其れではどうぞ(^O^)/
昨日の襲撃を終えて私、尚文、ラルクは城のテラスに居て
「被害の方は如何だ?」
「思ったほどじゃない」
「そうでしょうね。
相手は龍刻の砂時計狙いだったからね」
「ああ、乗っ取られて居たら思うとゾッとするけどな」
「…捕虜は如何している?」
「治療はさせているがまだ何も肝心な話はしていないらしい。
完治までまだ掛かりそうと言うのもあるが…
精神的なものもありそうだな」
「そうね。
好きな人は私達に殺されたし藁にすがる気持ちでキョウに頼み込んだら使い捨ての駒にされたからね」
「そうだな」
私とラルクは尚文の方を見る
「同情はしないぞ」
「知っているわ」
「坊主はそんな奴だからな」
「おい」
「兎に角行きましょ」
「だな」
私達は城のテラスから移動する。
「あいつら」
尚文は私達の後を追いかける
私達は城の治療室に向か途中でラフタリア達と合流して城の治療室に向かうと出入り口の前には
「ほう札を剥がしてもらったのか?」
命令札を剥がされたヨモギが居た。
「相変わらず絆は甘いな」
「其れが良いんじゃないのかしら」
「そうかもしれないな
で、如何した?
中に入らないのか?」
「……」
「真実を知るのが怖いのか?」
「真実とは何だ?
昨日――見た事が真実だとして今まで私が見てきたキョウは真実ではないのか?」
「其れは分からないわ。
逆に聞くけどキョウは今まで生物系の実験などをして居る所を見た事あるのかしら?」
「いや無い。
基本はキョウは一人で実験などをやる事が多いから」
「そう」
「だけど私はキョウを信じたい」
「ならそうしろ」
「そうね」
私達はヨモギを抜いて城の治療室に入る。
「なっいいのか⁉
またお前達を襲うと言う事だぞ」
「…成程、絆が札を外す訳だ。
奴を信じたいなら迷わず今此処で俺達に向かってくればいい」
「まぁ、その時は全力で止めるわ」
「そうだが、キョウへの信頼が揺らいだ。
其れがお前の真実だ」
尚文がそう言うとヨモギの目にはありえない物を見た時の目をして居た。
私達は無視して絆と黄歯菜の元に行く
「尚文、氷水」
絆は私達に気が付いた
「…殺せ
私達は失敗した。
あの方はもう戻らない……」
「まだキョウが死者を蘇らせると思っているのか?
死にたいなら自分で死ね。
他人に頼るな」
尚文の言葉にツグミは
「何だとお前…っ」
怒り乍ら起きて
「どの口で…っ
そもそもお前達があの方を殺したから…っ」
ツグミの言葉に
「あの時」
ラフタリアが遮って
「私にはあの人が貴方達をけしかけて…盾にしているようにも見えました。
躊躇して居る貴方達を無理矢理に…
まるで自分の所有物のように、貴方方が其処までして尽くすべき相手には見えませんでした」
ラフタリアは言い切った。
「…分からないだろうな」
ツグミはベットのシーツを握って
「アイツにも優しい所は有った。
でなければこんな事にはなって居ない…
キョウが私達にくれた力は本物だった。
だからすがってしまった。
信じかった。
他にやる事が思いつかなかった。
アイツの周りは何時も刺激だった…
権力や強さに固執したり女に弱くていつもトラブルを起こしていたから、私達はいつも振り回されて…」
「…勘弁してくれ」
ツムギの言葉に尚文が文句を言い切る前に
「ぐt…「はい、ストップ」ぐむ⁉」
私は手で尚文の口を防ぐ
その間にツグミは涙を流して
「嫌いじゃなかったんだ…
……あんな奴でも嫌いじゃなかったんだ…!!!
…お前達の所為だ…‼」
其れを聞いた尚文達は出入口に向かって
「話にならない。
キョウの事はまだ聞き出せそうも無いな」
尚文達は治療室から出た。
私は近くにあった椅子を持って来てツグミの横に座った。
そして私はアプローチを変えてツグミ達が愛した天才様の事を聞いた。
出合い、生活、刀の眷属器の動機、等色々聞き出した。
ツグミは多少寂しそうに答えてくれた。
其の後全員にツグミと同じ質問した。
帰って来た内容は殆ど皆似た内容だった。
私はこれ以上彼女達から聞き出せる情報は無いので私も治療室を出て就寝した。
翌日
ヨモギが昨日、尚文に私達をキョウの屋敷に案内すると申し出て私達は城の会議室に集まっていた。
「キョウの屋敷があるのは此処だ」
地図に指を指す。
「首都から離れた場所だな」
「そうだ。
この森には人を惑わす霧が常に立ち込めていて一種の要塞になっている」
「…またらしい所に隠れているな」
ヨモギは不機嫌そうになる。
「まぁ、相手は人体を弄って居るからな」
「お前もか⁉」
「で?
侵入する方法はあるのか?」
「無しか
まぁいい。
勿論だ」
ヨモギは懐から
「この鈴だ」
鈴を取り出した
「此れを持つものは屋敷まで迷わず行ける」
ヨモギは自信満々に言うが会議室は静まる
「…な、なんだ」
会議室の静音を破ったのは
「其れ本当に使えるのか」
尚文だ
「うっ疑うのか⁉」
「爆発する武器を持っていたんだ。
当然だろ」
「其れに其れもキョウが作った物でしょ」
「ああ、そうだ」
「キョウが遠隔操作でその効果を解除されて居るかもしれないし」
「ああ、そうだな」
私達がそう言うとヨモギは慌てながら
「こっこれは私が何度も使って居る物。
問題あるはずないだろう!」
ヨモギは自信満々に答えた。
「…お前はキョウ屋敷によく出入りして居たのか?」
「…そうだ。
あの日も、私はキョウの屋敷に居た。
怪我をして帰ってきたキョウは私の知らない顔をして居た。
思えばその後あっという間に出来上がったのがあの武器だ」
「…奪った霊亀の力で禄でもない物を作ってくれたな」
「そうね」
「ああ、まったく…
お陰でこの国も動かざるを得ない」
其の後会議を終えて私達はラルク達の行きつけの鍛冶屋に行き新たな装備を作ってもらった。
そして私達はエスノバルトが指定した場所に向かっている。
「本隊はルワーレを目指して進軍中
俺達も準備出来次第後を追う」
「でもそれは建前でしょ。
尚文、私達の目的は」
「ああ、俺達の目的地はキョウの屋敷、だよな?若」
「ああ、国の事は国同士でだ。
ウチの兵士は精鋭ぞろいだぜ。
坊主と青の嬢ちゃん
勇者のケリは勇者が付ける!」
「ええ、その通りです」
私達の目の前にエスノバルトが居た
「エスノバルト!
お前も行くのか」
「はい
私も眷属器の所有者…勇者の端くれですから…」
「そうだな。
キョウが何を企んでいるのか分からない」
私達は真上を見る
「助けが増えるのは良い事だ」
「そうね。
其れに移動も安心になるわね」
其処には空中戦艦があった
「だな。
其れに新し装備間に合って良かったぜ。
いい仕事をする鍛冶師だったよ。
お陰でレベルの低さも少しはカバーできそうだ
所でリーシアは何処だ?」
尚文はリーシアを探す。
「あいつの装備も作ったってのに…」
「そう言えばキズナも居ないわね」
「ペン―」
「キズナは捕虜の様子を見に行っているようです。
色々と気にかけていましたから…」
「紫彩と黄歯菜が付き添って居るから直ぐに来るでしょう」
私がそう言うと私の後ろにベルカの魔法陣が現れて
「噂をすれば…」
ベルカの魔法陣からリーシアと絆が息を切らして紫彩と黄歯菜がケアをして居た。
流石に何かあったのか私達は質問する。
そして帰って来た言葉が
「捕虜の一人が砂時計の間で捕まった?」
「気づいた時は焦ったよ。
開戦のごたごたもあって見張りも少なかったし…」
「でも私の転移魔法のお陰で先回る出来たでしょ」
「其れは助かりました。
紫彩先輩」
「何故砂時計に…」
「まだキョウの甘言を信じている奴が居るのか?」
「自暴自棄になっていたんだと思います……
傷のせいで上手く聞き取れませんでしたがうわごとのように誰かの名前を呼んでいました」
「クズ2号の亡霊でも見えたのか?」
「確かに
私が冗談に言うと
「その…居なくなった捕虜とは…
グラスが反応した。
「いや…確かにそうです」
リーシアが答えると
「ずっと引っかかってはいたのです」
「なんだ?
ハッキリ言え」
「…キョウはもしかしたら――」
グラスは言い切りそうになるが
「――いえ。
これはすべて私の推測です。
皆揃って居るなら直ぐにでも向かいましょう。
行けば分かる事です。
キョウの屋敷へ」
グラスの提案で直ぐに空中戦艦に乗って出発する事になった
「うわぁ~いっ
お空だぁ~」
フィーロ、ラフタリア、キール、リファナ、ソキャートは下の景色を見て
「うちの兵の野営地ね。
前衛はまだ先かしら」
テリスは解説する
絆、ラルク、エスノバルト、紫彩、黄歯菜は空中戦艦に備え付けの球体機型の地図を見つめて
「ルワーレにあると言う霧の森までは砂時計の龍脈に乗っても三日という所でしょうか
ルワーレは飛行師団も待って居ます。
途中戦闘は免れません。
この艦に武装は有りますが」
「私も戦闘参加するけど」
「紫彩先輩、レベル低いですから私達がやります」
「ああ俺達に任せておけ」
ヨモギは一人で黄昏ている。
そして私、尚文、グラスは人目が付かない場所で
「ナオフミ、コオスイ少し良いですか?」
「さっきの話か?」
「ええ」
グラスは後ろを見て他人が居ないか確認して私達の方を見たが私は人差し指に魔力を固めて魔力弾を生成してある場所に目掛けて魔力弾を放った。
放たれた魔力弾は空中戦艦の壁に当たって
「あった!?」
小さい悲鳴が聞こえた
「!」
グラスは急いで悲鳴が聞こえた場所に向かった。
そしてグラスに右手首を握られて左手でおでこ押されているリーシアが現れた
「リーシア⁉」
「若干気配感じていたけどまさかリーシアとはね」
「すみません。
話し声が聞こえたので」
「兎に角リーシアも聞いて下さい」
リーシアも会話に入った。
「では話を戻します。
皆の前で話すべきか悩んだのですが、やはり誰かには話しておくべきかと思いまして」
「それって⋯」
「ヨモギに聞かれたくない話か」
「…まぁそうですね」
「歯切れが悪いな」
「兎に角話って何かしら?」
「ナオフミ、コオスイ、リーシアは魂と言う概念は分かりますね?」
「魂の概念…?」
リーシアは分かって居ないが
「ええ、科学的に言えば人間の人格を決める部分で…」
「人間の身体に宿っている精気…
死ぬと幽霊とか呼ばれるようになるアレだろ?」
「ええ
氷水が先ほど言ったように私達魂人は死者の魂をより身近に感じる事が出来ます。
其れこそ視えるのです
魂人の中には肉体の死を分かれと思わない者も居るくらいです
普通の魂人なら蘇生できると言われても安易にのらない筈です。
ですがキズナ達の話を聞いた時…彼女がそれにすがる物が有ったのではと思いました。
蘇生に必要な魂と其の器が
「「器ー…」」
尚文とリーシアが言い切る前に
「ストップ!」
私が両手で口を塞ぐ
私はグラスの方を見ると首を縦に振って私は両手を退かす。
「器って死体か?
其れとも別の人間もしくは…」
「其処までは分かりません」
「でも人間の定義は健全なる魂は 健全なる精神と 健全なる肉体に宿る、だったかしら?」
「ええ、ですので普通死体に魂を戻しても蘇生とは呼べません。
其れはもはやアンデッドです。
けれど彼女達を騙せるほど巧妙な物をそれだけの為に作ったとは思えません」
「そうだな。
あいつに利が有る事でないと…」
「キョウは自分最優先で行るタイプ」
「にしても死者…と言うより人体蘇生か?」
「クローン研究?」
「そうとも言うな。
マッドサイエンティストが好みそうな研究材料じゃないか…」
尚文は考えていると何か思いついたのか
「――いや待てよ」
「そのまさかね」
「ナオフミ、コオスイも気づきましたか?
キョウの研究目的は他人の蘇生ではありません。
おそらく最終目的は自身の魂の再定着と其れに最適な器。
たとえ肉体が滅んでも器を移し替えて生きながらえる不死です」
「クズ2号はその実験か…!」
「それに多分最適な肉体には霊亀から奪ったエネルギーが入って居る」
「となるとあの武器はそうゆう意味が。
なるほど確かにヨモギの前では話せないな」
「ええ…」
「キョウに話を付けに行くと言っているようですが、キョウは聞く耳を持つとは思えません。
私はキョウを討ちます。
その時に邪魔されては困るのです」
「其れは違うよ。
私達が討つが正しよ」
「ああ、当然だ。
あいつのしてきたことを思うと、死んで悲しむ女が一人でも居る事が胸糞悪いな」
私の脳内にキョウの死に悲しみ泣きじゃくるヨモギの姿が思いつく。
私は空中戦艦の屋根を見て
「そうね」
そう言った
最後までお読みいただき有り難う御座います。
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次回もお楽しみに