ノワール二尉!ブラン特務三佐!私は!私はァ!
新しい仲間登場!ドタバタの予感!?
やっほー、ネプテューヌだよ!
うーん…何かちょっとやる気出ないね。
ぐったりしちゃうっていうか、面倒っていうか。
あれから色々と分からなくなって頭がぐちゃぐちゃっていうか。
だから、最近は外に少し出て帰ってきてボーッとしちゃう日が続いてるって感じ。
あ、部活には顔を出してるよ?
でも、何だかね。
お母さんたちにも心配させちゃってるし、ちゃんとしないといけないって思ってるんだけど…
ああ、そうだった。
皆にはあの後何があったか言ってなかったね。
バルパーの事は意外にも木場君が埋葬したんだ。
せめて、これくらい自分の手でやっておきたいって言うから、教会にひっそりと埋葬したんだ。
自分もあの後行ったよ。
バルパーの最後の一言…あれは自分へ助言をしてくれたんだと思う。
違うかもしれないけど、自分はそう信じるよ。
それで、イリナちゃんだけど…
ゼノヴィアから言わないでくれって言われて、コカビエルは倒してから堕天使に送還して、聖剣は壊れたけど奪還できたって伝えた。
救援に行けなかったことをこれでもかってくらい謝られたけど、あーちゃんに治療を頼んだのは自分だし気にしないよう言っておいた。あーちゃんは皆の治療に大忙しだったし…
あーちゃんには神の死を伝えておいた。
多分、イリナちゃんもだけどいずれ知ることだから。
ショックは大きかったけど、意外と早く立ち直った。
『それでも、私は信仰をやめません。主が居なくとも教義は生きていると思いますから。』
強いなって思う。
自分は今も悪人とはいえ救えなかったことを根に持ってるし、そういう吹っ切れる強さは無い。
元のネプテューヌはそうだったかもしれないけど…
イリナちゃんとゼノヴィアは聖剣を持って教会に向かった。
ゼノヴィアちゃんは問い質したい事もあるって言ってたけど…どうなるんだろう。
あれから、他の皆は普段の生活をしながら修行をしている。
木場君と一誠が特にそうだ。
男の子らしく、強くなりたいって言ってたなぁ。
そういう自分はというと…
─ネプテューヌさん。
「んー、どうしたのいーすん。」
─流石に怠けすぎでは?
「え~…勉強はある程度してるし、いいじゃん。義務は果たしてるって奴だよ~」
─町の皆さん、ネプテューヌさんの元気がないことを心配そうにしていましたよ?
「そうなんだ~…」
…少し、自堕落な生活を送ってましたとさ。
このままだと駄目だって、分かってるんだよ。
…でもさ、整理というか、踏ん切りが付かないっていうかさ。
─…ネプテューヌさん。まだ立ち直れませんか?
「ねえ、いーすん。」
─はい。
「そのさ、部屋から…出てもらっていい?」
─…分かりました、何かあればお伝えします。
「うん。」
いーすんの気配が部屋から消える。
多分、一誠の所にでも転移したのかな。
…最低だなぁ。
いーすんに当たるなんて、馬鹿みたいだ。
あの時は謝ろうと思ってたのにな…
「…女神って、何だろ。分かんないや。」
女神なら、もっと力があってもいいじゃん。
何でこう…人間一人助けられないかな?
自分って弱いのかな…
カオスに身を委ねれば…
「っと、いけないいけない。あれは駄目だよね。」
あれはいけない力だ。
それは分かってるんだ。
また身を委ねたら、もう戻ってこれないと思う。
それぐらいあれは危険な力だ。
乗っ取られて自分じゃない自分になって他の皆も巻き込むことになっちゃうだろうし。
そう思っていると、携帯が鳴り出す。
誰だろうと思ったらリアスちゃんだった。
「もしもし、どうかしたの?」
『ネプテューヌ、ちょっとオカルト研究部まで来てもらっていい?紹介したい子がいるのよ。』
「分かった、すぐ行くね。」
『ええ。』
電話を切って、支度をする。
部員が増えたとか?
んー、それはないか。
悪魔関係者じゃないと活動難しいだろうし。
「行ってきまーす。」
「あら、何処に行くの?」
「オカ研!」
「気を付けてね、いってらっしゃい。」
「うん。」
お母さんとお父さんにも少し後ろめたい。
一誠もあーちゃんも、自分も大きな隠し事をしてる。
いつか言わないといけない、でもそれっていつなんだろう。
立ち止まる。
そのせいでお母さんが心配そうに見つめてくる。
「どうかしたの?」
「…あのね、私…」
「悩みごと?」
「…うん。」
「それは、私やパパにも言いにくい?」
「…」
「悪いことをしてる訳じゃ、ないんでしょ?」
「うん。」
「ねぷちゃん。」
抱きしめられた。
優しく頭を撫でられて、あやすように。
「お姉ちゃんだから、任せすぎちゃったのかもしれないわね。
言いたくないなら、言わなくてもいいのよ。」
「いいの?」
「だって悪いことじゃないんでしょう?ねぷちゃんがそんなことするわけないもの。だから、言いたくなったら言ってちょうだい。」
「…うん、ありがとう。」
「無理だけはしちゃ駄目よ?」
本当は気付いてるんじゃないかなって位優しい。
この優しさにまた甘える形になっちゃうけど…でも、甘えたい気分だ。
「うん!」
「よろしい。元気でた?」
「すごく出た!帰りにプリンがあったらもっと出るよ!」
「調子いいんだから。」
「主人公ですから!行ってきまーす!」
「はいはい、いってらっしゃい。」
扉を開けて、元気よく外に出る。
…うん、悩んでても仕方無い事なのかも。
でも、悩みながらでも元気は出る。
うん、少し復活!
─元気は出ましたか?
「いーすん!あ…ごめんね。突っぱねちゃって…」
─仕方ありません。私にも非はありますから…
「どういうこと?」
─それもまた、秘密です。
「むむむ…まあいいや!それよりも、オカ研に行くよ!」
─何かありましたか?
「紹介したい人がいるんだってさ!」
─あまりそういうのはよろしくないかと。
「いーすん!?多分想像と違うことだよ!?」
─そうですか。
もしかして、いーすんって天然だったりする?
思えば、聡明そうに見えるけどたまにボケるし…
準備期間は殆ど3が付いてるし…ポンコツだったりするのかな。
な、無いよね!
史書だもん、そんなことないよ!
取り敢えず、巻きで行こう!巻きで!
・
・
・
「到着!」
「来たわね。…もう大丈夫なの?」
「うん、心配かけてごめんね?皆も!」
着いたら、自分以外はもう居た。
おおう、最後に到着とは…主人公感ない?ないかなぁ?
皆心配してくれていたのか、嬉しそうにしている。
…心配させちゃってたんだなぁ。
しっかりしないとね。
「ねぷ姉ちゃん、元気になったんだな。よかったぜ。」
「ネプテューヌさん、良かったです!」
「二人にも心配かけてごめんね!もう私は平気だよ!」
「イッセーさん、とても心配してましたから…昨日なんかもう…」
「何なの?俺がシスコンだって皆により知って貰おうと何かを暴露するのが流行りなの?」
「でも、皆もう知ってるし。」
「木場ァ…!テメェの記憶だけでも飛ばしてくれる!」
「悪いけど、それは勘弁願うよ。」
「一誠、お姉ちゃんが好きだからって暴力的になっちゃだめだよ!」
「運が良かったな木場。」
(((まるで犬…)))
「…そろそろいいかしら?」
「あーごめん、どうぞ!」
リアスちゃんの方に皆が視線を向ける。
今日は何があったのかな?
「今日は新しい眷属と、前々から眷属にしていた子の紹介をしようと思うわ。」
「えぇ!?新しい!?どういうこと?」
「私もこうなるとは思ってなかったけど…本人に頼まれたというか。」
それに前々からっていうのも気になる。
何か理由があって紹介が遅れたのかな。
「皆知ってる者よ。入ってきてちょうだい!」
オカ研の扉が開く。
新しい眷属…それは!
「この度、騎士の駒にて悪魔に転生したゼノヴィアだ。
今後ともよろしく頼む。」
「えええぇぇぇぇ!?」
「どういう…ことだ…」
「教会の戦士がこれでいいんでしょうか…」
小猫ちゃんの言うことは分かるけど…ええ?
帰ったんじゃなかったの?
何があったら悪魔になるの?
おかしくない!?
「待って待って!何があったの!?」
「む、ネプテューヌか。いやなに、クビになったし行く宛もなかったからこっちに来た。それだけだが?」
「うっそだぁ!イリナちゃんは!?」
「イリナなら今でも教会の戦士としての仕事に明け暮れているだろう。自暴自棄になってこうして悪魔になったわけだ。」
「え、それでいいの?人生の選択ミスってると思うんだけど?」
「イッセーもそう思います。」
「行き当たりばったりもアリかなって思った。
後悔はしてない、反省もしてない。寧ろスッとしてる。」
─(教会はこれで大丈夫なんでしょうか…)
皆がゼノヴィアに唖然とする中、自分の行動に一点の曇り無しなゼノヴィアは自分の頭を撫でてくる。
「ねぷ、どうしたの?」
「何というか、先輩なのかと思って。」
「小さくてごめんね!変身したら私だって凄いんだからね!」
「そうだそうだ!変身したねぷ姉ちゃんのおっぱいや尻はエロいんだからな!」
「一誠?」
「はいなんでもないですすんません。」
何か一誠に変身姿見せるの嫌になってきた。
流石にそう見られてるのは嫌だし…
というより、一誠は白龍皇君の事どう思ってるんだろ。
戦いたいとは思ってないみたいだけど…
「元教会の戦士が悪魔になるなんて聞いたことないけど…やっちゃった私が言うのも何だけどこの先何て言われるか胃が痛いわ…」
「あらあら…紅茶でも飲みます?」
「それは後にするわ。さて、ゼノヴィアは受け入れられたと見ていいみたいね…問題はあの子だけど。」
「何かあるの?」
「そうね…お兄様に認められれば改めて眷属として迎え入れるといいって言われてて、会いに行ったりしてるだけ…眷属ではあるのだけど今日がお披露目になったって感じね。」
「実力が認められたってこと?」
「コカビエルを倒した功績…と言われてもね。
本来なら一誠達やネプテューヌが称賛される事なのに私の武功みたいにされても困るのよね。」
「んー、私は別に。それよりも、その子に会ってみたいな!」
リアスちゃんはリアスちゃんなりに頑張ってるのは知ってるし!
大体、タイミングが悪いよ、敵さんの。
全くさぁ、もう少し位慎重に動いてもいいじゃん!
何でこう、すぐに本丸に来るかなぁ!
リアスちゃんは無言で抱きついて来て、それから気を取り直してその子の下まで皆を連れて歩き出す。
何だかさ、自分って精神安定剤みたいになってない?
気のせいだといいんだけど。
…それで、旧校舎のある一室に着いた。
どうやら、ここにいるみたいだね。
「ここに居るんだけど…ギャスパー、入るわよ?」
リアスちゃんがコンコンと扉をノックすると、部屋の方からガタンと音がする。
えっと、何かあったのかな?
ギャスパーって子らしいけど。
リアスちゃんがため息をついている所を見るに、一度や二度じゃ無さそうだね。
「…ギャスパーは対人恐怖症なの。あまり刺激しないようにね。」
「あ、入るのは確定なんだ。」
「双方のためよ。あっちが踏み込まない以上、こっちから踏み込まないと何も進展しないもの。荒療治かもだけど…まあ、これも愛よ愛。」
「それでいいのか情愛の悪魔って感じだけど…私としては賛成かな!」
「まあまあ、実際に会ってみたら打ち解けられるかもしれないし入ろう!」
「ここはネプテューヌ先輩か小猫ちゃんが先に入るべきじゃないかな?」
「…理由は?」
「何となく、接しやすいし。」
「…嘘はなさそうです。部長、私とネプテューヌ先輩が先に行きます。」
「うーん…そうね、先に入ってもらっていい?最悪捕縛して構わないわ。」
「わぁ物騒。取り敢えず、お邪魔しまーす…」
中に入ると、意外と整った部屋だった。
引きこもりっていうより…中で仕事してる感じみたいな。
…なんだけど。
部屋のすみに目の部分に穴を開けた紙袋を被った…女の子?が蹲っていた。
あーこれ重症かも…
「ひえぇ…何で入ってくるんですか許可だしてないじゃないですか不法侵入!不法侵入!駄目!絶対!」
「えーと…返事がなかったから入っちゃった!ごめんね。
自己紹介からしようよ、ね?」
「よ、陽キャですぅぅぅ!陰キャの僕を精神的に始末する気満々の笑顔してますぅぅ!!」
「…リアスちゃん。」
「が、頑張って!」
帰りたくなってきた。
流石に関わりを持とうともしない人とは合わないというか…主人公のコミュ力にも限度はあるんだけどなぁ。
ギャスパー…ちゃん?くん?
まあどっちでもいいんだけど、どうしたものかなぁ。
「少し落ち着こう?私達は同じオカルト研究部のメンバーだよ!
だから部員同士仲良くしようよ!」
「挨拶に来ただけで特に何かするつもりはないです。」
「…な、何もしませんか?」
「しないしない。」
「はい。」
「うぅ…」
「…ところでさ、女の子?男の子?」
「お、男ですよぅ…」
「へえ~」
女装趣味の対人恐怖症の男の子かぁ。
まるで絵に描いたかのような人物像だね!
ギャスパー君は立ち上がってビクビクしてる。
「ギャスパー・ヴラディ…です。一応、僧侶です…」
「私はネプテューヌ!よろしくね!この物語の主人公にして超絶美少女…つまり!完璧超人なんだよ!」
「肩書き増えてませんか先輩。」
「そうだっけ?まあ気にしない気にしない!リアスちゃん、入ってきていいよ!」
「流石ネプテューヌ。そのコミュ力、私も欲しいわ。」
「主人公たるもの生半可なコミュ力じゃ生きていけないからね!
私程になればこれくらい余裕だよ!」
「俺達も入っていいんですか?」
「いいわよ。刺激しちゃ駄目よ?」
そんなこんなで自分の後ろに隠れたギャスパー君…ギャー君でいっか!
対人恐怖症のせいで皆とまともに会話が出来るかというと…
難しいよね。
「ギャー君、大丈夫?」
「う、うぅ…む、無理!やっぱり無理ですぅ!僕は引きこもって死んでいくのが一番なんですぅぅぅ!」
「自己紹介が出来ない悲しさよ。」
「これは相当だね…」
怯えるギャー君に向き直る。
うーん、相当震えてるけど…
一歩踏み出さないと。
「ギャー君はゲーム好き?」
「えっと…好き、です。」
「じゃあ、皆でゲームしようよ!そしたら、ここにいる皆には慣れていくんじゃないかな!」
「パーティープレイ…ですか?」
「そう!どうかな?」
「…やってみたい、です。」
「決まり!じゃあ早速やろ!こっちに本体とかソフトあるみたいだし!」
うんうん、困ったらこういうものにだって頼らないとね。
好きなものなら夢中になれるし、楽しめる筈だし。
正直、お医者さんじゃないからこういう事しか出来ないよ。
皆で楽しくゲームをやることになった。
ギャー君も最初はビクビクしてたけどだんだん慣れてきたのか…
「あぁぁぁ!?ギャー助、赤甲羅ァ!」
「あ、当たるのが悪いんですぅ!」
「二位は貰うよ。」
「嫌だ、俺は負けたくないぃぃ!単発キノコじゃ勝てないじゃんかよぉ!」
「運を恨むのね、イッセー。」
「…ねえ、朱乃ちゃん。」
「どうかしましたか?」
「…なんで私はさっきから最下位近いの?」
「ギャスパー君のアイテムに悉く当たるからでは?」
「それだよ!私頑張ったのにこの仕打ちは何なの!?」
「まあまあネプテューヌさん…ゲームは平等ですから。」
「あーちゃぁん!私の味方はあーちゃんだけだよぉ!」
悲しいなぁ。
こういう時に勝って人気を集めるのが主人公じゃないの?
これじゃ自分の頑張りは何だったのか…
ふと、温かい感覚に包まれる。
「あれ、これは…!」
─シェア、ですね。ギャスパーさんから微弱ながらも信頼の心を感じます。
「…そっか!なら、頑張った甲斐があったね!」
少しでも信じてくれるなら、そこから大きくしていけばいい。
自分だけでなく、他の皆との親睦も深められれば…きっと。
皆分かり合えるよね。
「ギャー君。」
「は、はい!?」
「楽しい?」
「…はい、楽しいです。」
「うん、ならよし!今日はとことん遊んじゃうよー!」
「おー!」
「…くっ!勝てないではないか!壊してくれる!」
「やめなさいゼノヴィア!?」
その後も、皆でわいわいとゲームで遊んだ。
こうして絆を結んで、慣れていけば対人恐怖症だって克服できちゃうよ!根拠はない!
─(…コカビエルの件はもう堕天使だけの問題に収まらない。
恐らく、何かしらの動きがある筈…私も、その時に。)
「いーすん、勝てないよぉ!」
─ゲームに勝つ方法は自分で見つけましょう、ネプテューヌさん。
「い、意地悪ぅぅぅ!」
キミモナカマダ
ということで、今回から三勢力会談編。
さあ、ここらへんからが本番ですよ!