【any%RTA】UNDERTALE『二人の地下世界』モード【自殺チャート】 作:波津木 澄
目を覚まして窓から差し込む日の光を浴びながら、ボクはこれまでをふと振り返っていた。
地下世界から地上へとでてきて、ボクはモンスターとニンゲンを繋ぐ架け橋である"親善大使"になった。
御伽話にしか出てこないはずのMonsterがいることにどうしても混乱は産まれていたけれど、ニンゲンはなれる生き物だ。だからこそ、彼らはすぐに慣れてくれた。
きっと、かれらがそもそも友好的だったってことも関係していたんだろうけど。
それに地上に出てからもたくさんのことが起こった。
まずは――
「おいおい、オイラ達の生活を支える親善大使サマがこんなところでボーンとしててもいいのかよ。もう時間はコツコツと迫ってきてるぜ?」
「ええ!? ちょっとSans、なんで言ってくれなかったのさ!」
「言ったさ。言ったがアンタが疲れてたのかずーっと眠りこけてたんだよ」
「どうせ一回言っただけで諦めたんでしょ!? この怠け骨!!」
「へへへ、お見通しか。だがあの状態のアンタを起こすのに骨が折れるのも事実だぜ」
まずは、想っていた以上に親善大使の仕事が多いという点。
そもそも過去に前例のないことをしようとしているから当たり前なのだけれど、ゼロから基盤を作っていなかければいけない以上とっても忙しくなっている。
とはいっても、これはボクが自分で選んだ道なんだから、このくらいのハードワークならまだやり切って見せるっていう『ケツイ』を持っていられる。
「あれ? 今日はお寝坊なニンゲンなのか?」
「ごめんPapyrus、すぐにでなきゃだから話はあとでお願い!!」
「ハハハハ、どうやらニンゲンは自分がベッドに骨抜きにされてたせいでご立腹らしい」
「「
二人して声を荒げてSansを責め立てる。
本当にこの男……? は油断ができない。気が付けばそこにいるくせに特に何もせず、怠けてみてるばかり。
――らしいと言えば、らしい。
そうかもしれないが、しかしいくら何でも親善大使としての仕事だってあるこの時に怠けなくてもいいじゃないか。
「仕方ないな。おいニンゲン、こっち来てみろよ。いい
急に何を、そうは思いながらも彼についていく。
こういう時に手を差し出してくれるんだから、なんだか憎むに憎めない。
――この場合、計算もあるだろうけどな。
……本当に、抜け目がなくてSansらしい。
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地上に出て、本当にいろんなことがあった。環境だってガラリと変わった。
けれど、みんなの根本は変わってなんかいなかった。
変わったことがあるとすれば、二つ。
一つは、ボクの中にいてずっと地下世界を歩いてきたVictimが、今はボクの中にいないってこと。
これはボクだってそうあることをよしとしたんだから、まぁ当然と言えば当然だ。
そしてもう一つ。
地上に暮らすMonsterに新しい仲間が増えたってこと。
そのMonsterの名前は――
「あ、よかった。間に合ったんだね。そこの骨がいるから安心だとは思ってたけど、とはいえ時間ギリギリだからひやひやしたよ」
ヤギのような顔をした、ボクと同じくらいの背丈をした『取り残されていた少年』。
そう、皆の親友――
「Asriel」
「……なに、急に名前なんて呼んでどうしたの?」
彼はFloweyという花のMonsterにはならなかった。いいや、
自分は無情な花になってもいいって、そう思っていた彼を止めた存在がいた。
「いや、あれからどうかなって思って」
「……うん、大丈夫。あの時とはまた違うけれど、それでもこうしてみんなのことを気遣えてるんだからね」
「Victimは元気?」
「えっと『死んでソウルだけになってるんだから元気も何もない』……だって」
もうわかっただろう。Victimはボクの元を離れた後、自分からAsrielに協力を申し出たらしい。
人の想いを知って、ほんの一瞬だけ救われて。それで満足しようとしていたAsrielを真っ向から否定していた。
それからまぁ、半ば自分からFloweyとなりかけていたAsrielに入り込んで、こうして失った想いの代替品になっている……と言うのが本人の言葉だ。
変わりはした。
いろんなものが変わりはした。
それでも、ボクたちは多分変わらない。
――きっとなんて不確定なものじゃなく、確信を持って言える。"変わらない"って。
きっと、ボクたちはいつまでもずっと友達のままだ。
『君と出会て本当によかったよ』
その言葉を知り得たのは、果たして誰だっただろうか。
「しんじつのラボ」を飛ばすか否か
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飛ばしてヨシ!
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飛ばすな書け