ダンガンロンパ - Replicant-   作:脳の燻製

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PROLOGUE/4「探索・教室」

 

=教室

 

???

「しっかし、なんなんやろうなあ、この教室」

「色もどッぎついし。なんやこのセンスのなさ、ヒョウ柄の天井て!」

 

???

「人間が自己顕示のために好む獣柄……」

「醜いねえ、人間なんて道具がなければ獣以下なのに」

「そこまでして、欲望を満たしたいのかな? そう思わない?」

 

???

「へっ………?」

「は、はあ。……そうかもしれへんな」

 

???

「ちょっと黙っててくれる?」

「もえは今、宇宙とお話してたの」

 

???

「そりゃあ……、えらいすんまへん」

 

江戸川

(今のは会話……なのか?)

 

恩田

「今のは……随分一方的な会話だね」

 

江戸川

(しかも、あの白い服の人はもしかして……)

 

+

(会話を終えて、気まずそうに目線を逸らした彼と僕の目がバチッと合う)

 

???

「おおぉおぉ! 自分ら!」

「兄さんらも学園の生徒か? な?そうなんやろ?」

 

江戸川

「はい……まあ」

 

???

「ようやく、他の人に会えた! もうごっつ感激や!」

「ボクの名前は諸星太陽! どうかひとつ、よしなに頼むな!」

 

 

【 諸星・太陽 / モロホシ・タイヨウ 】

【 超高校級の漫才師 】

 

 

恩田

「よろしく、諸星くん。君の噂はかねがね聞いているよ」

 

江戸川

「やっぱり、諸星さんですよね? 僕、ネット動画の時からずっとファンだったんです!」

「クラスメイトになれるなんて、本当に光栄です!」

(やっぱりそうだ、制空チャンネルの諸星太陽さん、本人だ!)

 

+

(諸星太陽……。数年前、動画投稿サイトにアップした自作の漫才が大ヒットして…)

(最近では、テレビや雑誌なんかにも出るようになった、今一番勢いのあるお笑い芸人!)

(ずっと、同年代として応援してたけど、ここで会えるとは思えなかったな)

 

諸星

「どうも、応援おおきにな」

 

恩田

「なあ、諸星くん。あっちの彼女は一体誰なんだい?」

 

諸星

「ああ、あそこの姉さんな」

「いつまでああしてるんやろ。ほれ、帰ってこんかいな」

 

_ツンツン

 

+

(諸星さんが、軽く彼女の肩を叩く)

(すると……)

 

???

「…………?」

「なあに?」

 

諸星

「おたくの名前が知りたいねんてさ」

「ついでに、ボクにも聞かせたってくれんかなー」

 

???

「名前なんて、仮の姿に隷属する一時的な物なんだよ?」

「加速する世界において、遅延しているように見えるだけなのに……」

「どうして、その一瞬の存在のあり名について知りたがるのかな…。もえ分かんないよ」

 

江戸川

「えっと……」

 

恩田

「…………」

 

 

江戸川

(さすがの恩田くんも、フォローしきれないか…)

 

諸星

「遅延やらなんやらは電車だけで十分や! スッと名前言うてくれたらええねん!」

 

草壁

「もえは草壁もえだよ」

「もえは超高校級の庭師なの」

 

 

【 草壁・もえ / クサカベ・モエ 】

【 超高校級の庭師 】

 

 

恩田

「草壁もえくん、超高校級の庭師……」

「再生不能と言われた汚染地域も、君の手にかかれば緑化は難しくないって噂らしいじゃないか」

「実際、実現したんだろう?」

 

草壁

「別に難しいことはしてないの。地球と交信しただけ」

「キミたちが言語や感覚器にコミュニケーションを依存させてしまったように…」

「今では交信するのも難しいんだね」

「うふふっ、気持ちわるーい」

 

江戸川

(突然の毒舌!?)

「あの………」

 

草壁

「………………」

 

江戸川

(あれ、どうしたんだ? 急に黙っちゃったぞ?)

「あの、草壁さん…」

 

諸星

「自分の世界入ってもうてん、そっとしといた方が身のためやで」

 

恩田

「草壁くんか。噂に違わぬ個性的な人物のようだな」

「しかし、驚いた。とっさのことで何も話すことができなかったよ」

 

江戸川

(なんだか、恩田さん楽しそうだな)

 

諸星

「とにかく、兄さんらのおかげで、ようやくここ出れるわ」

「2人っきりやと部屋から出にくかったからな」

「ほな、ありがとうなー」

 

+

(諸星さんは流暢な関西弁と共に、手を振って逃げるように教室を後にした)

 

 

草壁

「……………」

「……………………………」

 

恩田

「この様子じゃあ、彼女は何も答えてくれなさそうだな」

「次に行こうか、江戸川くん」

 

 

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