冥次元ゲイムネプテューヌ   作:ロザミア

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9000字も書いたの久しぶりですわ。

それもこれも筆を進ませるねぷねぷが悪いんだ!
ありがとう主人公!


シスター発見!コミュニケーション開始だよ!

やっほー!主人公なネプテューヌだよ!

 

オカルト研究部に所属することになった自分達。

当然、オカ研の活動も手伝うよ!

助けてもらったことの恩は返す、これ人として大事だから覚えるよーに!ねぷクイズに出るよ!

 

で、活動内容なんだけど…

一誠と一緒に行動してほしいそうなんだ。

というのも悪魔としての仕事だから悪魔じゃない自分に全部やらせるのは忍びなく、なら一誠の手伝いとして活動に参加することにしたんだ~。

 

それで今、そのお仕事中なんだけど…

 

「ミルたんを魔法少女にしてほしいにょ!!」

 

「…わぁ、私こんなおぞましい光景を初めて見たよ~」

 

「ねぷ姉ちゃん、そこは黙ってよう…夢は、誰にでも見る権利はあるんだ。」

 

目の前のゴスロリネコミミの巨漢に自分はドン引きだったりする。

ミルたんと言うらしいが…

 

こ、怖い。

主人公である自分が震えるだなんて…

殺意すら感じるのに純粋無垢な瞳…どういうことなの…

 

「えっと、ミルたんは魔法少女になりたいの?」

 

「そうにょ。」

 

「異世界に転移してください。」

 

「もう一誠が折れた!?」

 

「悪魔さんでも駄目にょ?」

 

「俺に、力がないばっかりに命を散らすことになるとは…」

 

「あ、諦めちゃダメだよ!ミルたん、ごめんね!魔法少女には出来ないけど他に何か無いかな!?」

 

「じゃあ、この魔法少女ミルキースパイラル7オルタナティブを一緒に見てほしいにょ!」

 

「勿論!私もアニメ好きだし、見たいな!」

 

実際アニメは好きだ。

魔法少女物はあまり見ないけど、これを機に見始めるのもアリかもしれない。

 

一誠もぶんぶんと首を縦に振るのを見て、ミルたんは嬉しそうに自分達を家の中に入れてくれた。

 

「お邪魔しまーす!あ、自己紹介してなかったね!

私、ネプテューヌ!主人公オブ主人公とはこの私のことだよ!」

 

「兵藤一誠っす。」

 

「ミルたんはミルたんにょ。じゃあ、一緒に見るにょ!」

 

それから、自分達は魔法少女ミルキーを見ながら夜を過ごした。

 

それを見た感想としては…

 

「う、うう…!まさかこんな熱い展開かつ泣けるアニメとは思わなかったよぉ!」

 

「魔法少女ミルキー…!なんて過酷な運命なんだ…!俺は感動したぜ!」

 

「そうにょ。ミルキーは凄いんだにょ!」

 

「うん!ミルたんが魔法少女を目指すのも分かる気がするよ!

こんなの見せられたら自分だってなりたいって思うよね!」

 

あまりにも感動的だったのでいつものお喋りもせずに真剣に見てしまった。

そして、視聴し終わった後に自然と泣いてしまった。

これほどの傑作を見なかったとは…自分は何と愚かだったのか!

 

「そうにょ…でも、頑張っても魔法少女になれないにょ。

だから悪魔さんに頼もうと思ったんだにょ。やっぱり、ミルたんは魔法少女になれないにょ?」

 

「それは…」

 

「そんなことない!」

 

「ネプテューヌさん?」

 

「ミルたん!夢を諦めるなんて良くないよ!ミルたんにとって魔法少女は諦めてもいい夢なの?」

 

「それは…違うにょ!」

 

「そうだよね!ミルたんにとってのハッピーエンドを諦めるなんてしちゃダメだよ!」

 

「ミルたんにとってのハッピーエンド…頑張るにょ!ありがとうにょ!」

 

「これくらい、お安いご用だよ!」

 

「ありがとな、ねぷ姉ちゃん。」

 

「私は思ったことを言っただけだよ?一誠が感謝する必要はないって~」

 

「それでも、一応な。」

 

頭を撫でられる。

んー、一誠に撫でられるのは久し振りだけど悪くないね。

褒められるって嬉しいよね。

いやまあ、褒め方とかあるけど今回のは良い方だよ。

 

そうして、ミルたんは悪魔と契約はしなかったもののアンケートには高評価をしてくれた。

これなら一誠も褒められるね!

 

さて、終わったし帰ろうかな?

今日が休みでよかったよー何気に帰れなかったから両親に友達の家に泊まりますって伝えたら気を付けてねって言ってくれた。

んーぐう聖。

 

帰りになって、自分達はまだミルキーについて話していた。

 

「いやぁ、まさか魔法少女で泣くとは思わなかったよ。

製作陣は書き慣れてるに違いないね!」

 

「製作陣どうこうは知らないけど、そうだな。あそこまで熱い魔法少女物も珍しいし、人気なのも分かる気がする。」

 

「今度ミルキーイベントあったら行ってみようかな?」

 

「ありじゃないか?そこまで興味持つなら行って損はないだろうし。」

 

「だよね!」

 

会話をしながら家へ向かう。

 

そんなときだった。

 

「キャッ!?」

 

小さい悲鳴が聞こえて、何だろうと思いそちらを見ると、金髪のシスターが転んでしまっていた。

一誠も同じだったようで、シスターを見てる。

 

「ナイスヒップ。」

 

「もう、そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!そこのシスターさん大丈夫?」

 

「あう…大丈夫です、すいません。」

 

「謝る必要ないよ!」

 

「お優しいのですね。ああ、主よ…この出会いに感謝します…」

 

「えっと…」

 

どう見ても外国人だ。

それに若い…

そんな子が日本語をここまで話せるものか?

 

気になる。

 

「それにしても、日本語上手なんだね?」

 

「え?」

 

「え?」

 

「どうしたんだ、二人とも?」

 

「一誠、集合!」

 

「お、おう…で、なんだ?」

 

「え、日本語だったよね?」

 

「そうだな、日本語に聞こえたぞ。…これも悪魔の駒の恩恵なのか?」

 

「そうなると私がおかしいじゃん!…あ、もしかして!」

 

「分かったのか!ねぷ姉ちゃん!」

 

分かってしまった。

なるほど、それならしょうがない。

 

「主人公である私には自動翻訳機能があるに違いない!

まあ、言語分かりませんで物語を進めるわけにはいかないからね!そんなのは古代文字だけでいいもんね!」

 

「ぜってぇ違う気がする…けど、細かいこと気にしててもしょうがないよな。」

 

「そうそう、私的にも相手的にもラッキーじゃん?それでいいじゃん!ってことで、シスターさん!」

 

「は、はい!」

 

「どうかしたの?見ない顔だし…」

 

この駒王の伝説的存在であるねぷ子さんが知らないなんてあるわけがない!

いや、実際にはあるんだけどシスターさんみたいな格好なら見たことあるはずだし!

 

「来日したばかりで迷ってしまって…言葉も通じませんし…」

 

「そっかー、なら、私達が案内してあげるよ!ついでに日本のことも教えちゃう!」

 

「連れ回したいだけだろねぷ姉ちゃん?」

 

「ソンナコトナイヨー」

 

「ありがとうございます!私、アーシア・アルジェントです!」

 

「私は主人公のネプテューヌ!よろしくね!」

 

「俺は兵藤一誠、よろしくなアーシア!」

 

こうして、アーシアを教会まで案内する途中で色々な場所を紹介することにした。

 

まずは…

 

「ここは?」

 

「ふふん、ここはスイーツ屋さん!ここのプリンは絶品なんだよ!試しに食べてみる?」

 

「いいんですか?」

 

「私も食べたいし、一誠とアーシアも食べれば何と三倍も美味しいんだよ!」

 

「そうなんですね…なら、食べたいです!」

 

「よぉし、ねぷ子さんが三人分買っちゃうよ!」

 

「そんな!私も払います!」

 

「いいっていいって!私から友達に送るプレゼントだよ!」

 

「友達…?」

 

「アーシアは俺達と友達は嫌か?」

 

「…いいえ、嬉しいです。」

 

「そっか!」

 

自分はスイーツ屋のおじさんに話し掛ける。

おお、まさかの限定プリンがあるではないか…!

買わせてもらおう!

主人公は一定の運もあるって事だね!

 

「じゃあおじちゃん!限定プリン三個!」

 

「嬢ちゃん、今日は運が良かったな。」

 

「まあ私ほどの超絶美少女となるとプリンが買われるのを待っちゃうって事だよ!」

 

「ハハハ、なるほどなぁ。プリン好きにプリンが応えるって事か!」

 

「そういうこと!」

 

お金を払っておじさんに手を振った後にアーシアと一誠の下へ戻る。

 

完璧だ。

この限定プリンを食べさせてプリン好きにすることでプリン仲間を増やすのだ。

そうすれば駒王町はプリンの需要に気付き、更にプリンを製造するって寸法よ。

ごめん、自分で考えてそれはないなと思った。

 

「はい、限定プリン!これは何と、一日に百個しか販売されぬプリンなんだよ!」

 

「そんなに貴重なものを…ありがとうございます!」

 

「よっしゃそこのベンチにでも座って食おうぜ。」

 

「買ってすぐに食べる…これこそ贅沢ってものだよ!限定ともなるとその贅沢さは伝説級だよね!」

 

「なるほど…」

 

早速ベンチに座ってプリンをスプーンで掬う。

見よ、このプルプル…そして、この艶を!

そしてそれを食べる!

 

「やっぱりこのプリンは美味しいね~!買えてよかった!生きててよかった!」

 

「生の感謝をプリンを食すことでする姉がこちらになります。」

 

「でも、とても甘くて…幸せになりますね。」

 

「確かに。俺も一回か二回しか食えてないし…」

 

「あれ?そうだっけ?」

 

「買っておいた奴食われたし、勝手に賭けをして負けた俺から取られたし。」

 

「うぐっ!?そ、それは…ごめんね?」

 

「まあいいけどさ。こうして食えたし…」

 

一誠…本当にすまんかった。

プリンが好きとはいえ誰かから取るのは今思えばプリン好きのすることではなかった。

自重しよう。

 

それにしても、自分でも作れないこの艶…やはり就職先はあそこにしようかな?

 

少しして、食べ終えて幸福感。

頑張ったご褒美に自分に買うのもありかもしれない。

 

「それじゃ、次の場所は一誠が決めちゃってよ!」

 

「そういわれると思って既に場所は決めてあるんだな、これが。」

 

「おお、流石我が弟!」

 

「じゃ、行こうぜ。」

 

「善は急げ、だね!」

 

そうして一誠の案内で来たのは…

 

「ゲームセンターだ!」

 

「ゲーム、ですか?」

 

「そうだよ、ここはお金を使って色々なゲームが出来る場所なんだ。俺も友達とよく来てるけど、楽しいぜ。」

 

「なるほど…私もやれますか?」

 

「勿論、ゲームセンターは楽しい場所だからね!」

 

まあ、稀に空気を壊す輩とかいるんだけど、そこは気にしない。

皆もゲームに負けたからって苛立ちでその場のゲームに当たらないようにね!店員さんに怒られるし、何より人としてよろしくないよ!

 

「ふふん、手始めにこのクレーンゲームからやろう!」

 

「手始めに金が消し飛ぶ奴やるのか…」

 

「大丈夫!私これ得意だから!さあ、アーシアが欲しい奴を取っちゃうよ!」

 

「え、それなら…この猫のぬいぐるみが欲しいです!」

 

「こんなの余裕だよ!」

 

「いや、待て…俺がやる。」

 

「え、一誠が?」

 

「ここを案内したのは俺だ。つまり、ここは俺がやらねばならない…違うか?」

 

「い、一誠…!」

 

そんな、あの一誠が漢を見せようとするなんて!(ゲームセンター)

私、感動しちゃったよ!(クレーンゲームです)

 

「分かったよ…男には退けない状況…それが今なんだね。」

 

「そうだ、だから俺が…やる!」

 

「凄い気迫です、イッセーさん…!」

 

そして、一誠は戸惑うことなく自身の財布から百円玉を投入した…

 

この気迫、取れなきゃ嘘だよ!

絶対取れるね、2ポンド賭けてもいいよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぉぉぉぉ取れたぁぁぁぁ!!」

 

「千円を崩したときは私代わろうかなって思ったけどやったよ、一誠!」

 

「凄いです、イッセーさん!」

 

一誠、獲得…手放しの勝利…!

合計金額千三百円…!

 

え、2ポンド?取れたから無しだよ?

勝てばいいんだよ!

 

「俺はやった…勝ったんだ!さあ、受け取ってくれ!俺達の友情の証だ!」

 

「ほ、本当にいいんですか?折角お金をあんなに使ったのに…」

 

ぬいぐるみを躊躇なく渡す一誠にアーシアは戸惑う。

一誠はそんなアーシアに頷く。

 

「アーシアの指定したぬいぐるみを取るのが目的だったしな。

それに、こういう物は似合うだろうしさ。」

 

「イッセーさん…はい!ありがとうございます!」

 

アーシアはぬいぐるみを受け取って花が咲いたような笑顔を見せてくれた。

ぬいぐるみをいたく気に入った様子で抱き締めている。

 

それに自分と一誠は目頭を押さえる。

 

「尊い。」

 

「尊すぎてやばい。」

 

「尊みが溢れる。」

 

「あの、お二人とも?」

 

「何でもないよ!ただ、癒しってここにあるんだなって。」

 

「え?」

 

「気にしないでいいんだ。さ、他のゲームもやろうぜ。」

 

「でも、一誠。そろそろお昼だよ?」

 

「マジか…アーシアはお腹空いたか?」

 

「わ、私は大丈夫──」

 

その時、キュウゥと音が聞こえた。

アーシアが赤面してる所を見るに、そういうことらしい。

 

「遠慮しないでいいよ!腹が減っては戦は出来ぬ!私達もお腹空いたし、何か食べてから教会に行こう!」

 

「はい…」

 

「この辺だと蕎麦屋が美味かったな。」

 

「おお、蕎麦!日本の食がどんなのかを学べてお腹も膨れる…まさに一石二鳥だね!」

 

というわけで蕎麦屋に向かった。

 

申し訳ないけど、蕎麦屋はカットさせてもらうけどアーシアはとても美味しそうに食べていたよ!

天ぷらとかそういうのも好きになってくれると嬉しいかな!

そう思いながらそっと一誠のお皿にナスの天ぷらを置いたよ!

その時の視線は気にしない。気にしないったら気にしない。

あんな悪魔の食べ物を食べたら死んじゃう。

 

いっそ根絶やしにしよう!

ナスは根絶すべき食材なんだよ!

 

といった感じでお昼を食べた後、教会まで向かった。

教会かぁ、教会といえば、イリナちゃん元気かなぁ。

一年くらいしか遊べなかったとはいえ友達だから心配なんだよね。

 

そんなこんなでやってきました教会!

何か寂れた感じだけど、大丈夫かな?

 

「本当にここでいいの?」

 

「はい!ここで大丈夫です、ありがとうございました!」

 

「良いってことよ。また会おうな、アーシア!」

 

アーシアはぬいぐるみを抱えて頭を下げる。

純粋な子だなぁ。

 

「このぬいぐるみ、大切にします!お友達の証、ですから!」

 

「うん!またね、アーシア!」

 

「はい、ネプテューヌさん、イッセーさん!」

 

そうしてアーシアは中に入っていった。

うん、こうして友達も増えたし良いこともしたしで気分が良いや!

 

さあて、帰ろうかな──

 

「っ、一誠危ない!」

 

「え、何グエェ!?」

 

何となく危険察知したので一誠の襟を引っ張ってその場から退かす。

すると、一誠の立っていた場所には光の槍が突き刺さっていた。

 

これは…堕天使!

 

「まさか気付かれるとは…」

 

「お前は…!」

 

降りてきたのは黒い翼を生やしたおじさん…夕麻の他にも堕天使がこの町にいるの!?

あの時と違って武器もないし、ヤバイよ!

 

「わざわざ教会に立ち寄るとは愚かな悪魔だ。見逃してもらったことも忘れたか?」

 

「とか何とか言って、リアスちゃんに見逃してもらったのはそっちの方な癖に!意地張ってると余計ダサいよおじさん!」

 

「何だと…人間風情が!」

 

「そうやって人間馬鹿にしてると痛い目見るんだからね!

人間の強さの一つ、それは人脈!私の知り合いを既にこの場に呼んでるんだな、これが!」

 

「ふん、そんなハッタリ、誰が…」

 

「あ、リアスちゃんだ!」

 

「何!?」

 

自分が向こう側に指を差すとおじさんが振り向く。

ラッキー!

 

その隙に一誠の腕を掴んで逃げる!

 

「居ないではないか…やはりハッタリ…逃げただと!?」

 

「バーカバーカ!丸腰なのにマトモに戦うわけないじゃん!

ほら一誠も言ってやりなよ!」

 

「え、俺も?や、やーいやーい!無性髭!人間に騙される堕天使!クソダサ堕天使!」

 

「おのれぇぇぇぇ!!」

 

「めっちゃ怒ってるけどこの距離ならどう足掻いても追い付かないでしょ!」

 

さっさと逃げるに限る。

馬鹿め、ねぷ子さんの作戦は108式まであるのだ!

主人公は逃走においても敗北はないのだ!

 

おじさんは追ってくる様子もなく、自分達は逃げ延びる事に成功した。

 

「つ、疲れたぁ…」

 

「でも、堕天使が二人もいるなんて思わなかったな…」

 

「私も、まさかこんなことになるとは思わなかったよ…」

 

「くっそ…とりあえず、帰ろうぜ。明日も悪魔の仕事があるし…気にしても仕方ない。」

 

「そうだね、もうクタクタだよぉ…」

 

その後、帰ったらお母さんに心配されたけど大丈夫だよと誤魔化した。

夕飯を食べて、お風呂に入ってその夜は寝た。

 

んー、武器を常備した方がいいかな。

逃げてばかりは性に合わないし、皆もそう思うよね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おはようございます!

昨日の事は気にしない!

今日のお仕事もミルたんにしたのと同じように悪魔としてお願いを叶えようって仕事だね。

そんなわけで一誠と一緒に向かってるんだけど。

 

「ねぷ姉ちゃん、その長い入れ物はなんでしょうか?」

 

「木刀入れだよ!」

 

「いや直球!おいおい、何でさ!」

 

「前みたいに襲われた時に逃げれなかった時用だよ!」

 

「ああ、なるほど…無闇に振り回すなよ?」

 

「子供じゃないからしないよ!ほら、ここじゃないの?」

 

「ん、確かに。よし…」

 

一誠がインターホンを鳴らす。

大丈夫、ミルたんを見た後だと何が出ても怖くない!

中身はいいけど外見は世紀末覇者だったからね…ミルたん。

 

でも、来るの遅いね。

 

試しに扉を開けようとして…

 

「ねぷ!?防犯大丈夫?開いたけど…」

 

「マジかよ…とりあえず、中に入ろうぜ。」

 

「お邪魔しまーす…」

 

中に入ると、何だか鉄臭い。

うわぁ…猛烈に嫌な予感。

 

そのまま、リビングへと向かうと…

 

「っ!何だよ、これ…!?」

 

「こ、これってももももしかしなくても…血!?」

 

リビングがおびただしい量の血の水溜まりが出来ていた。

 

殺人現場に遭遇したってこと?

にしても、むせ返る程の血の臭い…うえっ。

 

「おやぁ?悪魔さんのご登場じゃあーりませんの!」

 

「…お、前…引き摺ってるの…」

 

「キャア!人殺し!」

 

「その通り!悪魔の連れの癖に反応いいじゃないですの!僕ちゃん嬉しくて殺意もりもり!」

 

出てきたのは白髪の神父さんだった。

右手に引き摺ってるのは自分達の仕事のお相手さん、かな。

 

しかも、この人なんか頭おかしい?

 

「っ、テメェが殺ったのか!」

 

「当たり前じゃーん。悪魔なんぞに媚び売る腐れ人間は世のため人のため殺さなきゃ!ついでにその悪魔と連れも来たみたいだから解体しちゃってよろし?」

 

「駄目って言ってもやるんでしょ!」

 

「大当たりぃ!フリード・セルゼンって言いまーす!覚えなくていいから死ねやぁ!」

 

素早い身のこなしで光の剣で斬りかかってきたフリードに、咄嗟に出した木刀で防ぐ。

力、強い!

 

「自己紹介されたからしとくけど!私はネプテューヌ!

この作品の、主人公だよ!」

 

「頭イカれてんじゃねぇのクソガキ?やっぱ頭かっ捌くしかねぇなぁギャハハハ!」

 

「ねぷぅ!?この人怖いよ!?でもでも、こんな現場を見たからには現行犯で逮捕してぶた箱エンドにしちゃうんだからね!

刑務所という名の養豚場に出荷よー!」

 

「それなら俺ちゃんがテメェを地獄に出荷してやるぜぇ!」

 

「そんなー!?」

 

話が通じるようで通じないし、屋内だし…ちょっとピンチかも!?

 

フリードがつばぜり合いをやめて距離を取ったかと思えば拳銃を取り出して撃ってきた。

ヤバイ…!

 

「っぐぅ!ねぷ姉ちゃんはやらせねぇぞ!」

 

「一誠!?」

 

「おーおー悪魔が庇ってらぁ。感動的ですねぇ、痛そうですねぇ。もっと苦痛をくれてやるよぉ!」

 

一誠が自分の前に出て銃弾を代わりに受けて膝をつく。

歯を食い縛って汗が凄い。

 

…よくも一誠を!

木刀を強く握り、フリードに飛び掛かる。

 

「もう許さないよ!」

 

「許さないからなんだってんでございますか!悪魔は悪!ついでに悪魔と居る奴も悪!正義は我にありってなぁ!」

 

自分でも驚く程のスピードでフリードに木刀を叩き込むけど、殆どを光の剣で防がれる。

お返しとばかりに拳銃を撃ち込まれてもギリギリ身をよじって回避。

 

「おいおい普通銃弾かわす?動体視力ってより人としてありぃ?」

 

「そんなこと知らないよ!主人公に不可能の文字はないんだよ!

いい感じに気絶させれればいいやと思ったけど…ボッコボコに──」

 

 

 

「フリード神父?何だか騒がしいですが…」

 

 

 

「─えっ。」

 

「隙ありぃ!」

 

「ねぷぅ!?」

 

こんな場所で聞く筈がない声に呆然として、フリードに蹴られてしまう。

今の声は、まさかアーシア…!

 

声のした方に視線を向けると手で口を押さえて顔を青くするアーシアがいた。

 

「ひっ…キャアァァァ!?」

 

「アーシア…!何でここに…?」

 

「イッセーさん、それにネプテューヌさんも!?酷い怪我…!」

 

アーシアが一誠に近付いて手を翳すと光が一誠を包む。

一誠の表情から痛みが引いていく。

今のは…?

 

「アーシア、今のは…」

 

「…主からの贈り物、だと思っていたのです。ですが、私は異端として追放されてしまった…そして、ここに来たのです。」

 

「神器…!」

 

「あらあら駄目じゃありませんかぁシスターアーシア。

折角つけた傷を治すなどと…」

 

「フリード神父!何故このようなことを…?」

 

「悪魔と契約しようとしてたからに決まってるでござんしょ?

そこの少年君も悪魔なんだぜ、シスターアーシアぁ!」

 

「そんな…イッセーさんが、悪魔?ネプテューヌさんも?」

 

「私は人間だよぉ!」

 

「そうですか…でも、悪い悪魔ではありません!」

 

「はぁぁ!?悪魔にいいも悪いもあるわけねぇだろ頭沸いてんのか!んなだから悪魔癒して追放されんだよ馬鹿が!」

 

涙を流しながらも一誠を庇ってくれるアーシアに嬉しくなる。

まだ友達だと思ってくれてるんだ。

信じてくれてる。

 

それが分かると、まだ力が入る。

それどころか、力が湧いてくる、かも!

 

「まだ戦いは、終わってないよ!」

 

 

 

「─あら、それはどうかしら?」

 

 

 

「「ッ!」」

 

夕麻の声!

 

まさか、フリードとグル!?

アーシアを庇いながらだと…

 

「駄目じゃない、アーシア?悪魔を庇ったら。

ほら、こっちに戻ってきなさい。」

 

「駄目だよ、行っちゃ駄目!ねぷ子さんに任せて!」

 

「馬鹿な人間。私以外にも堕天使は後三人…勝てる?」

 

「勝てるじゃなくて勝つよ!」

 

「…そうねぇ。アーシア、貴女はどうすべきか分かるわね?」

 

「ッ…はい。」

 

「駄目だ、行くな!頼りないかもだけど俺とねぷ姉ちゃんが守るから!」

 

「…ありがとうございます、一誠さん。ネプテューヌさん、無理しないでくださいね?」

 

「アーシア…」

 

悲しげに微笑むアーシアに胸を締め付けられる。

駄目だ、信じられてるって感じてるのにこんなのよくない!

 

「おおっと動いたら悪魔を撃ち殺すぜ?」

 

「くっ…」

 

いつの間にか、フリードに剣を首に突き付けられてた。

 

「アーシア!本当はどうしたいの!?」

 

「頼む、友達だってんなら信用してくれ!」

 

「…ごめんなさい。やっぱり追放された私には不相応の幸せでした。少しの時間とは言え、ありがとうございました。」

 

小さな涙を溢しながら堕天使達の方へと歩いていくアーシアに自分達は何も出来ない。

何もさせてもらえない。

シリアスを壊すのが私なのに、黙ってみてるしかないなんて…

 

「ここに向かってきてる悪魔に感謝なさい、愚かな二人。

さあ、行くわよアーシア。」

 

「…はい…」

 

「アーシアぁ!」

 

「…さようなら。」

 

その言葉を最後にアーシアもフリードも夕麻たち堕天使も去っていった。

体から力が抜ける。

駄目だ、こんなんじゃ。

 

「…私、主人公失格だよ。」

 

「ねぷ姉ちゃん…俺…」

 

「…一誠?」

 

「助けないと。」

 

「でも…」

 

「友達だろ、泣いてたんだ…助けてやらなきゃ駄目じゃないのかよ。主人公!」

 

「!」

 

そうだ。

こんなのアーシアだって望んでない。

不相応の幸せなんてあっちゃ駄目だ。

 

その否定を許しちゃ駄目だよね。

私が、常日頃から言ってることだった。

 

「「ハッピーエンド以外受け付けない。」」

 

「だろ、ねぷ姉ちゃん。」

 

「…うん、そうだね。ごめん、一誠、もう一度信じてくれる?」

 

「何言ってるんだよ、俺はいつだってねぷ姉ちゃんを信じてるぜ。」

 

「…よし!助けよう!私たちの友達を!」

 

「おう!」

 

その後、リアスちゃん達が来て、自分達は一度オカルト研究部に帰還した。

 

…それにしても…あの力が湧き上がる感覚は一体?

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