今回は少し長めです。
カズマside
俺は今、仲間の一人であるバサラの戦いを見て心の底から熱くなった。
相手は魔王軍幹部であるデュラハンだ。こうなんというか、見ていて熱くなるというのは幼い頃にテレビで見た仮面ライダーが敵の怪人を倒すときみたいな感じの熱くなるということだ。
バサラは生身でも強い。剣術スキルはとっていないが、正直、この街にいる他の剣士の誰よりも強いだろう。
そんなバサラなのだが機竜というアイツの転生特典はめちゃくちゃカッコいい。
本人から聞いた話では竜と契約し、その竜を鎧にし力を使うらしいのだが、リンドヴルムを纏ったバサラの姿は聖騎士そのものだ。
騎士の気高いオーラを纏いながら圧倒的強者であると感じさせる王者の風格をも感じさせる。
機竜を纏ったあとのバサラはベルディアを圧倒している。
生身の状態ではパワーが足りなかったようだが、機竜のおかげでパワーの問題も解決している。
そして、何よりあの大槍だ。雷を帯びたソレはベルディアの大剣をへし折る勢いで雷光の如き鋭い攻撃を続ける。
「が、頑張れバサラッ」
俺は自然とバサラを応援する声が出る。
「そ、そうですよ。頑張ってくださいバサラッ」
「そんなクソアンデッドなんかやっちまいなさいッ」
「はぁ、はぁ、はぁ、あの激しい戦闘の中、私があそこへ入ったら一体どのようなことになるのだろうか」
俺に続きめぐみん、アクアが応援をする。ダクネス?あいつは只のドMだ。
しかし、バサラの猛攻も続かず、デュラハンが変なスキルを使うとデュラハンは姿が見えないほど早く移動した。そして、その速さは攻撃にも反映されている。音速並みの斬撃をなんとか防御しているバサラを見るとやはり、あいつはすごいと実感する。
そして、俺達でさえ、やられてしまうと思ったが、今度はアイツの姿が消えた。
空間転移のスキルらしい。デュラハンのスピードをものともしなくなったバサラは再び猛攻を始めた。
そして、デュラハンに勝つんじゃないか?と思ったとき、アイツの動きが止まった。
なにごとかと思いきやフードを被った女が現れ、バサラにキス(しかも深い方)をしてデュラハンを逃がした。
おのれ、バサラ。この色男がッ
不思議な女が消えたあと、機竜を解除し地面に倒れ込んだバサラを見て俺は駆けつけた。
そこには汗びっしょりになっているバサラがいた。
「バ、バサラッ」
「はぁ、逃がしちまった」
デュラハンを逃がしたことに負い目を感じているようで眼が怖い。
「そんなことはいいから怪我はないか?」
「あぁ、怪我はないけど、あんのクソ女ッ」
どうやらあの女とは何かあったらしい。
そして、俺に続くようにめぐみんとアクアとダクネスがきた。
アクアはバサラにかけられていた呪いを解呪する。
呪いを無事解呪されたバサラは「にしても、疲れたぁ~」といって仰向けになる。
俺達がカッコよかったぜと褒めると照れたバサラはそのまま眠ってしまった。
寝ているところを見ると先ほどまで魔王軍幹部と渡り合っていただなんて思えないほど可愛げのある寝顔だった。
アクアside
ハロー皆さん。私は水の女神アクア、分け合ってこの世界に転生した女神よッ。
そんな私なんだけど、今日はなんと魔王軍の幹部が来たの。あんのクソアンデッド。
生意気なことに私の浄化魔法を喰らっても平気そうな顔をしていた。
その後は死の宣告とかいう呪いを私のパーティメンバーの一人のバサラに掛けたんだけど、バサラはそのままクソアンデッドと戦ったの。
転生特典を渡したのは私だけど、すごく驚いたわ。
なんてったって、バサラの特典は本来機竜を纏うことで効果を発揮するの。でも、バサラは素の状態でクソアンデッドとほぼ互角に戦っていたわ。しかも、剣術スキルをとってないっていってたわ。
ほんと、この世界にきてどれだけ修業をしたのかしら、少しはカズマも見習ってほしいわ。
でも、そんなバサラでもベルディアの筋力には叶わなかったみたい。
「なにやってるのよっ、そんなクソアンデッドなんかに負けちゃ駄目でしょッ」
私は後ろからバサラに声を掛ける。
私の応援が聞いたのか、バサラは機竜を使ったわ。
リンドヴルム、確か空間転移の能力を持つ神装機竜だったはずよ。
機竜を纏ってからバサラはクソアンデッドを圧倒していたわ。
「いいわよっ、そこよッ」
クソアンデッドをボコボコにしているのを見ていると私も機嫌が良くなってきたわ。
しかし、その快進撃も続かなかった、あのクソアンデッドは変な魔法を使って自身を強化したの。
そこからは、普通の人には目に見えないほどの速さでバサラに攻撃していたわ。
えっ?私には見えたのかって?当たり前じゃない。私は女神よ。
私も見ていてハラハラしたわ、このままではバサラがやられちゃうって。
でも、バサラは神装を使った。
そのおかげもあって、クソアンデッドにとどめを刺すところまで行ったわ。
なのに、あの女のせいで逃げられちゃったの。
ムカつくッ、でも、なんでか分からないけどあの女からは少しだけ神の力を感じたの。
一体、あの女はなんなんでしょう・・・
それより、今はバサラにかかった死の宣告を解呪していげないと。
お疲れ様、水の女神アクアはあなたの頑張りをしっかり見ていましたよ。
めぐみんside
我が名はめぐみんッ、紅魔族随一の魔法の使い手にして、爆裂魔法を操る者ッ。
そんな私は一日に一度、爆裂魔法を放たなければ死んでしまうという呪いがかかっています。
だから私は毎日、カズマに頼んで爆裂魔法の訓練をしていました。
その練習に使っていた城がまさか魔王軍幹部の者がいる城だとは思いもよりませんでした。
ベルディアというデュラハンは私に死の宣告を放ってきました。
回避しようにも体が動かず、そのまま死んでしまうのかと思いましたが、私の目の前にダクネスが現れ、ダクネスに当たるかとおもいきや、バサラが現れ、直撃しました。
バサラはなんともないようで安心しましたが、その安心もつかの間、ベルディアは一週間後にバサラが死ぬといいました。私の所為で・・・
私は一気に視界が真っ暗になりました。
私のせいでバサラが死ぬ、そんな、私はなんてことを。
このままではベルディアが逃げてしまいます。
ベルディアは一週間以内に俺の城に来いといいました。
私はすぐに向かおうとかと思いましたが、バサラが立ち上がり、ベルディアと一体一の決闘を始めました。
バサラの強さは知っています。剣術スキルをとっていないにも関わらずソードマンより遥かに鋭く、強い剣術を操ります。
バサラはベルディアと互角に渡り合っていましたが、ベルディアの筋力には負けてしまいました。
持っていた剣も吹き飛ばされてしまい、このまま終わってしまうと思いました。
すると、空間の歪みらしきところから細剣を取り出して紅魔族的にビビビーンと来る詠唱を唱えると前回見たときとはまた違う機竜を纏っていました。
「すごいです、バサラの機竜は全部めちゃくちゃカッコいいです」
機竜を纏ったおかげで筋力もベルディアより高くなり、圧倒していました。
しかし、ベルディアが強化魔法を使うと紫電の如き速さで動き、バサラを追い詰めました。
私も、バサラがやられると思っていましたがバサラは必殺技らしきものを使いました。
しかもその能力は空間転移、それにより再びベルディアを圧倒したバサラは完全にベルディアを追い詰めました。
すると、そこへ他の魔王軍の幹部が現れました。
その女はベルディアを逃し、見えない力でバサラを拘束するとな、なんと、き、キスをしたのです。
女が去ったあとバサラは地面に倒れ込み汗だくのドロドロになっていました。
死の宣告もアクアに解呪してもらい、疲れ切ったのかそのまま眠ってしまいました。
悔しいですがカッコよかったです。
ダクネスside
やぁ、私はクルセイダーのダクネスだ。
今日はなんと魔王軍幹部のベルディアが襲来した。
何故駆け出しの冒険者が集まるこの街に来たのかは察してほしい。
そして、めぐみんがベルディアのう死の宣告を喰らいそうになったとき、私はすかさず間に入り守ろうとした。
はぁ、はぁ、おそらくあのデュラハンは死の宣告を解いてほしくば俺の言うことを聞けといって鬼畜な命令をしてくるのだろうと思っていたらバサラが私の前に現れおあずけを喰らってしまった。
これは、これでなかなかいいなと思ったが、仲間の危機にそんなことは考えてられない。
バサラは無事のようだが、一週間以内にバサラが死ぬと告げた。
解呪してほしくば俺の城に来いといい、そのまま立ち去ろうとしたがバサラが立ち上がり一対一の決闘を始めた。
バサラの強さは尋常じゃないことは知っている。剣での攻撃が一度も当たらない私とは違い、剣術スキルをとっていないにも関わらず、ソードマン、下手すればルーンナイトよりも研ぎ澄まされた剣術を操る。
案の定、バサラはベルディアと互角の戦いをしていた、あの二人の戦いに挟まれればどれほどの快感を味わえるのだろう。
ゲフン、ゲフン、だが、流石のバサラもベルディアの筋力には叶わなかった。
力技で一気に吹き飛ばされ、剣を落としたバサラ、このままでまずいと思い、私がベルディアと戦おうとしたが、急に何もないところから細剣を取り出したと思ったら前に見せてくれた機竜を召喚し再び戦い始めた。
機竜のおかげで筋力が上がったバサラはベルディアを圧倒した、時折見えるバサラの野性的な眼が私にはドストライクだった。はぁ、私にもあの眼を向けてくれないだろうか。
しかし、バサラの攻撃は止められてしまった。理由はベルディアが変な魔法を使ったせいだ。体中から禍々しいオーラをだし、目に見えないほど早くなっていた。
バサラは追い詰められてしまい、このままでは殺されてしまうと思った。
するとバサラは消え、ベルディアの頭上に現れた。
どうやら、あの機竜の能力は空間転移らしい、アクアがそういっていた。
その黄色い機竜はまさに雷のようだった。
空間転移により、さらにベルディアを追い詰めたあと、とどめを刺そうとしたとき、新たに魔王軍の幹部が現れた。そいつは女で魔法か何かでバサラを拘束した。
そして、そいつはバサラと、キ、キスをした。
このままでは私の仲間が奪われてしまう。これがNTRという奴か・・・
女が消えたあと、バサラは地面に倒れ込んだ。
私達はすぐに駆け寄る、汗に塗れ、ドロドロでボロボロのバサラがいた。
こいつは、私の性癖を気にしない変な奴だ。それに、攻撃の当たらない私の代わりに俺が攻撃するといってくれた。
私がそれまでに組んできたパーティメンバーの全員が攻撃が当たらないなら邪魔だといってきた。
それはそれで興奮していいのだが、なんというか、こう、初めて言われたので少し嬉しかった。
だから、今回もコイツが私の代わりに攻撃してくれたのだろう。
死の宣告もアクアが解呪してくたおかげで、どうもなっていないようだ。
先ほどまでの戦闘、私は幼い頃に読んだ英雄譚を思い出した。
その英雄譚の主人公も強敵を前に、仲間を守り、強敵と凄まじい戦闘を行い、追い詰め、追い詰められ、やられると思うと、今度は逆転しそして、勝利する。
本当に、英雄のような男だ。
バサラは疲れたようでそのまま眠ってしまった。
すぴぃ~すぴぃ~と可愛い寝息を立てる仲間を見て笑ってしまった。
「今度は私が守る」
今回はバサラが私を守ってくれたが次は私がバサラを守って見せる。仲間を守るのがクルセイダーだ。
いつまでも守られるだけの私だと思うなよ。
感想待ってます。
ジャンジャン送ってきてくれていいんですよ。