空から降ってくるなんて、主人公じゃない!?
当然だけど!
皆は朝起きたらヒモ無しバンジーさせられたらどう思う!?
自分は、これが朝じゃなかったら大いに楽しんだよ!
「(こんな上空から)落下してなかったらだけどねええぇぇぇ!!」
はぁい、お茶の間にお届け!ねぷ子さんだよ!
一体何が起こったんだってばよ!?
昨日はゲームして、寝てたはずなんだけどなぁ!
気づいたらお空の上は洒落にならんしょこれは…?
「ねぷ姉ちゃんだぁぁぁぁぁ!」
「なんだ、これはどういう事態だ。」
周りに一誠とヴァーリの姿を確認!
人選どうした!
ここは天使なあーちゃんでしょ!?
「何で冷静なのぉ!?」
「ヒモなしバンジーの経験はあるからな。だが、怖いなら抱きついてこい!」
「ヴァーリぃぃてめぇぇぇ!」
「あーもうメチャクチャだよぉ!」
取り合えず、寝る前に何をしてたか確認!
「状況整理!私はゲームして寝た!」
「姉ちゃんの妄s…特訓してから寝た!」
「いつも通りに過ごして寝たな。」
「うん、理解不能だね!」
どうすればいいのさ!
いきなり死亡イベントをやっていいのはフリーゲームとホラーゲームだけだよ!
「飛べば助かるといえば助かるが?」
あ、そっか。
飛べば─
「──」
シェアを、感じない。
いや、二人分感じるけど…嘘?
ここ、何処?
駒王の皆のシェアもない…!?
…ヴァーリが、見てる。
しっかりしないと…!
「うーん…ヴァーリ!これはね、出会いイベントだよ!
落ちた先には何と人が!みたいな!」
「ほう。」
「そこで新しい発見とかがあるに違いない!あ、あれ、ところでいーすんは?」
「姉ちゃん、そろそろ俺は気が遠くなってきたぜ。」
「気絶するなよ、見捨てるぞ。」
「ヴァーリぃぃ…後ではっ倒すぞ!」
「いーすんが居ない!心のケア要員いーすんが!オーマイゴッド!」
「「女神はそっちだろ。」」
「そうだった!?」
さあ!!出会い系サイトの如く女の子こおぉい!!
駄目元で願ってみる。
「とおおおおおおおぉ!」
閃光───。
突如として金髪の妙にエロイ格好をした女性が、イッセーを抱きかかえる形で助けた。
「キタ━━(゚∀゚)━━!!」
これだよ!!ネプ子さんはこういうのを待ってたのだよ!
いや本当助かった!ありがとエロい人!
「君~。大丈夫?」
「お、おっぱ…!!いえ、大丈夫です!」
「出会い来た!あれ、私は?」
「現地人か、助かった。」
「二人してたすかってないけどね!」
「お前となら構わないぞ」
「ねぷ…こういう時にまで言うと嫌がられるよ?」
「善処しよう」
「あ、あの…助けていただいてありがとうございます。
その…姉ちゃんとあのいけすかねぇ馬鹿も助けてくれませんか?」
「ナーイス!そこの金髪お姉さん助けてplease!ねぷ子さんに助けのお慈悲を!」
「ハハハ、焦るネプテューヌも好きだ…!」
その女の人は苦笑いをした。
「……あの変態そうな人も助けるべきかな?」
「あー…助けてやってください!」
一誠は嫌いだけどだからって見捨てないもんね。
流石我が弟!
『二天龍が何をしているんだかな…』
ドライグの呆れ声。
う、うーん…そうは言うけどさ。
「ピィちゃん、その必要はないわ!」
瞬間───。
ネプテューヌの女神化した状態、パープルハートによく似た女性がヴァーリを助けた。
…パープルハート?
「ケガはなさそうね」
「──…ああ、感謝する。」
「えっ──」
私が、もう一人。
パープル、ハート?
全部が瓜二つ。変身した、自分。
「ねぷ姉ちゃんが二人…!?」
ど、どういう…?
あ、はは…ちょっと分かんない…
で、でも一つだけ分かるよ、これ私助かってねぇ!
「あ……わー、ありがと!ところで、私は?落下先でキャーッチしてくれる的な!?」
「ええ、今助け──」
「ごめーん、すぐに助ける───」
私を見た途端、二人とも、硬直した。なんで?
「わ、私?!?!」
「ね、ねぷてぬぅ!?!?」
いや汲んでほしい話題そっちじゃないよぉ!?
「のわあああああぁぁ!!」
あ、下に誰かいた?
アカン死ぬ!?
ゴツン、と派手にぶつかっ…生きてるぅ~↑
ねぷぅ…どうにか助かっ─
「ちょっと!早くどきなさい!」
強引に退かされて、スッテンコロリ。
「ねぷっ!?ごめん!えーっと」
何となく、上品な印象。
うん、ごめん、分かんない!
「受け止めてくれたって言うか下にいてぶつかっちゃった?
ごめんね!怪我はない?」
「ねぷ姉ちゃんが二人……天国か?」
「…これは面倒なことになったな。」
『何かの拍子に、別世界とやらに来たと?』
「ああ、明らかな異常事態だ。」
取りあえず、謝ってから辺りを見回す。
どうやら、皆助かったようだ。
ああ、よかった。
・
・
・
「それで、貴方達は別の世界からやってきた…そういうことですね」
その後、パープルハートの私が私になって、あーだこーだありました!
先ほど助けてくれた金髪の女性らしき人が、変身を解除してそう聞いてきた。
「お名前をお聞きしても?」
先ほどとはうって変わって、かなりクールな女性だ。
なるほどぉ…女神だね!(超速理解)
「俺は兵藤一誠。姉ちゃんの弟だぜ。」
ところで、一誠はちょっと顔赤いよ?
お姉ちゃんには分かるよ?
もしかして、ドキドキしてます?
「ヴァーリでいい。よろしく頼む。」
「ふふん、私のターンだね?私はネプテューヌ!
超絶美少女にして完全無欠の主人公!つまり!
元の世界だと主役だよ!よろしくね!」
いつもの挨拶は必要だよね?
決まったね。
…あれ、何で黒って感じの女の人と黄色い女の人呆れてんの?
「私、スベった?」
「いえ、いつも通りすぎて少し呆れただけ」
「右に同じくです」
「はえー…ここの私もそうなんだね?」
「至って普通の自己紹介だよね?」
「「ねー。」」
「あー^^俺ここに生きたい。」
いやぁ…ちょっと、気持ち悪いよ、一誠。
「それで、そちらの名前を俺たちは知らない。
ネプテューヌは知っているが…」
「気になる!私も攻略対象の名前を知らないと接しづらいし…教えてほしいな!」
「私の名前という言葉は次元を超越した!」
向こうの私がドヤると、黒い人がビシッとツッコミを入れた。
「やめなさい!」
「ねぷっ!!」
そして、こちらの私は動かなくなった…ナムナム。
「私はノワール、ラステイションで守護女神をしているわ」
「ピーシェです」
「守護女神、ラステイション…」
「女神なのか、やっぱり。ってことは、こっちのねぷ姉ちゃ…ネプテューヌさんも?」
「ええ、プラネテューヌの守護女神よ。こんなだけどね。」
「プラネテューヌ、ラステイション…国か何か?」
「そう、私達守護女神はそれぞれ国を統治してるのよ。」
「そっちの私もプラネテューヌを統治してたり?」
「ううん、私は違うよ。ちょっと色々と事情があるって言うか…まあ、主人公的な事情があるって事で!」
流石に本来の自分は死んでて中身は別です、なんて重くて言えないもんねー…
にしても、あまりにも別世界。
横の軸…ってより縦オブ縦の軸だねこれは!
帰れるかな…
「取りあえず、よろしくね!ノワール、こっちの私!ピーシェ…うーん、ピー子でどう?」
「ピー子……ですか」
その言葉を聞くと、少しピーシェは悲しそうな顔をした。
ヤバイ、バッドコミュニケーション引いた!?
違うか!
「じゃ、じゃあピィでいい?」
「ポケモンじゃねぇか!」
違うか!!
「ぴ、ピーちゃん!」
「私と同じ呼び方取られたー!?」
違うかぁぁぁぁ!!(衝撃のネプベルト)
「そっちのネプテューヌもどこか変なのね~…」
「ああ、だがそこがいい。」
「そ、そう…」
「いえ、どんな呼び方でも構いません」
そう言いながら、ピーシェは優しく微笑んだ。
…はっ、そうか!
そういうことだったんだ!
「じゃあすべて合わせてピィー↑子ちゃん!!」
「いやいや!それはなんかやだ!!」
「分かった!じゃあ、○○○だね!」
「ピー音じゃねぇか!!」
否定された。
駄目だ、どれも却下される…
くそう、自分にはプロデュースする才能はないね!
「文句ばっかじゃん…ピィー子でいっか!頑張ってピッピになろうね!」
「ピィじゃねぇよ!!」
「話が進まないからそれくらいにしなさい!」
「はーい…」
「じゃあ、プラネテューヌにレッツゴー!ノワールも来るでしょ?」
「え?そ、そうね…貴女に任せるのは不安だしね。」
「プラネテューヌかぁ…別の私が統治してる国、かぁ。」
自分の世界より、混沌としてないのかな。
だって空気が綺麗で、風が気持ちいい。
「何だか…いいね。」
少し、素の自分が出てしまう位には、好きかもしれない。
先程の明るさより、少し静かな面持ちで微笑む。
「ちょっと待ってください」
そう言って、ピーシェは行こうとしているのを何故か止めた。
「ん?なにトバリシティのスロットに出て来るポケモンの進化前ちゃん」
「そのネタは歳がばれかねないからやめい!!」
そう言って、ピーシェはコホンと咳払いをする。
「できれば誰もいないところで、一誠君、ヴァーリ君、君たちと少し話がしたいのですが。よろしいですか?」
「どうした。」
「お、何だ?一誠さん答えられる範囲なら何でも答えるぜ?」
「ん、今なんでもって?」
「何でもするとは言ってない!」
「…それで、どうした?」
「答えられるなら答えてください。貴方達は何者ですか?」
「ん?ピィちゃんさっき名乗ってたでしょ?」
「そういうことではありません。貴方達は『人間』『悪魔』『
…これはどういうことだろう。
こちらの世界を知ってるように…?
「!?」
「…助けてもらった恩もある、か。
俺は人と悪魔のハーフだ」
「も、元人間で悪魔だ。」
「それで、二人とも二天龍ってスゴいドラゴンを宿してるんだよ。」
「二天龍?それって…」
「ピーちゃんの言ってたおとぎ話?」
「は?おとぎ話?」
「ほう…?」
「どゆこと?」
ピーシェは頭をかきながら、少しめんどくさそうに答えた。
「『神殺しの二天龍』私の師匠が教えてくれたおとぎ話です。内容は確か……神や魔王が戦争をしている時代。2匹の龍が突如として乱入し『神如きが、魔王如きが我ら
「うわぁお…物騒。」
「どういうことだ?お前の世界と俺たちの世界に繋がりは…いや…?」
「どうした?」
「もし、当時の誰かがピーシェの世界に流れ着いたとすれば…」
「考えすぎじゃない?いーすんが居ないから当時の検索とか出来ないけど…」
「厄介だな。それで?お前は俺達が二天龍だとしたらどうする?」
「……わかりきっていることでは?」
そう言いながら、ピーシェはコンバットナイフを取り出した─
「すとぉぉっぷ!!ピィちゃんちょっとシリアスに行き過ぎなんじゃないかなぁ!」
「そ、そうそう!争っても意味ないよ!」
「…私からも聞かせてほしいわ。貴方達二人はおとぎ話のような争いをするの?」
「ふっ…この世界にそういう事情は持ち込まんさ。
それに、ピーシェの言っているおとぎ話はこちらの世界ではもう何世紀か前の話だ。」
「そうだぜ!俺たちは無闇に争う気はありませんよ!
ねぷ姉ちゃんが悲しむ事はしたくねぇ…」
「そういった事に対して怖い女神がいるんでな。まあその女神に惚れてるわけだが。」
「…大丈夫じゃない?二人ともこう言ってるし、嘘をついてるようにも思えない。」
二人が戦うなんてそうそうないよ~
喧嘩はするけどさ。
「どういうつもりだ?」
「ヴァーリ、疑っても仕方ねぇだろ?」
「まあまあ…ピィー子、ありがと!」
「……よし。信じます」
「…なるほどね」
ピィー子の考えはわかったようだ、ノワールが不敵な笑みを浮かべた。
「毒が入ってる可能性を考慮して、食べなかったらこの3人が敵ってわけね」
「…違います」
「え?!違うの?!」
「正解は『いただきます』を言っているかどうかです」
「ピィちゃん判断基準がおかしくね?」
「まあ、さっきの会話で信頼に値することは言ってましたけどね、これはただのテストのようなものです」
へぇーよく分からないけど、美味しいからいいや!
「美味い!これはプロの味だ!」
「…やはり料理を覚えるべきなのか。菓子作りだけでも。」
「でも、やっぱりプリン食べたいよね。」
「で、そろそろプラネテューヌに行くって形でオーケー?」
「そういえば、ネプテューヌが二人って事はイストワールの気苦労が…ネプギアもどんな反応するんだか。」
「いーすん、いるんだ。ネプギアって?」
「こっちのネプテューヌの妹よ。女神候補生とも言うわね。」
「この世界でいう次世代の女神ということか。
こちらとは本当に違う世界だな。こっちの世界はマトモな神がいるかどうか…」
「ねぷ姉ちゃんは超最高だからな!っていうかネプギアって子は妹なのか。つまり俺ポジか。」
プラネテューヌ。
…この次元の自分の国。
楽しみだなぁ、この次元の自分の国なんて…勲章ものですよ。
・
・
・
「初めまして、でいいでしょうか、私はプラネテューヌの教祖をしております。イストワールです」
そう言って、いーすんは礼儀正しくお辞儀した。
初めまして。
どんどん現実を認識していく。
いーすんも、いないかぁ…
「あ、はい!初めまして、兵藤一誠っす!」
「ヴァーリだ。」
「いーすん…ううん、ちょっと違うや。
知ってると思うかもだけどネプテューヌだよ!」
「ひらがなばっかじゃないし、顔文字使わないもんね。
私の知ってるいーすんじゃないや。でも、いーすんなんだよね。」
「はい、おそらく時間軸が違うだけで、貴方達の知るイストワールと同一人物と考えてくださり構いません」
そう言いながら、イストワールは微笑んだ
それから、この次元の私が呼び方を決めない?って話になったけど
割愛!
内容知りたい人は、もう一人のコラボさんをチェックだ!
「メタいよ!!」
「話も決まったし、プラネテューヌを探索しよー!」
「ネプテューヌが、プラネテューヌを探索、ね。
何だか変な感じよね。」
「姉ちゃんだからなぁ…嬉しいんかな。」
「君もそれでいいですか?ヴァーリ君?」
「ネプテューヌがそう望むなら…。ただ、それで信用したとは思わないでほしいものだが」
「………奇遇ですね。私もそう忠告しようと思っていたところですよ?」
ピーシェもヴァーリも軽く微笑んでいる………うん。目は死んでるけど、とりあえず笑顔だ。
ま、まあ…仲良くなっていこうね…ピィー子は妙に自分と距離取ってる気がするけどね。
「あ、でもネプギアって子に会いたいかも?
プリンも食べたいし…」
「なら、先に教会へ行きますか?両方の目的を果たせますよ。」
「ほんと?いーすんさっすが!じゃあ行こう行こう!」
「…うん、私の国なのに何か仕切られてるくね?」
「何だか、こっちのよりも子供な印象だわ。」
「ま、待ってくれよーねぷ姉ちゃん!」
・
・
・
「あ、お姉ちゃんピーシェさん、おかえりなさあああああああええええええええええええええ!!??」
何だか、自分に似てるけど純粋な印象を受ける女の子がめっちゃ驚いてる!
この子が、ネプギアちゃんだね!?
おー…これは、可愛い!
「驚いてるねー…私もだったけど。」
「い、いーすんさん!?どうなってるんですか!?」
「えーかくかくしかじか…」
「な、なるほど…?えっと、初めまして…ネプテューヌさん?何だか変な感じだなぁ…」
「あはは、慣れてね!ネプギアちゃんっていうんだよね?
うんうん…」
「え、えっと…?」
ジーッと自分はネプギアちゃんを見つめる。
ジッと、観察するように。
何となく、嬉しくなった。
「うんうん…いい子だね。」
「ありがとうございます…?」
自然と頭に手を乗せる。
妹だ、自分じゃなくても、ネプテューヌの妹だ。
「えーっと…ネプテューヌさん?」
「あ、ごめんね!嬉しくてつい!改めて、ネプテューヌだよ!どう呼んでもいいからね!」
「わぁ…本当に二人なんだ。」
「ネプギアさん、ネプテューヌさん達がプリンを食べたいそうです。」
「あ、好みも一緒なんだ。」
「そうだよ、ネプギア!ネプテューヌは万国共通でプリンが好きなんだからね!」
「…女神候補生か。見たところ、純粋な少女だが戦えるのか?」
「戦うのよ、候補生でも…女神なんだから。」
「ふっ、そうか。いずれ女神となる存在…さぞ、強くなるだろう。」
「ヴァーリ!」
「戦う気はないさ。」
「女神と戦いたいなら、私が相手になりますよ。私は戦争が好きです」
「…よろしい、ならば
「アンタらぁ!仲悪いように見せかけて実は結構仲いいでしょ?!」
そう話していると、イストワールがため息をついた。
「…プリンを食べるのでは?」
「そうだった!!いきますわよわたくし!!」
「プリンが我らを待ってる!」
走れ走れー!プラネテューヌのプリンは我にあり!
部屋に到着!
冷蔵庫確認!…かく、にん…
閉めてからまた開ける。
事実を再確認してから
「「きゃああああ───!!」」
私達の悲痛な叫び声が木霊した。
「何!?」
「お、お姉ちゃん!」
「ねぷ姉ちゃんに何があったぁぁ!!」
「おい待て、二人とも…ハァ、行くぞ。」
ネプギアと一誠が走ってきた。
「「プリンがなああぁぁい!!」」
「そんなことでそんな悲痛そうな声を上げないで!!」
ピィー子は激怒した。さっきまでだいぶツッコミをためていたんだね…
でも、死んじゃうよ!?
プリンがない、これは…死活問題!
骨を埋めるのはこの部屋かぁ
「みんなで心配して駆け寄ったんだよ?!それがプリンがなかっただけって何?!それだけで『もうだめだ…おしまいだ…」みたいな声ださないでっ!!」
「「ナイスツッコミ!」」
「やかましいっっ!」
私達2人はビシッと人差し指をピィー子に向けてそう言った。
ピィー子はため息をつきながら冷蔵庫を漁った。
ツッコミのセンスあるね~。
ゲオルグに学ばせよう(無慈悲)
「はぁ…プリンくらいなら作りますから……ヴァーリさん、手伝って下さい」
「プリン作ってくれるの!?」
「さっすがピーちゃん!これが終わったらポケリフレだね!」
「だからポケモンじゃないからっ!!」
「…分かった、付き合おう。『ちょうどいい』からな。」
「あの、私も…」
「ネプギアは座ってるといい。何、ネプテューヌ達の相手でもしててくれ。それとそこのシスコンのな。」
「んだとヴァーリ!大体てめぇはいつもいつも…」
一誠が絡もうとしたら、ピィー子がヴァーリを連れていった。
ちょっと嫉妬。
・
・
・
「ねえねえ!待ってる間ゲームしよゲーム!」
「でもお姉ちゃん。なにやるの?」
「スマシスSPECIAL!!」
「元ネタがひしひしと伝わってくる名前出すんじゃないわよ!!」
「まあいいじゃないっすかノワールさん。」
「そうそう、今更だよぉ。というわけでゲーム機セット!
プラグイン!ネプテューヌ.EXE、トランスミッション!」
「それ以上いけない!」
「プリンを待ってる間、どちらのネプテューヌが一番強いかを決める…そう、これはある種の次元戦争だよ!
どう、一誠調子は?」
「ネエチャン!オカラダノホウハ…」
コントしつつ、ゲームをセットしていく。
始めてやるゲームだなぁ。
楽しみだよ。
「スマシス久々にやるわね…、くたばりなさいネプテューヌ」
「矛先に迷いがねぇ!!」
「お姉ちゃん!!今助けるよ!」
「ちょっ…、今回チーム戦じゃな……あああぁぁぁ!!残機一つなくなったぁ!!」
「ねぷぷぷ…今回はノワールを利用させてもらうよ!なんてったって私は迷惑をかけてないんだからね!」
「隙ありよ。」
「あああぁぁぁぁ!?なんで!?」
「あら、乱闘なんだから当然じゃない。ゲームでも、私は負けるつもりはないわ!」
「おおう、女神三人の大戦が勃発してる。俺達はそれを避けながら見ているしかないのか…!」
「こうなれば、ノワールを一人狙い作戦!一誠!成功したら撫でてあげるよ!」
「悪く思わないでくれよなノワールさん!!死にさらせぇ!」
皆でわいわいとゲームをやる。
あ…最近、こんな時間取れなかったや。
…うん、楽しい…楽しいなぁ。
…帰ったら、皆とやろう。
・
・
・
「さて、二人になれたな。まあ、プリンでも作りながら話をしようか。」
さて、場面代わって俺の担当だ。
まあ…プリン作りは変わらないんだが。
この女は油断ならない。
ノワールとネプギアはそこまで疑い深い訳ではないが…さて、どうしたものか。
「そうですね、そうしましょう」
そう言いながら、ピーシェは微笑んだ。まるで先ほどまで警戒していたのがウソかのように。
…何だ?
少し、違和感を感じる。
「ところで。プリンを作った経験は?」
「プロ、とまではいかないが何度か練習し、作ったことはある。足手まといにはならないさ。」
プリンを作りながら質問を飛ばす。
「質問だが、俺達は帰れるのか?」
「帰れる…とは断言できません。君たちをここに呼び出した黒幕は…一応検討はついていますが」
ピーシェはそう言いながら。卵を泡立て機で溶かし始めた。
呼び出した…つまり、狙っての犯行か。
尚更元の世界の可能性が出てきたが…
「呼び出した、か。二天龍に恨みを持つ存在…と言いきれないな。なら、不確定要素のネプテューヌまで呼ぶ意味がないからな。だが、それを踏まえた上で検討がついているんだろう?
良ければ聞かせてもらえないか。」
「わかりました」
ピーシェはそう言った後、可能性のある黒幕を話し始めた。
「可能性があるのは3人…いえ3匹。クロワール、イクス、クリス。この3匹です。3匹とも別々に行動していますが、次元に干渉出来て、なおかつこういうことをしそうな羽虫共です」
どれもこれも、面倒な奴ということは理解した。
次元干渉…いまいちパッとしないが、この次元に引き込んだということだろうか。
「次元干渉か。クロワール…名前からして、イストワールに似ているな。実物は知らんがな。
三匹、ということは人の形すらしていないのがいるということか?」
「何にしても、傍迷惑な連中だ。
わざわざ俺達を巻き込んだのならば近い内に仕掛けてくると見て間違いなさそうだ。」
「仕掛けてきたら、多少手伝って頂きます…あ、そのやり方失敗します」
ここは、こうでこう…と教えながら、ピーシェは話を続けた。
「ほかに聞きたいことは?」
「む、そうか…すまんな。」
素直に謝罪して教えの通りにする。
正直ありがたい。
こういうものを教われるのは滅多にない機会だからな。
「聞きたいことか。この世界に詳しくないからな…
だが、そうだな…教えてくれないか?
お前はどこから来た女神だ?」
「こことは違う、神次元ゲイムギョウ界というところです。そこで補佐女神をやっています」
合点がいった。
この女は少し慣れすぎている。
いや、不測な事態である筈なのに、慌てもしない。
つまりは、この女自体が俺達と似たような奴ということだ。
「別次元か。…あの男が知ればどうなることやら。
ならば、俺達の次元は冥界を中心としたゴタゴタもあるからな…冥次元といったところか。
ああ、聞きたいことはもうない。」
作業に一段落ついてから、複雑そうな表情をする。
俺ばかりが考えても仕方がない気がしてきたな…
「正直、俺には想像もつかんことだ。
人のために身を粉にする女神…それも自身の国とはな。」
「人の為に身を粉にする神なんてバカバカしい?」
そう言いながらピーシェは微笑んだ。
俺は微笑むピーシェに首を振る。
「…いいや。お前の中のソレは分からんが、俺にとっての女神はあいつだけなんでな。
あいつの苦悩を知ってるからこそ、馬鹿馬鹿しいと笑えないさ。ああ見えて、考えていることは重いぞ、うちのネプテューヌは。」
「そう……」
ピーシェはため息をついた後、もう一度俺に向き直った。
「じゃあ最後に、私が君に言いたかったこと。いってもいいかな?」
「…ああ、構わないが。」
「
そう言いながら、子供のような笑顔で、そう口にした。
ため息をつく。
狸が…俺を騙していたということか。
「…よくもまあ。」
「変だと思われても仕方ないね、でも今のが本心だよ」
ピーシェは俺の頭を撫でた。
ネプテューヌなら受け入れるが、他は別だぞ…?
「『疑う』これは感情を持つ存在の2番目に信頼できる感情なんだ。君が疑ってくれたから。私は君を敵じゃないと信用できた。だから、ありがとう」
不服だったので撫でる手を退かす。
分からんでもないが、何だ。
やはり俺とこいつは違う。
「よせ。…とんだ食わせ物だ、お前は。
まあ…信頼を勝ち取る事が出来たのなら安いものか。
ネプテューヌは直感任せだ。だから俺が警戒する必要があった…結果的にいい方へ傾いたがもうやらんぞ。」
『そう拗ねるな、ヴァーリ』
「うるさい、アルビオン。」
アルビオンを黙らせる。
拗ねているんじゃない。
呆れているんだ。
「ふふっ、食わせ物か…誉め言葉として受け取っておくね」
そう言ってピーシェは微笑んだ後出来上がったプリンを持った。
「好きにしてくれ、全く…」
俺もピーシェと同じようにプリンを持ってネプテューヌたちの元へ。
…もう疲れた。
二度とこんなことはせんぞ。