ウチの幼馴染は最強で最硬なんだ!   作:何処でも行方不明

5 / 7
最新刊買いました。
キャラ属性被りが著しい……まあ、アキラは奴と違ってかなり陽気でお人好しですが……


リアフレと修正

リサカスがゲーム解禁されてから数日後。

僕たち親友トリオはファストフード店で若干テンションを下げていた。

原因は……

 

「まさかメンテがイベント開始二週間前に入るなんて……」

 

そう。

メンテのこんちきちしょうが行われ数々の修正が適応されたから。

といっても、NWO始めたばかりのリサカスことサリーにはそこまで影響はなく。

どちらかというとスキルで大暴れした楓ことメイプルに大きな影響を与えた。

とりあえずわかった情報をまとめる。

 

その1

スキル修正

対象スキルは運営のアナウンスで公開されていないため、所持者のみがわかるようになっている。

例えば僕が使っていた【トリプルスティング】

これは威力の上方修正とそもそも弓の装填速度が少し早まったりしている。

……問題は楓と僕が使っていたスキル【悪食】

第1回イベントで猛威を奮った影響か1日10回制限が追加された。

その代わりMP付与効果は2倍になっているらしい。

あからさまなメイプル弱体化……

ではなく、普通に【悪食】が強すぎるからだと思う。

1回だけ試した見たんだけど、メイプルでも悪食くらったら即死だからね。

HP8分の1で捕食可能とかの条件付きにした方が良かったまであるよコレ。

 

その2

防御貫通効果を持ったスキルの実装。

これはあるあるだよね。某ハンティングゲームとかにもあるからいつかは……と思ってたけど。メイプル誕生により実装を早めたのかな?

……なぜだろう。防御を無視しても無視できない防御バフとか生まれないか心配だ。

 

その3

敵AIの強化。

メイプルの異常の原因のひとつ【絶対防御】の取得を難しくするため。

というより、実質取得不可能……いや、ヘイトを向けるスキルを所持してればいけないことはないから無問題?

どちらにせよひと手間必要になったかな。

 

「全部見事にメイプルが関係してて笑いそうになるよ」

「まあ、レベル20でトッププレイヤーを凌ぐ活躍をしたらそうなるわよね……」

 

よく考えたらそれもそうだ。

友達だからって理由で気にしてなかったけどメイプルはまだまだレベルは中堅以下。

高レベル帯にまだ到達してないのに無双してたからなぁ……

 

「とりあえず防御貫通スキルがどれくらいの種類と威力があるか探らないと……」

「武器種すべてにあるのかしら?」

「大剣の防御貫通は脅威だなぁ……その代わりスキルの攻撃係数が低かったり、取得条件が厳しかったりするかも?」

 

ゲーマー2名はツラツラと予想を並べてみる。

うーん……

弓にはあるだろうし、威力が小さいだろうけど魔法もありそう。

全員のプレイヤーにメイプルに勝てるチャンスを与えられるだろうから……

 

「ごめん!」

「……うん?」

 

楓がいきなり謝ってくる。

 

「どしたの?」

「私、ノーダメージじゃなくなっちゃったし……これじゃ3人で無敵のパーティになれない……」

「……理沙、どんな入れ知恵したの?」

「私が回避盾で楓がメイン盾。輝が接近される前に全部落とす砲台。なら、無傷で……って感じ」

「なるほど……最強の演出……でもそれならダメージエフェクト出た時が厄介じゃない?ほら、なまじ攻撃が通じると絶望感が出るけど、正真正銘のノーダメージだと先に諦めが来ると思うよ?」

 

わかりやすく言うと魔王系の少しだけHPが減るのとメタル系の無ダメージだと感じることが違うよね?ってこと。

 

「そうそう。《絶対》ノーダメージじゃなくなっただけ。大盾の扱いをマスターして、もし防御貫通攻撃を受けてもいいようにHP上昇装備とかで補えばまだまだ最強クラスになれる」

「な、なるほど……!」

 

ジュースを喉に流し込む。

プヘェと声を漏らし楓のスマートフォンにメッセージを飛ばす。

 

「……これは?」

「楓でも取得できるHP増強系スキルの一覧。上から取得しやすい順に並べてる」

「ずっとスマホ弄ってると思ったらこんなの作ってたの……?」

「情報なら僕が1番持ってるからこれぐらいはね」

「あ、私の方にも来た……【超加速】?」

「僕じゃAGI足りなくて取得できないけどリサカスならいけるかなって。回避盾に速攻アタッカー、どれをするにしても必須級のスキル」

 

今まで集めてた情報をフルで使って友達のプレイ環境を充実させる。

ある意味お人好しだけど……

 

「まだ未発掘のスキルいっぱいあるし、魔法系ならミィとかフレデリカの方が情報量は多い。それに各人が切り札にしてる【聖剣】、【崩剣】に【神速】とかは未だに情報不明瞭。僕の【天眼】に至っては取得条件がきついからおすすめはしないよ」

 

わかってる限りの情報を2人に送る。

といっても予想でしかないけど。

 

「……推定取得条件、200m以上は離れているエネミーを倒す……無理ゲーじゃない?」

「出来たから無理ゲーじゃないよ。それにその他の条件があるかもだし、今回の修正で条件緩和されてるかも」

「ヒカルはマサイ族かなにかなの?」

「楓にそれを言われるのは少し心外だけど……それなりに目はいいよ?」

 

ずっと視力Aをキープしてるのはひそかな自慢だったりする。

 

「ま、何をするにせよ1度潜ってみようか」

 

※※※

 

というわけでゲーム内。

2人がログインする前にスキル屋に直行。

なにか新しいスキルが追加されてないか確認してみる。

 

「さすがにないかな……おっと?」

 

前に来た時にはなかったし豪華な箱がある。

……非売品なのかな。触ることで見れるアイテム概要には値段が書いていない。

 

「ほっほっほっ……その書物に興味があるのかね?」

「……あー……なるほど。はい、ありますよ」

 

どうやらクエストの導入のようだ。

 

「そうじゃな……その書物は売り物では無いのだが……ふむ」

 

そういうと店の店主らしきおじいさんはお店に備え付けられてる絵の方へ歩いていく。

その絵は……多分ドラゴンを書いたもの……かな?

 

「この竜の鱗を取ってきてはくれんか?」

 

……要はドラゴン倒してこいと……まあ、別にいいですけど。

クエストだから受領したなら気が向いた時にやればいいし。

そこでウィンドウが開かれる。

なになに……?

 

「【竜の奥義:序章】?」

 

キャンペーンタイプのクエストか……あれかな、第二層に続きがあるやつかな?

……とりあえず受注して時間がある時にでも進めようかな。

 

「おお、受けてくれるのか。気が向いた時で良い。いい知らせを待っておるからの」

 

そう言ってご老人は店の奥に消えていった。

 

「……とと、早く広場に戻らないと。そろそろ2人も来るだろうし」

 

僕がそう言って後ろを振り向くと

 

トスッと軽い音が鳴り、僕の額に短剣が刺さった。

 

「もうとっくに来てるわよ。クソゲーマー」

 

額からジンジンと焼け付くような痛みが僕の体を襲う。

 

「あー!!あーーーー!!」

「メンテで痛みは緩和されてるとはいえ、頭部ダメージはやっぱりそれなりに痛いみたいね」

「いきなり人の頭にナイフ突き立てていうセリフがそれ!?性格悪いよ!」

「あらヤダ。人との約束ほっぽり出してスキル屋に行く方が性格悪くない?」

「ぐににに……」

 

腐れ縁のゲーマー友達のリサカスのアバター、サリーが短剣をクルクル回しながらそういう。

僕限定でかなーり愛想が宜しくない。

基本的にバッシングとか場外戦闘をとかがデフォルトの関係だから仕方ないといえば仕方ないのだけれど……

 

「……あれ?その装備どうしたの?」

 

ふと、視線を下げると見たことの無い装備で武装していた。

僕が見た事ないとなると……

 

「大体察しはついてるんじゃない?」

「やっぱりユニークシリーズか……ということは例のダンジョン?」

「そそ。メイプルもアキラも戦力にならないんだからソロでやってやったわよ。ま、その分かなり強力だけどね」

 

ピースサインを見せつける。

……まあ、一点物の装備をゲットできたらもちろん嬉しいよね。

 

「それでメイプルは?」

「あー……遅いから置いてきた」

「アジ0だから仕方ないと思うけどさ、それって友達としてどうなの?前みたいに背負ってえば良かったのに」

「いや、そっちじゃなくて。お風呂とか入ってから来るとか言ってたから」

「なるほどね……僕もサリーもログアウト後にシャワー派だからなぁ……」

 

とりあえず2人でスキル屋を後にして広場に行く。

 

「とりあえず……なにしようか?」

 

※※※

 

「……そこ!」

 

アキラの弓から放たれた矢は明らかに有効射程外のモンスターに対して吸い込まれるように進んでいく。

そして……

頭部に直撃し、モンスターはその体をポリゴンに変え消え去った。

……何度見ても暉の規格外級射撃PSには驚かされる。

私じゃシステム補正外の射程に対する有効な攻撃手段なんて基本的に開拓すらしない。

なのに、この腐れ縁ゲーマーと来たらどんなゲームでもほぼ即座にそれを発見し実践レベルにまで引き上げてくる。

 

「……サリー?どうかした?」

「何度見ても射撃はすごいなーって思ってたのよ。なんで近距離は壊滅的なのかねぇ……」

「ムッ、最近はそこそこ当たるようになってきたんだけど?」

「確率は?」

「……3割前後……でも、前から比べるとすごい進歩なんだよ!?」

「アキラから見て進歩だとしても、普通はそれでスタート地点だからね?」

「わかってらい!」

 

多分、暉が近距離PSを上げ始めたのはゲームを始めた友人……不本意ではあるけども私の親友、本条楓の影響だろう。

私との付き合いの方が長い癖にあのゲーマーは楓に若干お熱である。

……だからなんだという話だけど

……なにか気に食わない。

 

「そういえばそのドラゴンはどこに生息してるの?」

「えっとね……クエスト情報によれば」

 

そう言いながらアキラはズイッと近寄ってマップを見せてくる。

小さい時、まだ遊んでたゲーム機が携帯機の頃。

こうやって肩を並べて画面を見せあったのが今にも出てる。

私限定の暉の癖だ。

 

「氷山の頂上にあるダンジョンの奥地……多分新規ダンジョンかな」

「じゃあソロでやれば……」

「まあユニーク手に入るだろうね。でも、僕らには必要?」

 

そう言いながらアキラはクルリと周りマントをはためかせる。

確かにサービス開始して間もないとはいえ、サーバー毎1つしかないユニーク装備を所持してる私たちとしてはいらないと答えるところだ。

 

「まあ要らないわね。それにしてもメイプルも来ればよかったのに」

「親御さんに止められたのなら仕方ないよ……それじゃあ、今夜は頑張りますか!」

現状アキラは誰と一番仲がよさそう?

  • メイプル(本条楓)
  • ミィ
  • サリー(白峯理沙)
  • クロム
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。