キリのいいところで終わりました。
紅魔族のボッチ少女ゆんゆんと出会った俺は、彼女と王都で買い物をし、アクセルに戻ってきた。
屋敷に戻ってゆんゆんの話をしようと思っていたのだが、どうやらみんなはクエストを受けているらしい。
俺もどうせなら、ゆんゆんを連れてクエストの手助けをすることで、ゆんゆんをパーティに入れてもらおうという算段だ。
ということで、王都で買ったものを自室に置いてゆんゆんと共に草原に向かったわけなのだが、
「ぎゃあああああああ助けてかじゅましゃああああああん」
「アクアああああああそのまま引き付けておいてくれええええ」
「こいっ、ジャイアントトードよッ。クルセイダーである私が受け止めてやる」
「・・・・・・」
アクアは迫りくるジャイアントトードから逃げており、カズマは剣を持ってアクアを追いかけているジャイアントトードを倒そうとしている。
ダクネスは・・・いつも通りで、めぐみんに至っては顔から食べられており、ジャイアントトードの口から下半身だけ見えている。
「くっそ、バサラがいればこんな奴らッ」
カズマがそう叫ぶ。
「ゆんゆん、助けてやってくれないか?」
「ま、任せてください!《ライトオブセイバー》」
俺がゆんゆんに頼むとゆんゆんは即座に上級魔法である《ライトオブセイバー》を放ってくれた。
一刃の光はアクアを襲っていたジャイアントトードを切り裂くと、軌道を変えてめぐみんを呑み込んでいたジャイアントトードを切り裂く。
「バ、バサラッ、」
突然の魔法に驚き、カズマがこちらに気付く。
「ようカズマ。心強い仲間を連れてきたんだが」
「わ、我が名はゆんゆん!紅魔族の族長の娘にして上級魔法を操る者!!」
少し恥ずかしがりながら紅魔族特有の名乗りを上げる。
「さて、ここからは俺も手伝うから詳しい話はクエストを終えてからなッ」
そういって、俺は腰に携えていたワイバーンの機攻殻剣を抜く。
それと同時にあとからやってきた十五匹ほどのジャイアントトードの群れに突っ込む。
「ゆんゆん、サポート頼むッ」
「はいっ《ライトオブセイバー》」
俺が目の前のジャイアントトードを切り裂くと横から襲い掛かってきたジャイアントトードにゆんゆんの魔法が炸裂する。
さらに、倒したジャイアントトードを踏み台にし、上に飛んだあと、他のジャイアントトードの頭に着地しながら、頭に剣を突き刺す。
その後、無事、残りのジャイアントトードを殲滅することの出来た俺達は冒険者ギルドにてゆんゆんの話をしていた。
「め、めぐみんッなんでジャイアントトードなんかにやられてるの?それでも本当に私のライバルなの?」
「はてさて、あなたは一体どちらさまでしょう?」
「ええッ?わ、私よ私。紅魔の里の学園ではいつもあなたと勝負をしていたゆんゆんよ!」
「とまぁ、そういうことです」
ゆんゆんに対してのめぐみんの対応が辛辣なのはライバル故なのだろうか?
「そういえば王都に行ったんじゃなかったか?」
カズマが俺にそういう。
「あぁ、王都で買い物をしていたんだが、この通り、ゆんゆんと出会ってな。パーティを組めずに一人でいるっていうから、それだったら一緒にパーティ組まないか?って俺が誘ったんだが駄目だったか?」
「い、いや、駄目じゃない。先ほどの魔法を見た感じでは大歓迎したいんだが」
「ほ、本当ですか?」
バンッ!!
「ちょっと待ってください二人共!このパーティには既に優秀な魔法使いがいますよね?」
机を叩いためぐみんは大声でそういった。
「優秀な魔法使いは何人いても困らないと思うんだが?」
「そうだぞ、それにお前の爆裂魔法と違って小回りが利きそうな魔法が使えると来た」
「う、うぅ、し、しかし」
「私も歓迎するぞ、前衛をしている私からすれば背後からのフレンドリーファイアッ! はぁ! はぁ!」
めぐみんはゆんゆんのパーティ入りに反対のようだが、ダクネスは歓迎?している。
「ア、アクアは?」
「う~ん、いいんじゃない?私を助けてくれたんでしょ。良い子に決まってるじゃない!!」
「ぐっ」
満場一致の意見にめぐみんも反論できなくなっている。
「・・・あぁ~わかりましたッ分かりました。分かりましたよ!」
「ということで、これからよろしくな。ゆんゆん」
「は、はい!精一杯頑張ります!」
こうして、ゆんゆんはパーティに加わった。
ゆんゆんがパーティに加わった翌日、俺達はクエストを受けに来ていた。
「それで、どんなクエストを受けるんだ?」
「そうだなぁ、ゆんゆんも加わったことだし、少し難易度の高いクエストを受けてもいいと思うが」
そういいながら、カズマは何個かのクエストを見る。
「ゴブリン討伐とかあればいいんだが、そう簡単にはないよなぁ」
「これなんかどうだ?」
俺がカズマに渡したクエストは《白狼討伐》報酬は百万エリス。
「前は難しそうだったが、今ならいけるんじゃないか?」
「うぅ~ん、少し不安だが」
「安心しろ、ヤバそうなときには機竜を使う。《ティアマト》の神装なら白狼たちも抵抗できないだろうし」
「よし、ならそれを受けるかッ」
ということで、白狼の被害にあっている牧場に来た。
「カズマさぁ~ん、見てみてぇ~」
「モーモー」
そういって牛の背中を撫でているのはアクア。
どうやら、牛たちに懐かれたらしく、三頭の牛に囲まれている。
「おおぉ~宴会芸だけではなく動物芸まで覚えるのかぁ~」
「う、牛、や、やめろおお、わ、私の身は決して牛のような」
「それにしてもゆんゆん、一体どのような口説かれ方をしたのですか?チョロいあなたのことですから簡単に引っ掛かったんでしょうけど」
「し、失礼ねッ」
上から、カズマ、ダクネス、めぐみん、ゆんゆんなのだが・・・
カズマとダクネスは平常運転だな。しかし、めぐみんよ、俺は決してゆんゆんを口説いたりはしていない。
あと、やっぱりゆんゆんはチョロいのか。いや、なんとなく、わかっていたけど。
俺はめぐみんの言い草に少々ムカついたので背後からひっそり忍び、一気にめぐみんのこめかみをグリグリしてやった。
「い、痛いですッ!痛いですッ。やめてください」
「ったく、俺はダストと違うんだぞ」
「はぁ~バサラもバサラですよ。この子は騙されやすいんですから、あんまり優しくしていると痛い目に合いますよ」
「お、おう」
その瞬間、俺は自分の死因を思い出す。
「・・・」
「バ、バサラさん!?顔色悪いですけど大丈夫ですか?」
「あ、あぁ」
それを見ていたカズマはアクアにひっそり耳打ちする。
「なぁ、バサラの死因って?」
「えぇ、なんとなく察していると思うけど、ヤンデレの女の子に撲殺されたの」
「ひぇぇえ~」
「しかも、よく考えてみれば、その子はゆんゆんと同じでぼっちだったわね」
「・・・あいつ、ぼっちに対してなんかあるのか?」
「さぁね」
次回は戦闘をいれたいです。