俺がカズマたちのパーティに入った翌日、俺達は再びクエストを受けていた。
受けたクエストはジャイアントドードの討伐クエストで昨日と一緒だが、今日は昨日受けた奴よりも多く討伐しなければならない。
「えぇと、改めて新メンバーのキリヒメ バサラだ。バサラって呼んでくれ」
「俺はカズマ。職業は冒険者だ。よろしくな」
「しっていると思うけど、私は水の女神アクアよッ」
「はいはい、それでそちらの二人は?」
俺は視線を金髪の美女と赤い目が特徴的な少女に移した。
「私はダクネスだ。クルセイダーだ」
「我が名はめぐみんッ紅魔族随一の魔法の使い手にしてばくれ「おーいめぐみんちゃん。ちゃんとした挨拶をしようねぇ、ほらバサラ君が困ってるじゃないか」むぐむぐ」
カズマはめぐみんの口を手で押さえて声が出ないようにしている。そして、そのまま少し離れた所へいった。
「なぁ、めぐみん。お前のことは魔力の少ない優秀なアークウィザードっていってるんだ。だから、話を合わせろ。アイツは昨日アクアが話した通り、竜の力を纏い戦う騎士なんだ。しかも、その力は強力過ぎるあまり普通の敵には使わない。王都ではちょっとした有名人らしい。だから、今ここで抜けられては困るんだよ」
「わ、わかりました。紅魔族流の名乗りをできないのは嫌ですが。私はその竜の力を見てみたいですッ」
「そうだ。軽く調べたところによると、アイツは正体を隠して戦っていたそうだ。なんでも、王族や貴族に目を付けられてしまうかららしいが、それでも正体を隠しながら魔王軍を殲滅する英雄だ」
「カッコいいですッ」
「そうだろうそうだろう。ということで戻ろうぜ」
二人でコソコソと話をしたあと、戻ってきたのだがなにやらめぐみんの表情がおかしい。
なにか尊敬する師匠を見るような目だ。
「さぁ、バサラさん早くクエストに行きましょう」
俺は不自然なまでに腰の低いアクアに手を引っ張られジャイアントドードの出現場所まで移動した。
「ジャイアントドードを発見したのはいいのだが・・・なんか数が多くね?」
それが、ジャイアントドードを発見したカズマの第一声だった。
見たところ軽く三十は超えるジャイアントドードがいる。
その全てが俺達を発見し、向かってくる。
「ね、ねぇ?大丈夫なの?」
アクアが不安そうな声を出す。
「ま、任せて下さい。ここは私の魔法で」
「あれほどまでに性欲に飢えたカエルたちがこちらへ向かってくる。ここは私が引き付ける。早く行け」
数の多さにビビったのか若干声が震えるめぐみんに、何故か嬉しそうな声でカエルたちに突撃していくダクネス。
俺は機攻殻剣を引き抜きティアマトの試練によって偶然手に入れた縮地を使いカエルを切り裂く。
一匹、二匹、三匹とカエルたちは肉を断たれ横たわる。
「す、すげぇ」
カズマは驚くと同時に、もしも、自分がアクアではなく、普通の転生特典を選んでいたら彼のように戦えたのだろうか?と考えていた。
「なんなんですかアレッ超カッコいいです」
「さ、流石ね。私が見込んだだけあるわ」
「そ、そんな、せっかく今日こそはカエルたちのヌルヌル粘液プレイができると思ったのに・・・」
後方で四人の声が聞こえたのだが一人だけおかしいのが混ざってなかったか?
まぁ、気のせいだろうと思い、俺は再びカエルを切り裂いていく。
「ふぅ~、よし、これで片付いたなって悪い、全部やっちまった」
「い、いや、それはいいんだが・・・」
カズマが辺りを見渡す。
そこにはカエルの血があちこちに飛び散り、血だまりとなっている個所も数十か所あった。
「・・・グロいな」
「だな」
「フッフフ、これが鮮血の黒剣の実力ですか」
めぐみんはグロ耐性でもあるのだろうか?嬉々としカエルたちの血を眺めている。ヤダ、何この子怖い。
「さぁて、討伐も終わったことだし、帰りましょ」
アクアがそう呟いた時だった。
「グォォォォォォ」と南の空からドデカい咆哮が聞こえたのは・・・
南の空を見ると赤く大きな物体がこちらへ飛んでくる。
「なぁ、あれって」
「サンダーフェニックスよ。まだ小さいけど成長すればそこそこ厄介なモンスターよ」
「いや、明らかに小さくても厄介なモンスターだろッ」
「あのモンスターの雷撃を受けたとき、私はどのようになっているのだろう・・・うへへへ」
「今度こそ私の見せ場ですね」
サンダーフェニックスか、俺も一度だけ戦ったのだが雷を使った攻撃以外は基本してこないし、してきたとしてもそれは突撃だったりする単調な攻撃しか出来ない名前負けしているモンスターだ。
個人的にはそこまで脅威に感じる事は無いのだが、初心者である四人にとってはそれなりの脅威なのだろう。
「せっかくだし、俺の力を見せとくか。あんまり使いたくないんだが、一応パーティメンバーだしな」
俺は四人の前に出ると今まで使っていた黒の機攻殻剣を鞘に戻し、白い機攻殻剣を取り出す。
「お、おい」
「ま、まさか例の・・・」
「バサラの背中から恐ろしい力を感じる」
「や、やっちゃいなさい。あんたならあの程度すぐ終わるでしょ」
機攻殻剣を構えてトリガーを引きながら
「来たれ力の象徴たる紋章の翼竜、我が剣に従い飛翔せよッ《ワイバーン》」
俺の体は光に包まれる。
光が晴れると俺は白と青の装甲を纏う。鋼鉄の機竜に乗っていた。
「これが俺の力の一部だ。さて、サンダーフェニックスさんや。ちょっくら落ちてもらうぜ」
ブレスガンを取り出しサンダーフェニックス以下鳥野郎に向けて放つ。
数発のうち三発が着弾し、鳥野郎は完全に俺を標的を定めた。
「クゥルゥゥァァァァァ」と怒りの咆哮をあげながら突っ込んでくる。
「おせえよ」
鳥野郎を躱すと同時に持っていた
しかし、思いのほか皮膚が固く刃が通らず弾かれる。
すかさず追撃をいれると鳥野郎は雷を周囲一帯に放電する。
なんとか障壁を張ることに間に合った俺は少し本気を出す。
「神速制御《クイックドロウ》」
この技は最弱無敗の神装機竜に登場するアーカディア帝国の三大奥義の一つだ。まぁ、全部主人公であるルクスが生み出したのだがな。
機竜と精神と肉体を完全にシンクロさせることで超スピードを得た俺は鳥野郎の二枚の翼を切り落とす。
翼を失った鳥野郎は地に落ちるのだが地に落ちるより前に俺が鳥野郎を切り刻む。
数千もの斬撃を受けた鳥野郎はなんとかギリギリ四肢が繋がっているという瀕死状態。
そして地面に落ちた。土煙が舞い、完全に土煙が晴れるとそこには息絶えた鳥野郎がいた。
「とりあえず、これが俺の力だ。よろしく」
四人は口を開けたままその場に立ち尽くす。
ガルパン書きたいガルパン書きたいガルパン書きたいッ