其れではどうぞ
「先程中庭で騒いだ者は貴方方のお祖父様の仇です」
ミレリアからフェオン兄妹に関係する重大な情報を暴露して私達は思わずフリーズしてしまう
当然当の本人達も
「あのお方が…」
困惑して居る
ミレリアは少し落ち着いたのか
「…失礼しました
混乱させてしまいましたね」
謝罪して
「…また顔を見せに来てください
盾の勇者様に良く付き従って下さいね
きっと貴方方のお祖父様もお喜びになります」
ミレリアは立ち上がり尚文の方を向いて
「…それにしても良いタイミングで訪ねて下さいました
イワタニ様達に使いを出そうと思って居たトコロです」
ミレリアに言われて
「俺達に?」
「其れで用件とは?」
「霊亀の内部からお救いした後しばらく行方不明であった…
四聖勇者方の目撃場が幾つか入っております」
「四聖全員か?」
「はい
その中でも槍の勇者様であるキタムラ様が頻繁に目撃されている場所が有るのです」
「元康が…⁉」
「其れでその場所に何か有るの?」
「はい、その町には同じく行方の分からなかった
キタムラ様のお仲間の一人がいらっしゃるとか…」
「仲間…?」
「我が娘ビッチは今だ行方が分かりませんが…
キタムラ様が霊亀戦で散り散りになったお仲間を探しているとなれば…
「その町に行けば高確率で接触する機会があると」
「えぇ其の通りです」
「分かった。
準備が出来次第その町に向かう」
「えぇ誠に有り難う御座います」
其の後私達は龍刻の砂時計がある神殿に向かい紫彩、ジャベリン、ソキャートは限界突破してサディア、フォウルはレベルリセットする
「よし
どうだ?
レベルリセットは」
「かなり身体が重く感じるわね」
サディナは肩を動かして感想を言う
「ステータスが全部下がったからな」
尚文がそう言うとサディナは調子こいて
「でも生まれ変わる為だもの!
より強くなるようにガンバっちゃうわよぉ!
お姉さん」
尚文に連続で投げキッスする
サディナの隣に居たフォウルは機嫌が悪そうでサディナが軽く触ると
「~~~」
声にもならない悲鳴を挙げながら蹲る
「あら~」
「成長痛だね」
「フォウル君は少し反動が出てるみたいですね…」
そんな中サディナはフォウルとアトラの身体を触って
「大丈夫?」
と尋ねる
「「…」」
二人は先程の事を思い返しているのか黙り込み
「…あれってメルロマルクの女王なんだろ?
何であんな事を言ったんだ?
シルトヴェルトは敵なんだろう?」
フォウルがそう言うと
「だったよ」
サディナが訂正する
「まぁこの国にはまだ、わだかまりは多いみたいだけど…」
「正直俺は初めて知った事だし…あんまりピンとこないんだよな…生まれるとか仇とか喜ぶとか…
戦争の事だって…」
フォウルの言葉を
「其れで良いと思います」
ラフタリアが遮ぎって
「女王様お二人を見て…安心されたのかもしれません」
フォームは
「安心?」
オウム返しをしてしまう
「…そうですね」
今度はアトラが喋り出した
「お祖父や女王様の想いは…受け止めたく思います
が…其れが無くても私の心は決まっております…!
尚文様に何処までも付いて行きます」
アトラの口から盛大な宣言をした
「おっ俺は違うぞっアトラの薬代の為にだな…」
フォウルは当然突っかかって来るがアトラが軽くフォウルの身体を触ると
「~~~」
また先程と同じ痛みが走って縮こまる
其れを見て
「…それほど心配する事は無さそうね」
「ですね…」
「其れで如何するの尚文」
「この子達の気持ちを無下にするの?」
紫彩と私はそう言うと尚文は観念したようで
「よしならまずは…」
「――まずは…」
「レベル上げだ」
其の後私達は転移でルロロナ村に戻り尚文はメンバー編成を発表して
「どうしてですか!?
如何して付いて行ってはいけないんですか!?」
アトラは不満だったようだ
「如何してって……」
「まさか此処まで忠誠心が強いとは」
「…だな」
そうして居る内に
「お帰りなさい
ナオフミさん」
リーシア、エクレール、老師がこっちに来た
「リーシア、ババアとエクレールも一緒か」
「リーシア門下生との修業でな」
「私も一緒に見て貰っていたのだ」
「なら丁度良いこいつらのレベル上げも頼む」
尚文は適当にお願いして
「お願いします」
私はしっかりと頭を下げる
「尚文様…!!」
尚文の忠誠心が強いアトラは不満のようだが
「アトラ…」
「ついて来たかったら最低限自分の身を守れるようにしておけ…!」
「そうそう今までお兄ちゃんにおんぶに抱っこされていたけど今は自分の足で動いている
だから戦闘中におんぶに抱っこされないように戦える力を身に付けたら尚文に役立つから」
「…分かりました」
アトラは納得してくれた
「悪いが直ぐに出かける。
誰かフィーロを呼んで来てくれ」
「其れじゃあルナとライクを呼んで行くから」
「あぁ」
私はルナとライクを迎えに行く
ルナのライクを確保してフィーロの場所に到着して元康がよく目撃される、元康の元仲間がいる町を馬車で移動して向かう
移動している時に
「氷水」
「うん」
「最近錬の姿が見れないけど」
尚文が今更の質問する
「錬なら今頃ビッチを釣り上げる餌になって居る」
「成程な」
私達は馬車に揺られて進み件の町に辿り着いて
「えっとミレイア女王からの情報だと元康の元仲間のエレナが居る店が此処だね」
一軒の店を見つけて私達は其処に入ると
「また一緒に世界を救いに行こう!」
「すません
家業を継がされてしまいましてもう一緒に行くのは無理です」
元康とエレナが居た」
其れも話し合いをしている最中だ
私達は直ぐに息を殺して身を隠して
『紫彩、結界出して』
『了解』
私は念話で紫彩に指示を出して紫彩は人払いの結界を張った
「エレナ…?
如何したんだい?
いつものエレナじゃ…」
「そうです?
まあもう潮時かなって…」
「…は?」
「正直疲れちゃったんですねぇ
貴方の仲間で居るのが」
「おっ俺の何処に問題が…!?」
「そ―そ―そういうトコ
何時でも何処でも女の子を勧誘して…その癖女心は分からない
名声があって金回りも良かったのは今や昔…
一種のステータスだったんですよ
なのに何ですか?
今の貴方は」
元康とエレナの関係は完全にキャバクラの如くの関係だった
『尚文そろそろ』
『そうだな』
私達は隠れるのを辞めて出て来て
「な…っ何って俺は勇者だぜ!?」
「ならこんなとこに居ないで早く城にお戻りになられたら?
お迎えもいらしている事ですし…」
エレナの言葉で元康は私達の方を振り向いて…」
「なっ尚文と氷水さん」
尚文が悪党顔になって居る事に
「…ナオフミ様顔が…」
ラフタリアが呆れながらツッコム
「おっと元康の不幸につい…
どうだ?
元康仲間に裏切られる気分は」
尚文の言葉で
「!?」
エレナの方を見て
「まさかエレナ…俺を売ったのか?」
「人聞きの悪い事を言わないで
私は強いもの味方なの今も昔も」
「いや人は其れを裏切り行為と言うんだけど」
私がツッコムと
「そうとも言いますが、私を誘いたいなら出世なさって
盾の勇者かもしくは蒼青の勇者の様に」
「…」
完全にキャバクラ関係で終わった元康は手をグッと握ってから背中に仕舞っていた聖武器の槍に手を掛けて
「!」
槍を構える
「ちょっちょっと」
「何だ?
全てが憎くなったか?」
「違う!
俺は仲間を傷つけたりしないっ」
「ああそうかよ」
「俺は俺の身の潔白を証明する…!」
元康から意外な答えが出て
「潔白って…」
尚文は驚くが
「被害妄想に入っちゃったか…」
私は予想の範疇の答えが出て呆れる
「別にお前を断罪するつもりは…」
尚文は直ぐに元康を落ち着かせようとするが
「黙れ!!
俺は仲間を再開して世界を救うんだ…!
俺は…仲間と…っ俺は――」
ラフタリアは刀を居合切りの構えをして
「ナオフミ様…!」
「ああ説得が失敗したら…」
「一撃で昏倒させます…」
ラフタリアの言葉を聞いて尚文は直ぐに元康に説得する
「落ち着け元康
此処で暴れたら大事なお仲間が迷惑するぞ兎に角話を…」
そう言うが
「断る!!」
尚文はムカついたのか
「お前…立場が逆になったら其れかよ」
尚文の気配に気が付いたラフタリアが
「ナオ…」
止めようとするが
「何か言い分があるなら聞いてやると…」
尚文が言いかけている途中で
「俺はっ
俺はただっ仲間が心配なだけなんだ!!」
元康は大声を出した瞬間聖武器の槍を掲げて
「ポータルスピア!!」
転移系のスキルを発動するが
『……』
不発で終わり
「あれ?」
元康が転移系のスキルが不発に終わったことに戸惑っている間に
私は〔マッハキャリバー〕を纏って一気に近づいて
「!!」
元康のお腹を〔マッハキャリバー〕の〔リボルバーナックル〕を装備して居る右手で殴って
「ぐぇえ!?」
一発で元康を気絶させる
「…はぁ~
蒼青の勇者様お見事です」
エレナに褒められるが
「生憎貴方に褒められても嬉しくないわ」
「そうですよね」
私は直ぐに気絶して居る元康をスキルや魔法の発動を阻害するロープで拘束する
「それにしても…説得する気有りました?」
「…お前が其れ言うか…
…まあ元康が転移系のスキルで逃げるのは予想の範疇だがな」
「私の結界で転移できないようにしましたからね」
紫彩がダブルピースで言う
「それにしてもアトラさん達置いてきて良かったんですね…」
ラフタリアの言葉に
「ですね」
「はい」
ライクとルナは賛同する
其の後エレナから自重聴取する為に彼女の家に上がり茶を頂く
流石に大人数で押しかけて茶を頂くのは気まずいので私は茶菓子を出す
「其れで…久しぶりと言うべきか
其れとも初めましてか?」
「エレナよ
その節はどーも」
「タレこんだのはお前だろ?
兵士には話したと思うが俺達にも事情を説明しろ」
「そうね…失敗したわ
取り入れる相手を本当に間違えた
兎に角あの時は他の勇者に出し抜かれない様急いで霊亀国へ向かったの」
エレナは霊亀国で体験した出来事を全て言ってくれた
「…もう命からがらでこの後の事はあまり覚えてないわ
モトヤス様も良く生きてたわよねぇ」
「まぁ正確に言えば敵に生かされたと言うのが正しいわね
其れで他の仲間の事は」
「他の仲間…
先程も言ったようだけど私は咄嗟に逃げたから他の仲間は知らないけどビッチなら…ああいうタイプはしぶといから死んでないんじゃない?」
「そうかも知れないわね
私も彼女には警戒して居たから」
「兎に角もう私から話せる内容はもう無いわ」
「協力感謝!」
私は金貨が入って居る袋を置いて
「尚文行こうか」
「あぁ」
私達はエレナの家を出る
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回で盾の勇者成り上がり25巻が終わりましたので最新刊が出るまで休止します
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次回もお楽しみに