この混沌の世界に反逆せし幻獣を!   作:ドラミドロの使者

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タイトルの通り、原作でも小狡いアイツが登場です。原作と時系列はだいぶ違いますがあしからず。


認知世界を見通す悪魔

モルガナ「領主のことを調べる依頼、ワガハイが受ける」

セナ「本当ですか!助かります!では、私はこれで」

セナが去った後。

レイ「どうしたモルガナ。急に受けるなんて言い出して」

モルガナ「考えたんだが、アルダープのパレスのオタカラを奪っちまえばアイツが自白するからな。証拠がないなら内部告発させるしかない」

レイ「だが、あそこのシャドウ強いんだろ?」

モルガナ「ああ。まだワガハイ達では無理だ。だから、別の都市に出向いて弱いパレスを探すってのはどうだ?」

レイ「なるほどな。だがそれだと、領主に警戒されないか?」

モルガナ「フッ、警戒される方が燃えるだろ?」

レイ「まったく・・・」

めぐみん「ちょっと待って下さい話についていけません!」

クリス「勝手に決めないで欲しいんだけど・・・」

ダクネス「だが、いいんじゃないか?実際証拠もなく、捜査が膠着しているのは事実だ」

ドダイトス「パレスの調査となると俺たちポケモンは何もできないな。ポケモンは認知世界に入れん。ボールの持ち込みはできるがボールから出られない」

デストロイヤーと正面衝突して耐えたドダイトスは、今や子供達の憧れの的だ。

ドラミドロ「頑張れよ」

マルヤクデ「後よろしく」

デンリュウ「さて、めぐみんの爆裂散歩にでもついて行こうかな」

めぐみん「あ、助かります」

チャイム『ウ ン チ ー コ ン グって知ってルゥ⁈』

レイ「またかぁ!」

デンリュウ「あ、戻すの忘れてた」

めぐみん「私が出ますね」

クリス「おねがーい」

めぐみんがドアを開けると・・・

?「久しぶりねめぐみん!今日こそは、約束通り長きに亘った決着をつけるわよ!」

めぐみんと同じ赤目に黒髪の少女が。

めぐみん「帰って下さい」

少女「えっ⁈」

レイ「いやめぐみん、誰だこいつ」

めぐみん「誰でしたっけ。忘れました」

少女「ええっ⁈」

クリス「・・・取り敢えず名乗ってよ」

少女「うう、恥ずかしいけど仕方ない!我が名はゆんゆん。アークウィザードにして、上級魔法を操る者。やがては紅魔族の長となる者!恥ずかしい・・・」

めぐみん「とまぁ、彼女はゆんゆん。紅魔族族長の娘で、学園時代の私の自称ライバルです」

ダクネス「そうか。私はダクネスだ。よろしく頼む」

クリス「クリスだよ。よろしくね」

モルガナ「ワガハイはモルガナだ。一応言っておくが猫じゃないぞ」

レイ「レイだ」

ドラミドロ「クサモドキポケモンのドラミドロだ」

マルヤクデ「発熱ポケモンのマルヤクデだ」

ドダイトス「俺はドダイトスで、大陸ポケモンだ」

デンリュウ「アタシはデンリュウ。ライトポケモンだよー」

ゆんゆん「ちょっとめぐみん、ちゃんと覚えてるじゃない!っていうか、私の名前を聞いてもおかしいとは思わないんですか?」

紅魔族2名を除く全員『めぐみんで慣れた』

めぐみん「ええっ⁈」

ゆんゆん「と、取り敢えず勝負よめぐみん!」

めぐみん「仕方ないですね。では、どちらが制限時間内に多くのカエルを倒せるか、で勝負しましょう。それでは、何を賭けますか?貴女が勝ったら今夜私達の鍋パーティーに参加してもいいですよ」

今夜はサンマの塩焼きを予定しているのだが。

ゆんゆん「それは勝つしかないじゃない!私はこのマナタイトを賭けるわ!かなりの純度の一品よ!」

めぐみん「分かりました。クリス、デンリュウ、審判をお願いします」

クリス「分かった」

デンリュウ「おっけー」

めぐみんとゆんゆんが屋敷から出て行った後。

モルガナ「まぁ、パレスの件は後回しにしようぜ。ワガハイは街の散歩に行ってくる」

レイ「晩飯までには帰れよー」

モルガナ「当たり前だろ」

ダクネス「レイって、世話焼きの母親に見えることがあるな」

レイ「そうか?」

ダクネス「ああ。それでは私は、久々に父の顔でも見に帰るか」

ドラミドロ「おう、気をつけてな」

マルヤクデ「何に?」

ドラミドロ「知らん」

ドダイトス「お前なぁ・・・」

その夜。マナタイトを巻き上げ上機嫌で帰ってきためぐみんと、どこか慌てたモルガナが帰ってきた。

めぐみん「ふっふっふっ・・・我に魔法の威力で挑むとは愚かな者です・・・」

クリス「大丈夫?あのゆんゆんって子、ガチ泣きしてたけど」

デンリュウ「めぐみん最低」

めぐみん「いやアレは!違うんですよ、言い訳をさせて下さい!」

モルガナ「なあゼロ。ちょっと夜部屋に行く。いいか?」

レイ「分かった」

ドダイトス「ダクネスはまだか?遅いな」

マルヤクデ「まぁあいつのことだし、すぐ帰ってくるだろ」

ドラミドロ「だよな。ほら、サンマ食おうぜ」

デンリュウ「うん!旨い!」

めぐみん「確かに美味しいですね。サンマの旨味と塩加減が絶妙です」

レイ「伊達に料理スキル取ってないからな」

クリス「レイはいい専業主夫になれそうだね」

レイ「専業する気は毛頭ないけどな」

めぐみん「というか、ダクネス遅いですね。何かあったのでしょうか」

モルガナ「ただ実家に泊まっているだけじゃないのか?」

めぐみん「そうですね、確かにその通りです」

めぐみんはほっと息をつくとまたサンマを食べ始める。

そんな感じでサンマを堪能し、ダクネスも帰って来て安心したその夜。

モルガナ「ゼロ、きたぞ」

レイ「遅い!今深夜12時だ!」

モルガナ「すまん。ちょっと寝てた」

レイ「まったく」

モルガナ「ゼロ、お前は街で噂になっているモンスターの事は知ってるか?」

レイ「話は聞いたな。変な仮面をつけていて、動く物に取り付き自爆するんだって?」

モルガナ「ああ、そいつらの発生源が初心者用ダンジョンにいるって話だったから、単独調査してみたんだ。そしたら、最深部でキールと名乗るリッチーと魔王軍幹部にして地獄の公爵、見通す悪魔バニルって名乗る、人形と同じ仮面の男が話し合っていたんだ。んで、ワガハイは見つかったけど何故か敵対されなかった。キールの方は元が善人だったからで、バニルの方は魔王軍幹部としては働きたくなく、ワガハイや人間が生む悪感情を食うから危害を加える気はないんだとよ」

レイ「話のスケールでかいなおい」

モルガナ「まぁ最後まで聞け。そいつらは、バニルにダンジョンの所有権を移して欲しいという商談をしていたが、結局ダメだったらしい。そしてワガハイにこう言ったんだ。『そこの猫もどきよ。汝はとある世界を探しているな?我輩もその世界に連れて行ってくれるのであれば、認知世界についての情報をやろう』ってな。んでなんで認知世界に行きたいのかって聞いたら、自分の破滅願望を叶えるためのダンジョン建設のため、視察したいんだと。ワガハイがオッケーしたら、こんな情報をくれた。アルダープ以外に、この街にもう一つ認知世界があるってな。アイツはウィズと仲が良かったみたいで、ウィズ魔道具店に居るらしいぞ」

レイ「つまり、そのもう一つの異世界に行こうって訳か」

モルガナ「そういうことだ。明日から行動開始だ。ターゲットは、この街の商店組合の副会長、ペレックだ」

めぐみん「面白そうな話ですね。私も行きたいです」

レイ&モルガナ「「⁈⁈」」

部屋の入り口には、いつからいたのかめぐみんが立っていた。

モルガナ「・・・聞かれちまった以上仕方ないな。秘密だぞ?」

めぐみん「はい」

レイ「そういや、なんでこんな時間に来たんだ?お前」

めぐみん「・・・トイレに付き合ってほしくて」

・・・コイツはまだまだ子供だな。

モルガナ「クリスじゃダメなのか?」

めぐみん「エリスは天界に戻ったみたいですし、ダクネスは、その・・・」

レイ「言わなくていい。察した」

めぐみんのトイレは帰るついでにモルガナがついていくことになった。

 

翌日、ウィズ魔道具店

モルガナ「バニル、来たぞー」

バニル「おお昨日の夜そこの爆裂娘が現れた時ショックで尻尾の感覚がなくなりかけた猫もどきよ。よく来たな!」

ウィズ「あ、皆さんいらっしゃいませー!」

レイ「おいモナ。どうやってパレスに行くんだ?この世界にはイセカイナビはないぞ?」

モルガナ「任せろ。探知機がイセカイナビの役割を果たすからな」

ウィズ「私もついていきます。お客さんは来ませんので」

めぐみん「何故でしょう、涙が出て来ました」

モルガナ「よし、行くか!ペレック、商店街、えっと・・・確かアイツはギャンブル好きだったよな。カジノ?」

レイ「おっ、反応した」

この世界に来て初めてのパレスだ。

モルガナ「気を引き締めろよ、久々の認知世界だからな」

レイ「わかってる」

・・・

ゼロ「・・・着いたか」

モナ「みたいだな。ゼロも怪盗服になったし、警戒されているみたいだ」

バニル「うむ。我輩が少し聞き耳をたてただけでも贈収賄の噂が聞こえたからな」

めぐみん「レイ、その格好は・・・」

ゼロ「認知世界ではゼロと呼べ。格好については僕よりモナの方が詳しいだろ」

モナ「その者の『反逆者』のイメージだ。人によってだいぶ違うぞ」

因みに僕の怪盗服は、所々機械の様な物をつけた、いわばサイボーグみたいな状態だ。目は青のVRゴーグルみたいな仮面で隠れている。当然服は黒と紺で統一した上下に、黒いローラーブレードと言った所だ。肌は顔以外全て隠している。

めぐみん「カッコイイ・・・!」

ウィズ「モナさんは変化がありませんが・・・」

モナ「ワガハイは怪盗服など必要ないからな」

バニル「それでは、行くとしようか」

バニルはそう言って、正面玄関に行こうと・・・

ゼロ「お前バカか。正面から突撃する怪盗がいるかよ」

したので止めた。

バニル「我輩としては、ダンジョン視察のために正面から見たいのだが」

モナ「ダメだダメだ。侵入できる場所を探すぞ」

バニル「では、あそこの通気口などどうだ?気付かれず侵入できるだろう」

モナ「かもな。物は試しだ、通気口から侵入するぞ」

めぐみん「とは言え、あそこに辿り着けますか?かなり高い位置にありますが」

ゼロ「任せろ。ガスター発射」

ガスブラを地面に放ち、反動で飛び上がって通気口の近くの足場へ移動し、縄梯子を下ろす。

モナ「さすがだな」

縄梯子をササッと登ったモナが褒めてくれた。

すると下からバニルが。

バニル「うむ。機転がきくな、幸運が高いにもかかわらず運がない小僧よ」

ゼロ「どういう意味だおい」

バニル「まあ良いであろう。限りある命だからこそ楽しまなくてはな!フハハハハ!」

こ、こいつ・・・

バニル「華麗に脱皮!」

バニルとウィズ除く全員『は?』

バニルがこちらの足場に仮面を投げ、体が崩れたかと思うと仮面の着地点から新たな体が生えてきた。

ゼロ「ちょっと何が起こってるか分からない」

ウィズ「ずるいですよバニルさん!というかめぐみんさん、頑張って下さい!というか、めぐみんさんを上で引っ張り上げて下さい!」

めぐみん「腕に力が入りません・・・」

ゼロ「はいはい。ほら、掴まれ」

めぐみん「ありがとうございまっ・・・⁈」

ゼロ「うわっ⁈」

強く引っ張り過ぎたのか、引き上げた後も勢いが止まらず、僕をめぐみんが押し倒す形に。これはアカン。

めぐみん「うひゃあっ⁈」

赤くなりながら慌ててめぐみんが退く。

バニル「フハハハハ!極上の羞恥の悪感情、美味である!」

めぐみん「うわあああああああ!」

めぐみんが真っ赤になってバニルに殴りかかる。

ウィズ「すみません、私も引き上げて貰ってもよろしいでしょうか?」

モナ「ゼロがやれ」

ゼロ「なんでだよ!」

その後何事もなくウィズを引き上げ。

通気口は、モナ、僕、バニル、ウィズ、めぐみんの順で通った。特に誰かが問題を起こすこともなかった。

辿り着いたのは、倉庫みたいな部屋。

モナ「シャドウの気配は無いな。先へ進もうぜ」

 

ゼロ「にしても、ファンシーなカジノだな」

めぐみん「はい。ですが、人がいませんね。いるのは動きしゃべる気味の悪い財布だけです」

モナ「おそらくそれが人間達だ。ペレックは他人の事を金としか思ってない様だな」

ウィズ「正真正銘のクズですね・・・」

バニル「おや、警備員の様なシャドウがいるな。まだこちらには気付いていない様だが」

モナ「なら不意打ちのチャンスだ。ゼロ、お手本を見せてやれ」

ゼロ「なんで僕が。まぁいいか」

そう言いつつ、シャドウに忍び寄る。

ゼロ「正体を見せろ!」

後ろから飛びかかり、仮面を奪う。するとシャドウは倒れ、本性を現した。

モナ「ジャックランタン3体か。ザコだ、問題ない」

そこにいつものナイフで一閃を入れる。

ゼロ「これだけでダウンするのか。本当に弱いな」

モナ「よし、総攻撃で仕留めようぜ!」

めぐみん「す、凄い・・・本当にカッコイイ・・・!」

ウィズ「めぐみんさん、落ち着いて下さい」

ゼロ「こんなもんか。さっさと行くぞ」

モナ「鮮やかな勝利だ!」

バニル「汝らはいつもそんな感じなのか。我輩にも出来そうだが」

めぐみん「私もやってみたいです!」

ゼロ「バニルは悪魔だし、現実のスキルに頼らないから出来ると思うが、めぐみんみたいに現実のスキルに頼り切りな奴は厳しいと思う。認知世界で潜伏使えなかったからな、現実のスキルが使えないんだろ」

モナ「ペルソナに覚醒すれば話は別だがな」

めぐみん「そんなぁ・・・今のは紅魔族の琴線に触れたのですが・・・」

落ち込むめぐみんをウィズが慰める中、バニルが。

バニル「この先、異様な気配を感じるのだが」

モナ「ああ、歪みが弱くなっている。セーフルームがあるっぽいな」

ゼロ「ならちょうどいい。拠点として確保しようか」

無事にセーフルームとして別の倉庫を確保した。

モナ「部外者も居るし、今回はここまでにするか。現実に帰ろうぜ」

バニル「我輩としてもいい視察になった。礼を言うぞ」

ウィズ「長いこと生きてきましたが、こんな面白い経験出来ませんでしたからね。よかったです」

めぐみん「むぅ・・・私としてはまだ帰りたくないのですが・・・」

ゼロ「戦えないお前が捕まっちゃたまったもんじゃない。帰るぞ」

めぐみん「はい・・・」

・・・

現実に戻ってきた僕達は、ウィズ魔道具店で話をしていた。

レイ「そういやバニルって、魔王軍幹部なんだろ?ウィズと同じ」

バニル「そうだ。まあこんな仕事辞めたいが」

めぐみん「悪魔は残機という予備の魂を持っていると聞いたことがあるのですが、今バニルが死んで復活したら魔王軍幹部の地位はどうなるのでしょう?」

バニル「魔王軍幹部の地位は消えるな。・・・む?待てよ・・・」

モルガナ「そんなことより、パレスの話だ。取り敢えずオタカラのありかを探すか?」

レイ「そりゃそうだ。オタカラの場所が分からなかったら始まらないからな」

バニル「そうだ!おいそこの先程隣にいる将来魔法使いに好かれやすいかもしれない男を事故とは言え押し倒した事を気にして」

めぐみん「ああああああああああーっ!」

こいつ、あれそんなに気にしていたのか。

ってか、将来魔法使いに好かれやすいってどういう事だ。

バニル「ふむ、極上の羞恥の悪感情、美味である美味である!さてと貴様、我輩に爆裂魔法を撃ってくれぬか?」

バニル除く全員『えっ?』

バニル「我輩は魔王軍幹部を辞め、破滅願望の為のダンジョン建設資金を得る為安全に働ける。貴様らは我輩にかかっている懸賞金を得ることができる。悪くはなかろう?」

ウィズ「確かに。バニルさんには残機がまだまだありますし、その方がいいかもしれません」

めぐみん「私は賛成です。魔王軍幹部をこの手で討ち取るとか最高じゃないですか!」

レイ「異論なし」

モルガナ「ワガハイもオッケーだ」

めぐみん「では、という事で・・・」

 

 

めぐみん「『エクスプロージョン』ッッッッ‼︎‼︎」

めぐみんの爆裂魔法がアクセル郊外の草原に突っ立っているバニルに直撃した!

めぐみん「レベルが跳ね上がりました!今は23です!」

レイ「凄いな。因みに僕は19だ」

モルガナ「ワガハイはまだ2だ・・・」

ウィズ「まぁ、先日登録したばかりなのでしょう?仕方ありませんよ。あ、私は87です」

ウィズ除く全員『高っ⁈』

十分後・・・[モルガナ視点]

バニル2世(以下バニル)「フハハハハ!笑いが止まらんとはまさにこの事よ!魔王軍幹部の地位を捨て去り、遂にダンジョン建設の資金を手に入れることが出来る!という事でウィズ、我輩は今日からこの店でバイトする」

ウィズ「えっ?あっ、はい・・・」

モルガナ「レイとめぐみんがギルドに報告に行ったし、これでバニルは安全だな。では、ワガハイはこれで失礼する」

[レイ視点]

ルナ「ま、魔王軍幹部バニルを討伐した⁈冒険者カードを見るあたり、事実ではある様ですが・・・」

冒険者A「おいおい、どうやったんだよー!」

冒険者B「奢ってくれー!」

・・・これはしばらく帰れそうにない。

 

その夜・・・

レイ&めぐみん「「ただいま〜」」

長時間質問攻めにされめぐみんも歩ける程度には魔力が回復したのでもうおんぶはしていない。

クリス「ちょっとどういう事⁈見通す悪魔バニルがこの街にいんの?ぶっ殺してくる!」

帰ってきたと思ったら悪魔やアンデッドに対してのみサイコパス女神が食いついてくる。ドダイトスとデンリュウはもう寝ている様だ。

レイ「モルガナ、こいつ代わりに鉄拳制裁してくれ」

モルガナ「分かった」

クリス「えっちょっと待って⁈ちょっと待ってよ!痛い痛い!ごめんなさぁい!」

ダクネス「何があったのだ?説明してくれ」

ドラミドロ「それ以前に、2人ともぐったりじゃないか。風呂沸いてるから、入って今日は寝ろ」

レイ&めぐみん「「助かります」」

マルヤクデ「まさかとは思うが一緒に入るのか?」

めぐみん「それはないです」

レイ「ありえない」

マルヤクデ「即答かよ」

ダクネス「分かった、ゆっくりして来い」

 

めぐみん「そう言えば、レイ達は何故ペルソナの力を現実でも使えるのですか?」

風呂場へ向かう道中、めぐみんが聞いてくる。

レイ「分からないが、現実にシャドウがいた事と関係があると思う。ただ、現実だと力は弱まってた」

めぐみん「・・・私もペルソナ、使ってみたいです」

レイ「ペルソナっつうのは反逆の心が具現化したものなんだ。運命に抗う強い意志を持てば、向こうから語りかけてくる。つまり、万人がペルソナの力は持てるという事だ。でもみんな運命に流されているけどな」

めぐみん「私でも使えるかもしれない・・・」

レイ「ま、そういうこった。風呂場に着いたし、話はここまで。んじゃ、入ってくるから」

めぐみん「先に入らせて下さい」

レイ&めぐみん「「・・・・・・・・・」」

レイ「いやなんでだよ。僕はパレスで戦ったし、そのあとお前をおぶったし、他の冒険者に質問攻めにされたんだ。先に入る権利くらいある」

めぐみん「質問攻めにされたのは私もです。レディーファーストって知ってますか?」

レイ「お前はレディーじゃなくてガールだろ」

めぐみん「な、なにおう!」

レイ「って事でレディーファーストの対象外。風呂入ってくる」

そう言って荒ぶるめぐみんを脱衣所から押し出し、服を脱いで風呂に入る。先程までドラミドロが入っていたので、まだ暖かかった。

ああ、疲れが一気に取れていく・・・

レイ「結論。風呂、最強」

うん。自分でもちょっと何言ってるかわからない。

風呂を済ませ上がり脱衣所にいくと、そこにはタオル一枚のめぐみんが。

当然1人で入ったため、ついでに言うと上がったばかりのため、僕はタオルも巻かずに全裸である。

レイ「・・・何してんの?僕が入っているのに脱いで待機するのかよ?スケベなの?」

めぐみん「ち、違いますよ!風呂に早く入りたかったんです!」

レイ「疑わしいが、そう言うことにしといてやる。じゃ、おやすみー」

めぐみん「お、おやすみなさい・・・」

 

翌朝。冒険者達に質問攻めにされたこととめぐみんが昨晩しでかしたことをみんなに説明した。

めぐみん「なんで言うんですか!おかげで痴女扱いされそうになりましたよ!」

レイ「僕が入っている時に脱いでいたのは事実だろ、お前が痴女だとは言わないが」

デンリュウ「めぐみん、昨晩の話聞かせて?」

僕がめぐみんと言い争う中、デンリュウとクリスがものすごく悪い笑みを浮かべやってきた。

クリス「私の時は散々嬲ってくれたよね?ね?」

めぐみん「レイ、助けて下さい」

レイ「自分で巻いた種だ、自分でなんとかしろ」

めぐみん「いやああああああ・・・」

めぐみんがクリス達に連行されるのを見送り、モルガナに話しかける。

レイ「モルガナ、パレスどうする?」

モルガナ「明日にしようぜ。今日はアルダープの噂の調査だ」

ドラミドロ「なら俺たちの出番だな。噂集めてくる」

ドダイトス「俺はデストロイヤーの一件で知り合いも増えたからな。そいつらに聞いてくる」

マルヤクデ「お前本当に街の人気者だよな。ダンデかっての」

ダクネス「私も貴族のコネで噂を集めてみる。王家の懐刀、舐めるなよ」

モルガナ「サンキュー、お前ら!助かるぜ!」

その夜・・・

?「大変だみんな!大変なことになった!」

屋敷に、何処かのお嬢様みたいな綺麗な人が飛び込んできた。

レイ「誰だお前」

クリス「ダクネスだよ。何があったの?」

マジかダクネスか。

めぐみん「ああ・・・あああ・・・」

一日中クリス達に弄られ、挙動不審になっためぐみんがうるさい。

ダクネス「取り敢えず、この写真を見てくれ」

そう言いながらダクネスが1枚の写真を手渡してくる。

レイ「なんだこのイケメンは」

クリス「アルダープの息子のバルターさんだね。アルダープの養子で、凄くいい人らしいよ?」

レイ「領主の息子か。問い詰めればアルダープの犯罪の証拠吐いてくれんじゃね?」

ダクネス「そんなことはするな!ともかく、これは見合い写真だ。アルダープはなぜか私に異様な執着を見せている。だが本人が結婚しようとしても父が話を蹴る。しかしバルターとなると話は別だ。父はバルターの事を高く評価している。そしてこの見合いを持ってきたのは何故か王室だ。今までは父が話をもってきていたのでまだ結婚したくないと話を蹴れたのだが、流石に王家に逆らう訳にはいかない。理由は不明なのだが・・・」

デンリュウ「つまり、断ろうにも断れないけど結婚したくないから助けてくれと」

ダクネス「そう言う事だ。頼む!」

ダクネスが僕達に土下座する。

クリス「ダクネス、頭を上げて。良家のお嬢様が庶民に頭を下げちゃいけないよ?」

レイ「女神が何を言う。まあ僕は構わないが、具体的にどうすんだ?」

ダクネス「適当な理由をでっちあげ、写真を相手に返し、こういった理由があるのでと謝るつもりだ」

めぐみん「そんなんで出来たら苦労しないと思うのですが」

ドラミドロ「帰ったぞ。レイ聴いてくれ、あの領主予想以上にロクでもねえ」

マルヤクデ「ああ、クズの極みだアイツは。何故こんなに噂はあるのに証拠は出ないんだ?」

モルガナ「なんか前にあったジェイルの騒ぎに似ているな・・・」

ドダイトス「疲れた・・・どうした、難しい顔して」

説明中・・・

モルガナ「なら、いっその事こと見合いを受けて、ぶち壊せば良くないか?そしたら親父さんも見合いを持ってきにくくなるだろう」

ダクネス「それだ!上手くいけば話が持ち上がるたびに父をはったおしにいかなくて済む!」

レイ「お父さん気の毒に・・・」

クリス「私達も臨時執事やメイドとしてそばにいてあげるよ」

モルガナ「ワガハイたちは無理だな」

ドラミドロ「留守番して今日の情報まとめとこうぜ」

レイ「助かる。頼んだぞ」

めぐみん「そういや、見合いはいつからなのです?」

ダクネス「明日の昼からだ。みんな、ありがとう」

 

翌日、ダスティネス邸・・・

クリス「どう?メイド服似合ってる?」

ダクネス「ああ、とてもよく似合っているぞクリス」

めぐみん「サイズが大きすぎます。もっと小さいのはありませんか?特に胸周りとか腰周りとか」

ダクネス「それが最小なのだが・・・やめてくれめぐみん、髪を引っ張らないでくれ!」

そんな声が部屋の中から聞こえる。無事臨時執事として雇われた僕達は服を貸してもらうことに。

僕は執事服に手早く着替え、こうして待っているのだが。

レイ「早くしてくれ。着替えに15分掛かってるぞ」

遅い。遅すぎる。

ダクネス「や、やっと終わった・・・」

めぐみん「うう、大きくて不愉快です」

クリス「めぐみんの体が小さいのは仕方がないと思う」

めぐみん「紅魔族は売られた喧嘩は買う種族です。今ここで決着をつけようじゃ痛いっ⁈」

レイ「お前は何をしている」

 

と言うことで、やっと見合いが始まったわけだが・・・

ダクネス「私はダスティネス・フォード・ララティーナ。当家の細かい説明は省きますわね。成り上がり者の領主の息子でも知っていてとうぅっ⁈」

ダクネスをテーブルの下でこっそり踏むのはもう何回目か分からない。コイツは度々行ってはいけない事を言いかける。

バルター「どうしましたララティーナ様?お顔が赤いですが・・・」

めぐみん「バルター様、お気になさらず。お嬢様はバルター様に会えるのを心待ちにしていましたから」

レイ「お前の家の名に傷がつかない様にしろ。困るのはお前だぞ?」

ダクネス「も、問題ない・・・」

クリス「顔を赤らめながら言わない」

ダクネスの父(以下イグニス)「すまん。暴走しない様にしてくれ(小声)」

イグニスさんが囁きながら手を合わせる。

ダクネス「それでは、当家の庭で散歩でもしましょうか」

バルター「そうですね」

イグニス「君達、ちょっといいか?」

クリス「はい」

レイ「クリスはダクネスが馬鹿しないように見張っていてくれ。後で伝える」

クリス「分かった」

イグニス「君達がララティーナの結婚を望まないのは分かっている。だが、ララティーナを早めに結婚させないと不味いのだ」

めぐみん「と、言いますと?」

イグニス「アレは、モンスター達に力及ばず攫われ、いろんな目に合わされたいそうだ。おまけに好みの男のタイプがダメ男と言う有様。だから早めに嫁にやり、見張っていて欲しいのだよ」

めぐみん「・・・・・ポカーン( ゚д゚)」

レイ「アイツもうダメじゃねえか」

流石は生粋のドM。考える事が違う。

めぐみん「それなら私達がダクネスを見張りますよ。ダクネスに無理に結婚させる必要ありません」

レイ「お前、珍しくいいこと言ったな」

めぐみん「珍しくとはなんだ珍しくとは」

イグニス「本当に娘はいい仲間を持ったな。分かった。私の方からなんとか」

その時だった。

クリス「あああああああああああああ!」

全員『⁈』

慌てて庭に向かうと、そこにはドン引きするバルターと目を回して倒れるクリス、そしてそのクリスを睨むダクネスの姿が。

イグニス「い、一体何があった⁈」

バルター「そ、それが・・・」

クリスがしつこくダクネスの妨害をするため、ダクネスがキレてクリスをぶん投げたらしい。

結局、応接間にクリスを運び、バルターに僕達の素性をバラした。

バルター「そうだったのですか。実は、ここには見合いを断るために来たんですよ」

めぐみん「そうだったのですか。よかったです」

クリス「ほんと、あの領主の息子とは思えないよね」

レイ「そうだそれで思い出した。バルターさんは養子ですよね?領主の悪事の噂について何か知っていますか?」

バルター「そのことですが、僕自身も気になって父に聞いたのですが、全てでっちあげの一点張りでして。ただ、何故か時々地下室に篭りきりになる事があります。鍵は父しか持っていないので調べようにも調べられず・・・」

レイ「それが聞けただけでも充分です。ありがとうございます」

イグニス「地下室か。一体何をしているのだろうか」

レイ「それは僕達も調べています。いつか、彼の鼻を明かす時が来るでしょう」

アルダープのパレスに乗り込み、オタカラを奪ってやる!

めぐみん「それでは、私達はこれで失礼します。ダクネス、後で会いましょう」

ダクネス「分かりました。クリスは私が後で連れて行きます」

バルター「僕も帰ります。父への話もありますし」

イグニス「そうか。じゃあまたな」

 

自宅にめぐみんと2人で帰ると、モルガナ達が出迎えた。

モルガナ「やっと帰ってきたか!話したい事が山ほどあるぜ!」

レイ「おう、じゃあすぐに会議に入ろう」

めぐみん「私も参加していいですか?」

レイ「いいけど」

 

レイ「よし、これより会議を始める。まずは僕達の報告だ」

めぐみん「ダクネスとバルターの見合いはクリスが気絶しただけで終わりました。後、バルターから領主が地下室に篭りきりになる事があると言う情報を入手」

マルヤクデ「へー。地下室に篭りきりね・・・」

ドラミドロ「嘘をついている可能性は?」

めぐみん「あのバルターさんですし、父と考え方は正反対ですからそれはないと思います」

ドダイトス「まあ、あいつよく貧しい人に配給しているからな」

レイ「次はモルガナ、昨日集めた噂、どうだった?」

モルガナ「ああ、とんでもない噂がいくつかあった。一つ目は、不当な搾取。二つ目は、贈収賄。ここまではまだ軽いもんだ。目についた可愛い子や良い女はどんな手を使っても物にして、しかも飽きたら少ない手切金渡して捨てるらしい」

めぐみん「なんですかそれは!」

モルガナ「最後まで聞け。次は先日のデストロイヤーだが、デストロイヤーは街の目の前で破壊されただろ?つまり郊外の穀倉地帯とかは蹂躙されたわけだ。それで農民は領主に助けを求めたが、あのクソ領主は、命が助かっただけでも儲け物だなんて言って無視しやがった。で、その金はダスティネス家が負担したらしい」

レイ「はぁっ⁈」

めぐみん「領民を助けるのは領主の義務でしょう!何をしているのですか!」

デンリュウ「一番タチが悪いのはそんだけ好き放題しているにも関わらず、物証がないらしい事。被害者女性たちも頑なに口を閉ざすしね」

レイ「そして地下室への引きこもり・・・全く分からん」

モルガナ「そうだよな。こんな事、真実をねじ曲げているとしか思えない」

マルヤクデ「記憶までねじ曲げているって言うのか?『改心』みてえだな」

ドラミドロ「だが、どうやってネガイを奪った?この世界にはジェイルに誘うものなんてないだろ」

めぐみん「あーーーーっ!」

レイ「ど、どうした⁈」

めぐみん「これは私の推測ですが・・・アルダープは『辻褄合わせのマクスウェル』と言う悪魔を従えているのでは?」

ドダイトス「それはありそうだが。分からないし、アイツに聞きに行くか」

モルガナ「それが一番いいな。パレスでアルダープを改心させたら、マクスウェルを解放するかもしれないし」

 

バニル「ん?辻褄合わせのマクスウェルがこの街にいるかとな?もちろんいるとも!力はあるが、頭は赤子のマクスウェルがな!」

レイ「分かった。で、お前はマクスウェルをどうしたい?」

バニル「マクスウェルは我輩と同じく地獄の公爵だ。助けたいに決まっておる。だが、あの領主とマクスウェルの間に契約が交わされているのが厄介なのだ」

モルガナ「ならアルダープを改心させれば、マクスウェルとの契約も解除するだろ」

バニル「その時は我輩が迎えに行こう。そうだ、とてもいい話があるのだが」

バニルが悪魔相応の胡散臭い笑みを浮かべ話しかけてくる。

レイ「すっごく胡散臭いが、一応聞くよ」

バニル「マクスウェルの救出が終わるまで我輩が力を貸してやろう。その代わり、賃金を払え」

レイ「僕達はお金に余裕はあるし、いいんじゃないか?」

モルガナ「だな。一回につきいくら欲しい?」

バニル「1億」

レイ「高い!攻めて5万だ!」

バニル「ふむ、仕方がない・・・それで受けてやろう」

出費が痛いがバニルの力を借りれるのは心強い。

モルガナ「しばらく宜しくな、バニル」

《続く》




相変わらずがめつい悪魔です。
ターゲットは完全オリジナルキャラクターです。見た目は男性としかいわないでおきます。
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