ダンガンロンパ - Replicant-   作:脳の燻製

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PROLOGUE/4「探索・教室2」

=教室

 

恩田

「ここも窓が塞がれているな」

 

江戸川

「そうですね、特に変わったところは……」

 

 

_ガターン!

 

???

「ついに見つけたぞ! 絶望の残党供!」

「ここであったが100年目! うおおおおお!」

 

江戸川

「うわッ!」

 

(掃除用具入れから飛び出した、巨漢の男子はいきなり襲いかかると、あっと言う間に片手で僕らの首根っこを持ち上げてしまった)

 

恩田

「イテッ……! 手荒な事はしないでくれよ」

 

江戸川

「な、なんなんですか?」

(片手ずつで男子2人を持ち上げるって、どんな筋力してるんだ?)

 

???

「さあ、出て来なさい! もう安全だ!」

 

(彼のいた隣の掃除用具入れが静かに開く)

 

???

「その人たち、絶望の残党じゃないと思うよ……?」

「話してあげようよ」

 

???

「む、そうなのか。どうなのだ!?」

 

江戸川

「僕らはただの高校生ですよ」

 

???

「では、釈放ーッ!」

 

恩田

「案外、簡単に離してくれるんだね」

 

???

「む、怪しい言動! 確保ーッ!」

 

江戸川

「恩田くんは怪しくないですよ!?」

 

???

「じゃあ、釈放ーッ!」

 

恩田

「イテッ、」

「はあ、全くひどい目に合ったよ」

 

江戸川

(なんなんだこの人? 絶望がどうとかって……)

(それに、こんな巨体、どうやってあの掃除用具入れに入れてたんだ? 構造的に無理があるだろ…)

 

???

「ねえ、2人共大丈夫?」

「ワタシもさっきされたんだ、ちょっとびっくりしちゃった」

 

???

「さっきは、すまなかった!」

「しかし、貴殿らも才宝学園の生徒と言うのなら、本官の優先対象である!」

「当方、名を粟栗玉郎と申す! 互いに希望の名の元、努力しようではないか」

 

 

【 粟栗・玉郎 / アワクリ・ギョクロウ 】

【 超高校級の自警団 】

 

 

恩田

「粟栗玉郎くん、たしか君は遺志隊の一員だったね。どうかよろしく頼むよ」

 

江戸川

(遺志隊……。確か、絶望の残党に対抗するための自警団だっけ)

(江ノ島事件で亡くなった超高校級の遺志を引き継いているって言われてるけど、実際のところは分からないんだよな)

(過激な噂もあるし、なんだか微妙な組織だな…)

 

???

「えっと…。ちなみに、ワタシの名前は鬼道全人だよ」

「よろしくね」

 

 

【 鬼道・全人 / キドウ・アキラ 】

【 超高校級の起業家 】

 

 

江戸川

「鬼道さん……なんだかどこかで聞いた事があるような」

 

恩田

バベルって企業を知ってるだろ? あそこを立ち上げたのが彼女さ」

 

江戸川

「バベルって言ったら、あの超一流企業じゃないですか…!」

(経営に疎い僕でも知ってるぞ。確か、1年前に急に成長しだした会社だよな)

(急激な成長から、いろんなメディアから出演のオファーが来てるんだけど、絶対に人前に姿を現さないって…)

(新聞の見出しでは「不屈の塔の見えざる支配者」なんて言われてたっけ)

(まさか、こんな女の子だったなんて……)

 

粟栗

「しかし、絶望の残党でないとしたら、貴君らは一体ここで何をしていたのだ?」

「窓は硬く封鎖され、その上記憶が一部欠けている。これは、ただ事ではないな」

 

鬼道

「携帯も緊急用のGPSも、眠っている間にどこかに行っちゃったみたい」

「なんだか怖いよ……」

 

恩田

「持っていたとしても、きっと電子機器を傍受する装備くらい整っているだろうさ」

 

粟栗

「……………」

「ところで、貴君は何か運動をしているな? そういう体つきをしている」

 

江戸川

「まあ、確かに運動部でしたけど…」

 

粟栗

「よかろう! 君を臨時の隊員として我が隊に受け入れよう!」

「ようこそ、遺志隊へ! 本官は貴殿を暖かく、そして時には厳しく、迎え入れるぞ!」

「互いに絶望を擁護するものを、この世から抹殺しようではないか!」

 

江戸川

「えぇっ!? 僕なんかが!? 無理ですよ」

 

粟栗

「何を言う! この学園にいる以上、貴殿には世界を希望へ導くための試練を負っているのだぞ?」

「正義のために戦える、これを人生の本質と言わずしてなんと言おう!」

「貴殿も男子であるのなら、受け入れたまえ!」

 

江戸川

「そんな……、僕には荷が重すぎますよ」

 

恩田

「おいおい、ちょっと強引なんじゃないかい?」

「それに、俺だって男だぜ?」

 

粟栗

「ムム……、貴殿は肉体的素質が平均より下回っているように見受けられるのだが…」

「しかし、肉体などは本官がどうとでも鍛え上げるぞ!」

「絶望に立ち向かう気持ちが十分にあるのなら、迎え入れるにやぶさかでない!」

 

恩田

「ああ、そう……」

 

粟栗

「さあ、受け入れろ! 希望の使命を!」

「体の血から一片の肉に至るまで、全てを捧げるのだ…!」

 

鬼道

「……やめなよ、嫌がってるよ」

 

(押しの強い粟栗さんをなんとか断って、逃げるように教室を後にした…)

 

 

=廊下

 

江戸川

(危なかった……、あともう少しで謎の特訓を始めさせられるところだった)

 

恩田

「全く。信念があるのは結構だが、ああまで押しが強いとね」

「まあ、実際に事件に巻き込まれているのだから、彼の言う事にも一理あるんだが」

 

江戸川

「あそこまで自分を強く押し出せるなんて、確かに、間違った事ではないんですけど」

「これが、超高校級か……」

 

 

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