この素晴らしい機竜使いに祝福を!   作:ナカタカナ

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お説教の時間ですよ

 「それで、カズマ君よ。さっきのは一体どういうことかな?」

 

 「ぐっ・・・す、すんません」

 

 アクセルの街へ戻った俺達は冒険者ギルドの酒場で飯を食っていたんだが、俺の目の前には土下座をしそうな勢いのカズマがいた。なぜこんな事になったのか話そう。

 

 

 

 

 

 俺がサンダーフェニックスを討伐したあと、再びジャイアントドードが一匹現れたのだが、一匹だけならカズマたちでも大丈夫だろうと思った俺は四人に完全に任せていた。

 

 その結果・・・めぐみんは爆裂魔法なんていう一発芸ともいわれるほどの魔法を使う。カエルはオーバーキルされ、周りにいたカエルが二匹やって来た。魔力切れとなっためぐみんとアクアはカエルに捕食され、ダクネスは一度も攻撃を当てずにやたら変な声であえいでいた。エロいなと思ってしまった俺は悪くないはずだ。

 

 そして、カズマなのだが、悲鳴をあげながらひたすら剣で戦っていた。

 

 まぁ、なんとか討伐は出来たのだが、上級職である三人が問題児どころじゃないんだが?

 

 まず、アクアよ!お前はアークプリーストだから攻撃ができないのはまぁ、目を瞑るとしよう。しかし、回復役であるお前が一番最初に捕食されたら駄目でしょッ

 

 次にめぐみんよ、お前は魔力が少ないアークウィザードだと聞いているぞ。爆裂魔法なんか使えるほどの魔力量だったら普通の上級魔法を連発出来るだろッ。

 

 そして、ダクネス。お前ふざけてるだろ。なんで攻撃を当てないんだよックルセイダーは守備の要でありながらこのパーティの前衛では攻撃の要でもあるんだぞッ。

 

 最後にカズマよ、頭が良く回り、工夫して戦っている所は評価しよう。冒険者という最弱職でありながら他の三人に比べると一番活躍しているだろう。

 

 「マジすんませんでした」

 

 カズマはひたすら土下座をしている。

 

 「俺は魔力量の少ないアークウィザード、体力のないクルセイダーと聞いたんだが?」

 

 ギクッとカズマの後ろで椅子に座っているめぐみんとダクネスが肩をあげる。

 

 「そ、それはですねぇ~・・・」

 

 そして、カズマから聞いた話を聞いた俺は絶句したとまではいわないが頭を抱えた。

 

 水の女神アクアはもうそれはもう、知能が低い残念な借金女神であると。

 

 爆裂魔法を使えるほどの魔力量を持っているめぐみんは爆裂魔法しか使わず、しかもっ撃ったあとは倒れる一撃必殺の浪漫砲台であると。

 

 クルセイダーのダクネスはドMだった。剣が当たらないのはワザとではないらしく、というかドMと聞いたことよりどんだけ不器用なんだよッて思った。

 

 カズマはそんな残念なパーティメンバーにうんざりしているそうだ。

 

 そして、何故、俺に本当のことを話さなかったのかというとせっかくパーティに誘ったのに逃げられると思ったからだそうだ。

 

 「なるほど、一応ちゃんとしたというか理由はあったんと」

 

 「はい、そうです」

 

 「もう、いつまで暗い話してんのよ、せっかくのシュワシュワが不味くなるわ、ゴクッゴクッゴク・・・プハァ」

 

 アクアはシュワシュワという飲み物を先ほどから飲んでいるが全然反省していないように思える。

 

 「あのぉ~、パーティ抜けるとか「いわねぇよ」ほんとっすか」

 

 ほんと変わり身が早いなッビックリだよ。

 

 「一つ文句を言わせろッ、命預けて戦うパーティメンバーに嘘の情報を流すなッ。こちとら命がけってことは嫌って程理解してんだ。お前らだって分かるだろ」

 

 「「「「・・・」」」」

 

 四人は先ほどまでの表情とは違い本気で落ち込んだ。

 

 「バカがなんだ?別にいいじゃねぇか。一発屋がなんだ?使いどころ見極めればいいじゃねぇか。

性癖がなんだ?攻撃が当たらなくても耐久力だけは馬鹿高いじゃん。冒険者がなんだ?工夫して戦えばいいじゃねぇか」

 

 「な、なんか超カッコいいこといってるんですけど」

 

 「こ、これが伝説の竜を従えし者の言葉ですか」

 

 「さり気なく罵倒された気もするが・・・そこがいいッ」

 

 「やべぇ、超かっけえ。アカン惚れてまう」

 

 「茶化すな。まぁ、なんだ。確かにそれぞれ何か問題を抱えてるかもしんねぇが、その分、俺が何とかするなんていうカッコいいことはいえねぇけど、だからこそ、協力しないといけねぇんだろ」

 

 俺の言葉を聞いた四人は深く考えだした。

 

 「とまぁ、これで俺からの話は終わりだ。ちなみに、俺がこのパーティ抜けるときは死んだときか、もしくはお前らが出て行けっていったときだけだから安心しろ。だから、もうつまんねぇ嘘つくなよ」

 

 「「「「はい(わかりました)(あぁ)」」」」

 

 「よし、飯食うか」

 

 こうして、俺達は楽しく飯を食った。

 

 このときのやり取りを見ていた他の冒険者たちはアクセルの問題児たちを正す教師の様な存在に見えていたようだ。いや、教師って、俺これでも十五なんだけど、いや、この世界来て一年だし十六歳か?

 

 なお、この時の説教を聞いていた他の冒険者たちも自分たちはどうなんだ?と考えた。

女性冒険者の何人かはバサラのファンとなった。男性冒険者は密かに兄貴と慕う。

 

 「そういや、バサラはなんで死んだんだ?」と、カズマが聞いてきた。

 

 「突然だな」

 

 「いや、いいたくなかったら言わなくてもいいけど」

 

 「よく覚えてねぇけど、家の近くの公園で素振りしてたらストーカー女に眠らされて俺が使ってたバットで撲殺されたんだって」

 

 「へ、へぇ~(こ、こいつこの世界でも女性に殺されましたとかなんねぇよな・・・)」

 

 「カズマはどうなんだ?」

 

 「ゲーム買いにいった帰りにトラックに轢かれそうな女の子をかばった」

 

 「かっけえじゃ「でも、トラックだと思ってたのはトラクターで」耕されたのか?」

 

 「トラックに轢かれたと勘違いしてショック死した」

 

 「oh・・・な、なんかすまん」

 

 「もういい、気にすんな」

 

 できるだけカズマの顔を見ないようにしていたが俺の視界の端にカズマの頬に水滴が垂れているのが映った。

 

 こいつも、苦労してるんだな。

 

 





 感想待ってます。書いてて思った。三人が空気だと。
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