やっほー!前回色々と頑張ってみたネプテューヌだよ!
うん、疲れた!本当に疲れた…!
頭を働かせてばっかだよ最近!
真面目な話、自分働きすぎだよね?
「サーゼクスさん。私を家に帰すことって…」
「あー…そうしたいのは山々なんだが…」
「え、何か事情があるの?」
「これから若手悪魔同士のレーティングゲームがあってね…」
「魔王だからサーゼクスさんも見ないといけない?」
「そうなんだ…だから、とても申し訳ないんだけど終わってからで…」
「まあ…それなら仕方無いよね。あ、なら観戦はいい?」
「構わないよ。曹操君達も見ていくかい?」
「ああ、そうさせてもらおう。」
「ヘラクレスを連れてきていたらうるさかったね。」
「確かに…」
若手悪魔のレーティングゲーム…リアスちゃんもだよね。
一誠達がどれぐらい強くなったのか分かるわけだね。
うんうん、姉として見ない手はないね!
リアスちゃんここにいるけど平気?
「リアス、そろそろ戻った方がいい。」
「え、ええ…ネプテューヌ、また後でね。」
「うん、ありがとう!試合見るからね!」
「なら、尚更無様は晒せないわね。」
微笑んでから小猫ちゃんと退室する。
小猫ちゃんも出るときにこっちに頭を下げてきたけど…うん、サーゼクスさんに対してだよね。
「黒歌はどうするの?」
「うーん…まあ、黒猫の状態でいるにゃん。ねぷっちといれば取りあえずは安全にゃん。」
そう言って黒猫の状態になって自分の膝に乗る黒歌。
うーん、撫でたくなるけど黒歌だって分かってると何だかね。
何にせよよかったよ~…
─シェアも獲得しましたし、また前進ですね。
信頼を勝ち取った、みたいな。
何だかそんな気がして嬉しくなる。
ともあれ、これからレーティングゲームだね。
リアスちゃんの所へ行こうかな?
「サーゼクスさん、リアスちゃんが何処かは分かる?」
「ああ、皆に一言言いたいのかな? 」
「うん、今回は参加できないからね。」
前回は特別っていうかライザーも乗ったからだし。
もっと言うと、今回は公式戦。
だから眷属じゃない自分が参加するのは悪魔の偉い人からしたら断固反対だろうね。
「そう言うことなら─」
・
・
・
はいはいやって参りました!
待機室に突撃取材!
サーゼクスさんにリアスちゃん達がいる部屋を教えて貰って、その部屋の前にいるんだな!
さぁて、このまま突撃を─
「アーシアは渡さねぇ!」
「…何やら不穏だな。」
「うん、何かあったのかも、入ろう!」
扉を開けて入る。
そこには緑色の髪の美青年さんがリアスちゃん達と対峙するように立っていた。
「何かあったの?」
「ネプテューヌさん…」
あーちゃんがちょっと疲れた様子。
それに、この人…何だか怪しい。
主人公の勘が告げている、これは外面だけ張り付けている類いだ!
警戒していると、緑髪の人が話し掛けてくる。
「君は?」
「ネプテューヌ。こう見えて女神なんだ!」
「女神…!」
「…。」
突然、自分を見る目が変わった。
何だろう、これ。
既視感がある…駒王町にも似たような目をする人がいたような…
あーちゃんに向ける目も今のこれと同じ。
んー…?
あれこれ考えていると、緑髪の人は自分に近付いて手を握ってくる。
「なんて美しいんだ…女神だなんて!」
「いや、あの…」
「僕の眷属になってほしいくらいだ…!」
あ、分かった!
思い出した!
コレクターのお兄さんが新しいプラモデル見つけた時の目と似てる!
そうと分かれば手を振りほどくよ!
「ごめんね、そういうのお断りなんだよね!」
「…それも、そうか。会って早々失礼をしたね。すまない。
僕はディオドラ・アスタロトだ。」
「うん、それはそうとあまりそういう目を人に向けるのは感心しないよ?」
「…そういう目?」
「あ、新作だ!欲しい!って目。」
「…!」
「プラモデルとかなら分かるけど、人にそれを向けるのはちょっと常識的に無いっていうか!私としてもノーサンキューかなって。」
ディオドラの表情が驚愕に染まる。
多分だけど、良くない事してるよね。
まあ、何となく分かるってだけなんだけどさ。
「まあ、そういうことだから!諦めてね!」
「…そうだね。じゃあ、僕はこれで失礼するよ。トレードの件、考えて欲しいな。」
「何度でも言うけど、あり得ない。出ていきなさい。」
怖い怖いとばかりにディオドラは出ていった。
ふぅ…さっきの話とかでの雰囲気が自分から抜けてなかったお陰で細かいことに気付けたよー
また疲れたんだけだね!
「大体の事は察したが、何があった?」
「それが…」
どうやら、あーちゃんが欲しいと言ったディオドラが眷属と交換しないかって持ちかけてきたらしい。
で、リアスちゃんは当然のように断ったけど引き下がらないディオドラはレーティングゲームで自分が勝てばあーちゃんを貰うと挑発してきたとか。
うーん…そもそも、勝負自体はしてもリアスちゃんがそれに応じてないんだから気にする必要はないよね。
ふと、ヴァーリの発言を思い出す。
『冥界か、キナ臭いな。』
単に自分を捨てたからっていうことはない筈。
ヴァーリ自身、何かを感じ取ったのかもしれない。
─少し警戒した方がいいかもしれませんね。
(うん。)
いーすんの言う通り、ディオドラが何かする可能性は高い。
注意しよう。
「取り合えず、今は試合に専念した方がいいかも!」
「ねぷ姉ちゃんも見てるんだもんな…みっともない所は見せれねぇな!」
「大丈夫、僕達はあれからかなり努力してきた筈だよ。
自分を信じるだけさ。」
「そうそう。ネプテューヌちゃんがいなくなった後なんて私含めてとても頑張りましたのよ?」
「え、そうなの?」
「ええ。イッセー君や木場君、アーシアちゃんは特に♪」
「「先輩!」」
「あら、怒られちゃいましたわ。」
「ふっ、少しは緊張もほぐれたか?」
「ぼぼぼ、僕は今にでも引きこもって…」
「ギャー君、逃げたらどうなるか…」
「ひぃぃ!やりますやりますぅ!」
自分がいなくなった後、皆頑張ったんだね。
…何だか嬉しいなぁ。
こういう関係を大事にしたいよね、いつまでも。
さて、そうなると…
「皆、頑張ってね!ふぁいとふぁいと!」
「ねぷ姉ちゃんの応援があれば百人力だぜ!すぐにあの顔面に一発叩き込んでくるから見ててくれよな!」
「うん!」
「リアス・グレモリー、警戒はしておくことだ。
内からも、外からもな。」
「…ええ、そうね。貴方の考えている通り、そうなったとしたら…」
「まあ、そこはそちらに任せる。俺はあくまでネプテューヌの護衛だ。」
曹操とリアスちゃんの会話から何となく分かるけど、やっぱり二人も疑ってるんだね。
禍の団にいた曹操も怪しいと判断してるんだ。
禍の団で悪魔といえば、クルゼレイはどうなったんだろう。
考え直してくれればいいけど…
生きていれば、やり直しは出来る。
それを信じて欲しいな。
取り合えず、何があってもいいようにはしておかないと。
お母さん達の事も、その後だね。
…一誠もあーちゃんも隠し通すことはできないって分かってる筈。
もしもの事があれば、自分が全部背負う。
─その心配は無いと思われますが…あの方達は100%善人です。
いーすんの考えすぎだと言う言葉に苦笑する。
分かってるんだけど、考えちゃうんだよね。
お父さんとお母さんからのシェアはとても強い想いだってことは自分が一番分かってる。
それでも、考えたりしちゃうんだ。
・
・
・
レーティングゲームの観戦をするべく、サーゼクスさんと一緒に魔王専用の部屋に来たけど…
「え、いいの?」
「あそこに君を連れて行ったら古い悪魔達が君に何を言ってくるか。君のためでもある…が、そういう理由ならグレイフィアもうるさく言わないだろうからね。」
「利用された!」
「流石は悪魔、やり方がズルいな。」
「あそこにいると嫌でも聞こえてくるからね。」
「うーん、まあいいけどね!皆で仲良く見よう!
早く一誠達の試合が見たいなぁ。」
「ハハハ、アザゼルからの伝手だがとても頑張ったと聞いているからね。僕としても楽しみだよ。」
「おっちゃん?どうして?」
「ああ、そうだった…アザゼルがイッセー君達を鍛えたんだよ。
きっと、君の事での謝罪の意味もあったんだと思うよ。
息子同然の白龍皇…ヴァーリも禍の団だったしね。」
「気にすることないのに…後で電話しようかな。」
「実は冥界に来てるよ。」
「ええ!?堕天使なのに来ていいの?」
「もう和平はされているからね。それに、彼には少し大事な役目があるんだ。」
「役目?」
「まあ、それは秘密ということで。」
うーん、ケチ!
でも、おっちゃんが来てるなら会えたら挨拶しとこうかな。
こういうことならメールアドレス交換しておくべきだったよ。
そうこうしているとサーゼクスさんの始まったという言葉を聞いて、画面を見る。
黒歌はさっきから膝の上で寝てる。
小猫ちゃんのこといいのかなぁ…
「そういえば、イストワールは?」
「さっきからずっと私の中だよ。」
「そうか。」
─こちらも試合状況は見ていますよ。
「いーすんも試合見てるから平気だって。」
「そうなのかい?」
「うん。あ、一誠!いけいけー!右フック!左フック!パンチパンチ!」
「ハハハ…」
「そういえば、魔王である貴方もレーティングゲームをするのか?」
「いいや、私や他の三人はやれないんだ。」
「それはどうして?」
「魔王としてそう易々と表には出られないさ。」
「それは…ご苦労様です。」
大変なんだね、魔王も。
自分達もやってみたいとかあると思うけど…
やっぱり、トップって縛られやすいんだなぁ。
ねぷ子さんは悪魔じゃなくて女神だからレーティングゲーム自体出れないけどね!
一誠達が勝てるように祈るとか応援するくらいしかないや。
女神だけど、祈るくらいやるよね?
というか、一誠もっともっと頑張って!
「フレーフレー!よし、そこだ!」
「凄い応援してるな…」
「当たり前じゃん!主人公の弟なんだから、これくらい突破できなきゃね!」
「そういうものかな。」
「そういうものだよ!」
「しかし、何やら妙ですね。あのディオドラの眷属…消極的というか…」
「…怯えてる…?」
「え?」
試合画面を注視する。
一誠達と戦っている女性達…何だか、暗い表情?
中には涙を流してる子もいる。
どういうこと?
まるで…
「この試合自体を望んでいないみたい…?」
「…ディオドラ君の悪い噂はあまり聞かないが…この様子を見るに、何かあるかな。」
「分かるの?」
「眷属は普段から共に過ごす仲間、家族だ。
その眷属があの様子…一誠君達が戸惑うのも分かるよ。」
…一誠、大丈夫かな。
何だか、試合が不穏なものに変わったように思えた。
戸惑いながらも何人か倒す皆。
試合としては普通。
だけど…戦うこと自体を拒む、望んでいない人の顔を見てしまうと何か別の異様な物へと変わる。
「無理矢理にでも戦わせるって良いことなの?」
「いや…選手の体調が優れないなら事前に出場しないことも出来る。けれどこれは─」
サーゼクスさんが喋っている途中…それは起こった。
ディオドラが前線に出張ってきたんだ。
「王なのに…そんなに強いの?」
「いや、若手の中でも強すぎるわけでもない筈だよ。」
なら、なんで…
そう思って試合を見ていると、ディオドラの表情が人の良い笑みではなく、見下すかのような笑みに切り替わる。
『君達を招待してあげるよ。このパーティーにねぇ!』
『な、なんだ!?』
「っ、これは!?」
サーゼクスさんの焦りと自分達の焦りは殆ど同じだと思う。
ディオドラが何かをした。
サーゼクスさんが誰かに確認を取ってるけど、多分運営かな。
なら、その間に…
(いーすん!)
─…はい、解析完了しました。どうやら、レーティングゲームのシステムに何者かが不正アクセスをして乗っ取りをしたようです。
(さっすがいーすん!頼りになるね!)
─30秒かかりました。
(十分だよ!)
「ネプテューヌちゃん、実は…」
「不正アクセスからの乗っ取りだよね!」
「あ、ああ。そうか、史書か。流石だな…」
「話している場合か、あれを見ろ!」
「…禍の団か…!」
曹操に言われて試合画面を見ると乗っ取られたレーティングゲームの試合場に禍の団の構成員が大勢入ってくる様子が確認できた。
や、ヤバイよ!
急がないと!
「取り合えず、試合場に入ろう!緊急事態だもん、これは出張ろうよ!」
「ああ、ありがとう。行こう!」
サーゼクスさんが運営に連絡をして、部屋に魔法陣が現れる。
全員でそこに乗って、試合場へと転移する。
って黒歌も?大丈夫かな…ああ、いやでも…
もう遅いよね!
なるようになるしかないか!
試合場は凄まじかった。
構成員が大勢入ってきたせいでリアスちゃん達も戦闘中。
ディオドラの姿は見えない…どこに?
「会場内の者に避難誘導を!ここは危険だ!」
サーゼクスさんの声に運営側が焦ったように返事をするのが少しだけ聞こえた。
会場内もバタバタしてるだろうし…
自分もさっさと動こう!
「いーすん、サポートお願い!」
─はい、お任せください。
「ネプテューヌ。俺達も動くが問題はないな?」
「うん!あ、でも…」
「殺しはなし、だろう?」
「あれぐらいなら余裕さ。」
「ペルセウス、任せるぞ!」
「ああ、護衛はこのペルセウスに任せて貰おう。」
曹操は槍を、ジークは剣を出してそれぞれ構成員達の方へと向かっていった。
よーし、自分も久々のバトルパート行くよ!
忘れられてるかもだけど、この物語の主人公は自分だからね!
前よりも多くのシェアを感じる。
これも主人公の善行ってヤツかな!
「久々だけど女神の力、刮目しちゃってね!」
女神化をして、パープルハートへと変身する。
刀を手に、冷静に敵を見捉える。
「変身完了、一気に行くわよ!」
「了解です!」
「にゃーん。」
黒歌が黒猫のまま何処かへと走り去る。
心配だけど、黒歌なら大丈夫だよね!
「ペルセウス、背後は頼むわよ。」
「お任せを。」
今のシェアなら色々と出来そう!
ふふん、あの時の特訓の成果を見せちゃうよ!
シェアで魔法と同じような現象が出来るならこんなことも出来ちゃうんだな!
その名も!
「32式プラズマエクスブレイド!」
雷の属性を付与したエクスブレイドが敵のど真ん中に降る。
そして地面にぶつかる瞬間、雷が拡散する!
『ぐぁぁぁぁぁ!!?』
「安心しなさい、峰打ちよ。」
「雷に峰打ちはありませんが流石ですネプテューヌ様!」
うん、ちゃんと気絶する程度の威力にしておいたよ?
この人達が敵だからって倒すのは違うから。
バタバタと倒れていく構成員達。
そして、残ってる人数は…まだまだいるね。
「いーすん、今構成員達が送られてるのはシステムがアクセスされているからなのよね?」
─はい。ですが、私ではなく他の…恐らくはレーティングゲームの責任者と思われる方がシステムの奪還をしています。そのサポートに5割を割いていますが…
「なら、10割で良いわ。私のサポートよりもそっちを優先して!その方が被害も少なくなるわ。」
─分かりました。では…お気を付けて。
特訓の成果は発揮されてる。
それに今の一撃でタゲ取り成功したっぽい!
いやぁ、流石はねぷ子さん!主人公らしい働きだよね?
ペルセウスの神器で守りも万全だし、このままどんどん行くよ!
そう思って、次の技を使おうと思ったら光の槍が構成員達に降り注ぐ。
あれ、これって堕天使の?
ってことは…
上を見ると、12枚の黒い翼でちょいワル親父な風貌…
「おっちゃん!」
「やっぱ今の一撃はお前だったかネプ子ぉ!前よりもかなり強くなったんじゃねえか?」
おっちゃんがこっちに降りてきて嬉しそうに笑ってる。
よかった、おっちゃんも無事なんだ。
「よく戻ってきたな、ヴァーリは一緒か?」
「戻ってくる時は一緒だったんだけど…」
「そうか…ま、今はこっちに集中するか。つってもすげぇ助っ人がいるんだけどな。」
「助っ人?」
「誰が助っ人じゃ小僧が。」
いつの間にかそこにいたって感じでおっちゃんの隣に隻眼のご老人が立っていた。
うわぁ、見るからに凄そう。というか、おっちゃんより凄そう。
「おっちゃん、そこのご老人は…?」
「ま、知らないわな。北欧神話の主神、オーディンだよ。」
「オーディンって、あのグングニルとかで有名な?」
「そうそう、ゲーム知識か?」
「ええ…私はネプテューヌ。この姿はパープルハートよ。」
「ペルセウスです。」
「ふむ…」
嘘ぉ!?本当にビッグネーム!?
何でここに有名な神様がいるの?
ど、どうしよう、サインとか貰おうかな?
「北欧の主神が何故ここに?」
「訳アリじゃ。それよりも…良い尻じゃな。」
「ひゃうっ!?」
サインを貰うか迷ってたら、オーディンにお尻を触られた。
…このエロ親父。
「ふん!」
「ぬおぉ!?」
「おお…良い蹴り…」
オーディンに結構強めに蹴りを叩き込む。
ちょっと、自分も女の子なんですけど!
それを許可もなくお尻触るとか最低過ぎるよ!
サインなし!絶対なし!
「ペルセウス、塩撒いて。」
「確かに度しがたい行いでしたが、相手は主神です。
下手な事は…」
「許してやってくれよ。あの爺さんセクハラしないと気が済まねぇんだ。」
「だからって初対面でお尻を触るなんて女の敵よ。」
「嫌われちまったな爺さん。」
「いてて…最新の女神なだけはあるわい…」
「それで、爺さん。やるのか?」
「まあ、の。なぁに一撃見舞ったら儂はもう何もせんぞ。」
「待って、もしかして彼らを殺すつもり?」
とてつもなく嫌な予感がしてオーディンに聞く。
もしそうなら止めないと。
悪いことをしたとしてもそれはいけないよ!
オーディンは自分の問いがおかしいのかケラケラと笑う。
「おかしな事を。奴らは刃をこちらに向けたのじゃぞ。」
「だとしても、殺して終わりだなんて。殺意に殺意で返していたら憎しみを生むわ。」
「…なるほど、お主は儂らのような神と違い人の感性が極めて高いようじゃ。」
「爺さん、ネプ子はこういう奴なんだ。だから俺は気に入ってる。
あまり、無下にしないでやってくれねぇか?」
「生意気な鴉が過保護なものよ…仕方あるまい。」
「ありがとう、オーディン。」
「お主らには勿体ない程じゃなアザゼル。」
「別に俺らの勢力じゃねぇよ。」
一応自分、無所属だしね。
それでも友達のためなら味方をしたい。
思い切り首を突っ込む。
主人公なのもそうだけど、それがネプテューヌっていう自分だし。
「どれ、主神の力のほんのちょびっとだけ見せてやるかのう。」
オーディンの力が高まるのを感じる。
今の自分との差が嫌でも感じるっていうか…これが一神話のトップなんだなって。
そんな神様も倒せる可能性のある神滅具ってやっぱり凄いんだね。
「禍の団よ、我が名はオーディン。名誉が欲しくばこの首、取って見せよ。」
『─おぉぉぉぉぉ!!』
その言葉は何だか敵を惹き付けるような言葉。
何かに惹かれるかのように構成員は揃ってオーディンの方へと向かってくる。
ニヤリと笑ったオーディンは槍を向ける。
「そこの女神に感謝せよ─グングニル。」
グングニル。
その一言と共に槍から放たれた一撃。
加減されてるとはいえ、それは向かってきた構成員全員を戦闘不能に陥らせるのに十分だった。
自分が言わなかったらもっと強かったんだよね、これ。
よ、よかった!構成員の命を救ったよ!
倒れ伏してる構成員達が突然出てきた鎖に縛られて動けなくなる。
「流石は主神オーディン…トップは伊達じゃねえな。」
「あれで加減…」
「私のお願いを聞いてくれてありがとう…」
「なぁに、美女でなければ断っておったわい。」
「気紛れということ?」
「神とは基本そういう者じゃよ。しかし…お主にはそういったものがない。本当に珍しい神じゃ。」
「だろ?」
「そんなに…?」
「ギリシャ調べてみ?やべぇから。」
「また後でね。いーすん、そっちはどう?」
─はい、先程奪取に成功しゲートを閉じました。しかし、最後に何名かの転移を許してしまいました。
「いいえ、そっちは私達でどうにかするわ。ありがとういーすん。」
─はい、ではそちらのサポートに戻ります。
流石いーすん!と責任者さん!
でも、誰が転移してきたんだろう?
「そこに居るのか。」
「分かるの?」
「うむ…まあ、儂の仕事は終わりじゃ。従者をあっちにほっぽったままじゃったのを忘れておった!ではさらばじゃ。」
「自由な爺さんだぜ…ネプ子、頑張れよ!」
おっちゃんがオーディンと一緒に行っちゃった。
まあ、護衛みたいな感じだと思うし、仕方無いね。
もう殆ど構成員も居ないみたいだし…安心かな?
「じゃあ、一誠達と合流を…──」
─ネプテューヌさん!
「っ!なに!?」
「これは、転移…!ネプテューヌ様!」
いーすんが呼んでくれた時にはもう既に自分の足元に魔法陣が。
いつの間に…!?
今まで隠れていた…いや、もしかして…
今、転移の魔法陣を足元に作った!
ペルセウスがこっちを弾き飛ばそうとしてくれるけど、それよりも早く転移が始まる。
ああもう、さっきから急に何か起こってばっかだなぁ!
刀をしっかりと握って次の事態に備える。
転移先は…聖堂みたいな?
でも、レーティングゲームの試合場っぽいから…多分、ここにいるのは。
「─ああ、会いたかったよ女神様。」
「やっぱり、貴方よね…ディオドラ・アスタロト!」
玉座に座っていたのはディオドラだった。
レーティングゲームをこうして台無しにした上、多くの人に迷惑をかけた…これはもう、逮捕だよ!
「おっと、妙な真似はやめてもらおう。」
「…あーちゃん!?」
「ネプテューヌ、さん…」
縛られたあーちゃんがディオドラの近くで倒れている。
よく見れば、殴られたような痕が…
何て酷いことを…!
今すぐにでもはっ倒したい…でも…
「アーシアの生殺与奪の権利は僕が握っている。分かるね?」
「…外道ね。」
「何とでも。それで、どうするんだい?」
「……分かったわ。」
─ネプテューヌさん…!
(仕方無いよ、いーすん…あーちゃんの為だよ。)
刀を手放す。
仕方無いことだから。
いーすんが何かしても、もしかしたらを考えると…
ディオドラは刀を手放した自分を嘲笑う。
「アハハハ!そんなに大事かい?アーシアがさぁ。」
「貴方に言う気はないわ。それで、何が望み?」
「従順じゃないか、女神様。まあいいや…そうだなぁ。」
「─僕の下僕になって貰おうかな。」
そう言って、ディオドラは懐から悪魔の駒を取り出した。
またまたピンチだね、これは。
ネプ子、またまたピンチ!
悪魔の駒でそのまま悪魔になってしまうのか?
人質なんてセコイぞ!
しかし、ディオドラ君。
本当に良いのかね?