蒼青の勇者は盾の勇者を影から応援をする   作:ジェットプテラ

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第七十話が完成しました。
其れではスタートです。(^O^)/


波の後

あの波の後、私達はとある一室で会談していた。

 

「先日の波での影の功労者はシアヤ様と彼女でありましょう」

 

「⋯ああ、あれには本当に助かった」

 

「そうね。

彼女がルコル爆樽しがみつき其れを紫彩が見つけて運んでくれたお陰で尚文が重症にならずになったわ」

 

「⋯はあ」

 

「リーシアちゃんだっけ?

可愛い子になのに着ぐるみなんてもったいない」

 

「⋯あのシリーズの付与効果は馬鹿に出居ない」

 

「我々がうかつに魔法や武器で攻撃できずに考えあぐねていた折に、彼女はルコルの爆樽の不発弾を抱えてイワタニ様達の直ぐ近くまでいて其れをシアヤ様が運んでくれたお陰で効果的なサポートを行う事が出来ました。

カワスミ様は良いお仲間をお持ちですね」

 

「⋯ありがとうございます、女王

ですが。

少々買いかぶり過ぎです。

彼女があの場に居たのはただの偶然でしょう。

僕の仲間になって日が浅くていろいろと心配する事が多いので、お役に立てた奇跡にただただ感謝しかありません」

 

「⋯そうだな、昨日まで島の治療院で寝込んでた奴らには奇跡も起きやしないもんな」

 

「「なっ」」

 

と元康と樹が立ち上がり

 

「何だと⁉」

 

「チートのくせに‼」

 

「はあ⁉

まだそんな事を⋯‼」

 

げんごつげんごつ

 

「少し静かにしなさい」

 

「「ハイ」」

 

と私は元康と樹にたん瘤を乗せた。

 

「其れじゃあミレイア女王、どうぞ」

 

「コオスイ様、ありがとうございます。

⋯波に魔物以外の勢力が有る事は誤算でした⋯

相手が知性ある人間となるとレベルに頼る強化方法では太刀打ちできないでしょう。

城に戻り次第皆様には戦闘訓練を受けて頂いた方が良いかもしれません」

 

私は少し口元が緩んだ。

錬は顔に変化はない

元康と樹は少しいやそうな顔をした。

尚文は堂々と不機嫌な顔をした。

 

「何がご意見がおありならば⋯」

 

「いえ

レベル上げの成果を発揮できずに残念です」

 

「では其々の分野での指南役を募りましょう」

 

「思えばそのあたりは随分独学だ。

助かる」

 

「そうね。

組手をそろそろやりたいし」

 

「では準備が整うまでは島でごゆるりと」

 

と解散となって元康と樹は部屋から出て生き残ったのは私、尚文、錬、ミレイア女王だ

 

「見たか?氷水、錬、女王

あいつらの不満そうな顔つくづく努力が嫌いな奴らだよ」

 

「そうね」

 

「なぜもっとはっきりと言ってやらない?

負けイベントを何回繰り返すつもりだとな!」

 

「⋯イワタニ様

おそらく現時点で其れは逆効果となりましょう」

 

「そうね、今までレベルとスキルの二つだけ頼って来たのを此処で訓練をしろと言われると少し抵抗は覚えると思うわ」

 

「ああ、俺も今まで訓練せずに急に訓練しろと言われると俺も抵抗を覚える」

 

「ええその状態で闇雲に説教などすればより頑なになるだけです。

特にイワタニ様、貴方様の前では⋯非を認めないのは劣等感の裏返しとも取れます。

最もいつまでもアメが無ければ気概がわかないようでは困るのですが」

 

と私達も部屋から出た。

 

「⋯ぅたく何処まで世話を焼かせるつもりなんだあいつら⋯」

 

「しょうがないわ。

私達が最低でも役に立つぐらいまで見守りましょ」

 

「そうだか⋯」

 

と尚文が考えに入ると前方からリスの着ぐるみを着ているリーシアが大荷物を抱えてこっちに来た。

尚文は考え事をしていて前を見ていない。

リーシアは大荷物のせいで前が見れてないと思うので私は

 

「失礼、尚文」

 

「え!?」

 

と左手で尚文の襟を掴み横に移動させ右手でリーシアの大荷物の三分の二をリーシアに気が付かせずに滑らかに荷物を持ちリーシアの後ろに立った。

 

「ふぇ!?

荷物が荷物が」

 

リーシアは行き成り荷物が無くなったことに驚いて居た。

 

「探し物は此れかしら?」

 

「ふぇ!?」

 

とリーシアが振り返る

が今のリーシアは尻尾がでかいリスの着ぐるみを着ている為

振り返るだけで尻尾が荷物にぶつかってバランスを崩すが

 

「おっとっとっとっとと」

 

私は何とかバランスを取り

 

「尚文、パス」

 

「えっちょっと待t⋯うぉわっ」

 

と私が持って居る荷物の一部を尚文に渡した。

尚文は何とかキャッチした。

 

「行き成り何するんだ、こおs「ふぇ!?そっ蒼青の勇者様と盾の勇者様⁉」お前は⋯」

 

「私達が居た最前線の場所に不発弾のルコルの爆樽を運んだリーシアちゃんだよね」

 

「あっはいそうです」

 

「やっぱりそうね。

あの時の着ぐるみのままだから分かりやすかったよ」

 

「お、おっお覚えてえ頂き誠に有り難う御座います」

 

「そんなに畏まらずに」

 

「にしてもお前⋯またパシらされてるのか?」

 

「ち⋯違いますよ

皆さんの為の買い出しです」

 

「「⋯」」

 

「あの⋯蒼青の勇者様と盾の勇者様、お荷物を」

 

「樹の部屋まで運ぶんだろ?

手伝おうか?」

 

「めめめ、滅相も無い」

 

「と言っても着ぐるみで視界は悪いし、着ぐるみの厚みで持てる数は少ないでしょ」

 

「ふっふええ

で⋯でも⋯っ」

 

尚文がイラつき出した

 

「いいから行くぞ」

 

「ふええっ」

 

と尚文のごり押しで荷物を運ぶことになった。

 

「あ、ありがとうございます」

 

と私達が廊下を歩いていると

 

「なあ」

 

尚文が口を開いて

 

「お前、樹に弱みでも握ら得てんのか?」

 

「ふぇええ⁉イツキ様はそんな方じゃありません」

 

「いや、思うだろ。

お前の扱いを見て居れば⋯」

 

「そうね。

私や剣の勇者と槍の勇者も同じ考えになるわ。

特に槍の勇者は口うるさくなるわ」

 

「だな。

此れも何かの縁だ。

どんな事情か聞いてもいいか?」

 

「わっ私如きの話っきいても何も」

 

「だぁあっいいから話せ」

 

「ふぇええ」

 

「落ち着いてリーシアちゃん。

私と盾の勇者は君に興味があるのだから、お願いね」

 

「分かりました。

わ⋯私此れでも貴族の出なんです。

と⋯とっても貧乏でしたが。

領民との折り合いも良くて慎ましやかに日々を過ごしていました。

ですがある時から領地の畑が荒らされたり、酷い商談に乗せられたり悪い事が続くようになりました。

そんな折の事、隣町の領地の貴族がやって来て言ったのです。

娘を担保として奉公に出すなら金と用心棒を貸してやる⋯と」

 

「⋯成程、その悪い事ってのは隣町の貴族の仕業で、さしずめ理由は領地の乗っ取りってとこか?」

 

「ふぇえっ凄いです盾の勇者様っっ」

 

「リーシアちゃんが分かりやすく説明してくれるからね。

続けて」

 

「あっはい、波の被害も重なって生きるのもやっとの中お金はなかなか集まらず⋯

私も奉公の名ばかりに監禁されて⋯そんなとき手を差し伸べてくれたのがイツキ様でした。

そしてその恩に報いる為に家族に見送られて仲間になったと。

 

「ふうん⋯その悪徳貴族を成敗した後はどうなったんだ?」

 

「えっと確か隣町後と私の両親が管理する事に⋯

⋯正直その後の事はよく知らないんです。

私は家を飛び出してイツキ様の元へ⋯

まっ魔法は少し得意だと思ってたんです。

でもイツキ様のパーティーでは前衛を増やしたいと⋯

ドジばかりで全然上手く出来ないんですけどそれでも私⋯っ」

 

「リーシアさん?」

 

と会話の途中だけど目的地に着いた。

 

「やっと帰ってきましたね全くどこで⋯

何か用ですか?尚文さん、氷水さん」

 

「あ、あの蒼青の勇者様と盾の勇者さまは「おい樹」

 

尚文がリーシアに押し付けるように荷物を渡すが私が変わりに受け取った。

 

「いつまでこんなの着せてるつもりだ通行の邪魔だろう。

次から気を付けさせろよ」

 

尚文はそう言って去って居た。

 

「私は単にあの時のお礼がしたいだけだからね。

其れと樹此れを」

 

と荷物を差し出すが

 

「リーシアさん」

 

「あ、はい」

 

樹の代わりにリーシアが受け取ろとしていた。

私は二回に分けてリーシアに荷物を渡した。

 

「其れじゃあ又話し合いましょ」

 

と私も去って自分の部屋に戻ると

 

「氷水が丁度戻って来たわ」

 

と紫彩が〔乃木園子の勇者スマホ〕で誰かと話していた。

 

「紫彩、誰から?」

 

「尚文から、なんでもフィーロのアホ毛と翼を触媒にしてフィトリアの通信が有るみたいで今繫げるわ」

 

と〔ルーテシア・アルピーノのデバイス〕を操作して空中ディスプレイが現れてフィーロが写る。

 

「尚文繋がったわ」

 

『ああ、此方も確認した。

フィーロ始めてくれ』

 

『うん分かった。

波の亀裂から人が出てくるのはたまにあるんだって』

 

『グラスやラルク達に会った事あるのか!?』

 

『あの人達じゃなかったって言ってるケド⋯』

 

『やっぱり他にも⋯』

 

『⋯フィトリアは知ってるのか?

ラルク達の正体⋯亀裂の向こう側の事ー』

 

『うんと~⋯

分かんないって

でもね、魔物を吸ってドロップ品を出す武器ってのは勇者武器だけ』

 

『『「「「「「「「「‼」」」」」」」」』』

 

私達は驚く

 

『四聖勇者以外の勇者⋯?』

 

「それって私みたいな眷属の勇者の事」

 

『うんそうみたい。

四聖以外にも紫魔の勇者の様に眷属の勇者は存在する。

でもそのどれとも違う気がするって⋯

この世界とは⋯ちが⋯う?』

 

「尚文、私の仮説が証明されたね」

 

『そうだな。

亀裂の向こうの勇者⋯』

 

『もしどこかの波で合ったら倒しとくって~~』

 

『頼もしい事で⋯』

 

「そうね」

 

『だからほかの勇者の事はくれぐれもーー⋯』

 

『あー⋯はいはい』

 

「わかっているわ」

 

『完全に見限るつもりはねぇよ。

したいのはやまやまだかな

もっと鍛えて強くなるのは大前提だ。

だか最悪のケースに備えてグラスレベルと対等に戦える戦力、新しい仲間はやはり必要になるだろう』

 

「そうね特に尚文がメンバー少ない」

 

『そうですね。

波では島の冒険者が多く参加してくれましたけど⋯信頼できて実力のある人となると難しそうですね⋯』

 

『信頼できる冒険者か⋯』

 

「此処で考えても埒が明かないわ、此処は食堂に行って食事しながら話し合いましょ」

 

『そうだな』

 

「皆は」

 

「僕も賛成です」

 

「私も同意見です」

 

「私も」

 

「俺はお腹がすいたし」

 

「そうですね」

 

「其れじゃあ行きましょ」

 

「ええ」

 

とジャベリンを先頭に私達は食堂に移動した。




最後までお読みいただき有り難う御座います
次回もお楽しみにして下さい。
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