=PCルーム
江戸川
(四角い箱型のパソコンがずらりと並んでいる。ここはPCルームか……)
(ん? パソコン?)
江戸川
「恩田くん。もしかしたら、ネットに繋げるかもしれませんよ!」
恩田
「うん?」
「あー……どうだろう。まあ、試してみる価値はあるんじゃないかな」
???
「ま、待って!」
江戸川
(あれ、この人。どこかで見覚えあるな…)
???
「パ、パソコンつけようとしてるのが見えたから。アタシはさっき、ここで目覚めてね……」
「えっと、キミたちも記憶がないのかな? アタシもなんだよ」
轟
「アタシは轟真音。超高校級の声優って呼ばれてる」
【 轟・真音 / トドロキ・マイン 】
【 超高校級の声優 】
轟
「それで、さっき待ってって言ったのは……」
???
「ハぁ〜〜〜〜〜? お前らバカか?」
【 御身風・行人 / オミカゼ・イクト 】
【 超高校級の刺青師 】
御身風
「バカとバカとバカとバカ! ここにはバカしかいねえのか?」
江戸川
(あれ……もしかして、言ってる本人も数に入ってるのかな?)
御身風
「ここのパソコンがネットに繋がってるわけねぇだろ! んな簡単にできてるってかよ!」
江戸川
「それも……そうですよね」
(さっきの轟さんの口ぶりからして、もう試したんだろうな……恩田さんも分かってたんだ)
(僕なんかが考える事なんて、もう試してるに決まってるか……)
恩田
「君は御身風行人くんだね、超高校級の刺青師の……」
御身風
「は? 何、お前ダレ?」
恩田
「ああ、すまない。俺の名前は……」
御身風
「テメエの名前なんて聞きたくねえし! ああ、気分悪ィな、畜生!」
+
(刺々しい言葉を吐き捨てて、彼は部屋を後にしていった)
恩田
「やれやれ、かなりイラついてるみたいだな」
江戸川
「こんな状況なら、無理もないですよ」
轟
「………へへ、えへへ」
「あの、じゃあ。アタシも……」
+
(笑いを浮かべながら、轟さんはおずおずと部屋を出て行った)
江戸川
「あ……聞きたい事があったのに……」
恩田
「ん? どうしたんだい?」
「彼女に見覚えでも?」
江戸川
「昔、子供番組で轟さんを見た事があるような気がしたんです」
「知りませんか? 昔、僕らが子供時代にすごく流行った秀才テレビくんっていう番組なんですけど」
恩田
「………?」
「さあ、子供の頃にテレビを見た事がないんだ」
「ごめんね」
江戸川
「いえ、謝るような事じゃないですよ」
(あんなに人気の番組だったのに。僕がいた学校は全員が見てたぞ…)
(やっぱり、超高校級は浮世離れしてるんだな)