【any%RTA】UNDERTALE『二人の地下世界』モード【自殺チャート】 作:波津木 澄
短いので注意されたし。
真実のラボ。
まさしくそう呼ぶべきその場所には口にしがたいような事実が眠っていた。
全ての事の始まりはきっと、初めて地下世界に堕ちてきた一人のニンゲンだった。
……それから、ボクの持っているこの力についても、ようやくわかった。
ケツイ。死に抗おうとする力。自分の想いを実現させるために現実を、世界を力づくで捻じ曲げてしまう力。
そして……何よりもAlphysが隠したかった事についても、初めて知った。
Monsterは死ぬと塵になる。それはもう見た知らなかった。
その塵にニンゲンの力の源である
その姿はボクのケツイを静かに、しかし確かに濁らせていった。
だってVictimは、もう死んでしまっている。物に触ることができないことは知っている。
ずっと何かに触ることもできずに、見られることもなく。ただ蚊帳の外に置かれて、ずっとそこにいるだけ。
何もできずに、ただそこにいるだけ。
もしもVictimと外に出ることができても、それはVictimにとってどうなることか。
ボクがそうしたいって思っただけでVictimからしたらただの迷惑なのかもしれない。考え始めたらきりのない思考が頭の中をグルグルと駆け巡る。
けれどボクの思考は同じ所をグルグルと回っているだけで答えに進もうとなんてまるでしていない。
「……ねぇ、Victim。これで、いいのかな」
主語のない言葉は意味のわからないものにしかならなかった。
けれど、そうだとわかっていてもボクにはそんな言葉にしかできなかった。
何がいいのか、まるで分らない言葉にしかなっていないのに、それでもVictimは答えてくれた。ボクが何を言おうとしていたのか、Victimにわかったのかはわからない。
それでも、Victimは答えてくれた。
『いいんだよ。さぁ、進もう。もう私たちの未来はそこにあるんでしょう?』
進もうって。未来は、そこにあるって。
進んでもいいんだって、言ってくれた。ボクが何を考えていたのかを知っているわけではないのかもしれない。
けれど、それでもいいって思えた気がした。
「――行こう!」
もう一度、ケツイを固める。
そうだ。ボクがVictimにそんな思いをさせないようにしてしまえばいいんだ。
Victimに良くない考えを抱かせてしまうって言うのなら、ボクがその考えを抱く暇もないほどに幸せにしてしまえばいい。
そう、簡単なことだったんだ。
何か良くないことがあるって言うのなら、他でもないボクが自分で変えてしまえばいい。
だから、大丈夫。
心の中で燻っていた不安を拭って、ボクはまたケツイによって満たされた。
次回投稿予定は未定。
「しんじつのラボ」を飛ばすか否か
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飛ばしてヨシ!
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飛ばすな書け