この素晴らしい機竜使いに祝福を!   作:ナカタカナ

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 さて、ようやく二巻も終了です。

 デストロイヤー戦、最後は勿論・・・


デストロイヤー散るッ!

 

 めぐみん、ウィズの二人が爆裂魔法を放ち、作戦通り、起動要塞デストロイヤーを破壊することに成功したのはいいのだが、新たな問題が発生した。

 

 アクアがフラグの立つような言葉をいってしまったせいで、デストロイヤーの自爆機能が起動してしまった。

 

 超緊急クエスト 起動要塞デストロイヤーの自爆を阻止せよ!!

 

 本体を破壊できたと思ったら今度は自爆かよッと内心で舌打ちしつつ、どうするか考える。

 

 後ろを見ると、冒険者たちは既に逃げ出している。

 

 「ダクネス・・・が逃げる訳ないよな」

 

 「あぁ」

 

 ダクネスの方は平常運転らしい。

 

 「私は突撃してくる」

 

 とだけいって、一人でデストロイヤーの中に入ってしまった。

 

 そんなダクネスの姿を見て男性冒険者たちもダクネスに続く。

 

 といっても本音ではこの街にある、あのお店を守るためらしいが・・・

 

 ということで、俺も《バハムート》を纏ったままデストロイヤーの中へ突入する。

 

 幸い、神装を発動したのは一度だけだ。まだ操作するには余裕がある。

 

 『自爆するっていうことは、かなりのエネルギーを持った物体があるってことだ!なら、それをどうにかできれば、自爆はしないだろう』

 

 そう思い、デストロイヤーの中を探索する。

 

 「「「「「ギギギ」」」」」

 

 しかし、中には侵入者を排除するためのゴーレムが無数に存在していた。

 

 見たところ、全部魔法金属でできているらしい。あとからやってくるであろう冒険者たちでは対処が難しいと考えた俺は、《バハムート》を操り、一気に殲滅する。

 

 にしても、ダクネスはどこに行ったのだろうか・・・

 

 途中ではぐれてしまったダクネスのことを心配しながら襲い掛かってくるゴーレムたちを破壊しつくす。

 

 正面に群がる三体のゴーレムを薙ぎ払い胴体を真っ二つにしたり、《烙印剣(カオス・ブランド)》を縦に振り下ろして破壊するなど、とにかくゴーレムを破壊する。

 

 「魔法金属っていっても、デストロイヤーの脚よりかは柔らかいな。これだったら余裕だ」

 

 ならば、あとは行動に移すのみ。

 

 それから、およそ三分が過ぎた頃には辺り一面、ゴーレムの亡骸が散乱していた。

 

 「バサラァァァァァ」

 

 すると、そこへようやくやって来たカズマたち。

 

 「よう、遅かったな。この変のゴーレムは全て片付けたから先に進もうぜ」

 

 「あ、あぁ、これ、お前がやったのか?」

 

 「まぁな」

 

 「流石バサラさんねッ」

 

 そのときだった・・・

 

 部屋の壁が開き、そこから先ほどのゴーレムの二倍はありそうな、大型のゴーレムが現れた。

 

 「カズマ、先にいけ」

 

 「わかった」

 

 カズマにそういうと、すぐに了承してくれら。

 

 「お~い、見つかったぞ」

 

 そして、奥の方から他の冒険者の声が聞こえる。

 

 どうやら、動力炉を発見したようだ。

 

 その声を聞いたカズマたちも急いでそちらへ向かう。

 

 カズマ達がいなくなったあと、俺はゴーレムと対峙する。

 

 「ギギギ、シンニュウシャ、ハイジョ、スル」

 

 こいつ喋れるのか!?

 

 少し驚いたが、その直後、ゴーレムは一瞬で俺との距離を詰めて腹目掛けて強力なパンチを繰り出してきた。

 

 「っぶねぇ」

 

 とっさに《烙印剣(カオス・ブランド)》を盾にして攻撃を防ぐ。

 

 「ギギギ」

 

 攻撃を防いだと思ったら今度は素早い蹴りを放って間合いをとってきた。

 

 「こいつッ」

 

 熟練の格闘家のような動きをするゴーレムに翻弄される・・・と思ったか!!

 

 「おりゃっ」

 

 ゴーレムの脚を掴むと一気に引っ張り上げる。

 

 体勢を崩したゴーレムに剣の柄を使って打撃を与える。

 

 直撃したその攻撃でゴーレムの胴体が深く凹んだ。

 

 「まだまだッ」

 

 回し蹴りの要領でゴーレムに蹴りを炸裂させると、吹っ飛んだゴーレムに《神速制御(クイック・ドロウ)》を使って接近し、一気に切り倒す。

 

 「ギ、ギギ」

 

 肩から斬ったのだが、そのまま一刀両断することはできず、胴体の部分で剣は止まる。

 

 「がああッ」

 

 そこへ、全身全霊の力を持って剣に力を入れる。

 

 「ギ、ギギッ・・・ギィ」

 

 すると、ゴーレムは真っ二つに分かれ、爆発した。

 

 「ふぅ、こんなもんか」

 

 そして、カズマたちの方へ向かおうとしたときだった。

 

 バアッと巨大ゴーレムが現れたところの扉がさらに開く。

 

 そちらの方を見ると一本の剣があった。

 

 「あれは・・・もしかして」

 

 わずかながら見覚えのあるその剣に、俺は飛びつく。

 

 「やっぱり、機攻殻剣(ソードデバイス)か、なんでこんなところに」

 

 しかも、その機攻殻剣は刀の形をしており、俺はその機攻殻剣を知っていた。

 

 最弱無敗の神装機竜において、主人公の従者となる切姫 夜架という少女が扱う神装機竜を宿した機攻殻剣だ。

 

 神装機竜《夜刃ノ神(ヤトノカミ)》。それが、この機攻殻剣に封じられている神装機竜だ。

 

 「色々気になることはあるが、今はカズマたちが心配だ」

 

 そう思い、機攻殻剣を回収したのち、俺はカズマたちが向かった部屋へと急いだ。

 

 「「「「「ふざけるなっ!」」」」」

 

 という声が聞こえたあと、俺はみんなに合流した。

 

 あとから聞いた話によると、賢者と呼ばれるデストロイヤーを作った人間の書いた日記があまりにも衝撃的だったそうだ。

 

 そして、問題は暴走しているコロナタイトだ。どうやら、これがデストロイヤーの動力炉らしい。

 

 「一体どうすれば・・・」

 

 カズマが頭を悩ませていると・・・

 

 「ウィズ、あんたならどうにかできないの?」

 

 「わ、私ですかッ!て、転移魔法なら」

 

 「それよっ」

 

 ウィズの言葉にアクアは賛同する。

 

 「で、ですが、それをするためには魔力が足りません。座標も設定していませんから、どこに転移するかもわかりませんし」

 

 「いや、それでいこう」

 

 カズマがそういった。

 

 「で、では、カズマさん・・・吸わせてください」

 

 「喜んでッ」

 

 ウィズの言葉にやけに嬉し気な表情を浮かべてオーケーをだす。

 

 「ありがとうございますっ」

 

 ウィズはすぐにカズマの首に手をあて、魔力を吸い取った。

 

 「うわああああ」

 

 みるみる魔力を吸い取られるカズマは若干やつれていた。

 

 「ちょっとウィズッ。カズマが干からびちゃうわよッ」

 

 アクアの声にウィズは「はっ」となり、手を離す。

 

 「すみません、ですが、これでテレポートできますッ!しかし、いいんですか?変なところに転移でもしたら」

 

 「大丈夫だ。責任は俺がとる。なぁに、俺はこうみえて、運がいいんだ」

 

 不安げなウィズにカズマはそういった。

 

 「そうだな、カズマの運ならきっといいところに転移させてくれるだろう。だから、頼むッ」

 

 俺もウィズにそういった。

 

 「分かりましたッ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、無事に暴走したコロナタイトは転移し、デストロイヤーの危機も去った・・・かのように思われた。

 

 外にでると、いつの間にか脱出していたダクネスが不穏気な言葉を発した。

 

 「私の天敵感知センサーに反応がある。まだ、終わっていないぞ」

 

 その言葉のとおり、次の瞬間、デストロイヤーが膨張しだした。

 

 「なにいいいいいッ!?」

 

 カズマが叫ぶ。

 

 「ウッソだろ、まだ終わってないのか」

 

 俺もゴキブリのようにしぶとく、さらに質の悪いデストロイヤーに軽く感嘆する。

 

 「これは、内部に溜まった熱が噴き出そうとしているのでは?」

 

 どうやら、先ほどまで内部にあったコロナタイトのせいで熱膨張しているそうだ。

 

 「クッソ、爆裂魔法は?」

 

 カズマがウィズに聞いたが

 

 「無理です。魔力が足りません」

 

 そこで、カズマがアクアから魔力を吸い取り、ウィズに注入しようとしたが、リッチーのウィズにアクアの魔力が注がれるとウィズは浄化されてしまうといわれ、断念する。

 

 そこへ、かっこよく現れたのが・・・めぐみんだ。

 

 「真打登場」

 

 「めぐみんッ」

 

 「先ほどは情けない所をみせましたが、今回は大丈夫です」

 

 力強くいい放つめぐみんに俺も加勢する。

 

 「カズマ、俺も手伝う」

 

 「できるのか?」

 

 「あぁ、任せろ。俺も準備するから、めぐみんへ魔力の注入を頼む」

 

 それから、俺は纏っていた《バハムート》を解除し、《ティアマト》の機攻殻剣を取り出す。

 

 『力を貸してください師匠ッ』と願いながら詠唱符を唱える。

 

 「目覚めろ、開闢の祖。一個にて軍を成す神々の王竜よ、《ティアマトッ》」

 

 《ティアマト》を纏ったあとは、特殊武装である《七つの竜頭(セブンス・ヘッズ)》を展開し、魔力を貯める。

 

 「来ました来ましたッ来ましたよぉぉッ」

 

 すると、めぐみんの方は魔力の注入を終えたようで詠唱の準備に入っている。

 

 「行きますよバサラッ」

 

 「あぁ、行くぜめぐみんッ!!」

 

 そして、めぐみんの魔力が練られる。

 

 「光に覆われし漆黒よ、夜を纏いし爆炎よ、他はともかく、爆裂魔法のことに関しては誰にも負けません」

 

 「喰らいやがれッ」

 

 「我が最強の爆裂魔法」

 

 「いっけええええええええ」「エクスプロージョンッ!!」

 

 二人同時に放たれた滅びの光はデストロイヤーを灰燼返したのだった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 起動要塞デストロイヤーとの戦いは終わり、アクセルの街に再び平和が訪れた。

 

 こちらに来てから何気ない平和の日々が俺を癒してくれた。

 

 俺に思い出をくれた。俺に仲間をくれた。俺に絆を与えてくれた・・・

 

 そして、俺はパーティから少し離れていた。

 

 ゆんゆんもついて来てくれている。

 

 しかし、そんな俺の知らない所で事件は再び発生していた。

 

 なんと、カズマが国家転覆罪で捕まったのだ。

 

 それを知らない。俺とゆんゆんはというと・・・

 

 「なぁ、ゆんゆん、ほんとにいいのかついて来てもらって?」

 

 「はいっ、そ、その、バサラさんは私がいてはお邪魔でしたか?」

 

 「いいや、全然、むしろ、心強いよ」

 

 「それにしても、どうしたんでしょうね王城からの呼び出しなんて」

 

 「うぅ~ん、まぁ、なんとなく予想はつくけどな。しっかし、やっぱり《バハムート》を使ったせいか」

 

 そう、俺は王都にある城へと呼び出しを喰らっていた。

 

 手紙の差出人はベルゼルグ・スタイリッシュ・ソード・アイリス。この国の第一王女様だった・・・

 





 さて、ようやく終わりましたデストロイヤー戦ですが、最後はめぐみんとバサラの二人でとどめを刺しました。

 次回からはオリジナルエピソードをいれます。

 一体、バサラはどうなるのか?

 カズマはどうなってしまうのかッ!?

 次回もお楽しみに・・・
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