛みでうずくまる。

クリス「これは・・・モンスターボール?しかも3個」

ダクネス「私達用ではないか?このタマゴが帰ったらこれで捕まえろと」

めぐみん「その可能性が高いですね。つまりこれは天界に繋がっている?」

クリス「そうなるね」

めぐみん「さっき言いかけた事ですが、私達はしばらく引き籠りますね。レイとモルガナは家事よろしくお願いします」

レイ&モルガナ「「なめんな」」

 

3人がニート化してポケモン達にも手伝ってもらいなんとか家事を回す事一週間。

めぐみん「レイ!私達のタマゴが孵りそうですよ!」

レイ「分かったすぐ行く!」

クリス「あ、来たね。ほら、ヒビが入ってる」

見ると三つともヒビが入り、揺れている。

そしてまずは。

ダクネス「孵った!孵ったぞ!・・・レイ、コレは何というポケモンだ?」

レイ「小鳥ポケモンのココガラ、飛行タイプ。どんな強敵にも挑みかかる勇敢な性質。返り討ちに遭いながらも鍛えられていく」

ココガラ「ピヨっ」

ダクネス「小さいのに勇敢だとは・・・おや?私にすりよってきたが」

レイ「多分ダクネスを親だと思ってるな」

めぐみん「私のも孵りました!カワイイ・・・!」

レイ「進化ポケモンのイーブイ、ノーマルタイプ。遺伝子が非常に不安定で、8種類の姿に進化する可能性がある」

イーブイ「イブイ!」

レイ「尻尾が花模様だ。ってことはメスだな」

クリス「私のも孵ったよ。メガネかなこれ?」

レイ「幼虫ポケモンのサッチムシ、虫タイプ。畑でよく見かけるポケモン。体に生えた毛で周りで起きている事を感じとる」

サッチムシ「サッチ」

クリス「今は頼りないけど、進化したら強くなるよね?」

レイ「当然」

新たな生命の誕生を見ながら思う。

これから忙しくなりそうだ。

《続く》

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