蒼青の勇者は盾の勇者を影から応援をする   作:ジェットプテラ

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第百三十六話が完成しました
其れではどうぞ


飛竜

ルロロナ村にフォーブレイからメルロマルクに亡命してきた魔物の強化と及び創造の専門の錬金術師、ラトティル=アントレイアが来て同時に子供達が狩りのついでに無断で持って来た魔物の卵を奴隷商が勝手に尚文名義で魔物紋登録した事が判明

更に誰か分からないがシルトヴェルトやシルドフリーデン辺りからの寄付が来てその中にドラゴンの卵が入っており

 

「ウソだよ

 そんな事しない

 ドラゴンはそんな事しないよっ」

 

「谷子!!」

 

谷子(尚文が付けたあだ名)基ウィンディアはドラゴンの卵を持って逃げるように去って行った

私達は直ぐにウィンディアを探す

 

「ドラゴンはそんな事しない…か

あいつよく分かったな

あれが飛竜の卵だって

他の魔物の卵は分からなかったくせに」

 

確かに子供達が狩りのついでに無断で持って来た魔物の卵は様々な種類があったのにあれだけ飛竜(ドラゴン)の卵と分かっていた

 

「まぁ、あの卵は他の卵と違くて色は黒くて大きかったからな

其れにウィンディアは此処に来る前に何処かでドラゴンの卵に触れる機会があったんでしょ?」

 

「そうかもな

そんでもってお前は」

 

尚文はラトティルの方を向いて

 

「ドラゴンにはあまり興味が無いんだな

フィーロの事はあんなに付け回したのに」

 

尚文の質問に

 

「興味がない訳じゃないわ単に嫌いなだけ」

 

「そう言えばドラゴンの卵を持って『この卵一つの為に此処一帯の生態系を簡単に狂うわ』て言った位だもんね」

 

「えぇ、ドラゴンが生態系を壊すのは本当よ

ドラゴンは発情するとどんな種とも交尾するの

だからドラゴンのいる地域はあっという間に混血が増えるのよ

特に厄介なのが竜帝を名乗る純血種ね」

 

「どんな種とも?」

 

「確かアンプレクサスとか言うカエルみたいね」

 

私はあやふやでなんとなくそう言う

 

「とまぁ

亜人種の中には既に種として確立しちゃった混血種が居る位

飛竜だってドラゴンの純血種じゃないわ

その多くは人がいない辺境が多いけれどドラゴンの生息地は汚染地域も同然…

自分の領地がそんな事になったらたまったものじゃないでしょう?

伯爵様?」

 

ラトティルのドラゴンの注意点を聞いた尚文は

 

「お前は強い種を作りたいと言っていたが

お前のやろうとしている事は如何なんだ?」

 

尚文が質問する

 

「なぁに?

貴方まで倫理が如何とか

私の国の奴等みたいな事を言うの?」

 

「其れは違うかな

この前霊亀異変で其の異変を起こしたのが異世界から来たマッドサイエンティストでそのマッドサイエンティストは人間と霊亀のエネルギーを掛け合わせて魔物に変貌させたことがあるから、尚文は警戒して居るんだよ」

 

私が変わりに説明すると

 

「あぁ成程」

 

ラトティルは納得して

 

「私はそんな野蛮な事はしないし私の目標と大きく外れているから」

 

「と言うと」

 

尚文が疑問に思って居ると

 

「知って居るかしら

フィロリアルはね

勇者が創った種とする説があるの」

 

「勇者が?」

 

「確かに現フィロリアルクイーンも一緒に勇者と旅をしていた事を言っていたけど」

 

私がそう言うと

 

「その話を詳しく聞かせて」

 

ラトティルが目を輝かせてそう言って来た

 

「おい!」

 

尚文がそう言うと

 

「話が反れたわね

純血種のドラコン竜帝と双璧を成す力を待つフィロリアル・クイーン

一方で人々の足として世界各地に生息して居るフィロリアル

これ程の種としてポテンシャルがある生物はそうはいないわ」

 

そう言って

 

「私が勇者が育てたケースの検証を…」

 

ラトティルは研究者モードになりぶつぶつ言い始めた

其れを見た尚文は

 

「…成程」

 

何かを納得したようでその後アトラが私達の下へ行きルロロナ村の中で一番大きい建物にウィンディアが居る報告を聞いて私達がその建物に突撃すると確かに飛竜の卵を抱えるウィンディアを見つけて

その後、尚文は無断で魔物の卵を集めていた子供達を一斉に叱って

 

「いいか、今度は勝手に魔物を増やすなよ

無断で飼って居るのを見かけたら、問答無用で売るからな!

どうしても育てたい場合は俺に相談しろ

分かったな

ウィンディア?」

 

「…はい」

 

説教が終わったタイミングで

 

「では早速だが

飼いたい魔物のリクエストあるか?」

 

尚文が問いかけて子供達は顔を上げて其のまま嬉しそうに


「ぷ

何ソレ

ナオフミ~」

 

尚文の背中に飛竜の卵を赤ちゃんを背負う感じで背負って居た

 

周りに居る子供達、メルティは笑っていて

 

「卵~!?

ナオフミが温めて居るの~~!?」

 

メルティが大爆笑して

 

「辞めだ辞めだ!

 何で俺がこんな…」

 

尚文は背負って居た飛竜の卵を降ろそうとしたが

 

「あらいいの?」

 

声がした方向を見るとラトティルが私の隣にたっていた

 

「こういう下地をちゃんとしておかないと命令無視をするようになっちゃうんだから」

 

「特に此れね」

 

私は右手で人差し指と中指の間に親指を挟むハンドサインをするとラトティルはハンドサインを見て

 

「そうね

発情して命令無視してこれをしちゃうわね」

 

ラトティルも人差し指と中指の間に親指を挟むハンドサインをする

尚文も私達がするハンドサインを見て

 

「女がそんなハンドサインをするな」

 

尚文に注意されて私達は人差し指と中指の間に親指を挟むハンドサインを辞める

 

「ラト…俺を騙してんじゃないだろうな…」

 

「そんな嘘ついてどうするのよ

私も晴れて伯爵の奴隷なのよ?

分かるでしょ?

此れは勇者である伯爵にやってもらうなくちゃいけないのよ

辞めるなら辞めて良いのよ

賛成だわ」

 

「フィーロもやだぁ~」

 

「因みに私や錬の他の勇者が途中で変わっては良い、其れともダメ」

 

私がラトティルに質問すると

 

「そうね…

あんまりお勧めしないわ

途中で変わってしまうと下地が崩れてしまうわ」

 

ラトティルは駄目という

 

「くそっ

ラフちゃんっラフちゃんは何処だ!!

モフモフしてないとやってられんっ」

 

尚文はラフちゃんの毛皮でモフモフして心を癒すアニマルセラピーを求めようとラフちゃんを探そうとすると

 

「そうだ性別は如何する?

伯爵」

 

ラトティルの問いに

 

「性別?」

 

尚文は困惑する

 

「卵を温める温度を調整する事である程度出来るのよ」

 

ラトティルが理由を話した瞬間

 

「あら~

ナオフミちゃんお姉さんもおぶって欲しいわぁ~」

 

「尚文様お疲れでしたら私が膝枕でも…」

 

「フィーロ、ドラゴンや~~!」

 

サディナ、アトラ、フィーロがわちゃわちゃと騒ぎ始めて

 

「雄で」

 

確かに今ルロロナ村に居る人員は殆ど女性しか居ないので雄で育てる様だ


尚文が飛竜の卵を背負って数日後

尚文はラトティルにバイオプラントの実を渡してラトティルから研究結果が出たので見に来て欲しいと連絡が来て私達が見に行くと

 

「おお…

すごいな、これは」

 

其処には扉や窓が付いて、更に如何にも照明の役割を果たしますよと言わんばかりの花があり、もう建物と言っても十分な木があった

 

「此れが本当にあのバイオプラントか?」

 

私達は更に周りを見ると私達の目の前にある建物の様な木の他にも様々な建物の様な木が立っており

 

「尚文達が弄った時は成長を抑えて木の実を出すか、成長を暴走させて植物系の魔物が生まれるだけだったのに」

 

「あぁそうだな

まさかこんな改造も出来るんだな」

 

「お眼鏡に適ったみたいで良かったわ」

 

私達の後ろからラトティルが現れて

 

「ああそうだな

流石は専門家だ」

 

尚文はラトティルの研究結果を見て満足が良く出来で尚文はラトティルを認めた

 

「漸く信じてくれたかしら?

それにしても面白い植物ね」

 

私達が建物の様な木の中に入ると建築した建物の様に個室がありしっかりと全ての個室にはドアが取り付けられており此方も照明の役割を果たしますよと言わんばかりの花が在った

 

「元は村に寄生した魔物植物だからな

さっき氷水が言った通り

俺も植物改良スキルで無害な農作物に改良したが…

此処まで出来るとは…」

 

尚文が感心して居ると

 

「うわあ~すご~い!!」

 

子供達が入って来て

 

「これ俺達が使っていいのか!?」

 

子供の一人がそう言うと

 

「ああ其の為に作ったんだ

これなら必要な時に直ぐに建てて不必要になっても枯らせば撤去も出来る

将来的には…」

 

尚文は窓の方を向いて外のバイオプラントの赤い実を見て

 

「あの実にもっとバリエーションが欲しいよぁ

他の野菜とか…」

 

「いいわねぇ」

 

「いっその事この辺に薬を調合できるプラントも出来ないか」

 

「尚文其れじゃあ『木の実一つで拠点が出来る』と言うキャッチコピーが出来るね」

 

「面白い事考えるわねぇ

貴方達!」

 

「いいぞ…

コレで気兼ねなく奴隷を増やせる…!」

 

後から訪ねたキールが来て、一部尚文の発言を聞いたキールは

 

「まだ増やすのか!?

盾の勇者」

 

キールは尚文が冷ややかな目で見つめると

 

「当たり前だ戦力は幾らでも欲しいからな

其の為にドラゴンだって育てようってんだからな…!」

 

「主に空中戦の主力になる予定」

 

「あぁ」

 

私達がそう言うと

 

「私の願いを聞いてくれたワケじゃないの…!?」

 

ウィンディアが困惑して尚文に問い詰めると

 

「結果的には同じ事だろ?

使える物は使う

ドラゴンなら強そうじゃないか」

 

「そっそれはそう

 だけど…っ」

 

ウィンディアがたじろっていると

 

ギャギギギャッ

 

明らかに人間の生態から出ない声がして

 

『!?』

 

私達は音がする方向を見ると…」

 

照明の役割を果たしますよと言わんばかりの花が魔物化しており近くに居たイミア達を襲ろうとしていた

私は〔日輪刀〕を取り出して、私とラフタリアが同時に居合切りを構えた瞬間

 

「あら大変」

 

ラトティルは注射器を取り出して建物の様な木の地面に刺して注射器に入って居る液体を注入すると

 

ギギギギ

 

魔物化花が急激に枯れた

 

「まだまだ改良の余地あり ね」

 

「バイオプラントを弄って居た人も匙を投げたぐらいだからまぁこんなトラブルもまだあるんだ」

 

「おい、大丈夫なのか?

専門家」

 

「任せておいて、直ぐに魔力付与で数値を…」

 

色々とやって数日後

尚文がおんぶしていた飛竜の卵の殻に罅が入ったのでラトティルの研究室で生まれるのを見守る

当然子供達も気になって集まって来てそして

 

「キュアァ」

 

『生まれた』

 

飛竜の卵から飛竜が生まれた




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