【any%RTA】UNDERTALE『二人の地下世界』モード【自殺チャート】 作:波津木 澄
それからホットランドでリバーパーソンというらしいMonsterにSnowdinのはずれにまで送ってもらう。
このはずれから進んで、SansとPapyrusの家の前まで歩いて行く。二人はどうやら外で待ってくれていたようで、家の外で立って待っていた。
「やあ二人とも。それで……頼み事って?」
「少し、頼まれてくれないか」
もちろん、という意味を込めて頷くとUndyneが背中に隠していたらしい一つの便せんを差し出してくる。
どうやらこの手紙をAlphysに届ければいいみたいだ。……けれど、自分で行こうとは思わないのだろうか?
そう思っていることが顔に出たのか、それともPapyrusが声に出したのが原因か。それはわからないがUndyneは赤くなってもじもじとしている。
「し、正直に言うと……」
ワクワクとする心を隠せずにいるせいか、後ろにいるのだろうVictimが呆れたようにため息を吐いたのが分かる。
……いくらなんでも久しぶりだからって少しテンションが上がりすぎていたのかもしれない。この少しの時間だけでこれまで地下世界を歩いたときに吐かれたため息の数に並んでいる気がする。
そんな風に一人で勝手にテンションが上がって下がってという変化をしているという事はつゆ知らず、ついにUndyneが本音を叫ぶ。
「Hotlandはクッッッソ熱い!! 自分で行きたくないんだよな!!!」
……確かにあのHotlandはとても熱い。鎧を着て直前まで激しく動いていたとはいえUndyneがダウンする程度には熱かった。
となれば、それも仕方がないのだろう。そう思って改めて了解すると中身を見ないように念を押されはしたがすぐに送り出してくれた。
中身を見る気は最初からないが、そこまで否定されると少し気になってしまうのがサガというもの……。
『まさか開くつもり?』
「……アハハ、そんなことしないよ」
そうだった。独りになんてなれないんだから内緒で開くってこともできないんだった。
まぁでもこればかりは仕方がない。早々に諦めてまたリバーパーソンさんに頼んで今度はHotlandまで来た道を帰る。
そしてラボの中に入りはしたが……。
『ポスト、無いね』
「うーん……どうしようか」
そう、なんと手紙を入れるところがなかったのだ。
ラボの外にも中にもポストらしきものは見当たらない。くまなく探してみたけれどやっぱりどこにも赤いポストは見当たらなかった。
どうしたものかと途方に暮れていたところでAlphysのいるのだろう場所に続く扉が見える。よく見てみると下の方に少し隙間があるみたいだ。
多分、ちょうどこの手紙が通るくらいの隙間が……。
「なるほど」
『ねぇ、キミまさかそんなことしないよね……?』
「それ!」
『ちょっと! それUndyneの大切な手紙だろう!?』
隙間から手紙を入れて差し出してみる。その行動はVictimの怒りに触れたようだが、代わりにAlphysは手紙に興味を持って近づいてきたようだ。
その反応にボクがポストのことを手紙を入れる場所、と説明したせいかもしれないけれどVictimは扉の隙間から手紙を入れることも正しいことなのかと悩んでいる。
安心していいよ。正しくなんてないから。
そんなことを思っている間に気が付けばAlphysが扉から出てきていた。それから止める暇すらないほどに目まぐるしい話の飛び方になんだかわからなくなっている間にどうやらデートする為にゴミ捨て場に行くことになったようだ。
「さぁ、ゴミ捨て場に行きましょう!!」
『ポストは手紙を入れるところで……。でも扉の隙間から入れても問題ない……? じゃあ扉の隙間はポストなの……?』
「…………アハハ」
とても混沌とした空気が漂っている……。