【any%RTA】UNDERTALE『二人の地下世界』モード【自殺チャート】   作:波津木 澄

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実はひそかに行っていた(事にした)
『RTA小説RTA(RTAパートを終わらせるまでのRTA)』が終わりました。(という事にしてください)
計測開始が2月23日の15時47分で、終了時点は27日の正午でした。なので記録は2日と……9時間13分……かな?話数は3話なので、多分これが一番早いと思います。
やったね黒くん世界最速(ワールドレコード)だよ!

WRを取れたので初投稿です。


Neutral-1 穴に落ちてからMonsterに助けられるまで

《Victim》

 

 

 いつからか、それもわからないくらい昔から私はカミサマの声が聞こえていた。

 別に誰に言うでもなく過ごしてきたけれど、どうやら私は地下世界のMonster達に捧げるイケニエ……らしい。

 カミサマも同じことを言っていたから、そのことに間違いはないと思う。けれど、カミサマが言うには時期が違う、らしい。

 だからイケニエである私はカミサマに従うことにした。村のみんながカミサマに祈ってたのは知ってる。だからカミサマに従う方がいいって思ったから。

 

 そうして、カミサマに従って動いて、カミサマの言う通りのところに開いていた穴から落ちた。

 少しの間気絶していたけれど、目を覚ましていると私のほかにもう一人、ニンゲンがいた。カミサマが言うには()()()()()()らしい。

 カミサマに口答えなんでできる立場にもいないので何かを言うつもりはない。

 

 カミサマにしたがって、隣で起き上がってきた子供を誘導する。とは言っても、先に行ってみようとしか言えないのだけれど。

 

「……わかった。行こう」

 

 そう言ってくれたから、多分よかったんだと思う。そして先に進むのだから、歩いていく。少ししたところで扉のようなものがあった。その先を見てみれば少し緑の土地があって、さらにそこで金色の花が生えている。

 

「やぁ! ボクはFlowey。お花のFloweyさ! 君たちは見たところ……」

 

 カミサマが聞く必要はないというから、聞かなかったことにする。別に聞く必要もないのだろう。だってカミサマが言うんだから。

 そうして向けられた"仲良しカプセル"というらしいものに当たりに行く。そんな私の様子を見てFloweyは一瞬驚いたようだったけれど、関係ない。

 弾に当たるとその弾は破裂して、随分と血が流れて行ってしまった。そんなことを他人事のように見ている私がいる。

 イケニエは死ぬのが仕事らしい。だから別に死ぬことに抵抗はない。その割にカミサマはまだ先があるような話し方をしている。何があるのだろう? けれどカミサマは未来を知っているようだし、だったら従う方がいいのだろう。

 

 そんなことを考えていたら奥から慌てた様子で駆けつけてきたらしいMonsterがFloweyを追い払ってしまった。

 どうやら、私の死ぬところはここではないらしい。

 じゃあ、一体どこなんだろう。私は一体どこで死ぬのだろう。考えたところで答えは出ない。

 いつだって(Victim)はカミサマに従っていればいい。

 だって、それがイケニエ(Victim)に与えられた役割らしいから。

 

 ところで、時々話に出てくる"ホモ"って一体誰なのだろう。"シソウ"などと言っているし、やっぱりカミサマのいう事を私は十全に理解することはできないらしい。

 カミサマの指示は具体的だから、迷うことはないけれどもしかしたらカミサマは私に合わせてわかりやすい言葉で言ってくれているのかもしれない。

 だとしたら、カミサマの手を煩わせていることがとても悲しい。

 

 けれど。そんなことを思ったところで私に学がないことに変わりはない。

 イケニエには、知識がいらないってみんな言っていたから、勉強はさせてもらえなかった。

 そのせいでカミサマの言葉を理解できないのなら、私はイケニエ失格かもしれない。

 

 

 

■◇■◇

 

 

 

《八人目くんちゃん》

 

 

 その日、ボクは地下に落ちた。

 その先で見たのはボクを受け止めてくれた金色の花のクッションと、妙に落ち着いた様子の子供だった。……子供とは言っても、ボクと同じくらいの歳だと思うけれど。

 

「この先に行ってみよう」

 

 変に抑揚のない声でそう言われて、一瞬だけと体が硬直してしまった。見たところ身に着けている物はあまり上等とは言えない。

 ボクの着ている服も汚れてしまっているが、目の前の子の着ているそれはボクのよりもボロボロだ。けれどそんなことを言う暇もなく返事を求められていることはわかった。

 どこか上の空な様子の子は、ボクをジッと見つめている。

 

「わかった。行こう」

 

 結局のところ、口にできたのはそれだけだ。

 少し先に行くと、そこには扉があった。扉の先を一緒になって覗いてみると金色の花が咲いている。風に揺られているように見えるが、ボクのいる場所に風はない。

 風があるのなら外に続いているのかもしれないと思ってその花の目の前まで行ってみる。けれどまだ風は感じられない。

 

「やぁ!」

 

 突然そんな声が聞こえてきて。隣にいた子を見てみるが、その子はボクの方も見ずに下の方を向いている。その視線を追ってみればその先には顔の金色の花があった。

 そんなものがあるとは知らずに驚いて思考が鈍くなっている内に話が進んでいく。

 ここは地下で、LOVEって言うものがあることは聞き取れたけれど、何か白い球が飛んできていた。

 顔のあるお花…Floweyが言うにはこれがLOVEを分けるときに使われるもの…らしい。

 

 隣を見てみると真っ先に取りに行っている様子が見えた。ボクは少し怖くなって警戒していたけれど、それも必要なかったのかもしれないと思って手を伸ばす。

 そして、隣から破裂音がするのを聞いた次の瞬間に、ボクの手の中で白い球が破裂した。

 大量の血が流れて行っていると思うが、そんなことを確認する余裕がないほどの痛みにのたうち回る。

 Floweyが何か言っているが、正常に判断ができない。頭の中全てが痛いって単語で埋め尽くされる。けれどどうにか目を開いて。

 見えてきたのは大量の白い弾で……それがゆっくりと近づいてくる。その弾が怖くて目を固く瞑るが、痛みは一向にやってこない。

 それどころかさっきまであんなに感じていた痛みが引いてしまった。

 

 目を開いて前を見てみると、Torielと言うらしい女性のMonsterがFloweyを追い払って自己紹介をしてくれるところだった。

 けれど、さっきのFloweyを見た後だとどうにもこの優しさに疑いを持ってしまう。……隣にいた子はひょいひょいとついて行っているが、ボクはまだ警戒せずにはいられなかった。




次回は……未定!
物書きを集めた雑談板が楽しすぎて離れられないンゴ……。
許してください、何でもしますから!(何でもするとは言っていない)
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