会場のねぷ子さん、そっちの様子はどうですか~?
はーい!現場のネプテューヌです!
一誠達のお助けの為に体育館へと走る。
『ライザー様の兵士三名、戦車一名、リタイア。』
お、順調っぽい?
うーん、最近マラソンみたいに走ってばかりだね。
いつになったら行ったことのある場所へ飛べる呪文を覚えられるんだろうね?
やっぱり石碑を探さないとなのかな!
「あーちゃん、大丈夫?」
「大丈夫です!」
「おお、体力上がってるね!これはHP振りされてるね!」
自分の特訓メニューは無駄ではなかった!
それで、体育館に辿り着いたはいいんだけど…
リアスちゃんの合図が来るまで暇だなぁ。
でもさ、何か体育館焼けてない?
『ネプテューヌ、アーシア、聞こえる?』
「リアスちゃん!」
「はい、聞こえます。」
『イッセー達はそこよりも先に進んで行ってるから向かって。』
「何かまずいことになった?」
『いいえ─』
『─順調すぎるくらいね。』
「なるほど!」
皆強くなったからだね。
自分の教えが上手く働いたのならこれは嬉しいね!
取り合えず、皆の下へと向かうことに。
「何かあるんじゃないかって位順調だね?」
『ええ…でも、この調子だと皆あまり消耗はしてないようね。
本命のライザーを叩くためにも余力は残しておきたいけど…』
「いかんせん人数が少ないから仕方無いね!」
『うっ、ごめんなさい…』
「大丈夫だよ!リアスちゃんにはリアスちゃんの眷属にするかしないかとかのラインがあるんでしょ?気にしない気にしない。」
「今は、作戦に集中しましょう!」
『そうね。』
先へ急ぐとようやく戦闘の音が聞こえる。
雷が走る音と爆発する音…なるほど、これは朱乃ちゃんだね。
激しい戦闘みたいだし。
到着すると、雷と炎が飛び交い、周囲は焼け跡とかで凄いことに。
どうやら上の方で戦ってるらしい。
「朱乃ちゃん!」
「あら、危ないですわよ。」
「手伝えることはある?わ、っとと!」
炎が迫ってきたので避ける。
上を見ると朱乃ちゃんと戦ってた女性が自分の方へ炎を放ってきた。
当然、見え見えだから避ける。
「容赦ないね!こういう会話シーンで急な攻撃を仕掛けるのはご法度だよ!」
「あら、そういったことに疎くてごめんなさい?でも、これはゲームとは言えチェス…戦争なのよ?」
「ネプテューヌちゃん、相手は女王です。ここは私に…」
「んー、駄目かな!」
「まあ、私を心配してくれて?」
「うーん、朱乃ちゃんなら問題はないと思うよ?でも…」
見たところ朱乃ちゃんの方が優勢だ。
その証拠に相手の女王さんは所々ボロボロだ。
だというのに余裕な態度を崩さない。
ブラフならそれでいいけど、もし何か策があるなら朱乃ちゃんの敗北は十分あり得る。
「というわけでこっからは私も混ざるよ!」
「どういうわけか知らないけど、人間一人と油断すると思わないことね。」
「油断してくれたら楽だったけどおばさんはしてくれないの!?」
「誰がおばさんだ!…礼儀のなってない子供ね。そちらは人を見る目がないのかしら?」
「あら、女ばかり囲ってる殿方の女性は言うことが違いますわね。」
「煽りが得意なのね雷の巫女。」
「仕掛けたのはそちらが先でしょうに、あまり怒っては皺が増えますよ?」
「ふふ…殺してあげるわ!」
「あまり強い言葉を使うと弱く見えますわ。女王らしく堂々としませんと。ネプテューヌちゃん、用意はよろしいですね?」
「うん!あーちゃんは下がっててね!」
「はい!」
「こうして共に戦うのは初めてですわね。」
「バイザーの時戦ったよ?」
「あれは蹂躙と言いますのよ。だから、戦いになるようにしっかりと足掻いてくださいね?」
「言ってくれるじゃない…!」
あっちもかなりやる気になってる。
わぁ、これはさっさと決めないとまずそうだね。
参加するとは言っても自分は変身しないと飛べないし…
「リアスちゃん、変身の許可を!」
『…相手は女王。ライザーまで最高戦力の貴女にはあまり疲弊はさせたくないけど…こちらの女王が倒れるくらいならそうした方がマシね。パープルハートの変身を許可するわ!』
「ノリがいいね!じゃあ、早速やっちゃおう!」
「何をする気か知らないけど、そうは…ッ!」
「余所見は行けませんわ。」
手をかざし、シェアが形となって現れる。
変身の邪魔をしようとしてきた女王さんを朱乃ちゃんが阻止してくれた。
よし、今だね!というか、変身シーンを邪魔するのは御法度だよ!
シェアを自分の中へ。
お披露目しちゃうよ!
「刮目せよ!」
パープルハートになり、機械的な羽を生やす。
刀を手にとって相手の女王を見る。
羽なんてなかっただろって?
いやいや、あったんだけど描写不足だよ!
何はともあれ…
「変身完了、すぐに決めるわ。」
「相変わらず凛々しくなりますわね。」
「皆して同じことを言うんだから…私は私よ。」
「姿が変わった…?神器?」
「残念だけど、少し違うからくりよ。」
飛んで朱乃ちゃんの隣まで行く。
飛ぶと地面での戦いに慣れてるからあまり派手には動けないかな。
というのも、跳躍力でもなんとかなってたというのもあるし。
足場ならシェアで作れるんだけどね!
一度空中で足場を作れるかなと試行錯誤した甲斐があったよ!
早速、シェアで足場を作り蹴って女王へと近付く。
「なるほどね…でも、馬鹿正直に突っ込んでくるのは愚策よ!」
そういって女王は炎をこちらへと放ってくるけど、横から雷が炎へとぶつかり相殺。
朱乃ちゃんがいるからこういう事が出来るんだよ!
「雷の巫女…!」
「考え無しじゃないのよ?貴女を地面に叩き落とさないと…やりづらいのよ!」
刀を振り下ろして、地面へと叩き付ける。
相手の狙いが何かは分からないけど、それなら攻めるしかない。
女王はマトモに自分の攻撃を受けてかなりの速度で地面へと落ちていく。
レーティングゲームだからってこうして気兼ねなくやってるけど大丈夫かな?
女王の近くに降りて油断なく構える。
朱乃ちゃんも自分の隣に降りてきた。
「ぐ、く…やって、くれる…!」
「あそこから落ちてよく立てるわね。」
「私は、ライザー様の女王…ただで負けるわけにはいかないのよ。」
ライザーは眷属から慕われてるようだ。
やっぱり、ハーレム築いてるだけで眷属全員との仲は良好なんだね。サクリファイス戦術って嫌われそうな戦術だけどそれでもこう言われるなんてね。
やっぱり二人で穏便に話し合えばいいのになぁ。
プライドとかが邪魔をするんだろうね。
「そっちの信念とかもあるんでしょう…それでも、私はこっちで戦うと決めた。なら、私は勝利をもたらすだけよ。」
「そう…そうね。…私はユーベルーナ、貴女は?」
「ネプテューヌ、この姿はパープルハートよ。」
「ネプテューヌ…雷の巫女、いくわよ。私は女王として戦うわ。」
ユーベルーナはそう言って、懐から何かを取り出して使った。
すると、身体中の傷が塞がっていく。
多分、もっと油断したところで使っての不意打ちを画策してたのかな。
何か心境の変化があったのかな。
「フェニックスの涙…やはり持ってましたか。」
「もう少し油断させて使う気だったけど…気が変わったわ。
ネプテューヌ、貴女が一番の脅威だと理解した。」
「そう言って貰えるのは光栄ね。なら、後腐れなくやりましょうか。」
回復したユーベルーナは先程よりも強い炎を拡散させる。
炎を切り払い、進もうとするもまた炎が迫る。
横を見れば朱乃ちゃんもユーベルーナに雷を放つ暇がないらしい。
拡散させたのはこの為か!
威力が少し落ちるけど下手に動けない状況でこちらの体力を削る気なんだ。
「そっちの魔力が先に尽きるわよ?」
「ライザー様の真の作戦は既に実行されてるのよ。王が倒されたら終わりだって理解してる?」
「…まさか!」
「リアスちゃん!聞こえる!?」
急いでリアスちゃんに通信をいれる。
まさか、相手の狙いは最初から…
迂闊だった。
ライザーがレーティングゲームの経験者なら、そういう手を使うのだっておかしくない!
『何か非常事態が?』
「急いでその場から離れて!ライザーの狙いは貴女よ!」
『…なるほど、最初から戦力を分散させておいて私一人を倒す作戦だったのね。』
でも、とリアスちゃんは続ける。
『そうもいかないみたいね。』
「…ごめんなさい、朱乃ちゃん。」
「いえ、構いません。行ってください、ネプテューヌちゃん。」
「ええ!」
炎を切り、すぐに後方へと飛ぶ。
電撃が走る音がより大きくなった。
朱乃ちゃんが炎を抑えてくれている。
急がないと。
あーちゃんは…
「行ってください!私は私の出来ることを!」
「…分かったわ、皆の治療をお願い!」
それだけを伝えて速度を上げる。
頼むから持ちこたえていてね、リアスちゃん!
・
・
・
通信を切って、手に魔力を集中する。
作戦が裏目に出るなんて…私もまだまだね。
王が直々に出向いてくるとは思わなかったけど、ある意味チャンスではある。
ネプテューヌやイッセー達はこっちに向かってきているだろう。
なら、それを信じてみようと思った。
本陣の壁が爆発する。
あらかじめ離れておいたから吹き飛ぶような失態は犯さなかったけど…
やっぱり、実力だと足りないと実感する。
「よう、リアス─」
入ってきて早々話し掛けてきたライザーにすぐに滅びの魔力を槍にして放つ。
顔に受けて吹っ飛んだライザーは静止するけど、こんなんじゃ決定打にならないことくらい分かってる。
私がやらないといけないのは…
後ろの壁を魔力をぶつけて壊すことでそこから出る。
今回の敗北条件は王が敗れること。
なら、本陣は捨てても問題はない。
少し広いところに出て、足を止める。
「鬼ごっこは終わりか、リアス?逃げるだなんてみっともないだろうに。」
「逃げる?貴方面白いことを言うのね。頭が一度吹っ飛んで馬鹿になったのかしら。」
「減らず口を。俺とお前じゃ実力の差は明白だと分からないのか?」
「確かに貴方と私、悔しいけど貴方の方が上よ。でも、それで諦める理由になるのかしら?」
「はっ、いつからそんな往生際の悪い性格になった?」
「いつからかしらね。」
「まあいいさ。その顔を歪めてみるのも悪くはない。
観客の前で無様に負ける姿を晒すことだ、リアス。」
距離があっても熱さを感じる炎をライザーは身に纏う。
実力の差は明白。
逃げ続けようにも難しい。
けれど、言葉だけでも強気でいないと、動けないじゃない。
「五回よ。」
「何?」
「五回、貴方には…死んで貰うわ、ライザー。」
「…面白い、やってみろ!」
他力本願かもしれないけど、私じゃ倒せない。
せいぜいが戦いながら時間稼ぎをするくらい。
そこに全力を注ぐ。
きっと…来る。
・
・
・
飛んでる最中、全速力で走っている人物に目が留まる。
あ、一誠だ!
飛びながら一誠の近くまで行く。
「一誠!」
「ねぷ姉ちゃん!今は急がねぇと部長が!」
「木場君と小猫ちゃんは?」
「皆、足止めの為にあっちに残った。姫島先輩もそうなのか?」
「ええ。」
「そうか…よし、俺たちで決めるしかねぇな!部長を助けねぇと!」
「リアスちゃんが無事だといいけど…」
そう、王が倒されたら問答無用でこの勝負は終わり。
リアスちゃんが持ち堪えるか逃げ続けてくれれば間に合わせて見せる。
いや、きっと今もライザーを相手に持ち堪えてくれてる筈。
ここは、仲間の信頼に応える主人公らしいところ見せないとね!
「一誠、大きな怪我はしてないのね?」
「少しくらったりしたけど、ヤバイ奴は絶対に避けたぜ。これも特訓の成果だ。」
「頼もしくなってきたわね、流石よ。」
「お、おう!」
旧校舎の近くまで来て、音が聞こえる。
爆発音だ。
ライザーはフェニックス…自分でもどんな悪魔なのか分かる。
確か、不死だったっけ。
でも、完璧な不死なんて存在しないってゲームでよく言ってるから何とかなるよね!
無ければ出禁だよ!
急いで爆発音のする方まで向かうと…
「くっ…はぁ…はぁ…!」
とても消耗した様子で膝をつくリアスちゃんの姿が見えた。
ライザーは胸に穴が空いていたけど炎が溢れたと思えば穴は塞がっていた。
「まさか、本当に五回も殺されるとは思わなかったが…ここがお前の限界だ。」
「うっ……ふふ、私は賭けに勝てたようね…!」
「…なるほどな。」
「リアスちゃん!」
「部長!」
リアスちゃんに駆け寄って体を起こす。
ここまでずっと戦ってたんだ。
五回も殺されたと言ってたけどそこまで削ってくれるなんて。
「やっぱり来てくれたわね…」
「部長、後は俺達に任せてください!」
「ええ、私達がしっかり決めるわ。」
「頼もしい限りね…後は頼むわ。」
壁に寄り掛からせてからライザーと対峙する。
けれど、ライザーの様子がどこかおかしい。
「女、お前は誰だ?」
「ネプテューヌよ、忘れたの?」
「…審判!」
『その方はネプテューヌ様です。間違いありません。』
「おいおい、どういうカラクリだ…?」
「気にしたら負けよ。」
「…まあいい。」
「往くわよ、ライザー。その余裕、焦燥に変えてあげるわ。」
「お前を踏み越えて勝利を掴ませて貰うぜ!」
「調子に乗るなよ…!」
ライザーは炎の翼を出す。
その炎は強い勢いで燃え盛り、熱さが伝わってくる。
ライザーは獰猛に笑う。
「貴様ら全員、俺の炎の前では無力だということを苦痛を以て叩き込んでやろう!」
「一誠、やれるわね?」
「いつでもやれるぜ。」
頼もしい弟もいることだし、勝ってみせる。
ライザーの再生は一見無敵の能力だけど、裏がある筈。
それを見極めるためにも…何発も叩き込んで再生させる!
ねぷ子さんの本気、刮目せよ!
今のところネプテューヌがいるだけで原作をやってる感じですが、退屈してませんか?
ネプテューヌ要素もうちょっと出したいけど…色々と後じゃないと都合が悪いんだ。だから付き合って貰うぜぇこれからもよぉ…!