デュラハン「まままま、毎日毎日毎日毎日っっ‼︎おお、俺の城に、毎日欠かさず爆裂魔法撃ち込んでく頭のおかしい大馬鹿は、誰だあああああああー‼︎」
うわぁ、めっちゃ怒ってる。ってか、爆裂魔法って今僕の隣で青い顔して震えてる紅魔族以外いないじゃねーか。
レイ「ほら、お呼びだぞめぐみん」
僕達に押されてめぐみんが嫌々前に出る。
デュラハン「お前が・・・!お前が、毎日毎日俺の城に爆裂魔法ぶち込んで行く大馬鹿者か!俺が魔王軍幹部だと知っていて喧嘩を売っているなら、堂々と城に攻めてくるがいい!その気が無いのなら、街で震えているがいい!何故こんな陰湿な嫌がらせをする⁈この街には低レベルの冒険者しかいないことは知っている!どうせ雑魚しかいない街だと放置しておれば、調子に乗って毎日毎日ポンポンポンポン撃ち込みにきおって・・・頭おかしいんじゃないのか、貴様っ!」
クリス「ねえダクネス、ドダイトス。一体何があったの?」
ドダイトス「あのミツルギとやらに絡まれた翌日、あいつの爆裂散歩に付き合わされたんだが、その日見つけた廃城に撃ち込んだんだよな。そこにあのデュラハンがいたんだろ」
ダクネス「それからというもの、めぐみんは毎日廃城に爆裂していたからな。気持ちはわからんでもない」
なるほど。自業自得か。
めぐみん「我が名はめぐみん。アークウィザードにして、爆裂魔法を操る者・・・!」
デュラハン「めぐみんってなんだ。馬鹿にしてんのか?」
めぐみん「ちっ、違わい!」
・・・まったくあいつは。
めぐみん「我は紅魔族にして、この街随一の魔法使い。連日の爆裂魔法も、あなたを誘き出すための作戦です!さぁ、ここで討ち取らせていただきますよ!」
ドラミドロ「ちょっと何言ってるかわからない」
レイ「僕のセリフ取るな」
マルヤクデ「ここは乗ってやろうぜ、今日はまだ爆裂撃ってないし」
聞こえたのか、めぐみんの耳がほんのり赤くなる。
そんなめぐみんの様子を完全無視して、デュラハンはこう告げる。
デュラハン「とにかく、もう爆裂魔法はやめろ。嫌というのなら、こちらにも考えがあるぞ」
めぐみん「嫌です」
あ、あの野郎・・・!
それを聞いたデュラハンはうなずくと、めぐみんを指差しー!
デュラハン「汝に死の宣告を!貴様は1週間後に死ぬ!」
その叫び声と、ダクネスがめぐみんの前に出るのは同時だった。
指先から迸った黒い閃光は、ダクネスに直撃し、消えた。
クリス「ダ、ダクネス!大丈夫⁈」
慌てるクリスに対し、ダクネスは不思議そうに自分の体を見ている。
ダクネス「ああ、なんともないが・・・」
デュラハン「フハハ!これは嬉しい誤算だ!その鎧娘の呪いを解いて欲しくば、俺の城の最上階まで来い!さもなくば死あるのみ!クククク、クハハハハハ!」
そう叫び、デュラハンは去っていった。
他の冒険者達がポカーンとたたずむなか、僕はとある木の実を持ってダクネスの前へ。
レイ「これ食え」
ドダイトス「お、それは・・・効果あるのか?」
ドラミドロ「確かこれは混乱やメロメロにも効果があったな。死の宣告にも効果があるんじゃないか?」
マルヤクデ「いや、死の宣告は滅びの歌と同じかもしれないぞ?」
レイ「試す価値はある。ほらダクネス、食え」
ダクネス「さ、流石によくわからない物はちょっと・・・むぐっ⁈」
クリス「ちょっ⁈」
尻込みするダクネスの口に、ラムの実を押し込んだ。涙目で飲み込んだダクネスの体が淡く光る。
めぐみん「死の宣告は消えた様ですね。そ、相当不味いのですか?」
クリス「あのダクネスが涙目に・・・かなりヤバイよね?」
ドダイトス「ラムの実は食えばあらゆる状態異常を治すがとてつもなく不味い。正に良薬口に苦しだな」
マルヤクデ「普段はオボンの実とかと一緒に食べ効果の代わりに味を少しよくするのだが・・・」
レイ「呪い系は強力だからそのまま食わないと無理だと思った」
ドラミドロ「理解した」
翌日・・・
めぐみん「クエストに行きましょう!それか廃城に爆裂散歩に行きましょう!」
クリス「よし皆、クエスト行くよ!(汗)」
レイ「OK」
ダクネス「分かった」
そして、ギルドでブラックファングという巨大な熊の討伐依頼を受けたわけだが・・・
ドダイトス「いだいいだい!コイツ一撃重い!」
ダクネス「私に任せろ!『デコイ』ッ!」
さっきまで壁になっていたドダイトスが悲鳴を上げたので、頬を火照らせたダクネスが囮スキルで熊を引き付けている。めぐみんは爆裂魔法の詠唱をしているので僕達はそれまで護衛なのだが・・・
クリス「うわーっ!一撃ウサギの増援だー!」
レイ「多い多い!どっから湧いたこいつら⁈」
ドラミドロ「流星群撃ちまくってもう疲れたんだが休んでいいか⁈」
マルヤクデ「ダメに決まってんだろ!ああクソっ、『雷の牙』!」
ウサギ「キシャーッ!」
背後からの一撃ウサギの襲撃の対処に追われていた。
一撃ウサギは一見ただの角のあるウサギだが、めぐみん曰く、この前狼を殺して食っていたらしい。
めぐみん「詠唱が終わりました!ダクネス、離れてください!」
レイ「ドダイトス、地震で蹴散らしてくれ!ダクネスは早く来い!」
ドダイトス「わ、分かった!『地震』!」
ダクネス「うわぁぁぁぁ・・・」
めぐみん「『エクスプロージョン』ッッッッ‼︎‼︎」
なんとかウサギと熊を倒して、ぼろぼろで帰還した。
その夜・・・
レイ「アレだ、もう熊はやめよう」
全員「「「「「「賛成」」」」」」
流石の変態も応えたらしい。
マルヤクデ「俺は寝る。報酬うまかったし、明日は休もうぜ」
ドダイトス「賛成。行きたい場所もあるからな」
クリス「そうだね。めぐみん、もう廃城に爆裂魔法撃っちゃダメだよ?」
めぐみん「嫌です」
ドラミドロ「おい」
ダクネス「わ、私としては構わないのだが・・・」
レイ「ダメだ。触らぬ神に祟りなし、というだろ?無駄に怒らせない方がいい」
クリス「・・・女神の前で言うことわざじゃないと思う」
翌日・・・
レイ「お前、知らぬうちに知り合い増やしすぎだろ」
することもなかった僕はドダイトスについてきたのだが・・・
ドダイトス「悪いか?ほーら、こっちだぞー」
男の子A「亀さん待ってー!」
あいつ、子供達に人気だなぁ。
男の子B「お兄ちゃん、亀さんの友達?一緒に遊ぼ?」
そんなキラキラした純粋な目で見ないでくれ。
レイ「分かった。よし、かくれんぼするか!」
子供達『わーい!』
平和だなぁ・・・
そんなこんなで、デュラハンが来て1週間が過ぎた。つまり、本来ならダクネスが死んでしまうということ。ラムの実は偉大なり。
デュラハン「何故城に来ないのだ、この人でなしどもめがぁぁぁぁ‼︎‼︎そして爆裂魔法はやめろと言っただろぉぉぉぉ‼︎‼︎」
僕達はまた緊急の呼び出しを受け、デュラハンと対峙していた。今度は大量のアンデッドナイトを連れているので、本格的に街を襲撃する気なのかもしれない。
レイ「おいめぐみん、お前また爆裂散歩に行ったのか」
よし、一回絞めてやろう。
めぐみん「痛いです苦しいです離してください!ふ、ふぅ。い、言い訳をするとですね、前は平原に爆裂魔法を撃つだけで我慢できたのですが、城へ撃つ事への魅力を覚えて以来、大きくて硬いモノじゃないと我慢できない体いだいっ⁈」
レイ「馬鹿野郎!ってか共犯は誰だ⁈」
僕の問いかけにドダイトスは首を傾げ、クリスは肩をすくめ、ドラミドロは顔の前でヒレを振り、マルヤクデは頭を振る。ってことは・・・
デュラハン「全く、貴様らには仲間を助けようという気は無いのか?今はモンスターとは言え、生前は真っ当な騎士のつもりだった。その俺から言わせれば、あの騎士の鑑の様なあのクルセイダーを見捨てるなど・・・!」
その時。鎧が重くて遅れたダクネスがようやくやってきた。騎士の鑑と褒められて照れているダクネスはデュラハンと目が合うと・・・
デュラハン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、あれぇーーーーーーーーーーーーーーっ⁈」
レイ「おいダクネス、お前めぐみんの爆裂散歩に付き合っただろ!おい!」
ダクネス「なっ⁈す、すみません・・・!」
僕の逆鱗に、流石のダクネスも謝った。
クリス「いやデュラハンの方に触れてあげて」
デュラハン「もういい。本来はこの街周辺のチカラが強くなったと占い師が騒ぐから調査に来たのだが・・・面倒だしもうこの街ごと消してしまうか」
いや何という理不尽。
デュラハン「俺はベルディア!魔王軍幹部のベルディアだ!さぁお前たち!コイツらを皆殺しにせよ!」
その声を合図に、アンデッドナイトの大群が突っ込んで来た!
冒険者「おい!プリーストを!プリーストを呼べー!」
冒険者「聖水を教会からもらってきてくれえーー!」
そんな悲鳴を上げる冒険者を見ながら。
レイ「『狙撃』!」
ハンドガンでアンデッドナイトを1匹ずつ処理していた。
コイツらは鎧の継ぎ目とか顔を狙えば大体一撃で倒れる。そこまで強いというわけでもないが。
マルヤクデ「『はたき落とす』!」
ドラミドロ「『気合玉』!」
ドダイトス「『逆鱗』!」
ポケモン達も苦戦の様子は見られない。
クリス「『バインド』!ほらダクネス、やっちゃって!」
ダクネス「任せろ!ふんっ!」
クリスとダクネスもいいコンビネーションだ。
めぐみん「私の出番は無さそうですねー」
実際、アンデッドナイトの数はかなり減った。というか、もう残りが殆どいない・・・
デュラハン「第2軍、行けー!」
と思っていた時期が僕にもありました。
冒険者「まだいんのかよぉぉぉぉ!」
畜生、こうなったら!
レイ「めぐみーん!街の外で爆裂魔法準備しててくれー!」
めぐみん「ええっ?・・・りょ、了解です!」
レイ「おいダクネス!デコイでアンデッドナイトを引きつけろ!ドダイトスはダクネスを乗せてダッシュで付いて来い!」
ダクネス「わ、分かった!『デコイ』!」
ドダイトス「うおおおぉ素早さ種族値56の全力ダッシュー!」
街中のアンデッドナイトが街の外に誘き出され、
めぐみん「何という最高のタイミング!感謝しますよ!『エクスプロージョン』ッッッッ‼︎‼︎」
めぐみん会心の爆裂魔法が、アンデッドナイトの大群の中心に炸裂した!
ベルディア「・・・・・・・・・・・・・・・」
めぐみん「凄く・・・気持ちよかったです・・・」
幸せそうな声が聞こえる。
レイ「ほら、おんぶしてやる」
めぐみん「あ、お願い致します」
ドダイトス「いやはや、凄い衝撃波だったな。俺が吹き飛びかけたぞ」
レイ「320Kgが跳ぶって想像できない」
ダクネス「ああ・・・吹っ飛ばされて地面を転がされるなど・・・!」
冒険者「やるじゃねーか、頭のおかしい子!」
冒険者「頭と名前だけでなく火力もおかしいな!」
めぐみん「すいません、あの人たちぶっ飛ばしたいので連れてってください」
レイ「無理すんなって。今日は充分すぎる活躍だったんだ。ゆっくり休め」
めぐみん「・・・はい」
そう言ってめぐみんは力を抜き、身を預ける。
遠くでは、ベルディアが震えていた。
ベルディア「ククク、クハハハハ!面白いではないか!まさかこの街で、配下を本当に全滅させられるとは思わなかった!よし、では!」
あっ、やばい。これってテンプレ?
ベルディア「この俺自ら、貴様らの相手をしてやろう!」
正門前にいたベルディアが、大剣を構えてこちらへ駆け出した!
まずい。この状況はかなりまずい。
ベルディア「・・・ほーう?この俺を討ち取ろうと言うのか。さぞかし大層な報酬が貰えるだろうな!倒せれば、の話だが。さぁ、まとめてかかってこい!」
無鉄砲な冒険者達が、ベルディアを包囲し今にも斬りかかろうとしている。
戦士風の男「おい、どんなに強くても後ろに目はねぇ!囲んで同時にやるぞ!」
ベルディアはそれを聴くと、自分の頭を上空へ放り投げた。
レイ「待て、止めろ!」
そんな声も虚しく、冒険者達はベルディアに突っ込み・・・完全に躱された。
冒険者「えっ?」
誰の声だろうか。その直後、彼らはベルディアに切り殺されていた。
ベルディア「次は誰だ?」
その場にいた全員が怯む中、その声に応じる様に、ダクネスが前に出た。
ベルディア「ほう。貴様はあの時のクルセイダーか。面白い」
ベルディアは、めぐみんの力を目の当たりにし、警戒しているのだろう。
大剣を正眼に構え、僕達を庇うその姿には、普段の変態の面影はなかった。
ベルディア「フンっ!・・・は?」
ダクネス「なっ⁈修理した鎧がっ⁈」
ダクネスはベルディアの一閃を受けても、鎧に傷をつけただけだった。流石の硬さだ。
ベルディア「そうか。ならば何度も攻撃するまで!」
ダクネス「いいだろうかかってこい!」
・・・ベルディアとダクネスの交戦が始まって10分が経過した。正確にはダクネスの耐久勝負だが。ダクネスは既に手傷を負わされているにも関わらず、しっかり耐えていた。そこに魔法使いやアーチャー達が攻撃しているが、ベルディアは当たっても気にしていない様だ。ダクネスが折れるのも時間の問題だろう。
めぐみん「レイ、なんとかならないのですか⁈ダクネスにも限界があります!」
背中でめぐみんが悲痛な声を上げる。
レイ「そんな事分かってるし考えてる!ただー?」
気のせいか?今周りにはダクネスを見るめぐみんしかいないのに何かの視線を感じたが・・・
ドダイトス「『ストーンエッジ』!」
ベルディア「⁈」
ドダイトスの不意打ちに反応し、大きな隙を晒した背後に・・・!
マルヤクデ「『フレアドライブ』!」
ベルディア「あづっ⁈」
ドラミドロ「『ハイドロポンプ』!」
ベルディア「ぎゃあぁぁぁぁ!」
これは酷い。
ベルディア「き、貴様ら・・・不意打ちとは卑怯だろう⁈」
ドダイトス「死の宣告なんてできるお前に卑怯だなんて言われたくない」
ベルディア「はぁ⁈」
ポケモンとベルディアが言い合いしている隙に!
めぐみん「あれ?レイ、どこへ・・・」
レイ「ちょっとクリス呼んでくる!あいつ女神だから浄化できるだろ!」
・・・・・
クリス「えっ⁈で、できなくはないけど・・・」
レイ「正体ばれんのが怖いなんて言わせないからな?」
クリス「うう・・・」
・・・・・
ベルディア「うおぉらああぁぁぁ!」
冒険者「うわーっ!ベルディアがキレたー!」
冒険者「死にたくなーい!」
あちゃー、あの不意打ちでキレたのか。
クリス「レイ、ベルディアがこっちきてる!こっち来てるって!」
レイ「使いたくなかったけど仕方ないかぁ・・・『ジオダイン』!」
ベルディア「ぎゃあぁぁぁぁ!」
ドラミドロのドロポンで水浸しになっていたベルディアは、僕の雷魔法で感電した。
レイ「『フレイダイン』!」
そこにすかさず火傷、感電、凍結していると威力の上がる核熱魔法で追撃。
ベルディア「うぎゃあぁぁぁぁ!」
レイ「今だクリス!」
クリス「う、うん!レイもペルソナの力使ったんだし私も覚悟を決めないと!『セイクリッド・ターンアンデッド』ー!」
ベルディア「ひゃあーーーーっ⁈ま、まさか、ここまでの者が駆け出しの街にいるとは・・・」
そう言い残し、ベルディアは消滅した。
というか、クリスが魔法を撃つ際、エリスの姿になってたな。だから嫌がってたのか。
レイ「エリス、蘇生魔法使える?」
エリス「はい、使えますが・・・」
レイ「よし、さっき殺された奴らを蘇生してあげてくれないか?」
エリス「分かりました」
エリスによる蘇生作業が終わって・・・
レイ「・・・あ」
エリス「?どうし・・・あ」
街の正門前で、冒険者達がこちらを見て固まっている。正確にはエリスを。
・・・はい、アクセルの町人にクリスの正体モロバレル。
翌日・・・
ベルディアの討伐報酬が支払われるという事で、僕達冒険者はギルドに集まった。因みに殺された冒険者達も、無事に生き返った。エリスが大量の書類作業で涙目になっていたので、流石に手伝った。
エリス教徒「エリス様ー!」
冒険者「ありがとうございますエリス様!」
クリス「うう・・・」
めぐみん「モテモテですねエリス様」
クリス「やめてぇ・・・」
涙目で弱々しく呟くクリスにめぐみんが追い討ちをかけている。やっぱりこのロリっ子はいじめっ子だ。
レイ「悪いなクリス、こんなことになっちまって」
今回は僕が悪いのでクリスに一言謝った。
魔法使いA「あ、あんた!あのよくわからない魔法なんだったんだ?」
げ。
魔法使いB「是非とも教えて下さい!お金は払います!」
レイ「無理だって!さっきも断っただろ!」
魔法使いA「まぁ、そう言わずに!」
ドラミドロ「・・・ガンバ(^^)」
レイ「畜生めぇぇぇぇ‼︎‼︎」
マルヤクデ「あれ、ドダイトス何処だ?」
ダクネス「ああ、あいつなら子供達と遊んでるぞ。『母親の強い味方の大陸亀』なんて異名をつけられていたな」
めぐみん「異名に関してですが、私を『頭のおかしい爆裂娘』呼ばわりは頂けません!」
ドラミドロ「俺も、『攻撃外しに定評のある海藻』なんて異名がある。海藻はともかく、ダクネスより命中率は高いはずだが・・・」
ダクネス「なっ⁈」
マルヤクデ「・・・『脳筋百足』って・・・ダクネス程脳筋じゃないぞ俺は・・・」
ダクネス「えっ⁈」
30分後・・・
僕とクリスにひっついてきた奴らをなんとか追い払い、なんとかめぐみん達と合流。
ルナ「皆さん、魔王軍幹部ベルディアの討伐、お疲れ様でした!」
冒険者達『うぇーい!』
冒険者達が次々と報酬金を受け取っていく。
そして、ようやく僕達の番が来た。
ルナ「あ、レイさんのパーティーには、特別報酬が出ていますよ」
ドラミドロ「マジで?」
レイ「静かにしてろ!」
ルナ「え、えっと・・・レイさんのパーティーに、魔王軍幹部ベルディアを討ち取った功績を称え、ここに、金3億エリスを与えます」
めぐみん「さっ⁈」
ドラミドロ「ファっ⁈」
ダクネス「何っ⁈」
クリス「嘘っ⁈」
マルヤクデ「ゑゑ⁈」
レイ「すいません、もう一回お願いします」
ルナ「金3億エリスを与えます」
ギルド内がシンと静まり返る。えっ?3億?
ルナさんから重い袋を受け取り、ようやく実感が湧いてきた。
冒険者「3億ってなんだ、奢ってくれー!」
冒険者「エリス様お願いします!奢ってください!」
その奢れコールに、クリス、いやエリスは僕達にアイコンタクトを取り。
エリス「今日は私達が奢ります!皆さん、存分に騒いで楽しみましょう!」
その声に冒険者達が歓喜の声を上げる。今日は遅くなりそうだ。
数日後・・・
めぐみん「ここが新しい拠点ですか!我々にふさわしい豪邸ですね!」
ダクネス「ここは昔は貴族の屋敷だったらしい。とんでもない屋敷だな・・・!」
僕達は引越した。
1億エリスで、この屋敷を買ったのだ。ハッキリ言って、イッシュ地方の、シンオウチャンピオンシロナさんの別荘並みにデカい。シロナさんは考古学者でもあるため、僕の一族とは関わりが深いのだ。
クリス「・・・・・(゚ω゚)」
マルヤクデ「クリス、帰ってこい。驚きで魂が抜けかけてやがる」
ドラミドロ「背中を突いてもびくともしないな。首筋つつくか?」
ドダイトス「やめてやれ」
レイ「よし、部屋に荷物運んだら飯にするか」
ダクネス「そうだな。今日の料理当番は・・・」
マルヤクデ「俺だ」
めぐみん「・・・激辛はやめて下さいね?」
マルヤクデ「チッ、分かった」
ドラミドロ「舌打ちしやがったぞコイツ」
マルヤクデは前に激辛料理を作ったことがある。ダクネスだけは我慢比べみたいだとハァハァしながら食べていたが、他は即アウトだった。
クリス「・・・・・」
ドダイトス「おーい。ちょっとー?オーーーイ!オーーーーーーーーーーーーーーーイ‼︎‼︎」
クリス「うわっ⁈な、何⁈」
レイ「やっと気付いたか」
翌朝・・・
めぐみん「ぜぇ・・・はぁ・・・」
昨日の料理にめぐみん1人が悶絶した後。
ドラミドロ「マルヤクデ、あれはめぐみんの口には合わんだろ」
マルヤクデ「そうか?」
ドダイトス「当たり前だ、激辛とまではいかなかったが13歳の口にはキツすぎる辛さだぞアレは」
マルヤクデ「マトマの実一個でもダメなのか・・・」
レイ「・・・マトマの実なんて入れてたのかお前」
マトマの実とは、俗に言う激辛木の実。そりゃめぐみんが口に入れた瞬間、『ひゃー⁈』と叫んで水をがぶ飲みした後トイレに駆け込むわけだ。
レイ「んじゃ、散歩にでも行くか。めぐみん、お大事に」
めぐみん「あ、ありがとうございます・・・いってらっしゃい・・・」
めぐみん達に見送られ、街へ。
とは言え目的も特にないので、とりあえずウィズの店へ。
ウィズ「あっ、レイさんいらっしゃいませ!」
レイ「おはようウィズ・・・何してんだ?」
何故ナイフでお手玉してるんだよこの店主は。
ウィズ「?店番ですが?」
レイ「ちょっと何言ってるかわからない」
ウィズ「このナイフでお手玉をすると客が来るととある旅商人の方が売って下さったのですよ」
レイ「そんなナイフがあってたまるか!・・・まぁいい。この前みたいなのはないのか?」
ウィズ「えっと、それなら・・・」
ウィズは奥へ引っ込んで、何やら箱をゴソゴソと探っている。
ウィズ「あ、ありました!これです!」
レイ「⁈キーストーンとメガストーン⁈」
メガ進化。それはトレーナーがキーストーンを、特定のポケモンがメガストーンを持つとできる、絆の力による進化。
レイ「この色は・・・デンリュウナイトか」
確かデンリュウは元の世界の手持ちに居たはず。アルセウス様に頼めば連れてこれるだろうか。
ウィズ「やっぱり、これはそうだったんですね!レイさんのために取っておいてよかったです!」
レイ「そうか、ありがとなウィズ。これ、纏めて15000エリスで買い取るよ」
ウィズ「やったー!ありがとうございます!あ、後少しお話が・・・」
レイ「なんだ?」
先程の無邪気な笑顔とは異なり、真剣な表情になったウィズ。
ウィズ「先日魔王軍の者から私が一応幹部だということで通達が来たのですが・・・」
レイ「うん」
ウィズ「その内容が、ミュウツーを仲間に引き入れる事ができたというもので・・・」
・・・・・
レイ「はああぁぁぁぁ⁈⁈⁈⁈」
ウィズ「レイさんがミュウツーを探していると以前仰ってましたので、レイさんにお伝えした方が良いかと思いまして・・・ッ⁈」
レイ「ありがとうウィズ!その情報かなりやばいが提供ありがとう!愛してる!」
そう言いながらウィズに抱きつく。
ウィズ「はわわっ⁈レ、レイさん抱きつくのはやめて下さい!恥ずかしいので・・・というか愛してるって・・・⁈///」
ウィズは赤くなりながら僕と離れようとしてくる。これ以上はウィズが恥ずかしさで倒れそうなのでやめておこう。
レイ「愛してるは冗談だって。ごめん。でもほんとにありがとな」
ウィズ「は、はいい・・・///」
まだフラフラしているウィズを置いて、屋敷に帰ることにした。
レイ「帰ったz」
めぐみん「ダクネスやめて下さい!爆裂魔法食らわせますよ!」
ダクネス「そんな脅しには屈しない!さぁめぐみんもこいっ!」
ゲンコツ×2!
2人「「痛いっ⁈」」
レイ「・・・で、何があった」
ダクネス「私はめぐみんに、カエル狩りに行こうと誘っただけなのだが・・・」
めぐみん「カエルは嫌だと何回言えば分かるのですか!絶対に行きませんよ!」
レイ「なんでだ?前はフツーに爆裂魔法で消しとばしてただろ」
めぐみん「それがこの前マルヤクデと爆裂散歩に行った時、カエルに襲われまして」
・・・
レイ「マルヤクデー!ちょっと降りてこーい!」
マルヤクデ「はいはい・・・どした?」
話を聞けば、こういうことらしい。
めぐみんが爆裂魔法を撃った後、地面から這い出してきたジャイアントトードに囲まれてめぐみんが喰われたらしい。その1匹をマルヤクデが雷の牙で仕留めなんとか逃げ帰ってきたそうだ。
レイ「自業自得じゃねーかはっ倒すぞ」
めぐみん「すみませんでした・・・」
クリス「ただいま〜、いやー今日も大変だったよー」
ドダイトス「また崇められていたからな」
どことなくクリスが嬉しそうなのは気のせいだろうか。
めぐみん「そういう割にはやけに嬉しそうですね?まさか崇拝されることに喜びを覚えたのですか?」
ダクネス「まぁいいではないか。調子に乗って変なことしなければな」
レイ「大丈夫だ、その時は鉄拳制裁するだけだろ?」
僕の言葉にうなずくめぐみん達を見て、
クリス「いや変なことなんてしないから!っていうか味方がいない!」
レイ「あっそうだクリス、アルセウス様に頼んでデンリュウ連れてきてくれ」
クリス&ドラミドロ「「何故に?」」
ダクネス「ん?随分と綺麗な石を持っているな」
めぐみん「強い力を感じます。でも、かなり限定的ですね」
ドダイトス「おっ、キーストーンとデンリュウナイトが手に入ったのか。この前のねがいぼし同様、ウィズの店で買ったのか?」
クリス「えっ、それアンデッド臭が染みついてない?ちょっと貸して」
レイ「ダメだ。ってかアンデッドや悪魔の毛嫌いはいい加減やめろ。ウィズみたく話の通じるアンデッドもいるんだし」
クリス「嫌だ」
レイ「・・・今ここで鉄拳制裁してもいいんだからな?」
クリス「・・・そんなことしたら天罰食らわせるよ?」
レイ「・・・(殺意の眼差し)」
クリス「・・・ごめんなさい許してください!」
ダクネス「女神様に土下座させる程の殺意・・・レイ、是非私にも頼む!」
マルヤクデ「ダメだコイツ救いようがねえ」
クリス「んで、デンリュウを連れてくればいいんだよね?」
レイ「そだ、んじゃ後よろしく」
クリス「まさか幸運の女神、エリスがパシリとして使われるなんてね・・・」
レイ「僕自身の力じゃ時空越えれないから仕方ないだろ」
クリス「・・・正論は時に人を傷つけるよ?」
レイ「正論言われる方が悪い」
クリス「ヴッ」
ドダイトス「おいレイ、そろそろやめてやれ」
めぐみん「エリス様の精神が持ちませんよ?」
ドラミドロ「めぐみん、追い討ちをかけるな」
数分後・・・
デンリュウ「おっレイ久しぶりー!元気してたかー?」
めぐみん「・・・凄く、男勝りですね」
ダクネス「マルヤクデからメスなのにオスみたいだと聞いていたが、予想以上だな・・・」
レイ「ああ、元気だ。ほい、コレやる」
デンリュウ「ん?これはデンリュウナイト?ってことは、キーストーンも手に入ったのか!やるねー!」
ドラミドロ「ようデンリュウ、かわりなさそうでよかった」
マルヤクデ「相変わらずしっぽの輝きは他の個体より眩しいな」
デンリュウ「当たり前じゃん!しっぽの玉はあたしのトレードマークだからね!」
ドダイトス「テンション高いなお前」
レイ「デンリュウも来たことだし、皆、ちょっと聞いてくれ」
ダクネス「む、どうした?いつになく真剣な顔をして」
レイ「僕達がこの世界に来た目的、覚えいるか?」
クリス「うん。『ミュウツーの保護』だよね」
レイ「ウィズが教えてくれたんだが、魔王軍がミュウツーを仲間に引き入れたらしい」
ドラミドロ「・・・は?」
マルヤクデ「それ本当か?」
レイ「なんちゃって幹部のウィズが言うんだぞ、間違いない」
クリス「どうかな。あのアンデッドがあたしたちを陥れようとしてるかもしれないよ?」
ドダイトス「あのお人好しで嘘が下手なウィズにそんなことできないだろ」
めぐみん「つまり、我々の目的は魔王を討ち取ることに・・・!」
この厨二ロリっ子にはテンションの上がる内容らしい。
ダクネス「と言うことは、私が魔王軍に連れ去られとんでもない目に合わされる確率が上がると言うことか!ああっ、やめろぉ!」
・・・自分の世界に浸る変態は放っておく。
ドラミドロ「というかさっきからデンリュウがやけに静かだがどうし・・・」
デンリュウ「(゚ω゚)」
理解できず脳がショートしたようだ。
めぐみん「では、彼女の実力を見るためにクエストに行きますか。爆裂魔法撃ちたいですし」
クリス「そうだね。わざわざ連れてきたんだし、役に立ってもらわないと」
デンリュウ「この銀髪貧乳ムカつく」
クリス「銀髪貧乳⁈今銀髪貧乳って言った⁈」
ドダイトス「毒舌も変わってないのかよ・・・」
レイ「みたいだな・・・」
ダクネス「女神様に向かって平気で暴言を吐けるのか・・・」
ということで、街の近くに現れるようになったゴブリン達を討伐するというクエストを受け、近くの森へ。ドラミドロはバイトがあるのできていない。懐は潤っているしバイトなんてする意味無いと思うのだが。
めぐみん「一撃ウサギには会いたくないですね。怖いです」
ドダイトス「同感だ」
クリス「ん、敵感知に反応した。かなりの数がいるから、ゴブリンかな?」
レイ「だろうな・・・あれ?反対側から一体デカいのが来るぞ、隠れよう」
ダクネス「嫌だ」
デンリュウ「だが断る」
ドダイトス「・・・俺はゴブリンぶっ殺してくる」
マルヤクデ「あ、俺も(便乗)」
めぐみん「ずるいですよ2人とも!最初の1発目は私です!」
ドダイトスは単に関わりたくないだけだろうが、他は馬鹿ばかりだ、こん畜生!
そんな中現れたのは、黒い毛のネコ科の猛獣。
クリス「きゃあああっ⁈」
ダクネス「初心者殺しか!なるほど、そういうことだったのか!ふははは、こーい!」
悲鳴を上げるクリスと、何故か嬉しそうに突っ込むダクネス。
レイ「めぐみん、ドダイトス!お前らはゴブリンを頼む!マルヤクデはこっち来て援護しろ!」
めぐみん「わ、分かりました!」
ドダイトス「了解だ!消し飛ばせ、『地震』!」
マルヤクデ「ブチ飛ばしていくぜ!『フレアドライブ』!」
レイ「『マハブフ』!」
クリス「『バインド』!」
僕達の攻撃で、初心者殺しは怯む。そこにクリスがすかさず捕らえ、そして・・・!
めぐみん「『エクスプロージョン』ッッッッ‼︎‼︎」
めぐみんの爆裂魔法が、ドダイトスの地震で動けないゴブリン達を1匹残らず消しとばした!
当然僕達も衝撃で地面を転がされた。
初心者殺し「ぎゃおおっ!」
その衝撃でワイヤーから解放された初心者殺しは、僕達を一瞥した後未だ倒れているダクネスを踏んで真っ直ぐに動けないめぐみんに向かって走り出した!
ダクネス「んああっ⁈」
めぐみん「しょ、初心者殺しがこっち来てます!助けてください!」
デンリュウ「『電磁砲』!」
初心者殺し「グギャア!」
その一撃で初心者殺しは息絶えた。
デンリュウ「ふう。めぐみん、だっけ?大丈夫?」
めぐみん「はい、なんとか」
ドダイトス「ほら、乗せてやる」
めぐみん「すみませんねぇ」
クリス「ねえドダイトス、言いにくいんだけど・・・」
マルヤクデ「ダクネスが初心者殺しにやられて気絶してるから・・・」
ドダイトス「・・・は?」
レイ「・・・すまん」
ドダイトス「はあ、分かったよ・・・」
レイ「・・・あれ?」
クリス「何?」
レイ「・・・なんでもない」
今何かいたような・・・?
そんなこんなで時は流れ・・・
ドダイトス「寒いからクエストは休む」
めぐみん「まったく、氷嫌いを治さなくてどうするのですか!」
ドダイトス「俺の氷嫌いは種族上仕方ないことだ」
デンリュウ「冬はドダイトスはニートだからね」
ドダイトス「否定はしない」
レイ「いやしてくれよ」
ダクネス「寒がりを治そうと思った時には手伝うぞ」
ドダイトス「そんな時は今後一生来ないから平気だ、俺は冬は何もしない」
マルヤクデ「そんなに寒いのが嫌ならフレアドライブで温めてやるが?」
ドダイトス「やめてくれ、死ぬ」
クリス「・・・あははっ!」
デンリュウ「どうした銀髪貧乳娘。気でも狂ったか?」
クリス「狂ってないし銀髪貧乳娘はやめて!平和っていいなーって思っただけだから!」
デンリュウ「ならいいけど。恋愛相談なら乗るよ?」
クリス「まだ女神は恋する歳じゃないから」
めぐみん「そういう割には顔が赤いですよ?」
デンリュウ「何か隠してるんじゃないの?ほら、言っちゃいなよ」
やばい、ドSコンビがここに爆誕した。
2人に弄られている女神はほっといてドラミドロに。
レイ「そういやお前、この前バイトでクエスト休んだよな。なんのバイトしてたんだ?」
ドラミドロ「ギルドの拡張のための土木工事だよ。ドアのサイズに酒場の広さ、受付の数とか結構増やすらしいぜ?」
レイ「なるほど。最近ギルドの裏がやけに騒がしかったのはお前らだったのか」
ドラミドロ「そういうことだ」
チャイム『ウ ン チ ー コ ン グって知ってルゥ⁈』
・・・おい。
マルヤクデ「おいなんだこのふざけたチャイムは」
ダクネス「うんちーこんぐ・・・?なんだそれは」
ドラミドロ「ウ ン チ ー コ ン グだ二度と間違えるなクソが」
ドダイトス「前までは違ったが・・・誰か変えたか?」
デンリュウ「私だ ドヤァ」
レイ「お前だったのか(# ゚д゚)」
デンリュウ「待てっ‼︎は、話をしよう」
レイ「だが断る」
デンリュウ「ヤメロー、シニタクナーイ!シニタクナーイ‼︎」
レイ「リンチターイム♪」
デンリュウ「\(^o^)/オワタ」
〜フルボッコ〜
デンリュウ「チーン(×ω×)」
チャイム『ウ ン チ ー コ ン グって知ってルゥ⁈』
レイ「だああああうっせええええええ‼︎‼︎」
そう叫びながらドアを開けると・・・
ダスト「す、すまんな・・・何があったかは知らないが」
そこには街でも有名なチンピラ、ダストと仲間達が立っていた。
・・・
レイ「・・・ってことがあったんだ。いきなり叫んじまってすまなかった」
ダスト「お、おういいんだよ・・・」
僕はダスト達を招き入れ、事情を説明していた。
キース「うひゃひゃ・・・うんちーこんぐって・・・」
ドラミドロ「ウ ン チ ー コ ン グだ二度と間違えるなクソが」
キース「うひゃひゃひゃひゃ!」
テイラー「キース、いい加減笑うのをやめろ」
リーン「ごめんね。彼、笑い上戸だから・・・」
ダクネス「それはともかく、何故わざわざ訪ねてきたのだ?ギルドで会った時に話しかけてくれば良いものを」
確かに、よっぽどの急用には見えないし、聞かれたらまずいことでもあるのかもしれない。
すると、4人を代表する様にダストが。
ダスト「それがな、機動要塞デストロイヤーがこっちに向かってるって事で、俺たちで偵察に行こうと思ったんだが、今街の近くで冬将軍が暴れているらしいんだ。そんな奴がいるせいでクエストに行けねぇんだよ」
いや機動要塞デストロイヤーってなんだ。冬将軍って風のことじゃないよな?
レイ「つまり護衛をして欲しいと?」
ダスト「話が早くて助かるぜ。で、してくれんのか?」
めぐみん「私は構いませんよ。ですが何故私達なのですか?」
リーン「みんなはベルディアとの戦いで活躍していたからね。強いと見込んでのお願いだよ」
ダクネス「分かった。もし強敵に囲まれたら遠慮なく囮として置いていっても構わないぞ」
頬を赤くしながらダクネスは言う。
マルヤクデ「・・・」
ドラミドロ「台詞はかっこいいのにそのアホヅラで台無しだな。あ、俺はOKだ」
デンリュウ「だね。機動要塞デストロイヤーとやらもみてみたいし」
レイ「お前いつの間に復活してたのか」
クリス「いいよ。どうせ暇だし」
そしてドダイトスは・・・
ドダイトス「嫌だ、外寒いし冬将軍とか言う物騒なのに関わりたくない」
まあ予想通りだ。
テイラー「マジかよ」
レイ「コイツは種族上氷が大の苦手でな。お前は留守番してろ」
ドダイトス「やったぜ」
マルヤクデ「あ、俺も行く」
キース「よっし、決まりだな!」
ダスト「じゃあ明日街の正門で集合な!」
クリス「分かった。じゃあね」
レイ「明日なー」
ダスト達が帰って数分後・・・
めぐみん「・・・レイ、ドダイトスが爆裂散歩に付き合ってくれないのでついてきてください」
レイ「・・・はいはい」
めぐみん「『エクスプロージョン』ッッッッ‼︎‼︎」
その叫び声と共に圧倒的な破壊力の爆風が冬の大地に吹き荒れる。
めぐみん「おっ、隠れていたコボルトを数匹巻き込んだようですね。おんぶお願いします」
レイ「あいよ。・・・よっと」
めぐみん「そういえば、レイは今どんなスキルを取っているのですか?結構興味があるのですが」
レイ「ん?僕は『片手剣』、『狙撃』、『初級魔法』、『潜伏』、『敵感知』、『捕縛』、『鍛治』、『料理』って感じだな」
めぐみん「鍛治スキルをとった理由がわからないのですが」
レイ「防具とかが遠征の時に損傷した際に直すためだよ」
めぐみん「なるほど。他は?ほら、ペルソナの力とか」
レイ「ペルソナの方は、『ジオダイン』、『フレイダイン』、『メギドラ』、『エイガオン』、『ヒートライザ』、『ランタマイザ』、『テトラカーン』、『マカラカーン』だな」
めぐみん「なるほど。私にはまったく分からない事が分かりました」
レイ「そうか・・・そういやめぐみんはどんな感じなんだ?」
めぐみん「私の場合は、『爆裂魔法』、『高速詠唱』、『爆発系魔法威力上昇』ですね」
レイ「・・・それだけ?」
めぐみん「これだけです」
レイ「・・・・・」
めぐみん「おい、私のスキルの取り方に不服があるのなら聞こうじゃないか!」
レイ「ないです・・・ん?」
猛るめぐみんを適当にいなし街へと戻るために森を通りながら。敵感知には引っかからない何かの視線を感じていた。
めぐみん「どうかしました?」
レイ「・・・何かいるな」
[視点:???]
やっと見つけた。見た目は少し変化していたが、数ヶ月にわたる尾行とあのナイフと銃、ペルソナの話で確信した。アイツこそ、ワガハイが彼女に頼まれた、ある少年と共に魔王を倒せと言う命令にいた奴だろう。背負われている少女は、彼女かなんかだろうか。
アイツは、どこかの怪盗(トリックスター)と雰囲気がよく似ている。だからこそ、あの世界でもこの世界でも出会ったのだろう。腐れ縁というやつだろうか。
そして、昔ワガハイはアイツの事をこう呼んでいた。
???「ここにいたのか。探したぜ、ゼロ」
《続く》
ドラミドロの使者:伏線回収が早いって?気にするな!
ドラミドロ「気にするわボケが!つーかあれを伏線と呼んでいいものなのか・・・」
ドラミドロの使者:・・・すいません。センスなくて、すいません。