Vテューヌのねぷ子可愛すぎませんか?(今更)
これは買うしかないけどネプギア来ないかぁ…
やっほー!説得フェイズに移行するネプテューヌだよ!
さてさて、前回はリアスちゃんが黒歌に向けて消滅の魔力を向けているところまでだったね!
ということで、リアスちゃんから黒歌を庇うように前に出るよ。
曹操も一緒に前に出てくれるから安心だね!
「何をしているのネプテューヌ!そこを退きなさい!」
「待って待って!話を聞いて欲しいから一度その手を向けるのやめて!ちゃんと訳があるから!」
「…イストワールもいるし、洗脳されてはいないのね?」
「うん!信じて!」
「……分かったわ。」
魔力を集中させるのをやめて構えを解いたリアスちゃんに安堵する。
姉妹の再会だから、バトルな場面にはしてほしくないしね。
「じゃあ、説明するね。」
リアスちゃんや小猫ちゃんにしっかりと説明する。
黒歌がはぐれ悪魔になったのは小猫ちゃん…白音ちゃんを守るためで、主人殺しの罪を背負ってでも助けようとしたこと。
そして、白音ちゃんと再会するためにここに来たこと。
自分がそれに協力する事。
全部話した。
全部の説明を聞いた後、リアスちゃんは瞑目する。
白音ちゃんはそれを聞いて呆然としている。
少しして、リアスちゃんが考えが纏まったのか目を開く。
「そういう経緯があったのね…魔王様との話し合いが必要みたいね、これは。」
「信じてくれるにゃん?」
「まだ半信半疑ではあるけれど…そうだとしても、確かめなければならないわ。これは明らかにおかしいもの。」
「おかしい?」
「ええ。主人殺しは重罪…けれど、それは非があればの話よ。
どんな形であれその家のしっかりとした調査はされる…一度指名手配をしたとはいえ撤回した上で保護されたといった話も無いわけではないの。…なら、今の話を聞く限り、その悪魔は他の眷属にも同じようなことをしていた可能性は大いにある。」
「そうか…だとすると撤回されていないことがおかしい!」
曹操の言葉にリアスちゃんが頷く。
そっか、確かに。
リアスちゃんは前に同じようなことを言ってた。
はぐれ悪魔のはぐれになる前の経緯等を調べる…それがされたなら…
どうして黒歌のはぐれ悪魔としての扱いは撤回されていないの!?
「どうも引っ掛かる…だから半信半疑なのよ。
食い違いがあるにしても妙な違いが発生する…疑うべきは貴女じゃない。」
「…貴女、正気?」
「正気も正気よ。じゃなきゃこんな冷静に頭が働く訳ないでしょう?疑わなきゃならない相手…それは─」
「─現魔王、つまりはお兄様達は何かを隠しているってことね。」
「部長、それは…!」
「あり得ない話ではないでしょうね。」
「…では、グレモリーもネプテューヌに協力するということでいいか?」
「ええ、是非。事の真相が分からないままなのは釈然としないもの。」
「大丈夫なんですか、部長。」
「踏み込んだ話になるから、分からないけど…それでもそれが眷属の為になるならやるわ。小猫…白音って呼んだ方がいいかしら?」
「いえ…今まで通りでお願いします。部長、ありがとうございます…ネプテューヌ先輩も、姉様と来てくれてありがとうございます。」
「感謝されることなんてしてないよ!主人公として当然の事をしたまでだよ!」
「そうだとしても…ありがとうございます。」
「私も、ありがとう…ねぷっち。」
「もー…まあ、お礼はいただく系主人公だからね、私。
でも、喜ぶのはまだ早いよ!」
「ええ、そうね。白龍皇の事やそこの人たちの紹介もして貰わないとだし、お兄様達に問い詰めないといけないもの。」
「魔王への問答に黒歌はともかく俺達は参加できないがな。」
そうだった。
英雄派の皆の事も紹介しないとだよね。
サーゼクスさん達と話すには…リアスちゃんに頼む他無さそうだね。
シスコンなら応える筈…絶対に応える筈!
あ、魔王の妹っていうなら…蒼那ちゃんもだね!
「ヴァーリと美猴はここでお別れなの?」
「まあ、そうなる。俺が一緒にいても仕方無いだろう。」
「今回は赤龍帝への顔見せもあるが黒歌とネプ助の為だからなぁ。戦っていいならやるんだぜぃ?」
「あの秘密を言っちゃうよ?」
「あー今日はもう帰りたい気分だぜぃ!戦う気も起きねぇなぁ!」
はい、鎮圧完了!
じゃあ、またねと言おうと思ってヴァーリの方を向くと…
「わわっ!」
何か近いんだけど。
一誠なんて犬みたいに威嚇してるんだけど。
ヴァーリが何も言わずに抱き付いてくる。
あのぉ…最近抱き付くのがトレンドなの?
しかもちょっと強いから離れられないし。
はっ、また誘拐事件!?
話し掛けようとして、
「本当は、離れたくはないんだ。」
…ちょっと、寂しそうにそう言うヴァーリに子供のようだと思った。
「…不器用だね、ヴァーリって。」
本当に不器用だね。
オーフィスの事も、今みたいな状況も。
あーもう、これネタ言う雰囲気じゃないよ。
というか自分も乙女なわけで。
…仕方無いなぁ。
よしよしと背中を擦る。
「ヴァーリの事、私は嫌いじゃないよ?」
「本当か。」
「うん…でも、ねぷ子さんルートに入るには、まだかな。
日々努力せよ、なんてね。」
「…帰るぞ、美猴。」
ヴァーリが自分から離れて、背を向ける。
美猴はへいへいといった様子。
「またね、ヴァーリ、美猴!」
「おう!」
「ああ、また会おう。」
歩いて去っていく二人を見届けてから英雄派の皆を紹介するべくリアスちゃんの方へ向く。
何だか、顔を赤くしてるけどどうかしたの?
「どうしたの?」
「いえ、その…強く求められてるのね、貴女。」
「戦闘にしか欲がないと思っていたが…実際見ると凄まじいな。」
「手を出したら僕らの前に彼に殺されそうだね、相手は。」
「ねぷ姉ちゃんに手ぇ出したら俺が黙ってねぇぞ。」
「ネプテューヌさん、ねんのために……はい、なにもされていませんね。」
いーすんが自分の額に手を当てて三秒ほどじっとする。
その後、微笑んで魔法とか使われてない事を言ってくれる。
いーすんはまだちょっと警戒はしてるっぽい。
「ヴァーリはそんなことしないって。平気平気!
それより、そろそろ自己紹介しよっか!」
「それもそうか。元禍の団所属、英雄派リーダーの曹操だ。
今はネプテューヌへの恩を返すため共にいる。」
「同じく、英雄派副リーダーのジークフリート。
よろしく頼むよ。」
「英雄派のペルセウスです。我々を諭してくださったネプテューヌ様をお守りすると決め、ここにいます。」
「一人だけ凄い忠誠心だけど…リアス・グレモリーよ。」
「兵藤一誠っす。」
「塔城小猫です…」
「うんうん、皆自己紹介したね!
じゃあ、皆の所に戻ろう!」
「そうね。曹操達は…ええ、私に任せて。」
取りあえず、事態は治まった。
そんな感じかな。
このまま、一誠達が仲良くなってくれたらいいなぁ。
そう思いながら、皆で会場へと向かう。
・
・
・
ここがあの悪魔達の
ふっふっふ…何だか見下すかのような視線を感じるけど動じるねぷ子さんじゃ…ねぷ子さんじゃ…
『………』
「リアスちゃーん…」
「よし…殴ろう。」
「落ち着け赤龍帝!」
「ネプテューヌ様を怯えさせるとは…万死に値する。」
「君も落ち着いてくれペルセウス…」
「ネプテューヌ、大丈夫よ。」
「…姉様はそのままでお願いしますね。」
「にゃー」
ちょっと怖かったのでリアスちゃんの後ろに隠れる。
主人公でもここまで怖い視線を受けるとちょっと…
いーすんには自分の中で待機して貰ってる。
リアスちゃんに庇うように連れられて、さっさとあーちゃん達の元へと向かう。
「貴女がいなくて寂しがっていたわ、皆ね。」
「…そっか、お母さん達も?」
「余程仲のいい友達といるのねって感じだったけど…心配だったと思うわ。」
「うん…今日帰れる?」
「そうね、これ以上家にいないのも良くないだろうし、掛け合ってみるわ。」
「ありがと、リアスちゃん!」
そうして、あーちゃん達のいるテーブルまで着く。
仲間内で談笑をしていたようだけど、リアスちゃんが戻ってきたことに気付いたようで、こっちを向く。
すると皆驚きの表情。
「ネプテューヌ先輩!?」
「まあ、ネプテューヌちゃん…無事でしたのね!」
「ぶ、無事で良かったですぅぅ!」
「女神…じゃない、ネプテューヌ…そうか、帰ってきたのか。」
「ネプテューヌさん…!」
とても嬉しそうな様子。
ギャー君は袋被って分かんないけど…
あーちゃんは感極まった様子で抱き付いてくる。
一誠の時みたいな勢いがある感じじゃなくて、ゆっくりと来る感じ。
こっちも抱きしめ返す。
「よかった…本当に無事で…!」
「うん、心配かけてごめんね…もう勝手にいなくならないよ!」
その後、皆に今まで何があったのかとか英雄派の紹介とか、会えなかった分を埋めるように話した。
あ、パーティーだったし少しだけ食べ物もいただいたけどプリンが無いとは…これは悪魔界にもプリンを流行らせるしかないね。
リアスちゃんは他の人への説明だけど…どんな説明のしかたしてるんだろう?気になるかも。
ジークは魔剣を何本か所持しているようで、木場君とそういった話をしていた。
木場君の神器も魔剣を創る物だからどういったものかを把握することも成長に繋がるよね。
ペルセウスはあんまり自分の側を離れない。
というか、視線が自分に来ないように庇うように立ってる。
あーちゃんが話し掛けてくれたから黙りは無さそう。
曹操はというと…
「ねぷ姉ちゃんは凄いんだぜ。町を歩けば大人子供問わず大人気なんだ。ゲームセンターに行こうとしたけど子供にサッカー誘われて付き合ってたし、プリンの新作をよく行く店の店主さんに貰ってたし…」
「なるほどな。人望があるんだな。」
「しかも、普段はぐうたらなんだけど決めるぞって決めた時は誰も止めらんねぇんだ。テストでいい点数取れたらご褒美って母さんが言ったらやる気だして全部のテストほぼ満点を叩き出したんだぜ?」
「それは普段からやった方がいいのでは?いやしかし…そうか、ならあの時のネプテューヌは君の言う状態だったのか。」
こんな感じで自分の話をしていた。
一誠の姉自慢を曹操は真剣に聞いているのがシュールというか、何というか…
というか、姉本人がいるのに恥ずかしいからやめて欲しいかな。
「何であんなシスコンになっちゃったかなぁ…」
「イッセーさんはネプテューヌさんが大好きなんですよ。」
「それは分かってるけどさぁ…姉離れも少しはしてほしいかなぁ…」
「ネプテューヌさんは弟離れ出来るんですか?」
そう言われて、一誠が誰かと結婚して今の家じゃない家で過ごしている様子を想像してみる。
…うん。
「弟よぉぉぉ!」
「ね、ねぷ姉ちゃんどうした!?」
ちょっと寂しくなったので一誠に抱き付く。
一誠は満更じゃない…訂正、めっちゃ嬉しそうにしてる。
「…おしとやかな方と思っていたが案外お茶目な面もあるようで。」
「えへへ…私も今の皆さんが好きですから。」
そんな感じで、少し皆との時間を過ごした。
・
・
・
それで現在、会場の外に出された自分と曹操達です。
…ああうん、何でってのは分かるけど仕方無いんだよこれ。
リアスちゃん曰く、
『これから来る上の悪魔は考えが古いのよ。だから、このまま会場にいるとネプテューヌや英雄派の皆が笑い者にされてしまうわ。
お兄様達の事はソーナと協力して絶対に連れてこさせるから待っててくれないかしら?』
とのこと。
まあ、そんな場面になっても言い返したりは出来るんだけどそれをしたらリアスちゃん達の立場が危ういし、自分としてもそれは望ましくない。
周りの若手悪魔を見てたら分かることだよ。
あれはこっちを見下してた。
何名かは…珍しい者を見るような目だったけど。
「ネプテューヌ、君は人の味方だと言ったな。」
「うん、そうだよ。」
「それはどうしてだ?女神だからか?それとも…正義感か?」
「…何だろね~」
「分かってないのかい?」
「ううん、分かってるよ。」
ただ、どう言葉にしたものか、みたいな。
ちょっと難しい感じなんだよね。
うん、でも固まってきた。
「女神とか、そういう特別な立場だからじゃないんだよね。
私って記憶が無いから女神だっていうのも忘れてた状態でさ。
一誠の家に拾われて…色々とあって今があるんだ。
昔の私はいーすん曰く機械的だったらしくてさ~ねぷ子さんがそんなロボットみたいなのは想像できないけど…まあ、こうして感情があるのは素敵なことだと思うんだよね。」
「…幸せな日々か。」
「うん。女神だって分かって、昔色々なことをしてたらしくて…でも、今の私は昔の私とは強さとか違うわけでさ。
世界のため、とかそういうんじゃないんだよね。
うーんと…うん、家族とか周りの大好きな皆を、日常を守りたい。
そう思って…人の味方をしたいって言ったんだ。」
「ふっ、あの時とは言葉が多少違うな?」
「そこを言われると痛いんだけど…女神的には人を守らないとってのもあるしさ。でも、こっちが本当だよ。
やっぱりお互いに笑い合える方が良いじゃん!」
「…そうだな。」
やっぱり、まだ色々と気持ちに整理がつかないみたい。
昨日今日で終わることじゃない。
恩返しがしたいっていうのも自分を見失うのが怖かったから…それぐらいはねぷ子さんでも分かるかな。
だから、自分のこういう言葉が助けになるなら嬉しいかな。
そういった意味ではペルセウスが一番しっかりしてるのかな?
やるべき事っていうのかな…今は自分を守るっていうのがペルセウスの中で一番大事らしい。
「ジークは何かないの?」
「僕は…無いかな。折り合いを付ける相手がいるわけじゃないし…これから見つけるさ。」
「そっか。」
皆が別々でもしたいことを見つけてくれたら嬉しいかな。
勿論、悪いことなしの方向でね。
そうこう話していると、会場の扉が開く。
「本当に帰ってきたようだね。安心したよ。」
「サーゼクスさん!」
出てきたのはサーゼクスさんだった。
曹操達の事も聞いていたのか驚いた様子もなく、自分の帰還を喜ぶように微笑んでいる。
…本当にサーゼクスさん達が悪いのかな?
でも、ここは心を鬼にしないとだよね。
「リアスから大事な話があると聞いた。
後でリアスも来るが…まあ、場所を移そうじゃないか。」
「うん。」
サーゼクスさんについていく。
会場内にまた入るけど、皆のいる方とは反対の道みたい?
─ネプテューヌさん、大丈夫ですか?
(正直ちょっと緊張してるけど、黒歌と小猫ちゃんのためにも頑張るよ!)
─分かりました。スキャンはお任せください。
いーすんや曹操達に周りの事は任せて、自分は前だけを見て進もう。
今はそれが大事みたいだしね。
そうして、着いたのは応接間のような一室。
「さあ、座ってくれ。」
「うん…」
─この部屋には特に何も仕掛けられてはいないようです。
(分かった、ありがとういーすん。)
「俺は立っていよう。」
「…なるほど、君が曹操か。」
「ああ、初めまして魔王サーゼクス。英雄派リーダーの曹操だ。」
「ああ、サーゼクス・ルシファーだ。よろしく頼むよ。
…それで、ネプテューヌちゃん。どんな話かな?」
「その前に1ついい?他の魔王の人は?」
「セラ達かい。セラはああ見えて外交担当だからね。
他の魔王も一緒の方がいいなら…」
「ううん、それなら仕方無いよ。」
悪魔の駒については、また後日になるかな。
…ううん、やっぱり聞けるところは聞こう。
仕事もあるだろうからそこは仕方無い。
「サーゼクスさんは、SS級はぐれ悪魔 黒歌って知ってる?」
「勿論。しかし、君はどこでそれを?」
「私が禍の団に拐われた時、会ったんだよね。」
「そうなのかい?何かされなかったか?」
「うん、大丈夫。それで、聞きたいのは黒歌についてなんだ。」
「…私に話せることなら話そう。」
真面目な顔だ。
自分の事を見定めるような目。
「正直に言うけど、黒歌から話を聞いたんだ。
どうしてはぐれ悪魔になる道を選んだのか。」
「…聞いても?」
サーゼクスさんの目が鋭くなる。
「勿論話すよ。
黒歌には大切には妹がいて、手を出そうとした主人から妹を守るために殺したんだって。それが主人殺しの真相。
本人から聞いたけど、嘘はないと思うよ。」
「…そうか。君が言いたいことは分かったよ。
黒歌の指名手配をなくして欲しい…そうだろう?」
「うん、そうしてほしいよ。」
「何か、曖昧だね?」
「…ねえ、サーゼクスさん。」
可能性はあると思った。
はぐれ悪魔の指名手配撤回からの保護。
もしかしたら、それは隠す必要がないからした措置なんじゃないかなって。
だから、この可能性を聞いてみよう。
「─何か、隠してるよね?」
「…何か、とは?」
自分がそれを言おうとした時、ノックをした後に扉が開く。
あ、来たね。
入ってきたのはリアスちゃんと黒歌、そして小猫ちゃんだった。
サーゼクスさんは黒歌を見た時目を見開いたけど、すぐに元の落ち着いた表情に戻る。
「調査した上で隠さなければならない事実…そういった事があるのではありませんか、お兄様。」
「リアス…彼女は。」
「黒歌です。ですが、危険はありませんわ。
彼女の守りたい妹ならここにいますから。」
「…そうか、なるほど、そういうことか。」
「サーゼクスさん。」
「…分かった、話そう。」
観念したかのようにそう言ったサーゼクスさん。
やっぱり、なにか理由があったんだね。
調査をしなかったんじゃなくて、調査をした上で重大な何かに気付いた。
で、それが黒歌の指名手配を撤回する事が難しくなる要因だった。
サーゼクスさんとしても苦しかったんじゃないかな。
「まず、言っておこう。君の望むような黒歌の指名手配を撤回はまだ出来ない。」
「っ…!」
「白音。」
「姉様…?」
「いいのよ。」
サーゼクスさんの言葉に小猫ちゃんが殴りかかろうとするけど黒歌が腕に手を添えて止める。
「サーゼクスさん…」
「分かっている、これは悪魔の勝手な都合。
僕達の管理が行き届いていない証拠だ。けれど…」
「御託はいいわ。そういう言い訳よりも話すことあるでしょ。」
「…その通りだ。」
黒歌の強い語気で説明を求める声にサーゼクスさんは頷く。
うん…したことは変わらないよね。
結果的に姉妹なのに会えない日々が続いたんだから。
「黒歌はナベリウス家分家の眷属悪魔だった。
そして、そこを重点的に調べた。魔王四人でね。」
「普通は重役四人なんてあり得ないこと、なんだよね?」
「ああ。だけど、最初の調査の報告を受けて疑問に思った。
アジュカの入念な調べの元、ようやく少し分かった。」
「魔王四人で調べて、少し?」
「それだけ情報操作が上手かったんだ。
悪魔随一の技術力を持つアジュカが何日もかけて調べないと分からない程には…まさかとは思ったよ。断絶したと思っていたからね。」
サーゼクスさんが膝の上で拳を握りしめている。
自分に怒っているんだと思う。
転生悪魔である黒歌をはぐれ扱いにせざるを得なかったとはいえしたことも、小猫ちゃんに申し訳なく思ってることも自分には伝わった。
「ナベリウス家の裏に隠れている人物。
その者の情報を下手に表に出すのは危険だった。
だからこそ、他言無用を頼みたい。」
『…。』
皆が頷く。
魔王であるサーゼクスさんからの頭を下げてまでの頼みだった。
それを確認した後にサーゼクスさんは再び口を開く。
「ネビロス。それが黒歌の指名手配を撤回できない『理由』だ。」
「ネビロス…?」
自分の疑問の声にサーゼクスさんは頷く。
「ああ。『
「分からないって…それだけヤバイの?」
「下手に手を出せないという点ではある意味殆どの悪魔より危険人物だろうね。」
「つまり、公に出せばどうなるか分からないから現状維持をしていると?」
「そうなる。…これは魔王全員による決定だ。
ネビロス家の事は現状も調べを続けているが…結果は察して欲しい。」
「技術力に物をいわせて報復してくる可能性もあるだろうし、聞く限りでは相当頭が切れる。なるほど、公言するのは確かに危険だな。」
「ですが、姉様はどうすれば…」
「それに関してなんだが…」
サーゼクスさんが挙手をする。
視線がまたサーゼクスさんに集中する。
「ネプテューヌちゃんさえ良ければなんだが…」
「私?」
「私の方からも最大限サポートをすると約束する。勿論、他からもだ。だから、そちらの方で黒歌を匿ってはくれないか?」
突然の頼みにちょっと理解が追い付かない。
えっと…黒歌を自分の家で匿う?
いやまあ、確かに一般人、それも赤龍帝の一誠の家に潜んでるとか思いもしないとは思うよ?それぐらい赤龍帝って凄いらしいし。
でも…うーん…
「一般人であるネプテューヌとイッセーのご両親まで危険に晒してしまいます!」
「僕の眷属を派遣しよう。」
「あ、なら安心かな?」
「ちょ、ネプテューヌ!」
「ご心配なら、我々英雄派も警護をします。」
「曹操はどう?」
「近くのアパートを借りることが出来るなら楽だな。」
「なら、そこら辺も僕が何とかしよう。」
「あ、今は分からないけど入居者募集してるの近くにあったよ。」
「決定の流れになってない!?」
リアスちゃんのツッコミも分かる。
かなりあっさりと決めたけど、ちゃんと考えてるんだよ?
黒歌の能力も含めてOKしてるし…
─私はネプテューヌさんの決定に従いますよ。その時のサポートもお任せください。
って、いーすんも言ってるし。
「突っぱねるのは簡単だよ。でも、私は頑張った黒歌が報われないのは間違いだと思うんだよ。」
「だとしても…ご両親はいいの?」
「心配だけどさ。私はサーゼクスさんのサポートや英雄派の皆を信じたいな。」
「…ねぷっち、どうしてそこまで?」
「友達だもん、友達を助けたいって思うのは駄目かな?」
心底疑問に思ってる黒歌にそう言う。
友達を助けられないで主人公は名乗れないよ。
ネビロスの事は時間がかかるかもしれないけど絶対に尻尾を掴むし、何ならいーすんっていう強い味方もいるし!
黒歌は顔を俯かせる。
小猫ちゃんも黒歌に寄り添うようにしてる。
…うん、姉妹だもんね。
「助けさせてよ。」
「…うん、助けて、ねぷっち…!」
「ネプテューヌ先輩…!」
「うん、任せてよ!サーゼクスさん、曹操達。そういう訳でお願いしていい?」
「ああ、元々我々の責任だ。全力でサポートさせて貰おう。」
「俺達英雄派を信じてくれて感謝する。
その信頼に応えよう!」
「恩返しに繋がるといいんだけどね。」
「なってるなってる!もう全部返して貰ってるよ~!」
「「「それはない。」」」
「えー…?」
そんな事ないと思うけど…
自分がやったのって良くないよって言っただけだよ?
そんな大きな恩かな…
ま、まあ曹操達がそう言うならそれでいっか。
何はともあれ…まだまだ問題は山積みだけど…
一応、黒歌からのクエストは達成だね!
ネビロス「ファっ!?」
ネビロス、君には早々に出て貰う…じゃないと色々とね。
犠牲になったのだ、物語の都合、その犠牲にな…
悪魔ってのも面倒な社会だなぁと染々思うねぷ子なのであった。