其れではどうぞ
取り敢えず話し終わったので今まで出来なかった事をする。
絆がシクールに戻って来た事を一般公開する。
発表するだけでシクール全体は祭り騒ぎに早変わりしたて広場は飲めば騒げばの大騒ぎになった。
「絆が戻って来ただけで此処まで騒がれるのは凄いね」
私は少し遠い目で見て
「だな」
尚文は手に持って居たコップの飲み物を飲んだ。
「ナオフミ様とコオスイ様」
私達の名前が呼ばれたので声がする方向を見るとラフタリアが居て
「此方に居たんですね。
もう凄いですね。
国中がお祭りで…あちらこちらで大騒ぎ!」
「其れさっき氷水も行っていたが騒ぎ過ぎなんだよ。
飯がタダなのは良いが……」
尚文は冷めた顔で飲み物を飲む
「でもフィーロの食事も浮いたし、その当人は楽しんでいるから良いんじゃない?」
「ですね。
フィーロは大はしゃぎですよ」
「お腹いっぱい食べられるし歌も前以上に上手くなってて……」
「あ、そうだ!
リーシアさん!」
「リーシアがどうかしたの?」
「はい、ナオフミ様とコオスイ様は知って居ました⁉
この国の文字が普通に読めるので聞いたら、此方に来てから勉強したと言っていて…
魔法とかの力を使わなくても会話も出来るようになって…!
信じられなかったです…!
…本当にすごい…」
「そうね。
ほぼ独学で文字や会話できるのは凄いわ」
「……
鞘、いい出来だな」
尚文はラフタリアの鞘を褒めた。
「――あ、はい
この国の鍛冶屋の方にお願いしていた……」
「この国の鍛冶屋に感謝しなさい」
「はい。
ナオフミ様とコオスイ様が言うのですから間違いない出来ですね。
ずっと抜き身だったので落ち着きました」
尚文は窓の方を見て
「良かった。
……よかった。
無事で本当に良かった…」
ラフタリアの安否の事でそう言って尚文はラフタリアの方を見た。
「…私
…私はナオフミ様の事…
全然心配してませんでした…っ」
ラフタリアは言ってることとやって居る事が反対になっていた
流石に尚文は驚いて居た
「はぁ…⁉
なっ何で泣くっ
っていうか何だソレ⁉」
「だっだって…ナオフミ様は大丈夫…っ
コオスイ様やリファナちゃんが側に居るからきっと大丈夫だから今までどんな状況でも乗り越えてこれたから…
そう言い聞かせるようにして…
でも私は…私は…大変な時にナオフミ様の側に居られず。
キール君やシアヤ様と一緒に居ましたが多分私一人じゃ何も出来なかった。
奴隷紋も消えてしまって…――ナオフミ様の剣、失格です…!」
ラフタリアが大泣きし始めた。
其れを見た私は尚文に近づいて
「ラフタリア、見た目大人だけどまだまだ子供よ」
小声でそう言うと
「そうだったな。
……久しぶりに見たな…ラフタリアが泣くの」
「はぁ?」
ラフタリアは素っ頓狂な声を挙げて尚文は明後日の方向を向いて
「いや、お前より泣き虫が多いからならなウチは」
尚文はラフタリアの頭に手を置いて
「其れにお前そんな体して居るから忘れがちだけどお前がまだ子供だったってこと」
「――私はもう子供じゃ…っ」
「だから頼もしくなったって言ってるんだよ。
俺の剣がより一層磨きがかかって帰って来たってな」
「そうね。
かなり腕が上がって見て取れるわ」
「…それと、その巫女服
刀によく似合って……」
「よう、坊主と嬢ちゃん達!
飲んでるか⁉」
ラルクが割り込んできて尚文の言葉が途切れた。
「ラフタリアの嬢ちゃん!
坊主に出会えてよかった。
坊主に出会えるまでソワソワしてたんだぜ」
私達はラルクを白い目で見て私は〔リボルバーナックル〕を装備して装備した右手でラルクの頭を
「え⁉」
鷲摑みにした。
ラルクは私がやりたい事に気が付いたのか顔を青くして
「青の嬢ちゃん、待て待て‼」
待ったを掛けるが私は無視してゆっくり力を籠める。
「痛い痛い、嬢ちゃんギブギブ」
ラルクは私の右腕にタップをする
私は力を籠めるのを辞めて
「…何しに来たラルク」
「なにって…コレは俺達と坊主達の和解記念の宴だろ?」
「そう思ってるのはお前だけだ
やれ、氷水」
私は力を籠める
「痛い痛い痛いから、青の嬢ちゃんギブギブだから
後放して下さい」
私は雑に放したがラルクは綺麗に着地して
「兎に角すねるなよ坊主に青の嬢ちゃん~」
「坊主っていうな!
酔っ払い‼
もう向こうに行けよ。
お前!」
「つれねぇなぁ坊主は~」
突然ラルクは私達を解放して私達を隠れ蓑にする様に隠れた
「若!」
声がする方を見て
「若はどちらか⁉」
国の関係者がラルクを探していた
其れを見た私と尚文はお互いの顔を見て口元に両手を持っていき
「「シクールの若は此方に居ます」」
大声で叫ぶ
「あ⁉バカ、何バラしてくれるんだ」
ラルクは私達に詰め寄って文句を言って来たが
「直ぐにバレるわよ」
「…で、なにやらかしたんだ?若」
「何もしてねぇよ
後、若って言うな
…折角国中が盛り上がっている時につまらない用事で呼ばれたくないんだよ
だからっ匿ってくれって坊主と嬢ちゃん‼」
「さっき氷水が言った通りにすぐバレるのがオチだ!
若‼」
「そうそう、其れにもう見つかっているわ」
私が下を向くと
「ええ、その通りよ」
いつの間にテリスが居た。
尚文とラルクは驚いて居た
「緊急事態なのよ。
宴を楽しむのも、どっちでもいい事で揉めるのも、つまらない用事の後にして」
テリスの案内でとある一室に移動した。
其処には私以外のメンバーが揃って居た。
シクールのお偉いさんは揃ったことを確認して
「たった今入って来た情報です。
レイブルが占領されました」
「レイブルって……」
「オレ達が先日までいた国だ」
「刀の眷属器を保管していた国ね」
「そのレイブルを占領したのが……」
「ルワーレ」
グラスが扇の眷属器でとある国を指して
「本の眷属器の勇者、キョウの居る国です」
「キョウの…!」
ミカカゲも既に手中にあるとの情報も」
「……無限迷宮のあった国」
「この三国同士は同盟関係にあり。
我が国とは折り合いがつかないことが多くありました。
特にルワーレについては…その…」
「?」
「歯切が悪いね」
「え、まぁ」
「俺が話す」
ラルクが言い始めた
「シクール国の代表眷属器の所有者としてルワーレにキョウの行動への責任を追及した。
国としてキョウを断罪するなら良し、出来ないならキョウを引き渡せ…とね」
「その様子なら」
「青の嬢ちゃんの察しの通り、引き渡しは拒否
まあ想定内だ」
「…致し方ないのでしょうな…」
「腐っても私達と同じ眷属器の勇者だし」
紫彩は紫魔の眷属器を触りながら答えた
「ああ」
「……」
「え…?
どういう事ですか…!?」
「戦争になる…ってことか」
「眷属器が国家間の均等を保って居たのなら」
「その勇者を差し出せと言われば反発もするだろう」
「切っ掛けを作っちゃたって事です…?」
「さぁ?」
「レイブルという国が狙われたのは……
刀の眷属器が失われて均衡が崩れたからでしょうか」
「「「ラフタリアちゃん」」…!」
尚文、キール、リファナは心配するが
「自惚れないで下さい。
同じく占拠されたミカカゲには鏡の眷属器の所有者が居た筈です。
遅かれ早かれこうなっていたでしょう。
貴方の所為ではありません」
グラスが不器用な励ましをしたが
「どうして……
どうしてこうなっちゃうのかな…?
世界の危機に一丸となって立ち向かわなきゃいけないのにバラバラじゃないか…!」
「キズナ…」
兎に角、宴はお開きになって
「今の所進軍の情報は無いらしいが…
準備はしとかないとな」
人々は戦争の準備に入った。
「この国を守れない」
「そうね」
「にしても戦争の準備ねぇ……」
「なんだよ坊…ナオフミとコオスイ」
「お改める気になったか?
ラルク」
「フフッ」
「俺だってキズナの嬢ちゃんと気持ちは同じだ。
こんなつまらない用事で宴をお開きにしなきゃならないなんてな」
「……
やっぱりこれからもお前を若と呼ぶかな」
「あ⁉
裏切り者!」
「なら殿?」
「いやまだその器じゃない」
「じゃあ大将」
「其れは其れで嫌だな」
ラルクとの会話を終えて其の後、私はレイブルの兵士役になってシクールの兵士と模擬戦をした。
そして絆の家に戻って尚文、ラフタリア、フィーロ、リーシア、私、紫彩、ソキャート、キール、リファナ、絆、黄歯菜、グラス、カッタナ―、リッキーがリビングで集まって
「へぇ~コレ尚文が作ったの⁉」
「ああ
盾につけるアクセサリーだ。
付与効果が期待できる。
前に作ってもらった事が有って、工房を借りて作ってみたんだ。
他にも装備を見直したいと思っていてな。
特にフィーロには何か作ってやらないとな」
「わーい!」
フィーロは喜んだ
「そう言えばフィーロの服はあっちの物だったわね。
レベルの低下を考えて此処で使えるステータスアップの服を作らないとね」
「ああ」
「えーいいなぁ
ねぇねぇ、オレも!オレも!」
「ああそうだな
時間があったらな」
「……」
リビングは静まり返った
「なんだか静かですよね…」
「ああ
戦争になりそうな情勢ではあるが、戦争はまだ起こって居ない
そもそもこの状況だって奴の仕込んだ事の筈だ」
「来るのか?」
「来るってまさか」
黄歯菜が何か心当たりがあるのかそう言って
「来るわね」
「間違いなく」
「ああ、来る。
キョウの放った刺客が…!」
尚文の言葉通りに
[コンコンッ]
外から扉を叩く音が鳴る。
[コンコンコン⋯]
私は気配と音を殺して扉の元に移動して扉の上に張り付いた。
「――どなた?」
絆は扉を叩いた人物に質問した
「此方聖武器の所有者のお宅でしょうか?
私は貴方達に天誅を下しに来たものだ」
其れを聞いた私達は敵と理解して
「キョウに伝えろそういうのは間に合っているってな」
尚文は冗談を言うと扉が砕けた。
現れたのは緑色のポニーテールの女剣士が現れて
「四の五の言わずに…」
私は扉の枠を両手で掴んで足を畳みながら下に降りて
「かかtt…え!?」
緑髪の女剣士は行き成り現れた私に反応出来ずに
「ハァ!!」
私が繰り出したドロップキックを顔面にクリーンヒットした
最後までお読みいただき有り難う御座います。m(__)m
次回もお楽しみください(^O^)/