冥次元ゲイムネプテューヌ   作:ロザミア

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ねぷねぷしよ!(挨拶)

英雄って聞くと思い出すのがアナゴな男を思い出す私は病気。




冥次元ゲイムネプテューヌC─混沌へのコネクト─
英雄目指して三千里、私は主人公ですけどね。


やっほー!禍の団調査隊隊長のネプテューヌだよ!

 

ヴァーリ協力の元、禍の団を調査できるようになった自分。

でも、ガンガンいこうぜしてたら自分やいーすんだけじゃなくてヴァーリ達も危ない。

慎重な行動が大事だよね。

 

「いーすん。」

 

「はい?」

 

「正しいって何だろう?」

 

「むずかしいしつもんですね。」

 

「あ、ごめんね!変なこと聞いちゃって!」

 

「いいえ。ネプテューヌさんがせいちょうすることはとてもよろこばしいことです(^-^)」

 

「そうかな?」

 

「むかしのアナタは…すこし、きかいてきでしたから。」

 

「ええ?ちょっと想像できないかも。」

 

機械的な自分かぁ…

…え?でも、それだと…うーん…?

 

いや、そうだとしたら自分はなんでこの体に精神が引っ張られる?

そう思い込んでいる?

ネプテューヌとはそういう者なんだってなってる?

いや…それは違う筈。

そもそも、何かの事故でこの体に入ってしまった…筈だ。

 

そんな自分の新たな疑問を話してないから気付かないいーすんはさっきの正しさとは?という質問に対して自分なりの答えを返してくれた。

 

「ただしさとは、そのヒトのかちかんによるものであるとおもいます。」

 

「私からしたら正しいこと、他から見たら正しくないこともあるってこと?」

 

「ギャクもまたシカりですね。ですが…わたしはネプテューヌさんのコウドウはただしいとおもいますよ。」

 

「いーすん…」

 

正しいに絶対はない。

そっか、考えてみればそれが普通だよね。

 

…いーすんには、話した方がいいのかな?

昔の自分とはどうして違うのか…その理由が自分が入り込んだ事が原因だとしたら。

 

「いーすん、あのね…!」

 

「はい。」

 

「その…」

 

「…ネプテューヌさん、おちついて。シンコキュウですよ。」

 

「う、うん。」

 

言われた通りに、深呼吸を二、三回繰り返す。

 

落ち着いてきた。

少し、怖いけど…でも。

 

「いーすん、聞いて欲しいことがあってね──」

 

いーすんには全部を知ってもらいたい。

相棒とも呼べる仲のいーすんだからこそ、話したいと思った。

話した、自分はネプテューヌの体に入り込んだ別の魂であることを。

そのせいで記憶がないのかもしれないことを。

黙ってたことを謝りながら話した。

 

いーすんは最初、驚いた様子だったけど、得心したように聞いていた。

そこに、怒りとかの感情は見えなかった。

 

「…なるほど。」

 

「ごめん、黙ってて。」

 

「あやまることではありません。…もしかしたら、メガミさまのタマシイは…あのときすでに…」

 

「え…」

 

「だとしても、イマのネプテューヌさんがきにすることでもありません。それに…わたしは、イマここにいるアナタをしんじているのです。」

 

「いーすん…!」

 

少し恥ずかしそうに言ういーすんに嬉しくなる。

よかった、話して。

こうして、秘密にしていたことを話すと心が楽になる。

 

「あまり、むかしのことはきになさらぬように。」

 

「どうして?今後の私のためにも大事なことだよ?」

 

「アナタはあのメガミさまとはまた違うメガミなのです。

みなさんとテをとりあうミチをえらんだアナタならばセイショのカミのヨソウすらこえられる…そうおもうのです。」

 

聖書の神…自分達からしたら、本当の親みたいな存在だよね。

でも、面識ないからなぁ。

 

困ったもんだね。

 

「うん、皆との絆があればどんな困難だって乗り越えられるよね!」

 

「キズナのチカラ…それがどのようなキセキをうむのか、しっかりとキロクさせていただきます(`・д・´)」

 

やる気十分といった様子のいーすんに、何だか元気づけて貰ってるようで微笑ましい。

…うん、お父さんとお母さんに話そう。

受け入れてくれるかは分からないけど、それでも。

 

「ありがとね、いーすん。」

 

「…はい。」

 

勇気をくれたんだよ、いーすん。

やっと話そうと思えたんだ。

大事なことにようやく決心がついた。

女神とか、そういうのよりも大切なこと。

 

家族にこんなこと秘密にしてるなんて…よくないもんね!

 

不意に、扉をノックする音がする。

 

あ、ヴァーリだね。

ノックする人ヴァーリしかいないもん。

 

「どうぞー!」

 

「失礼する。」

 

「ヴァーリ、おはよう!」

 

「ヴァーリさん、おはようございます(^∇^)」

 

「ああ、おはよう。さて、まずはここの内部を把握するところから始めようと思うが…大丈夫か?」

 

「マッピングだね!RPGの基本中の基本だからね、ねぷ子さん得意だよ!」

 

「ふっ、そうか。ネプテューヌ、そんな装備で大丈夫か?」

 

「大丈夫だ、問題ない!(キリッ」

 

はっ、乗っかってしまった。

やりおるわ…!

まさか、このねぷ子さんがネタに乗ってしまうとは…

 

少し悔しく思いながらもヴァーリについていく。

 

いーすんに細かいところを記録してもらって、自分は大まかに把握する。

 

「要注意人物っていないの?」

 

「関わりづらいという事ならいるな。」

 

「例えば?」

 

「そうだな…む。」

 

「ねぷっ。急に立ち止まらないでよ~!」

 

ヴァーリが要注意人物について話そうとして、ストップする。

どうしたんだろう?

顔を背中にぶつけて痛いけど、前方確認!

ヴァーリの背中からちらりと覗く。

 

漢服を着た青年がそこにいた。

 

「ヴァーリか。誰かを連れて歩くなんて珍しいな。」

 

「対して接点もないお前に言われてもな。…ここで何をしている?」

 

「訓練終わりの羽伸ばしだ。」

 

「そうか。…ネプテューヌ、こいつが要注意人物の一人だ。」

 

「え、そうなの?」

 

「…どういう話だ?」

 

でも、そんなに危険そうには見えないけど…

内面ヤバイ系?

良くあるし、警戒しとこう!

 

「小さい女の子じゃないか。無闇に連れ回すのは感心しないぞ。」

 

「18歳でその事を気にしてるから言うんじゃない。」

 

「いいもんね、どうせ成長しない女神ですよーだ。ふんだ!」

 

「それは…非礼を詫びるよ、すまなかった。」

 

「…そんなに怒ってないよー!まあ、取りあえず会ったからには自己紹介だね!私はネプテューヌ!主人公で女神やってるよ!」

 

「…女神?というと、君が…?」

 

「うん、連れ去られちゃった系の美少女ヒロインだね!」

 

「な、なるほど…中々濃いな。俺は曹操、英雄派のリーダーをしている。」

 

「曹操って…えーっと…」

 

英雄派っていうのも気になるけど…

曹操って聞いたことあるなぁ。

何だっけ?

 

「チュウゴクのえいゆうのなまえですよ、ネプテューヌさん。」

 

「あ!そうだ!思い出した!」

 

「流石に知ってたか。」

 

「うん!何したかは知らないけど!」

 

「そ、それは仕方無い。歴史に興味がなければ触れることもないからな。ところで、そこの小さい方は?」

 

「もうしおくれました、イストワールです。ネプテューヌさんのホサとでもおもっていただければ。」

 

「ネプテューヌにイストワールだな。…ふむ、それにしても女神か。」

 

「お、何々?早速私に興味津々?」

 

「まあ、多少はある。」

 

「なら、お話だね!」

 

禍の団に所属してるってことで何かあるんだろうけど話さないと分かるものも分からないよね。

ねぷ子さんのコミュニケーションからは逃れられないよ!

一部の融通の利かない人を除くけど。

 

「ここで話すのもあれだし、私の部屋に戻ろう!」

 

「いいのか?」

 

「いいのいいの!ほらほら、曹操もこっちこっち!」

 

「あ、ああ…」

 

腕を掴んで引っ張る。

時間は有意義に使おう!

 

ということでさっさと自分の部屋へと戻った。

 

紅茶を出して、向かい合う形で座る。

 

「それで、英雄派って何が目的なの?」

 

「人の身でどこまで高みへ行けるか…その為に人でない者に挑む。

英雄になりたいのさ。」

 

「どうして?」

 

「悪魔やドラゴンを滅ぼすのはいつだって人間だからだ。

この世で、人間としてどこまで戦えるのか…それが俺達の目的だ。」

 

よく分からない、というのが感想だった。

人として、どこまで行けるか…強さを求めてるって事かな。

分からない。やっぱり分からない。

 

とても嫌な予感がする。

 

「ねえ、曹操。それはこういう組織じゃなきゃ出来ない?」

 

「俺達は戦いたいんだ。俺達の人間の力を試したい。」

 

「おい、曹操…」

 

「それは、どうやってやるの?」

 

「ふむ…まあ、誘いに乗ってくれるならそれがいいが。

駄目なら…そうだな、襲撃か。」

 

「その人の事や、周りの事は考えないで?」

 

「そうなる。」

 

ああやっぱりと思った。

曹操だけかもしれないけど、興味がないんだ。

戦いたいっていう欲望を叶えたいだけで、周りなんてどうでもいいんだ。

だから、周りの事だって巻き込める。

 

そうだよね、そういう場所だもんね。

ヴァーリや黒歌、美猴やクルゼレイは話が通じたけど他もそうとは限らなかった。

 

シェアを使って刀を出そうとする。

 

「やめろ、ネプテューヌ。」

 

「…ヴァーリ?」

 

出そうとして、ヴァーリに腕を掴まれて止められる。

 

「やめるんだ。」

 

「どうして止めるの?悪いことはやめさせないと!」

 

「だからといって力で抑えようとしてどうする?お前は何がしたくてここに留まると決めたんだ。」

 

「っ…!」

 

「…君は俺達に否定的なようだが、君の理想はなんだ?」

 

落ち着く。

曹操の言葉を聞いた上で落ち着かないと。

ヴァーリが止めてくれなかったら…勝ち負け関係無く、自分は力に頼る所だった。

 

目の前が本当に見えない時…コカビエルの時も合わせて二回目だ。

止めてもらってよかった。

 

「女神として、人々を守る。そして、ハッピーエンドを目指す!」

 

「…人々を守る、か。そうだな、なら…俺の仲間を見て、話を聞けば分かってくれるかもしれないな。」

 

「テロ行為を許す気はないよ!」

 

「ふっ。」

 

そう言っても曹操の心には響いてないようで笑われる。

…でも、そうだ。

他のメンバーはどうなんだろう。

もしかしたら、心の内に不満を秘めてる人がいるかもしれない。

 

なら…!

 

「…分かった、会わせてよ。」

 

「そう言って貰えると思ったよ。早速行こうじゃないか。」

 

「うん。」

 

「俺も行こう、構わないな?」

 

「わたしもいきます。」

 

「好きにするといい。」

 

曹操は先に部屋を出る。

 

少し、冷静になろう。

深呼吸深呼吸。

きっと、何とかなる。

自分だけじゃないんだ、味方は。

 

「落ち着いたか?」

 

「うん…ありがとう、ヴァーリ。」

 

「お前が怒り狂う姿が見たくないだけだ。落ち着いたなら行くぞ。」

 

「…それでも、ありがとね。」

 

「…ああ。」

 

ヴァーリに感謝した後、三人で曹操の後に続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

曹操に連れられて、着いた場所。

そこは広い一室だった。

大勢の人が入るための部屋…英雄派が勢揃いってことかな。

 

曹操が扉を開けて、どうぞと入れてくれる。

 

入った先には、何人かの人間がいた。

 

金髪ツインテールの女性とか、2mはありそうな巨漢とか、何かフリードを思い出すような男性とか、眼鏡かけた如何にも後衛ですみたいな男の人とか、無表情の子供とか、ブラウンの髪をした男性とか…居るなぁ、結構。

 

「戻ったか、曹操。…ヴァーリ、とそいつらは?」

 

「彼女達はネプテューヌとイストワール…ヴァーリに連れ去られた女神達だ。」

 

「ふぅん、まあいいけど…」

 

「ネプテューヌさん、ぜんいんがニンゲンです。

セイクリッドギアのはんのうもケンチしました。」

 

「やっぱり。」

 

「全員、表の者から弾かれた存在だ。」

 

「セイクリッドギアがげんいんでツイホウされた…そういうことですか?」

 

「他にも理由はあるが、大抵はそうだ。」

 

「そういった人達を拾って、英雄派を立ち上げたってことなんだね。」

 

「ああ。全員、俺に賛同してくれている。」

 

「…。」

 

ん?あのブラウンの髪の人…今、賛同って言葉にピクッと反応したような…後で話してみよう。

そう思ってると、巨漢の人がこっちまで来る。

 

わ、わぁ、おっきいね…身長低いから困っちゃうよ。

 

「こんなちっぽけなガキが女神?おいおい、どういうこった。」

 

「可愛いようだけど、何のためにここに来たのよ。」

 

「英雄派に入りたいとかかもしれない。あまり刺激しない方がいい。」

 

「ちっぽけで悪かったね!後、英雄派には入らないよ!」

 

「…なら、尚更何故連れてきた、曹操。」

 

「彼女は俺達に否定的でな、そこで全員の事情を知って貰った方がいいかと思っただけだ。」

 

「…まずはメンバーを紹介したらどうだ?」

 

「ああ、そうだったな。」

 

眼鏡をかけた男の人が呆れた様子で言った後、本を読むのを再開する。

メンバーを紹介するために仲間の前まで歩く曹操。

 

「この巨漢はヘラクレス。あの大英雄の魂を継ぐものだ。」

 

「俺の祖よりも強くなってみせらぁ。」

 

「金髪の彼女の名前はジャンヌ・ダルク。聖女の魂を継ぐものだ。」

 

「よろしくする気はないけど、まあ覚えておいてよ。」

 

「そこの眼鏡をかけた彼はゲオルグ。悪魔メフィストと契約した男の子孫だ。」

 

「…ああ。」

 

「そこの子供はレオナルド。殆ど喋らないが、よろしくしてやってくれ。」

 

「…」

 

「彼はペルセウス。英雄ペルセウスの魂を受け継ぐ男だ。」

 

「よろしくお願いします。」

 

「そして、白髪の彼はジークフリート。英雄シグルドの末裔だ。」

 

「よろしく頼むよ。」

 

ここにいないメンバーも居るが、仕方無いという言葉を聞いてまだいるんだと思った。

ジークフリート…ジークでいっか。

ジークが話しかけてくる。

 

「君は僕達に否定的だそうだけど、何故か聞いてもいいかな。」

 

「周りの人を巻き込んで、迷惑をかけるテロ行為を肯定しろっていうの?私には無理だよ。」

 

「人の高みを目指すことは駄目なのかい?」

 

「やり方が間違ってると思わないの?」

 

「強さを証明するなら、これが手っ取り早い。」

 

「…おかしいよ、そんなの。」

 

「おいおい、俺達のリーダーに賛同しないのに批判しに来ただけか?」

 

「見た目相応にお馬鹿なのかしらね。」

 

「ネプテューヌさんをバカにするのはゆるしませんよ。」

 

自分の前にいーすんが出てくる。

それはヘラクレスの前に出ることであり、比べるのも馬鹿馬鹿しいほどのサイズ差だ。

 

「テロをおこなうこと…それがエイユウのタマシイをつぐものたちのまつろならば、これほどかなしいことはありませんね。」

 

「んだと?」

 

「かつてギリシャのカミにふりまわされたヘラクレス…アナタはじしんのヨクボウにすらふりまわされるほど、おちましたか。」

 

「テメェ…黙って聞いてりゃ!」

 

「おい。」

 

殺気。

誰からなんて考えるまでもない。

ヴァーリからの殺気。

 

いつの間にか、ヘラクレスの振り上げた腕を掴んだヴァーリがそこにいた。

自分に向ける笑みを消して、殺意だけを乗せて。

 

「論破されたら手を出すのが英雄のやり方か。」

 

「離しやがれよ白龍皇。まさかこいつらのどっちかに惚れたなんてことはねぇだろ?」

 

「そのまさかだ。罵詈雑言ならばネプテューヌも聞く覚悟はある。当然、戦う覚悟もあるだろうが…話し合う前に力に走るのなら容赦はしないぞ。」

 

「ヴァーリ…!」

 

「…チッ!」

 

ヘラクレスが強引に腕を払う。

ヴァーリは手を離して自分の隣まで戻ってくる。

…何だか、とても頼もしい。

 

今の殺気は、守ろうって事だったのかな…?

でも、折角作ってくれたチャンス…ここは切りだそう!

 

「ねえ、聞かせて欲しいな。皆がどうして英雄派になったのか。」

 

そうして、英雄派全員が顔を見合わせる。

曹操の話してやれといった様子に面倒そうに、けれど従う様子で皆一様に話を聞かせてくれた。

 

神器を手に入れて迫害された、売り飛ばされそうになった、実験台にされた…

酷い内容も多くあった。

中にはそういったこともなかった人もいたけど…

でも、最後には皆こう言うんだ。

 

曹操が自分達を引っ張ってくれた。

 

そう言う皆は曹操を信頼しているようだった。

確かに、カリスマっていうのはあるみたい。

…だとしても。

 

自分が、欲望のためにテロ行為をすることを許すことにはならない。

人の味方、守護女神として…それもあるけど普通に考えて、やっちゃ駄目だって分かる筈なんだ。

目的に盲目になり過ぎているんだと思う。

 

そんなことをして、英雄になれるの?

 

「…皆がどうして曹操についていくのかは分かったよ。」

 

「そうか、それはよかったよ。なら…」

 

「でもそれは、テロを容認する事とは別だよ!

そんなのは、英雄なんかじゃない!ただの悪党だよ!」

 

「…!」

 

「英雄って誰かを泣かせてなるのがそうなの?物語とか、そういうのを見たりしたんじゃないの?例え誰かを倒したとしても、誰かを救えたから英雄になるんじゃないの?この中の誰でもない誰かが胸を張ってあの人は自分にとってのヒーローだって言える存在が英雄なんじゃないかな!」

 

「誰かを…救う。」

 

ペルセウスの声が聞こえた。

そうだよ、だって…その行いが誰かにとって正しくないものだとしてもきっと救われている人が何人かはいる筈なんだよ。

 

「曹操はもう、英雄なんだよ?」

 

「…俺が?」

 

自分にそう言われて反応が遅れる曹操に畳み掛ける。

 

「だって…この中の誰かを、それ以外の誰かも救ったじゃん!

ありがとうの言葉を聞いたんでしょ?その行動に思惑があったのかもしれないよ。でも、それでもありがとうって言われたんでしょ?なら、それは英雄なんじゃないの?」

 

「俺が、英雄…?」

 

「それでも、人も救わないで悲しみだけを生むのが英雄だって言うのなら…!」

 

女神化をして、刀を創る。

そして、それを曹操へと向ける。

 

「それでも、貴方が誰かを傷付けるだけの悪へと変わるのなら…

私は守護女神として戦うわ。」

 

「姿が…!」

 

「…なら、俺は、何だったんだ。」

 

「曹操?」

 

「俺のやろうとしていたことは何だ?ハハ、馬鹿みたいじゃないか。俺はもう英雄だった?それに気付かずに…俺は何をしようとしていた…!」

 

自分の言葉が心には大なり小なり響いたのか、曹操は悩むような発言をしている。

…もうこれ以上言っても効果はないね。

 

「貴方達が本当に仲間を想うのなら…今までの価値観を置いて、話してみなさい。偉そうなことを言ってるとは思うけど…本当の過ちを犯す前に。」

 

『…。』

 

皆、曹操に困惑しているようだ。

でも、そこから踏み出さないといけない。

…だから、ここまでが自分の出来る範囲。

必死に言葉をぶつけて、気付いて貰える部分まで心を出すまでが…自分の出来る最低限。

こういう悩みを一発で解決できる力があるならどれだけいいんだろうって常々思う。

でも、これは英雄派っていう1つの組織が解決しなきゃいけない問題なんだ。

 

「行きましょう、二人とも。」

 

「ああ。」

 

「わかりました。」

 

ここにいたら雰囲気が悪くなるだけだから退室する。

 

そして、部屋に戻ろうと伝えるとそれがいいだろうってヴァーリが言ってくれた。

いーすんも怖かったかもしれないし…あまり負担のかかることはさせたくない。

 

そうして、部屋に戻ろうと歩き出すと…

 

 

 

「待ってくれ!」

 

「…貴方は確か…」

 

呼び止められて、振り返る。

 

そこに立っていたのはペルセウスだった。

 

「ペルセウス、だったわよね。気に障ったのなら謝るわ。」

 

「いや、いいんだ。むしろ、感謝したいくらいだった…」

 

「どういうこと?」

 

「…前々から、どんどんと過激になる曹操達についていけなくなってきた自分がいた。だから、やめようと言おうと思って…言い出せなかった。人体実験までしていたアイツに、俺は…!」

 

「…誰でも、勇気を出せる訳じゃないわ。それが友達相手なら、尚更よ。」

 

「それでも…貴女は言ってくれた…ありがとう…!

この機会を逃さないよう、皆と話したいと思う。」

 

「お礼なんていいのよ。私は…家族を、皆を守りたいだけだから。

それに、私と話すよりも大事なことがあるんでしょう?」

 

「ああ…けれど、礼を言いたかった。貴女の言葉を無駄にしない。」

 

そう言って、ペルセウスは戻っていった。

 

…そっか、やっぱりやめようって思ってくれてた人はいたんだね。

ただ、勇気が出せなかっただけ。

それを自分がそれを引き出せたなら、嬉しいよ。

 

そう思って自然と微笑む。

 

突然ヴァーリに撫でられる。

 

「少し空気を読んで欲しいのだけど?」

 

「我慢できなかった。反省はしてないし後悔もしていない。

むしろ今、スッとしている。」

 

「…今回はいいわ、助けられたもの。」

 

「そうか。」

 

「ネプテューヌさん、おつかれさまです。だいじょうぶですか?」

 

「いーすんこそ、怖かったでしょう?」

 

「いえ、メガミさまのためですから…」

 

そういう会話をしながら、部屋に戻った。

きっと、明日にはいい結果になるといいなと思いながら。

 

ヴァーリに女神の姿の自分の頭を撫でさせて欲しいと言われて仕方なく許したけど…女神化って疲れるんだよね。

うーん、もしかして自分も絆されてきてたり?

簡単に攻略されたら何か負けた気がするし、少し気張ってみようかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それで、翌日になったんだけど…

 

「女神様、是非俺を女神様の騎士にしてほしい!」

 

「…えっと。」

 

曹操が急に部屋に来て土下座してきた。

 

ごめん、何がどうしてそうなったのか分からないんだけど…

これ、どうしたらいいの?

何か最近超展開だよ~!?




間違いがあっても仕方無い、人間だもの ねぷを

あっさりと解決した?英雄派との対話。
でも、何やかんやでピシッと指摘したらやりすぎる前なら何とか改心はしそう。

でも、ねぷ子さんに言われたら改心するしかない。
誰だってそうなる、私だってそうなる。
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