これによると『ネプキャラが出る確率は五分五分…』と書いてある!
つまり!ネプキャラが出ることは十分あり得るって事だったんだよ!
シェアを纏わせた一閃で迫り来る巨大な炎を切り裂く。
自分の処理しきれない炎は一誠が籠手を装着した拳で炎を払う。
流石フェニックス…不死鳥だよ。
でも、譲れないものはこっちにもあるんだよ!
「二人がかりでやるわよ!」
「ああ、俺達ならやれる!」
「中々のコンビネーションだ…!」
少しずつ近付く。
後一手があればいける!
なら、あの新技ならいけるかも!
ライザーがまた巨大な炎をこちらへ向けて放とうと手を向けてくる。
「余所見厳禁よ。」
「何を言ってる?」
「32式エクスブレイド!」
「ぬぐぁっ!?」
「な、何だ!?デカイ剣が空から降ってきた!?」
「これもシェアのちょっとした応用よ。」
シェアで生成した巨大な剣がライザーの腕へと降り、その腕を切り落とす。
これぞ新技 32式エクスブレイド!
単純に広範囲技として練ってみたけど今みたいに一人狙いならシェアをそこまで使う必要もないし、行動を阻害するために使ったから痛手じゃない!
「今のうちに…!」
「一気に決めるわ!」
怯んだライザーに一誠は正面から、自分は後ろに回り込んで攻撃。
「なめ、るなぁ!」
「うっ…!?効くか焼鳥野郎が!」
「ぐぁっ!」
「私を忘れないでほしいわね。」
「ガッ…!」
炎を纏った拳で一誠に殴りかかってきたライザーに一誠は腕で防いでから痛みを無視して籠手で顔を殴る。
ついでに自分も刀で背中を斜めに振り下ろす。
今気付いたけど、再生が遅れている?
もしかして、そういうこと?
「貴方、もう精神的にキツいんじゃないの?」
「だから、どうした…!」
「そうか、フェニックスの能力の再生…精神まで再生する訳じゃないッ!見つけたぜ、お前の弱点をッ!」
「調子に…乗るなぁぁ!!」
「ぐあぁっ!?」
「くぅ…!」
ライザーが自分を中心に火柱を立て、一誠はマトモに食らって吹っ飛ぶ。
自分は後ろに跳んで直撃は避けたけど余波で壁まで吹き飛ばされた。
背中が壁と激突する寸前で飛ぶことで勢いを殺す。
「まだあんなにやれるなんて…」
「俺はフェニックスだ!負けるわけがない!貴様らなんぞにやられるわけがないんだ!」
「ぐっ、くそぉ…!部長が五回も残機減らして、俺達も一回減らしたのにまだやれるのかよ!」
「プライドも侮れないものね。それだけで再生が出来るなんて恐れ入るわ。」
圧倒的な火力…それも、滅びの魔力みたいに大部分を削れるものが欲しい。今は小猫ちゃんの助力は難しい…
どうすれば…?
「イッセー!」
「部長?」
「貴方の限界はまだ先の筈よ!ネプテューヌだけじゃないのよ、想いを力に変えられるのは!」
「想いを力に…神器か!」
「貴方が強く想えば神器はそれに応えてくれる…貴方の可能性を見せて!」
「…はい!」
「ふふっ…」
…今回は一誠に譲ろうかな!
自分でもよかったけど、ここは一誠に決めてもらった方が成長に繋がる。
思えば、一誠は大きな勝利を掴んだことが無い。
だからこそ、ここで一度勝ちを知るべきなんだと思うな。
目を閉じる一誠を一瞥してからライザーを見る。
「リアス、まだそんなに喋る余力があったとはな…だが、ここで終わりだ!」
「させないわ。私と一誠を倒してからにしなさい。」
「何故邪魔をする!人間の貴様には関係無いだろう!」
「確かに、悪魔じゃない私には貴族とかの取り決めは分からない…
けれど、友達の手助けをするのに理由なんて要るのかしら?」
「ネプテューヌ…」
「人間だとか、悪魔だとか。そんなの歩幅の違いでしかないわ。
私にそんな線引きを問われても困るわね?」
「身勝手な女だ…」
「知らないようだから教えてあげる。主人公は身勝手なのよ。」
不快そうに顔を歪めるライザーに微笑む。
ふふん、そんな顔したってねぷ子さんのこの主人公パワーは消せないんだな、これが!
「ねぷ姉ちゃん!」
「何かしら。」
「少しの間でいい、持ちこたえてくれ!」
「任せなさい!」
「一人で来るか!」
「ええ、ここからは捨て身でいくわ!」
刀にシェアを纏わせてライザーへと飛翔。
多少の被弾は覚悟で迫る。
ヤバイのは弾くけど、熱い!
でもこんなのを気にしてたら主人公は務まらないよ!
「クロスコンビネーション!」
「易々と食らうと思うか人間!」
「いいえ、無理矢理でも食らってもらうわ!」
「こいつっ!?」
32式エクスブレイドをもう一度ライザーに向けて落とす。
今度は足元へと落として体勢を崩すことを目的として!
目論み通り、ライザーの体勢が崩れたところに斬りかかる。
「せいっ!」
「ぬぐっ!?」
「まだまだ!」
「が…っおォォォ!!」
「きゃあっ!?」
一撃を与えて怯んでるところを更に攻めようとした時、ライザーが手に炎を集めてそれを爆発させた。
自分だけじゃなくライザー自身も巻き添えを食らうというのに恐ろしい執念!
自分はマトモに食らって一誠のところまで吹き飛んでしまった。
「くっ……っ!」
「ねぷ姉ちゃん、姿が…!」
変身が保てなくなって、元に戻る。
おおっと…これヤバイんじゃない?
いや、でも…!
「フェニックスだ…俺はフェニックスなんだぁぁ!」
精神がもう限界な筈だ。
後一回決定打。それも強い一撃を与えれば…!
「一誠、ごめんね。時間稼ぎは出来た?」
「ああ!だから休んでてくれ!」
「そうはいかないかな!最後までやるよ!プリンのために!」
「…ねぷ姉ちゃんらしいぜ。よし、なら俺の新しい力…刮目してくれ!」
一誠がそう言うと籠手の碧の宝玉が輝く。
『Boost!』
「倍加?一度だけなんじゃ…?」
「ただの龍の手ならな。…どうも、俺は当たりらしいぜ。」
「どういうこと?」
「イッセー、貴方…!」
リアスちゃんが気付いたようだけど自分にはさっぱりだ。
どういうこと?
「─『
「
その言葉を聞いた時、少しだけ悪寒が走った。
言葉では言い表すなら、怖い?不快?そんな感じ。
でも、一誠に感じてる訳じゃなくて…一誠にそんなの感じる訳ないし。
その神滅具に、何かを感じてるのかな、自分。
「…そっか!流石は我が弟だね!やっぱり主人公ばりの補正はあったってことだね!」
取り敢えず、今は黙っておくことにした。
自分的にもそんなこと気にしてたら仕方ないってなったしね。
一誠も自分の言葉にニカッと笑う。
「そういうこと!これなら高威力を叩き出せる。一撃ぶちかませばいけるんだろ?なら、絶対に届けれる状況にしてくれ!」
「そういうことなら…新技いくよ!」
「まだあるのかよ!?」
「ふふん、主人公は日々成長してるんだよ!」
残ったシェアエネルギーを木刀に纏わせる。
相手を拘束して仕留める技!
その名も
「デルタスラッシュ!」
ライザーにシェアの斬撃をΔを描くように飛ばし、拘束する。
「ぬあぁ!?」
「一誠、決めちゃって!」
「今よ、イッセー!」
「うおぉぉぉぉ!!」
『Boost!』
もう一度倍加した後、一誠は籠手をライザーに突き出して倍加された魔力を収縮させていく。
す、凄いよこれは!
「ドラゴン…ショットォォォォ!!」
「ぐぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
巨大な魔力砲が一誠から放たれてライザーへと直撃する。
よし、最後に決めちゃうよ!
「一誠!」
「おう!」
「「成敗!」」
シェアも爆発!
ライザーから再生の気配はなく、自分と一誠は二人で後ろのリアスちゃんに向かってピースをする。
『王であるライザー様の敗退を確認。この度のレーティングゲーム…リアス様一同の勝利です。』
「やった…のね?」
「うん!私達の勝利だよ!ちゃらららったったったーん♪」
「長く苦しい戦いだったぜ…」
「「第三部、完!」」
(まだ二部なのよね…)
リアスちゃんから視線によるツッコミを受けたけど気にしない!
勝ったんだから気にしない!
これこそ絆の勝利って奴だね!
「皆さん!」
「無事みたいだね。」
「大勝利ですね。」
「あらあら、何とか勝てたようですわね。」
「皆!朱乃ちゃんとあーちゃんも無事でよかったよ!」
「アーシアちゃんに治してもらってましたの。」
「そうなの?よく頑張ったね!」
うんうん、欠けてないし文句無しだね!
グレモリーチーム大勝利!
「リアスちゃん、ここはリーダーらしく一言!」
あーちゃんの治療を受けてたリアスちゃんが頷いて立ち上がる。
勝てて嬉しそうな表情で、自分も嬉しくなる。
リアスちゃんは皆を見回した後
「皆、私の為によく頑張ってくれたわ…本当に。ありがとう、感謝してもしきれないわ。皆、自慢の眷属よ!」
「はい、部長!」
「皆さんが無事でよかったです。」
「役に立てたのなら、光栄です。」
「右に同じです。」
「もう少し活躍したかったのですが…精進、ですわね。」
「うんうん。」
自分は眷属じゃないけどね!
リアスちゃんは皆に笑みを浮かべた後、自分の方を向く。
「ネプテューヌ…本来なら人間である貴女が参加してもメリットなんて無かったのに、ここまでしてくれた。」
「そんなこと言わないでよ~私は友達のためにやっただけだよ!
それに…眷属っていうのもあるかもしれないけど、ここの皆はそれだけじゃなくてリアスちゃんだから頑張ったんだと思うな!」
「…それでも、よ。ありがとう、ネプテューヌ。貴女がいてくれて本当によかった!」
「ねぷっ!もー恥ずかしいよ~!」
「ぐぬぬ、羨ましいぜ…」
一誠の羨ましそうな視線を受けながら、満面の笑みのリアスちゃんに抱き付かれる。
こうして、ライザーとのレーティングゲームはグレモリー眷属with自分の勝利となった。
ちなみに、一誠にドラゴンで赤龍帝のドライグっていうのがいるらしいんだけど…
一誠を唆したりしてたらタダじゃおかないんだからね!
一誠にも気を付けるようにって言ったら分かったって苦笑しながら返事をされた。
それにしても、神滅具、かぁ…
一誠、大丈夫かな。
・
・
・
「ってな感じで婚約騒動があったんだけど、乗り込んでおじゃんにしちゃったんだよね!」
『いやお前さんさらっと言ってるけどお家問題に思い切り首どころか全身突っ込んでるじゃねぇか。』
「私にかかればこんなの朝飯前っていうか~主人公として当然っていうか?」
『主人公って何だっけ…』
そんなこんなで暇な自分はリアスちゃんに買って貰ったプリンを食べながらおっちゃんに電話していた。
この大活躍を少し脚色すれば問題なし!ということでおっちゃんには大体合ってる話をしているけど、反応がよろしい!
『にしても、よくもまあやろうと思ったな?ネプ子、お前が関わらなくてもいい事だろうに。』
「そうなんだけどさ…私ってば我儘だから友達が嫌そうなら助けたいってなっちゃうんだよね。」
『…それでやるかねぇ?』
「まあ、結果オーライじゃん!セーフセーフ!」
『アウトよりのセーフだがな。ま、頑張ったじゃねぇか。』
「でしょ?ということで今度何か奢ってね!」
『何がというわけがバカタレ。俺がお前さんに奢らなきゃならんところ今の話に出てないだろーが。』
「バレた!?おっちゃん探偵!?」
『いや誰でも気付くわ。』
「そうかな…そうかも!」
おっちゃんがため息をついてるのが電話越しに伝わる。
ありゃりゃ、呆れられちゃった。
『…ネプ子。』
「なに~?」
『お前は変わるなよ。』
「主人公の私が闇堕ちなんてしないって!」
『そうだけどそうじゃなくてだな…まあいいか。あまり無理はすんなよ?親御さんに心配かけたくはねぇだろ?』
「うーん、それもそうだね。気を付けるよ、ありがとね。」
『感謝することでもねぇだろ。俺としても、ネプ子の奇想天外な話は聞いてて面白いからな。何かに巻き込まれて音信不通とかになったら酒が不味くなんだろ。』
「え~私酒の肴!?」
『そうだよ。だから酒が美味いと感じるためにも無事でいろよな。OK?』
「んー…まあ、オッケー!じゃ、そろそろ切るね!」
『おう。』
電話を切る。
やっぱりおっちゃんはいい人だね。
こうして心配してくれたし。
「あれ、おっちゃんって人との電話は終わったんですか?」
少ししてあーちゃんが部屋に戻ってきた。
「うん!心配されちゃったけど、平気って伝えたよ!」
「そうですか…でも、その人の言う通り、あまり無茶はしないでくださいね?」
「善処するよ!」
「本当でしょうか…」
「うぅ…あーちゃんが私を信じてくれない!泣いちゃう!」
「え、あ、泣かないでください!ネプテューヌさんの事は信じてますから!ね?」
「そっか!」
(あれ、今ネプテューヌさんの演技に引っ掛かった?)
プリンが美味しい!
でも1日1つと決めてる訳じゃないけど食べ過ぎは注意だよ!
ねぷ子さんとの約束だからね!
何はともあれ一件落着。
あれからリアスちゃんとの関係は良好だし、よかったよかった。
ドタバタは好きだけどし過ぎは面倒だし程々な毎日が一番だよね。
「ねぷ姉ちゃん、今度こそ勝つぞ!」
「ねぷ!?いきなりバトルを仕掛けられるとは…でも応じちゃうのが主人公の気概だよ!」
「あ、私もやりたいです。」
「よし、三人でバトルだよ!」
「くっくっく…この日のために鍛えてきたテクニックでねぷ姉ちゃんを負かしてやるぜ。」
「ふふん、姉より勝る弟などいないってことを教えてあげるよ!」
こういう日常が大事だよね!
ライザー編完結…!ライザー編完結…ッ!ライザー編完結…ッッ!
聖剣編をする前に、使い魔編を少し挟むから待つんだ!