【any%RTA】UNDERTALE『二人の地下世界』モード【自殺チャート】 作:波津木 澄
混沌とした空気の中で始まったAlphysとのデートは何とも言えない結果に終わった。
そもそもAlphysとのデートはデートとは呼べない者だったのだ。
まずもってAlphysが想いを寄せる相手はすでに決まっていた。
そして相手が決まっている以上、ボクとのデートは酷いものだった。好感度を上げると言って渡されそうになったアイテムはすべてその相手のための物。
連れていかれたゴミ捨て場で問い詰めてみたらついに相手が決まっているという事を告白されてしまった。
だったらなんでボクなんかとデートしたのかとか、いろんなことを話した。そうした中でAlphysは自分は嘘だらけなのだと言っていた。
ボクはAlphysのために真実を話すように諭した。
自分のことを棚に上げて「真実は話すべきだ」ってそう言ったんだ。
ボクはVictimの疑問に答えてなんかいない。誤魔化して誤魔化して、そうして何も聞かないでいてくれるVictimの優しさに甘えているだけ。
それだって言うのにボクはAlphysに真実を話せっていうんだ。ボク自身が行っていない事をしろって、言ったんだ。
走り去っていったUndyne達を眺めながら漠然と思う。やっぱり話すべきなのかなって。
一度Victimがボクの為に死んでしまったこと。それが嫌で
全部話して、その上で……お願いをするべきなのかもしれない。一緒に地上に出るという事を改めて。
「………………」
少し歩きながら口を開こうとした時だった。
急にボクの電話が鳴リ響いた。出鼻をくじかれながらも電話に出てみればPapyrusから研究所にいるAlphysに会いに行って欲しいってことみたいだ。
なんでまたAlphysなのかとか聞きたいことはあるけれど一先ずは行く方がいいのだろう。
『……? いま何か言いかけてなかった……?』
「アハハ、何でもないよ。ボクはいつも通りさ」
結局、ボクは本当のことを言うのをやめてしまった。
最初っから言うと決めていれば電話位で意思が変わるはずなんてないから、きっとボクは何かしら理由を着けて言わなかったのだろうって、そう思う。
……いいや、こんな弱い気持ちでいたらいけない。今は、先へと進もう。
『……。別に無理に聞き出そうなんてしてないからいいんだよ。言いたいときに言ってくれればね』
「…………ッ。ごめん、ありがと……」
Victimの優しさがボクの良心へ訴えかけてくる。いや、本人からしたらそんな意識はないのだろうけれど。
中途半端なボクの想いが勝手にそう感じているだけだ。『話してしまいたい』という気持ちと『話をしても』という気持ちがせめぎ合って、変なところで止まっているせいで『いっそVictimが聞き出してくれたら』って考える自分勝手な考えをしているからだ。
だったら、その気持ちに整理がつくまで。今だけはただその想いにまとめて蓋をしよう。
「……Hotlandまで、お願いします」
「トゥララー、お任せをー」
一先ずはこの場所に想いを置ていくことに決めて、ボクはその船に乗り込む。
「トゥララー、川の水があばれてる。これはとっても不吉です……」
船で川を渡っている最中に言われたその言葉がボクの耳に嫌に残る。
……一体何があるのかとびくびくしながらも何度か入ったことのあるラボへと進む扉を潜る。けれどそこにAlphysの姿はなかった。
代わりに何かメモのようなものが置かれている。
[やぁ。ずっと助けてきてくれてありがとう。皆……そしてあなたもいつも私を助けてくれる。
だけど……これって本当に言いづらいんだけど……あなた達には、とてもじゃないけど私の問題は解決できないわ。
私はもっともっといい自分になりたい。これ以上恐れることなんてしたくない。そしてあの事についても、私は自分の過ちと見つめ合わなきゃいけない。
私は今からそれに決着をつけます。
全てをはっきりさせたい。
これは他でもない私の問題。
だけどもし直接私から伝える機会がなかったら……そしてあなたが「すべての真相」を知りたいなら。この手紙の北にあるドアの中に入ってください。
あなたには真相を知る権利があると思うから]
「これって……」
『あの扉、だよね』
Victimの言葉の通り、きっと扉というのは今ボクたちの目の前にある、これまでに一度も入ることのできなかった扉だ。
近づいてみるとセンサーに感知されたみたいで扉が開く。中を覗いてみればそこはエレベーターになっていた。ここから繋がる場所に行けばいいのだろう。
中に入ってから下降するボタンを押してみると扉が閉まって一瞬ふわっとする感覚の後にエレベーターが降りていくのを感じる。
まだ少ししか降りていなかったというのに、急にエレベーターの中で赤いランプが輝いて、警報が鳴り響いた。
《警告! 警告! 動力低下! 巻き上げ機停止! 高度低下!》
スピーカーから吐き出される音声はそんなものだ。
どうすればいいのかもわからずにあたふたしている間にエレベーターが緊急停止したのか、止まって扉が開かれる。
外に出る前にエレベーター内で何かできやしないかとボタンを触ったりしてみるが反応がない。どうやら本当にエネルギーか無くなっているようだ。
『……一先ず外に出ても問題なさそうだよ』
「あ、そうなんだ」
壁からにゅっと顔だけを外に出していたVictimがボクに外の様子を教えてくれる。
……Victimがこうしてボクとは違う視点で見てくれるおかげで助かっていることもあるけれど、そういう動きはボクにVictimはもう死んでしまっているという事を突きつけるだけだから出来ればやめて欲しいんだけど……。
ボクも嘘をついているんだし、このくらいは仕方ないって受け入れるべきなんだろう。
「……電源ってどこにあるんだろうね」
『頑張って歩いて探すしかないだろうね』
「だよねぇ……」
出来れば早くAlphysに会いたいけれどそういうことなら仕方がない。Alphysに会いに行くためにも、今は一先ず外に出て電源を探さなければ。
想像以上に暗くて怖いエレベーターの外の雰囲気にビクビクとしながらもボクはそんな想いを抱いた。
アンケートの内容は「しんじつのラボ」を飛ばすか否か。
正直原作と何も変わらないから上のデートみたいな感じで「プレイして、どうぞ」みたいな形にしてしまいたいのですよね……。
だからまぁ、飛ばしたいけど一応聞いてみようかなって感じ。
ちゃんと本文中で簡単にまとめはする予定ですけど、どうしましょ。
「しんじつのラボ」を飛ばすか否か
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飛ばしてヨシ!
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飛ばすな書け