翌朝、朝食を終えて私達は謁見の間に集まって
「勇者様のご来場」
謁見の間の扉が開くとそこには冒険者と思しき姿が多々あった。魔法使いや剣士を始め、武闘家や騎士がいた。
数は15人、一人3人か
五人は礼をした。
「前日の件で勇者の同行者として共に進もうという者達を募った。どうやら皆の者も、同行したい勇者が居るようじゃ」
ふと冒険者の中に【チェインクロニクル3】にコラボした【ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか】の主人公、ベル・クラネルにそっくりな、少年と目が合った。
そんな事をやっていると王様が
「未来の英雄達よ。仕えたい勇者と共に旅に出るのだ」
こっちが選ぶのでは無くあっちが選ぶのか、こうなると判らなくなる。
そして結果はこうなった。
錬、4人
樹、5人
元康、4人
尚文、0人
私、2人
ふむ、誰もいない尚文を除いてわたしが仲間は一番少ないか。
私の後ろに並んだ冒険者はさっき目が合った。
ベル・クラネルにそっくりな少年。違う部分は目の色が紫だ。
それとキュアセレーネの変身者、香久矢まどかにそっくりな弓を持った女性だ
私の感で、多分だか数合わせの為に募集した冒険者だと思う。
考え事をしていると尚文が
「ちょっと王様!」
「う、うむ。さすがにワシもこのような事態が起こるとは思いもせんかった」
「人望がありませんな」
と尚文が異議を唱えていた。
果てなぜ尚文に人が付かないんだ魔法使いや弓使いなどは壁役があって効果を発揮すると思うが、私の後ろに着いた弓使いの子に後で聴こう。
と新たに考えているとするとローブを着た男が王様の前に現れて内緒話をする。
「ふむ、そんな噂が…」
「どうしたんです…?」
元康が微妙な顔をして尋ねた。
「勇者達の中で盾の勇者はこの世界の理に疎いとの噂が城内で囁かれているそうだ」
王は淡々と尚文にそう告げた。
「昨日の雑談、盗み聞きされてたかもな…」
元康が尚文の脇を肘で小突くとヒソヒソと声を落として少し、不味そうに憶測を尚文に告げる。
「てか、錬!四人も居るなら分けてくれよ」
怯える羊のような目をして錬に同行したい冒険者達は錬の後ろに隠れる。
「俺はつるむのは嫌いだ。付いてこれない奴は置いてくぞ」
錬は突き放す口調で言ったが、冒険者達はそこから絶対に動くことは無い。
「元康、これ酷くないか!?」
「まあ…」
元康の方へ並んだのは全員女だった。
「まさか、偏ってしまうとは…」
樹は困った顔をしながらも、慕う仲間達を拒絶出来ないでいた。
「均等に分けた方が良いんでしょうけど…無理矢理では士気に関わりそうです」
樹の言葉にその場に居る冒険者達は頷く。
「だからって、俺は一人で旅立てってか!?」
「あ、勇者様。私は盾の勇者様の下へ行ってもいいですよ」
元康の仲間になりたがっていた女が片手を上げて立候補した。
「良いのか?」
「はい」
あの女は確か尚文に冤罪をかける奴だったな。
後で尚文にはっぱをかけるか。
と新たに仲間が一人増え、喜ぶ尚文をよそに赤毛の女を見ながら(チェインクロニクル3)の知識を思い出していた
「他にナオフミ殿の下に行っても良い者はおらんか?」
王が尋ねるも、誰も手を上げなかった。
「仕方がない。ナオフミ殿はこれから気に入った仲間をスカウトして人員を補充せよ。月々の援助金を配布するが代価として他の勇者よりも今回の援助金を増やすとしよう」
「は、はい!」
王は嘆くように溜め息を吐き、言う。
「それでは支度金である。勇者達よ受け取るのだ」
私達の前に五つの金袋が配られた。
「ナオフミ殿は銀貨800枚、他の勇者殿には600枚用意した。これで装備を整え、旅立つが良い」
「「「「「は!」」」」」
それぞれ敬礼をして謁見を終えた。
「尚文」
「なんだ?氷水」
私は謁見の間を出ようとする尚文に声をかけた。
そして
私は尚文に耳打ちをした。
「此れは警告だ。
あの女は100%信用しない方がいい」
「なんでだ?あんなにいい子なのに。」
「忘れたか、私の前の仕事」
「えっと役者か?」
「そうだ。私には解る。
あの女は役を演じている。
だからあんまり信頼しない方がいい」
「考えすぎな気もするけど‥ああ、分かった。」
「勇者様ー!早く行きましょー!」
「あ、マインさんが呼んでるしもう行くわ!」
「わかったまたいつか」
「それでは私達も行こうか?」
「「はい!」」
「元気が良いね」
「ありがとうございます。
それで最初に武器屋に行くんですか?」
「確かに最初は武器屋に行くのにも良いが
最初にこの世界の文字と歴史が知りたいから本などを売っている店も」
「在りますが、コオスイ様は武器を持っていませんよね?」
「確かに見た目は武器を持っていないが見た目だけで判断するのは良く無いぞ」
「「?」」
「後で説明する。
だからまずは本などを売っている店を案内して欲しいです。」
「「あ、はい」」
〜移動中〜
「此処が本などを売っている店です」
「そう、それじゃあ入ろうか」
そう言って店に入った
「初めてのお客さんねえ」
店内に入ると奥に小太りの魔女みたいな格好をした女性が座っていた。
「初めまして、蒼青の勇者の鞘波氷水です」
そう言うと魔法屋の婆さんは少し困惑したような表情をした。
「困惑するのも無理もないですね。
今回の目的はこの世界の文字と歴史を知る為に教育系の本を買いたい
後地図も」
「それなら彼処の本棚に置いているわ
それと地図はこっちで用意するわ」
「ありがとうございます」
さて目的の本棚の前に来たのは良いがどれがどれた?
と悩んでいると
「コオスイ様、文字など関係の本ははこっちで歴史関係の本はこっちです」
ベル・クラネルにそっくりな少年が本を教えてくれた。
「ありがとう」
「どういたしまして」(^ω^)
「さてどれを選んだ良いのか判らない
二冊ぐらいで別々の奴をお願いできるか?
中身は歴史と文字を勉強する奴で」
「分かりました」
そう言って少年は直ぐに本棚を見て二冊の本を取り出した。
「一応聞くが題名は?」
「メルロマルクの歴史と四聖物語です。」
「そう、わかったわ。
この二つと地図をお願いするわ」
「はいはい」
私達は本を買って外に出た
「さて、そろそろ、腹が減る頃でしょ」
「「はい」」
「それで食事出来る場所を知らないかしら?」
「それならあそこにあります」
弓を持った女性がそう言った
「そうかなら其処に行こう」
〜移動中〜
「いらっしゃいませ」
そう言って席を案内された。
「さて此処で自己紹介をしようと思っている。
後、好きな物を頼んで良いから。
お代は私が払うから」
私がそうな事を言うと
「そんな」
「流石に」
「其れにコオスイ様の武器や防具のお金が無くないますよ。」
二人が心配してくれた。
だか私には心配はそんな物は要らない
「大丈夫だ、私からすれば要らないもの、だからこうやって食事を振る舞える。
だから遠慮しなくていい」
「コオスイ様が良いなら」
「遠慮なく」
「因みに私のは一番安いランチで」
私がそう言うと
「分かりました。」
「でもどうして安いランチを?」
「もしお金が少なくなった時の為に今の内に食べ慣れてないと後々大変になる」
「「成る程」」
二人が納得している
「それなら僕も安いランチを」
「それじゃあ
すみません
一番安いランチを三つください」
「分かりました」
そう言って店員はキッチンに向かった。
「別に安いランチにしなくても良いのだが」
「私達だけ好きな物を食べるのを気が引けます」
「そう言い事です」
「そうか、自己紹介をしようか」
「「はい」」
「まずは私からだ。
知っていると思うが蒼青の勇者、鞘波氷水だ」
「次に僕の名前はライク・アサシンです。
職業はシーフです。
新米ですが宜しくお願いします」
「私はルナ・アルテミスです。
職業はアーチャーです。
同じく新米です」
「そうか、ライクとルナかこれからもよろしく」
「宜しくお願いします」
「こっちも宜しくお願いします」
「質問です」
「何だ、ライク?」
「コオスイ様て蒼青の勇者ですよね」
「そうだが」
「水魔法と氷魔法が得意な勇者なんですか?」
「半分正解と半分不正解だ」
「もう半分は?」
「その答えは今此処で答える物ではない
時が来たら答える
さて次は私の番だ。
どうして私に着いてきた?
中身が分からない私に着いてくる事は何か理由があると思うが?」
「僕の場合は最初に剣の勇者に着こうと思いましたが、コオスイ様を見たら何て言うか、コオスイ様について行けば新しい自分を見つけられる気がするんです」
「ライクはそれが理由か
次はルナ」
「私ですか
私は最初に槍の勇者に着いて行こうとしたんですか、新米だけの理由で蹴り落とされたら、ライク君が誘ってくれてコオスイ様を見たら何か引き込まれて、コオスイ様に着いて行くことにしました」
「それがルナの理由か。
次に質問するのはルナか、
何か答える範囲の質問なら何でも答える」
「其れならなぜコオスイ様は私達みたいな新米を受け入れたんですか?」
「成る程、その理由は君達を見ていたら可能性が有りそうだからだ」
「「可能性?」」
「そう可能性だ。
皆んなそれぞれの可能性を持っている。
その可能性を最大限に引き出せそうだからだ」
「「ありがとうございます。」」
「お待たせしました」
話し合いをしてたら料理が来た。
「さて、料理が来たから頂こう」
「「はい」」
そう言って私達は料理を頂いた。