この混沌の世界に反逆せし幻獣を!   作:ドラミドロの使者

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猫じゃない猫と機動要塞

???「まったく、苦労させやがって。久々だな、ゼロ」

僕達は突如として話しかけてきた二本足で歩く黒猫の前で固まっていた。

めぐみん「ね、猫が・・・喋ってる・・・⁈」

黒猫?「ワガハイは猫じゃない!」

レイ「・・・モルガナ?」

モルガナ「やっぱりゼロは覚えていてくれたか」

めぐみん「ちょっと待ってください、レイはこの猫と面識があるのですか⁈というかゼロってなんですか⁈」

モルガナ「猫じゃない!」

レイ「ああ、タヌキだ」

モルガナ「おい!」

レイ「僕の名前の字は、僕がいた世界では零と書く。これはゼロという意味の文字でもあるんだ」

モルガナ「・・・そういうことだ。ということでワガハイはモルガナだ。お前は?」

そう聞かれためぐみんはマントをバサッと翻し、

めぐみん「我が名はめぐみん!アークウィザードにして、爆裂魔法を操るもの!」

モルガナ「・・・そうか(汗)」

レイ「取り敢えず、なんでモルガナがここにいるんだ?」

モルガナ「モナでいいぞ。そうだな、ラヴェンツァに頼まれたんだ、お前の手助けをしろと」

レイ「理解。ラヴェンツァは元気か?」

モルガナ「元気だ。そういやお前ら、付き合ってるのか?」

レイ「別にそんなことはないが?」

めぐみん「な、何を言っているのですか!そそそ、そんな訳ありませんよ!」

何故か漫画みたいな動揺をするめぐみん。

モルガナ「・・・ニヤリ」

レイ「おいめぐみん、その言い方はマジで誤解を招くからやめろ」

モルガナ「なんだ、違うのか」

レイ「よし、帰るか。モナも来るか?」

モルガナ「おー助かるぜ!この数ヶ月ずっと野良猫に化けていたからまともなものも食えてねぇ」

めぐみん「それは災難でしたね。では行きましょうか。レイ、進んで下さい」

レイ「ずっとおんぶするのもう疲れた」

モルガナ「おい、こんなところでねをあげるのか?だせえなぁ」

レイ「悪かったな」

 

そして帰宅。

レイ「帰ったぞー」

めぐみん「帰りましたよー」

モルガナ「お邪魔するぞー」

クリス「ああ、お帰り・・・何その猫」

モルガナ「ワガハイは猫じゃない!」

クリス&ダクネス「「⁈」」

めぐみん「タヌキですよ」

モルガナ「イラッ」

レイ「2回目はつまらんぞめぐみん」

マルヤクデ「おーモルガナじゃないか。久しぶりだな」

モルガナ「マルヤクデも来てたのか。だったら、ドラミドロやドダイトスもいるのか?」

レイ「ああ、いるよ?あとデンリュウも」

モルガナ「そうか」

クリス「その前に状況説明を・・・」

少年少女&猫もどき説明中・・・

めぐみん「と、いう訳だそうです」

ダクネス「つ、ついていけん・・・」

クリス「(゚ω゚)」

ドダイトス「起きろクリス」

翌日・・・

ダスト「お、来てくれたか!新顔もいるな」

レイ「ポケモン達は休みだ。あまり人数が多いと面倒くさいことになるかもしれない」

モルガナ「ワガハイはモルガナだ。モナでいいぞ」

リーン「可愛い・・・」

レイ「よし、行くか」

テイラー「だな。おーい、置いてくぞー?」

 

数分後・・・

全員『ぎゃあああああ‼︎』

僕達は皆冬将軍に追われていた。鎧の隙間から冷気を放ち、こちらへとんでもない速度で近づいてくる。

クリス「あ、あっちに洞窟が!あそこに隠れよう!」

キース「ヒイイイ、勘弁してくれー!」

やっとの思いで逃げ込んだ洞窟には。

一撃熊「グー、グー、グー・・・」

冬眠中の一撃熊が。

レイ「・・・あれだ、討伐する理由もないし、こっちに気づく前に立ち去ろう」

ダスト「だな」

 

テイラー「お、デストロイヤーが見えたな。遠くからでもデカいな」

遠くに見えるはデカい蜘蛛型の機械。ワシャワシャ動いて、こちらへ向かっている。

キース「『千里眼』。うん、まっすぐアクセルに向かってるな」

レイ「そのスキル便利そうだな。キース、後で教えてくれないか?」

キース「ネロイド一杯で手をうってやる」

レイ「乗った」

リーン「あれ?人がいるよ?」

ダクネス「この森で迷ったのか?助けてやらなくては」

クリス「待って、敵感知に何かあやふやなものを感じる。あの人の近くにモンスターがいるのかな?」

レイ「確かに、反応が不安定だな」

ダスト「助けること自体は構わないが、取り敢えず暖を取ろうぜ」

テイラー「ほら、予備の上着貸してやるよ」

ダスト「サンキュー、テイラー」

モルガナ「・・・・・」

めぐみん「あの人、変な仮面をつけてますね。後、魔力とは違う力を感じます」

リーン「あ、こっちに気付いたみたい、向かってくるよ?」

キース「ん?なんか輪郭が歪んでないか?」

モルガナ「!伏せろ!」

モルガナの叫び声に全員が伏せ、一番近づいていためぐみんの頭すれすれを鎌がシュッと空を切る。

めぐみん「いやぁっ!さっきと姿が違いますよ⁈」

レイ「モナ!あれはまさか・・・」

モルガナ「その通りだゼロ、シャドウだ!調べてくれ!」

モルガナがどこからともなくサーベルを取り出す。

レイ「分かった!」

前の世界から持ってきた戦闘力測定デバイスでシャドウをスキャンする。

クリス「敵感知にコイツ反応してる!見たことないんだけど⁈」

ダクネス「さっきの人はどこへ・・・?」

モルガナ「あの人みたいな奴の正体がコイツなんだよ!ゼロ、ヤツの情報は⁈」

レイ「あった!コイツは『狩りとる者』というらしい。高い攻撃力の鎌と当たれば即死の凶悪なスキルを使う!」

狩りとる者「コォォォ・・・」

モルガナ「よし、やるぞゼロ!」

レイ「OK。お前らは下がってろ!」

めぐみん「えっ⁈でも・・・」

レイ「コイツにはペルソナスキルしか通じない!分かったら離れろ!」

僕の怒声に下がる中。

モルガナ「来い!ゾロ!『マハガル』!」

モルガナの風魔法が狩りとる者に当たるが、余りきいていないようだ。

レイ「うわっ⁈危ないな!」

放たれた即死魔法をなんとか回避する。

モルガナ「ゼロ、まずはこのスピードを奪わないとヤバイ!うおっ⁈」

レイ「ああ、行くぞゲンナイ、『ランダマイザ』!」

僕の全体弱体化スキルに狩りとる者の動きが鈍くなる。

モルガナ「いまだ、『ラッキーパンチ』!」

狩りとる者「⁈」

モルガナ「おお、クリティカル!」

レイ「ナイスだモナ!やるぞ!」

レイ&モルガナ「「総攻撃‼︎」」

モルガナ「後悔しても遅いぞ!」

トドメの総攻撃に、狩りとる者は崩れ落ちた。

モルガナ「いっちょ上がりだあ!」

レイ「・・・じゃあな」

 

めぐみん「カッコイイ・・・!」

ダクネス「何というか・・・情けは無用、という感じだったな」

レイ「モナはこの手のプロだからな」

モルガナ「本来は4人でやるもんだが、この世界でペルソナの使い手はワガハイとゼロしかいないからな。そういやレイ、お前のペルソナ、進化しそうだぞ、後バトルを一回こなせば良さそうだ」

レイ「そうか。というか、何故シャドウがこの世界に?」

ダスト「なぁ、さっきから言っているシャドウってなんだ?」

モルガナ「シャドウっつうのは、人が無意識に抱えるもう一つの自分のことだ。だがさっきのみたいな、持ち主不在のシャドウも存在する。そいつらは、人間が持つ歪んだ欲望の集合体みたいなもんだ」

レイ「特に強い欲望を持つ奴は周囲を歪ませ、『パレス』とかの認知世界を作ることだってある。大量のシャドウを従えてな」

めぐみん「あれ?だとすると、何故現実にシャドウがいるのでしょう?」

モルガナ「それはワガハイにも分からないが、この世界に強く歪んだ欲望を持つ奴がいる事は確定だろう」

クリス「ねぇ、あくまで推測なんだけどさ、この世界では現実と認知世界の区別がないとか?」

モルガナ「それはありえない。だとしたら、存在意義を持たない人間はどんどん消えてしまうからな」

ダクネス「歪んだ欲望・・・一体、どんな者なのだ・・・」

何を妄想したのか、赤くなってハァハァするダクネス。

モルガナ「・・・パレスの主コイツじゃないだろうな」

レイ「可能性はゼロではない」

リーン「取り敢えず、ギルドにデストロイヤーの事とこの事を報告しに帰ろう?」

テイラー「そうだな。お前ら、護衛ありがとな」

めぐみん「大丈夫ですよ。爆裂魔法が撃てなかったのは残念ですが」

キース「頼むから撃たないでくれ」

 

テイラー「ーってことがあったんですよルナさん」

ルナ「シャドウ、とやらの出現ですか・・・。とにかく、機動要塞デストロイヤーの進路調査、ありがとうございました!こちら報酬になります」

ダスト「よっしゃ、さっそくこのカネで・・・」

リーン「ギャンブルはやめてね?」

ダスト「すいません」

そんなやりとりをするチンピラの隣からモルガナがピョコンと顔を出し。

モルガナ「おいそこの。ワガハイの登録を頼む。手数料ならあるぞ」

ルナ「あ、はい・・・モルガナさん、ですね?小さな体にしては随分と高いステータスで・・・」

モルガナ「小さいとか言うな」

ルナ「すみません。では、職業はどうされますか?」

モルガナ「うーむ、仲間に小回りのきく前衛職がいないからな。この『戦士』にするか」

ルナ「分かりました。こちら、冒険者カードになります」

モルガナ「サンキュー」

 

そしてギルドの外では。

キース「どうだ?千里眼の使い方、分かったか?」

レイ「ああ、ありがとなキース。暗視もついてるのは便利だな」

キース「だろ?こっちもネロイドご馳走様」

僕はキースに『千里眼』を教えてもらい、ネロイドを奢った。

 

ダスト達と別れ、屋敷に帰ると・・・

マルヤクデ「お、帰ったか。どうだった?」

モルガナ「シャドウがいた」

ドダイトス「は?」

ドラミドロ「もう一回頼む」

モルガナ「シャドウがいた」

ドラミドロ「聞き間違いじゃないのか・・・」

デンリュウ「っフゥ!」

めぐみん「そういや、シャドウに魔法が効かないってどういうことですか?」

レイ「狩りとる者が特別なだけだ。基本的には普通に効くぞ」

めぐみん「なら爆裂魔法も効くということですね。よかったです」

モルガナ「まあ、物理攻撃でも狩りとる者に効くが、単に対シャドウに慣れたワガハイ達がやった方がいいと思ってな、だから下がれと指示した」

ダクネス「そういや、レイとモルガナはパレスをどう対処していたのだ?」

モルガナ「簡単だ。パレスの『オタカラ』、欲望を生み出す源、つまり核を盗みだす。そうすれば、パレスはなくなりそいつは『改心』するんだ」

めぐみん「倒すだけじゃ駄目なのですか?」

モルガナ「いや、パレスにいる本人のシャドウを殺しちまうと、現実で廃人となってしまう。悪党を成敗するのに、自分が悪党になっちゃ意味ねぇだろ?」

クリス「それもそうだね。それで?」

モルガナ「他にも、『ジェイル』という似たような世界が存在する。これは、王(キング)という奴が一般人のシャドウを招き入れることができ、『ネガイ』を奪い従わせることのできる、ハッキリ言ってパレスよりタチが悪い所だ」

ダクネス「キング?だとすると、国王陛下は・・・」

レイ「いや、いくら一国の王だとは言え、キングでない場合もある」

モルガナ「パレスやジェイルが近くに有れば、この探知機で見つけることが出来るぞ。現にこの街にもパレスの反応がある」

ドラミドロ「それは聞き捨てならないな。誰だ?」

モルガナ「えっと・・・この街の領主だな。かなり歪んでるな」

ダクネス「アルダープ殿のことか?」

めぐみん「確かにあの領主の悪い噂は聞きますね」

レイ「すぐ突入出来るか?」

モルガナ「いや、歪みが強すぎて取り巻きのシャドウも強すぎる。今から突入するのは無謀だ」

マルヤクデ「そうか。他に反応は?」

モルガナ「アクセルの街には特にないな」

デンリュウ「そっか。じゃあレイ達が出くわしたシャドウってなんだろ?」

クリス「うーん、分からない事だらけだね」

ドダイトス「取り敢えず今日は寝ようぜ。やる事もないし」

ダクネス「だな。今日は解散するか」

めぐみん「ダクネス、爆裂散歩に付き合って下さい」

ダクネス「えっ」

レイ「いってらっしゃい」

ドラミドロ「頑張れよダクネス」

ドダイトス「墓はたててやるからな」

デンリュウ「墓掃除は任せて!既にある墓と一緒に磨いてあげるから!」

ダクネス「ああ、行ってくる・・・いや待て!何故私が死ぬ前提なのだ!」

クリス「なんでだろうね」

ダクネス「(´・ω・`)ショボーン」

 

翌日・・・

アナウンス『デストロイヤー警報!デストロイヤー警報!機動要塞デストロイヤーがこの街に接近中です!冒険者の皆さんは、武装して冒険者ギルドへ!住人の皆さんは、直ちに避難してくださーいっ‼︎』

モルガナ「よし、いくぞ!・・・ってどうしたんだ?デストロイヤーの進路確認をした以上、ワガハイ達は無関係ではないぞ?」

ダクネス「そうだ。私達には、この街を守る義務がある。ほら、行くぞ」

クリス「嫌だ!デストロイヤーと戦うなんて、死にに行くようなものじゃん!」

めぐみん「そうですよ!デストロイヤーは結界のせいで爆裂魔法も効きませんし!」

呼び出しを受けたにも関わらず、この女神と紅魔族はビビっていた。

レイ「いいから早くこい。お前ら本当に女神や紅魔族なら、根性を見せろ。いい加減にしないとバインドで強制連行するぞ」

ドダイトス「冬とは言え仕方ない。知り合った子供達のためにも戦わなくてはな!寒い・・・」

デンリュウ「無理しないでよ?ってかホントドダイトスは子供に好かれやすいよね」

ドラミドロ「器がデカいからな」

マルヤクデ「だな」

女神と言われ諦めたクリスと違い、いつまでも嫌がるロリっ子をバインドで強制連行してギルドへ向かう。

ダスト「お、お前らもやっぱり来たか・・・爆裂狂はまだ魔法撃ってないよな?」

めぐみん「撃ってません」

ダスト「なら良かった。いや縛られてドダイトスに運ばれていたら何があったと思うが」

レイ「コイツがぐずるから強制連行した」

テイラー「マジか」

何故か引かれている気がする。

いや理由は分かるが。

ルナ「皆さん、お集まりいただき感謝します!ただいまより、機動要塞デストロイヤーの緊急迎撃クエストを行います!レベル、職業不問で全員参加でお願いします!無理だと判断した場合には、街を捨て全員で逃げる事になります。皆さんがこの街の最後の砦です。どうか、よろしくお願い致します!」

職員たちがギルド中央にテーブルを集め、会議場みたいにする。

冒険者達がぞろぞろと席に着き、全員が座ったのを確認すると。

ルナ「さて、現在の状況確認ですが、デストロイヤーの説明が必要な方はいらっしゃいますか?」

僕やポケモン達、モルガナの他にも数名の冒険者が手を挙げる。

ルナ「機動要塞デストロイヤーは、元は対魔王軍兵器として、魔導技術大国ノイズで作られた、くもがたの超大型ゴーレムです。小さな城並みの大きさを誇り、その巨体に似合わぬ高速で移動します。その8本足で踏まれれば、大型モンスターでも挽肉にされ、魔法も常に強力な結界が張られているため効きません。しかも、弓矢などの遠距離は魔法金属製の体で防がれます。また、本体の上には中型戦闘用ゴーレムが大量に配備されており、備え付けのバリスタで飛来物を撃ち落とします。そのデストロイヤーが、北西からこの街に接近中です。ぜは、ご意見をどうぞ」

いやこんなん無理だろ。僕と同じ考えなのか、冒険者達の顔が暗い。

モルガナ「とんでもねえ奴が現れたな・・・」

 

会議は難航していた。落とし穴作戦は落下した直後にジャンプでルートに戻った例があり、バリケード作戦は迂回して踏み潰した例がある。これを作ったノイズはデストロイヤーの暴走で、即刻滅んだらしい。

めぐみんの爆裂魔法も結界で防がれ破壊出来ないとなると・・・ん?結界?

レイ「クリス、いや、エリス。呪文解除魔法使えるよな?」

クリス「女神の姿でなら使えるけど、急に何?」

レイ「デストロイヤーの結界、破れないか?」

クリス「うーん、分からない。確約はできないよ?」

ルナ「デストロイヤーの結界を破れるんですか⁈」

レイ「いえ、保証は出来ないそうですが」

僕の言葉に反応して、クリスがエリスの姿に戻ると。

エリス「デストロイヤーが止まっていれば、確実に破ることが出来ます。しかし、止めるのは厳しいかなと・・・」

ダクネス「そうだな。デストロイヤー並の巨体と、それを超える重量がなければ無理だろう」

ダクネスの言葉で、ギルドが静まり返る。

ドダイトス「重量なら自信あるが、大きさがなぁ・・・」

ドダイトスが呟く。・・・巨大なポケモン?・・・・・・・

レイ「あーーーーーっ!」

めぐみん「ちょっ、レイどうしました⁈」

レイ「分かった!分かったぞ!デストロイヤーを止める方法が!」

ルナ「えっ⁈」

しまった、つい叫んでしまった。

レイ「聞いてください。僕がいた世界では、ポケモンを一時的に巨大化させる、『ダイマックス』という現象が存在します。重量320Kgのドダイトスをダイマックス出来れば、中くらいの砦並のサイズに・・・!」

ドラミドロ「なるほどな。ダイマックスBもあるし、いけるんじゃないか?」

マルヤクデ「この世界は各地がパワースポットになっているようだ。どこでもダイマックスできる」

デンリュウ「ならアタシもメガ進化したい」

モルガナ「流石ゼロの知力だな」

ルナ「では纏めると、ドダイトスさんがダイマックスしてデストロイヤーを足止めしている隙に、エリス様が結界を破壊。そして全員で総攻撃を仕掛けるという事になります。何か質問は?」

モルガナ「待ってくれ。デストロイヤーは動力源に永遠に熱を発する鉱石、コロタナイトを使ってるんだろ?一気に攻撃したらオーバーヒートして大爆発する可能性がある。ここは強力な魔法を1発撃ち込む方がいいんじゃないか?ほら、めぐみんの爆裂魔法とかさ」

めぐみん「えっ⁈さ、流石の我でも、一撃は厳しいと思われる・・・」

なんだその口調は。

ただ、もう1人爆裂魔法の使い手がいたらなんとかなりそうだが、そんな都合よく来るわけ・・・

ウィズ「遅れてすみません、ウィズ魔道具店の店主です!一応冒険者の資格を持っているので・・・」

来たわ。

結局、最後の攻撃はめぐみんとウィズの爆裂魔法による足の破壊からしばらく様子見し、問題がなければ僕とマルヤクデ、ドラミドロ、モルガナの4人でコロタナイトを回収し、ドダイトスのダイアース、メガデンリュウの電磁砲などのフルパワーで攻める事に。

 

そして、デストロイヤーはまだ見えていないがそろそろ見えてくるんじゃないかと思われる頃。

現場指揮を任されてしまった僕はウィズとドダイトスとデンリュウと一緒に待機していた。めぐみんとエリスは反対側で待機。エリスとウィズを近づけてはならないと僕の第六感が告げたからだ。

マルヤクデとドラミドロは街の正門の前に作られたバリケードの前で動こうとしないダクネスを端へ強制連行していった。

レイ「よし、行くぞデンリュウ!進化を超えよ!メガ進化‼︎」

キーストーンとメガストーンが光で繋がり、デンリュウはメガ進化した。

メガデンリュウ「よーし、力が漲ってくるよ!」

ドダイトス「なあ、まだダイマックスしないのか?寒い」

レイ「そうだな、もうしとくか。戻れ」

ドダイトスをボールに戻し、バンドのパワーでボールが巨大化。

レイ「行け!ダイマックス!」

僕が投げた巨大ボールから、普段の数十倍は大きくなったドダイトスが現れた。

めぐみん達やウィズ、他の冒険者たちが呆然としているが、今はそんな事どうだっていい。

ドダイトスは僕達の少し後ろにスタンバイした。

ダイマドダイトス『この感じも久々だな』

モルガナ「デストロイヤーが来たぞーっ!」

その圧倒的な存在感に冒険者達は一瞬怯むが、ドダイトスが心強いのか、すぐに立ち直る。

レイ「今だドダイトス、突っ込め!」

ドダイトス『オラアアアァァァァ‼︎‼︎』

デストロイヤーとドダイトスが正面衝突する。凄い音がしたが、ドダイトスはしっかり踏ん張っている。

レイ「エリス、頼む!」

エリス「『セイクリッド・ブレイクスペル』!」

エリスが放った魔法は、デストロイヤーの周りにうっすらと見えていた膜を破壊した。

レイ「めぐみん、ウィズ!やれっ!」

めぐみん&ウィズ「「『エクスプロージョン』ッッ‼︎」」

2人のアークウィザードの爆裂魔法がデストロイヤーの脚を消しとばした!

 

デストロイヤーの本体が、大きな音を立てて落下する。ドダイトスはほっと一息ついた・・・ダイマックスしているため突風になっていたが。

モルガナ「よし、取り敢えずは止まったな。後は爆発する前にコロタナイトを回収しようぜ」

レイ「だな。機動要塞デストロイヤーに乗り込む奴は突入しろー!」

僕の声を合図に、フック付きの弓矢でロープをかけ、それをつたって冒険者達が登っていく。

マルヤクデ「じゃあ、行くか」

僕達も乗り込んだ。

冒険者A「デカいゴーレムが数台そっちいったぞー!」

レイ「『エイガオン』!残りは任せた!」

マルヤクデ「任されたぜ!『フレアドライブ』!」

ドラミドロ「『気合玉』!・・・おっ、珍しく当たった」

モルガナ「自分で言って悲しくならんのか・・・『ガルダイン』!」

ゴーレム達を全て破壊し、中に突入しようと思った矢先。

謎の声〔・・・・・お前・・・〕

レイ「なんだ?」

頭の中に声が響く。

マルヤクデ「どうした?早く行こうぜ」

モルガナ「いや、ペルソナが進化するっぽいぞ」

レイ「ゲンナイとは声が大分違うが・・・」

謎の声〔オレはゲンナイだったやつだよ。歪んだ奴を正すという強いケツイに身を任せ、世の隠れた闇を葬ってきたよな?お前。今、そのケツイをこの世界でも発揮しちまおうぜ〕

レイ「そうだな・・・始めるか、『Sans』」

その声に応じ、僕の背後に1人の青いパーカーに黒いズボン、スリッパを履いたスケルトンが現れた。

モルガナ「おお、スキルとか戦闘力とかも変わってるな」

ドラミドロ「サンズって確か、世界を滅びから守るため虐殺者に立ち向かったが、虚しく敗れたスケルトンだよな?」

モルガナ「そうなのか?ゼロの反逆の心が、アレと似通っていたみたいだな」

サンズ「おい、お前の銃、一回見てみろよ」

レイ「ん?・・・⁈いつの間にGaster Blasterになってたのか」

ガスターブラスター、通称ガスブラはサンズが操る武器で、かなり射程の長いレーザー光線銃だ。

本来は遠隔操作で操るが、僕の場合は腕に取り付けるようだ。

サンズ「へへへ・・・驚いたか?」

レイ「あ、ああ・・・取り敢えず戻れサンズ」

サンズ「分かった。必要な時は呼んでくれスーッと現れてケケッと笑うから、スケルトンだけに」

全員『・・・・・・・・・・・・・・・・』

モルガナ「誰かブフ唱えたか?」

 

デストロイヤー内部、動力炉に入ってきた僕達は、コロタナイトを前に固まっていた。

因みに先に入っていたウィズがフリーズをかけ、コロタナイトを冷やしてくれた。

モルガナ「鉄格子を切ったはいいものの、これどう運び出すんだ?」

マルヤクデ「俺なら少しは触れるが、どこへ持っていくべきか」

ウィズ「テレポートも使えませんし、どうしましょう」

ドラミドロ「いっそのこと破壊するか?というかこれどうやって発熱してんだ?」

ウィズ「コロタナイトは内部に核があって、それが発熱しています。ですがコロタナイトは硬く、爆裂魔法などもその熱で逆効果です。どうしたら・・・」

モルガナ「ここにいる全員で一気に冷やすか?外にいる冒険者達にも協力してもらって」

マルヤクデ「なら俺は邪魔だな、外の魔法使い呼んでくる」

レイ「僕はさっきマハブフ習得したぞ」

ウィズ「それで行きましょう!それでは皆さん、詠唱を!」

その場にいた魔法使い達がクリエイト・ウォーターやらフリーズガストやらの詠唱を始める。

全員の詠唱が終わったことを確認すると。

ウィズ「私に続いて下さい!『カースド・クリスタルプリズン』!」

モルガナ「『ガルダイン』!」

レイ「『マハブフ』!」

ドラミドロ「『ハイドロポンプ』!」

・・・

急激に冷やされ粉々になったコロタナイト。そのコアはマルヤクデが熱を吸収し、ただの石ころになった。

僕達がデストロイヤーから出てきて、少し離れた所に避難すると。

ダイマドダイトス「『ダイアース』!」

メガデンリュウ「『電磁砲』!」

冒険者A「『ファイアーボール』!」

とある少女「『ライト・オブ・セイバー』!」

冒険者B「『ウィンドカッター』!」

冒険者達の攻撃で、無敵を誇った機動要塞デストロイヤーは遂に破壊された。

後日、参加者全員に報酬が支払われ、パーっと騒いだ後。

僕達は屋敷で検察官のセナと名乗る女性の話を聞いていた。

セナ「今日ここを訪れた用件は、領主のアルダープ殿の事です。数々の不正行為を働いているにも関わらず、未だに証拠が掴めません。なので、ベルディアやデストロイヤーとの戦いで活躍したあなた方に調査の協力を依頼しにきたのですが・・・」

めぐみん「いや私達にできることってなんですか。ないと思いますが」

セナ「そうですか・・・女神様にダスティネス家のお嬢様がいるパーティーなら、なんとかできると思ったのですが・・・」

ダクネス「なぁっ⁈」

ドラミドロ「いやダスティネス家のご令嬢って誰だ?」

クリス「ダクネスの事だよ」

めぐみん「ええっ⁈」

レイ「このドMが、貴族令嬢?なわけないだろ」

ダクネス「失礼な!・・・私が貴族令嬢なのは間違いないが・・・」

マルヤクデ「まあ、お前がなんだろうと俺達の仲間って事には変わりはないけどな」

ドダイトス「だな。人智を超える耐久力を持つ変態クルセイダー。これは変わらない」

ダクネス「み、みんな・・・」

レイ「おい、脱線してるぞ。セナ、続き」

セナ「は、はい。それで、なんとか協力していただけないでしょうか?」

ダクネス「すまないが、証拠もない今は厳しいと思う。ダスティネス家は不当な権力の行使はしない」

デンリュウ「だね。領主の悪い噂は聞くけど、こちらから仕掛けるのは無謀だと思う」

セナ「分かりました・・・では、他をあたります」

すると、ずっと考え事をしていたモルガナが。

モルガナ「待ってくれ。その依頼、ワガハイが受ける」

《続く》

 




狩りとる者じゃなくて刈り取るものでしたね、ごめんなさい。
さて、アンテ要素はサンズとガスブラとあとちょっとってかんじです。
水の女神様のファンの方、彼女の初登場はアルカンレティア回まで待って下さい。
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