この素晴らしい機竜使いに祝福を!   作:ナカタカナ

29 / 32

 ふふふ、ようやく機竜が本格的に活躍し始めます


ぶっ飛べ有象無象!バーストッ!!!

 

 突然の報告に俺達は言葉を失う。

 

 「か、数は?」

 

 レインが訪ねた。

 

 「はっ!およそ、五千ほどかと」

 

 「五、五千ッ」

 

 二千の倍じゃないかッ

 

 「くっそ、二千の部隊は、奇襲のための囮か!」

 

 「いや、しかし、五千もの部隊を転移だなんて、聞いたことないッ」

 

 「アイツなら、アイツなら、それくらい余裕だろうな」

 

 「バサラ殿?」

 

 「アガレスだ。アイツの魔法なら、それくらいできてもおかしくはない」

 

 そうだ、アイツは竜だった。魔力量だって人間とは比べ物にならないはずだ。

 

 だとすれば、いや、しかし、竜でも五千もの数を一斉に転移させるなんてことは不可能だろう。

 

 なのに、何故だろう。アイツならそれくらいやってくると感じるのは?

 

 「いや、今は魔王軍をどうにかしないと。ゆんゆん行くぞッ」

 

 「は、はいっ」

 

 「クレアたちは、至急、王都にいる冒険者たちを集めて戦線へ、俺は機竜で先に攻撃しておく」

 

 「わ、わかりましたッ!!」

 

 そして、クレアは指示を出し始めた。

 

 騎士団は勿論、宮廷魔導士たち、そして冒険者たち全員にだ。

 

 「ゆんゆん、装備は?」

 

 「は、はい、ワンドとローブは持ってきてますので」

 

 「よしッ。今はいちいち着替えてらんねぇ」

 

 王城の中庭にでた俺は《ティアマト》の機攻殻剣を取り出す。

 

 「目覚めろ、開闢の祖。一個にて軍を成す神々の王竜よ、《ティアマト》」

 

 《ティアマト》を纏った俺はゆんゆんを呼ぶ。

 

 「ゆんゆん、つかまれ」

 

 お姫様抱っこの容量でゆんゆんを抱える。

 

 「しっかり、掴まってろよ」

 

 「はいっ」

 

 そして、そのまま戦場へと飛び立った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 報告の通り、王都を囲む形で魔王軍たちが攻めてきていた。

 

 ゴブリンやコボルト、ミノタウロスにキメラ、ゾンビ、スケルトンなど様々な種族で構成されている。

 

 パッと見たところ、アガレスの姿は見えない。ドラゴンもいない。

 

 まぁいい。今はこいつらを殲滅することだけ考えよう。

 

 「ゆんゆん、ここで正面からやってくる奴らを魔法で倒しておいてくれ。俺はとりあえず、殲滅していく」

 

 「わかりました!気を付けてくださいね」

 

 「あぁ、頼むぞゆんゆん」

 

 「はい、任せてください」

 

 王都の城門の上にゆんゆんを下したあと、俺は周囲にいる魔王軍に攻撃を仕掛ける。

 

 「こういうとき、めぐみんが居れば」

 

 俺は自分の仲間である頭のおかしい爆裂娘の姿を思い浮かべる。

 

 「《七つの竜頭(セブンス・ヘッズ)》」

 

 先のデストロイヤー戦で俺のレベルは上がり、機竜使いのスキルを取っていた。

 

 そう、それは・・・

 

 「ぶっ飛べ有象無象ッ バーストッ!!!」

 

 直後、《七つの竜頭(セブンス・ヘッズ)》の銃口から、超ド級の滅びの光は発射される。

 

 機竜使い専用スキル 特殊武装強化 特殊武装威力上昇 神装効果延長の三つを習得していた。

 

 これにより、《ティアマト》の特殊武装の威力はけた違いに上がり、爆裂魔法と引けを取らないようになっていた。

 

 そして、《七つの竜頭(セブンス・ヘッズ)》の砲撃を喰らった魔王軍は一気に五百ほど消滅した。

 

 「ア、アイツをどうにかしろおおおおおおお」と地上から声が聞こえる。

 

 どうやら、魔王軍は俺の存在に気付いたようだ。

 

 魔法を使えるものが、俺に向けて魔法を放ってくる。

 

 「吹き飛びやがれッ バーストッ!!!」

 

 第二射を放つと、魔王軍の魔法は簡単に呑み込まれて、魔法もろとも再び三百ほど魔王軍を呑み込んだ。

 

 「クッ、威力は上がったがその分、消費する魔力も増えたか」

 

 前までとはくらべものにならない威力になったものの、やはりその分の消費魔力は増えていた。

 

 これ以上ぶっぱなすのは、すぐにガス欠になると理解した俺はすぐさま、《七つの竜頭(セブンス・ヘッズ)》を直し、神装を発動した。

 

 「ひれ伏しなッ《天声(スプレッシャー)》」

 

 スキルを習得したあとの《ティアマト》の神装により、俺を中心としておよそ半径五キロに渡り、重力を五十倍にする。

 

 一気に地に伏せた魔王軍の大半は、自信の重さでつぶれた。

 

 これで、また五百ほど減っただろうか。

 

 おかげで、周囲の魔王軍は消えて、違う場所へ向かう。

 

 「にしても、力を使い過ぎたな」

 

 神装機竜は力を使い過ぎると暴走してしまう危険がある。まぁ、最弱無敗の神装機竜の主人公であるルクスは、その暴走を利用して通常以上の力を引き出す奥義もあるが、それは負荷が激しい為、今回の戦いでは使わない。

 

 だから、俺は最後に《ティアマト》のもう一つの特殊武装である巨大な鏃型(やじりがた)の投擲兵器である《空挺要塞(レギオン)》を召喚し、ここから離れた場所に攻めてきていた魔王軍の部隊に向けて

全力で投擲した。

 

 「おらああああああッ」

 

 ビュンと空を裂き、一直線に魔王軍の部隊のもとへ向かう《空挺要塞(レギオン)》。

 

 そして、直撃する。

 

 あまりの質量を受けた部隊は案の定、崩壊した。

 

 そこで、俺は《ティアマト》を解除する。

 

 それと、同時に《空挺要塞(レギオン)》は消える。

 

 《ティアマト》を解除したことにより、落下する俺は、短剣型の機攻殻剣を取り出す。

 

 「始動せよ。星砕き果て穿つ神殺しの巨竜。百頭の牙放ち全能を殺せッ 《テュポーンッ》」

 

 今回、俺が呼び出した機竜は今まで使っていた飛翔型の機竜とは違い、陸戦かつ、近接に特化した神装機竜である《テュポーン》だ。

 

 華麗に着地したのはいいのだが、俺の周りを魔王軍の部隊がパッと見で千はいるだろうか・・・

 

 「よくもまぁ、ぬけぬけと来たもんだ」

 

 そう呟いたのは、見ただけで他の奴らとは違うと分かる鬼族の女だ。

 

 「かかって来なッ」

 

 その言葉が開始の合図にし、俺一人対魔王軍(およそ千)の戦いが幕を開けた。

 

 

 

 





 次回は《テュポーン》対 千の軍勢

 どうでしたか?できる限り《ティアマト》の特徴である高火力を出してみましたが?

 スカッとしていただければ幸いです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。