この素晴らしい機竜使いに祝福を!   作:ナカタカナ

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 今回は本格的な戦闘描写を書いてみました。

 私にはこれが限界です。


支配者の神域

 「それが貴様の本気か・・・面白いッ面白いぞッ」

 

 デュラハンはリンドヴルムの姿を見て怖気ずくどころか興奮している。

 

 そして、俺の背後では・・・

 

 「な、なんだアレッ」

 

 「あんな大きな鎧見たことないわッ」

 

 「っつうか、どこからだしたんだ?」

 

 冒険者たちは始めて見る神装機竜の姿に興奮している。そして、神装機竜を見て興奮する奴と言えばもう一人。

 

 「ま、前のとは違う奴ですッ。黄色い稲妻の様な機竜ッカッコいいです。なんなんですか、なんでこうもバサラは私たち紅魔族の血に反応させるようなことをしてくれるんですか」

 

 うん、わかってた。滅茶苦茶興奮してた。というか目が紅く光っている。怖い。

 

 「いくぜッ」

 

 俺は雷を帯びた大槍の特殊武装 雷光穿槍(ライトニングランス)を振るいデュラハンの剣に打ち付ける。

 

 「ぐっ、パワーも先ほどのアレとは大違いだ。これは俺も本気を出さねばまずいな」

 

 「はっ」

 

 槍で大剣を打ち付けたあと、大剣の面の部分に鋭い突き決める。

 

 「グハッ」

 

 なんとか防いだデュラハンだったが後ろに吹き飛ばされる。

 

 「ほ、本当にここは初心者の集まる街なのか?俺はこれでも魔王軍内で強い部類なのだが」

 

 「ごちゃごちゃいってねぇで行くぜッ」

 

 俺が再びデュラハンに突っ込もうとしたとき、アイツの雰囲気が変わった。

 

 「フハハハハ、この技を使うのは久しいが、この技を見せた相手は誰も生きて帰らなかった」

 

 「なんだ?」

 

 デュラハンの体から禍々しいオーラがあふれ出る。

 

 「なに、ただの強化魔法だ。今度はこちらから行くぞッ」

 

 するとデュラハンの姿が消えた。

 

 「どこを見ているッフンッ」

 

 瞬間、消えたと思ったデュラハンの姿が目の前に現れる。それと同時に、大剣が俺を襲う。

 

 「グッ」

 

 なんとか防いだが、そこからさらにデュラハンの攻撃は早くなる。

 

 まるで、一振り一振りが音速振り下ろされる大槌のようだ。

 

 「ハァァァァッ」

 

 デュラハンは終わりだといわんばかりに大剣を大きく振り上げて振り落とす。

 

 まずい、いくら神装機竜でもあれほどの一撃を喰らえばただでは済まない。

 

 周囲の冒険者、カズマ達パーティメンバーの誰しもがやられると思った刹那、バサラの姿が消える。

 

 「なんだと、どこにいった?」

 

 「こっちだよ」

 

 俺の姿を見失ったデュラハンの頭上から槍を突きさす。

 

 「なッ」

 

 間一髪のところで回避したデュラハンは一瞬で俺から距離を取る。

 

 「消えたと思ったら俺の頭上に現れた・・・空間転移かッ」

 

 「ご名答。これぞ我が神装機竜リンドヴルムの神装 支配者の神域(ディバイン・ゲート)の力だ」

 

 そして今度は、持っていたダガーをデュラハンに投擲する。

 

 デュラハンはこの程度造作もないといいたげにダガーを叩き落とす。

 

 「グハッ」とうめき声を出したのはデュラハンだ。

 

 ダガーを落としたデュラハンの前後から俺の持つ雷光穿槍の鋭い突きがさく裂する。

 

 「重撃、ダガーを投げたと同時に俺は支配者の神域(ディバイン・ゲート)を使いお前の前後から攻撃を行う。リンドヴルムだからこそできる最速の攻撃」

 

 「はぁ、はぁ、なかなかやるな」

 

 「これでとどめだッ」

 

 膝をついたデュラハンにとどめを刺そうとした直後、俺の体が動かなくなる。

 

 「な、んだ、これ」

 

 動けない。金縛りにあったかのように俺の体はピクリとも動いたりしない。

 

 以前もこのような感覚に襲われたこともあった。まさかッ

 

 「ふふふ、久しぶりねバサラ」

 

 聞き覚えのある声がデュラハンの背後から聞こえる。

 

 「な、貴様はッ」

 

 「久しぶりねベルディア。一対一の決闘の最中に悪いけど、魔王様がお呼びよ」

 

 「・・・仕方ない。おい貴様ッ、今回は俺の負けを認めよう。だがしかし、次まみえるときはこうはいかないと思っておけ」

 

 ベルディアはそういってアガレスの転移魔法により消えた。

 

 「ふふふ、更に強くなったようねバサラ。本当に素敵だわ」

 

 未だ動かない俺の体。いまここでこいつを仕留めておきたい。

 

 転移魔法で俺の正面へと転移したアガレスは俺の頬に手を添えてじっくりと俺の眼を見る。

 

 王都であった魔王軍の侵攻の際にみたアガレスのラピスラズリのような瞳は以前と変わらず美しく、しかし、どこか怪しげな光を放っている。

 

 「ふふふ、必ずあなたを私のモノにしてみせるわ」

 

 「ッ」

 

 前回と同じくキスをされた。しかし、前回とは違い今回は舌を絡めてきた。

 

 「ううう、うう、ううッ」

 

 抵抗しようにも体に力が入らない。しかも、こいつ舌が長い。

 

 逃げようにも長すぎるアガレスの舌に捕まえられる。

 

 「はぁ~、いいわぁ。もっとこうしていたいけど、私も魔王様に呼ばれているの。じゃあねバサラ」

 

 そういって、今度こそアガレスは消えた。

 

 「やったのか?」

 

 冒険者の誰かが呟く。

 

 「「「「「うおおおおおおおお!」」」」」」

 

 直後、天にも届く冒険者たちの歓喜の声が上がる。

 

 アガレスが消えたあとは俺の体も動くようになったが、神装を使ったせいかすさまじい疲労感が俺を襲う。

 

 「バ、バサラッ」

 

 リンドヴルムを解除した俺は地面に倒れ込む。そんな俺を見てカズマが駆け寄ってきた。

 

 「はぁ、逃がしちまった」

 

 「そんなことはいいから、怪我はないか?」

 

 「あぁ、怪我はないけど、あんのクソ女ッ」

 

「嘘つくなよ、ボロボロじゃねえか」

 

 「バサラッ、さっきの女は一体?」

 

 カズマに続き、めぐみん、アクア、ダクネスも寄ってくる。

 

 「魔王軍の幹部の一人だ」

 

 「そ、そのだな、まさかお前も私と同z「違うからな」はうっ」

 

 なにを勘違いしたのかダクネスが非常に失礼なことをいおうとしたのでチョップをいれてやった。

 

 「にしても、疲れたぁ~」

 

 空を見るように仰向けになる。先ほどまで雷が降り注いでいたが今は晴れ晴れとした青空だ。

 

 「ほんとうにカッコよかったです」

 

 「あぁ、お前は最高の英雄だよ」

 

 「ま、まぁ、私ほどの活躍ではないけど、あと、あんたの呪いも浄化しておいたから」

 

 「サンキュー」

 

 めぐみん、カズマ、アクアがそういう。

 

 「わ、私も幼い頃に読んだ英雄譚を思い出した」

 

 珍しくドMなダクネスではなくクルセイダーとしてのダクネスが俺を褒める。

 

 「照れるだろ。それより、ちょっと落ちるわ・・・すぴぃ~すぴぃ~」

 

 

 

 




 読んで下さりありがとうございました。

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