冥次元ゲイムネプテューヌ   作:ロザミア

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これがシャイニングねぷ子というものだ!(挨拶)

今回、ねぷ子さんは出ません。



私無し!?タイトル詐欺だよ!?

それは当然と言えば当然だった。

分かってたことではあった。

だから、これから起こるだろう事も…漠然とした感覚だが分かった。

 

英雄派が禍の団を抜ける際、当然ながら疑問の声は上がった。

今までやっていたことを何故?

いきなり心変わりした、そう思われても仕方がない。

思いきりが良すぎたんだ、俺達は。

だからこそ、こうなるかもしれないと分かっていた筈だ。

 

何名かは絶対に反発するだろうと。

 

「なあおい、曹操。何でアンタについていくと決めたか分かるか?」

 

「分かっている。だがそれでも…俺達に道を示してくれたのは確かなんだ。」

 

「恐ろしい…女神とはこれ程まで人の心を操れるというのですか。」

 

「テメぇ、リーダーが操られてるっていうのかよ!」

 

「待て。」

 

「…。」

 

反発の声は当然のように広がる。

人外に恨みを持つものもいるし、それを抱いてもおかしくない程の事をされてきたことは知っている。

 

俺は…それでも俺は、今とは違う道を歩んでみたかった。

ただの興味と思われてもいい。

だが俺にはそれが本来歩むべき道だったのだと信じたい。

愚かな己が許せないからなのかもしれないし、自己満足でしかないのかもしれない。

 

「曹操、お前はあの女神についていく。そういうことなんだな?」

 

「ああ。」

 

「なら、俺は降りる。人外は消えるべき存在…俺はそうお前に語ってお前はそれを理解した上で英雄派に入れた。

だというのに、お前から俺を裏切った。」

 

「…ああ、否定しない。」

 

「ハハハ!あの曹操が女神なんぞについていく!?よりにもよって、神!神と来たか!神々がどれだけ馬鹿で屑なのか分かってるだろうがよ。どんな名前してやがんだその女神は!」

 

「ネプテューヌ。それが彼女の名前だ。」

 

まずは一人が降りた。

かつての自分の偉業を自慢するような奴ではあったが実力はかなりの物だった男。

彼の恨みは俺も知っている。

侮蔑する訳でもなく、ただ淡々と降りると言った。

 

名前を聞かれたから名前を告げた。

すると、俺を見下して嗤うような女の顔が変わった。

真顔。 

彼女が本当に怒りを抱いている時になる顔だった。

こうなることも、予感はしていた。

だが、何も伝えずにいるのは違うと思った。

だから伝えた。

 

「ああ、そうかい…なら、俺も降りる。」

 

「分かった。」

 

「世話にはなった。だが、それだけだ。恩はとっくに返した。

テメぇとの関係はそれで終いだ。」

 

また一人が降りた。

メンバーの中で特に神を嫌っていた彼女の事だ。

嫌いになるのも分かっていた。

それに、先程の顔はそういうこと(・・・・・・)なんだろう。

だから、やはり止めることはしなかった。

その名前はある神によって人生が狂わされた者の名であるから。

 

「…あの。」

 

「そうか。君も…そうだな。」

 

「うん。」

 

彼についていくように一人が抜けた。

彼に人体実験の実験体にされている時に救われ、彼に心酔しているのは分かっていた。

まだ少女と呼ぶべき見た目と齢。

ついていくのは必然だろう。

 

「嘆かわしい。女神に洗脳されてしまったのですね…」

 

「んだとテメェ!」

 

「やめないかヘラクレス。そう思われても仕方無い。」

 

盲目の彼は嘆くように、恐怖するようにそう言った。

そうか、彼にはそう聴こえたのか。

これも、自分の行いの結果なのかもしれない。

 

「恐ろしい女神だ。所詮、神には…女神には人の心など分からないのです。」

 

そう言ってまた一人が降りた。

盲目であり、神器を持つが故に迫害を受けた。

人嫌いであり悲観的な彼には俺達が滑稽に映ったのだろうか。

 

「…なら、ついていく。」

 

「彼が友人だからか?」

 

「ん。」

 

淡々とした様子で彼女は盲目の彼についていくと決めた。

仲がいいのは知っていた。

…正直、戦力としては彼女一人で無双出来る程なのでいて欲しかったが仕方無い。

 

この少女は迫害を受けた訳でもなく、誘ってみたら入った。

思い入れも大してない組織にずっといたいとは思わなかったのだろう。

 

「み、皆…」

 

「…俺としてはお前に残って欲しい気持ちはある。」

 

「ゲオルグ…でも…」

 

「心配か。」

 

一人だけ、とても迷っていた。

彼女は天才だ。

とても頭がよく、技術力も高い。

その名前の通り、多くの実績を残せる程には。

そんな彼女は穏健派だ。

思えば、協力的じゃなかったのもテロ行為自体をすべきではないと思っていたのだろう。

 

「…見捨てられないわ。」

 

「そうか。なら…アイツらを頼む。」

 

「…はい。」

 

そう言って、彼女も降りた。

優しい彼女が仲間を見捨てることをしない…そんなことは分かっていた。だけど、この結果になってしまったから降りた。

当然と言えば当然だった。

 

そうして、6人。

6人が英雄派を降りた。

俺は止めることはしなかった。

出来る筈もない。

テロ行為をして、思い上がっていた俺には…出来る筈もない。

 

6人共、俺達とは別の道を歩む。

仕方のないことだ。

むしろ今までよくついてきてくれたとすら思う。

だからこそ、彼らがどんな生活を送るのか分からないが応援くらいはしたい。

 

援助が必要ならしたいとも思う。

情けない俺に何が出来るかは分からないが。

 

…だが、もし。

もしも、俺のようなろくでなしになるのであれば。

その時は…

 

俺はそれを止めるために全身全霊を以て貫かねばならなくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

禍の団襲撃後、まだ冥界にいた俺達はネプテューヌについていき、クルゼレイ・アスモデウスのいる病室まで向かった。

ネプテューヌは一人でいいと言って入っていったので俺達は待機だ。

 

待っている間、ジークフリートとペルセウスに任せて病院を離れ、あちらに残したゲオルグ達と情報共有をしようと連絡を入れた。

 

「ゲオルグ、曹操だ。」

 

『曹操か…』

 

「…?どうした、ゲオルグ。」

 

何やら、掠れたような声。

 

『…報告する。クルゼレイ・アスモデウスはそちらにいるな?』

 

「ああ、入院している。」

 

『ならばよし…クルゼレイ・アスモデウスをオーフィスの指示で逃す際、シャルバ・ベルゼブブと交戦した。シャルバ単体ならば問題なかったが…アイツら(・・・・)までいるのは予想外だった。』

 

「待て、どういうことだ?お前らは無事なのか!」

 

『問題ないとは言いづらいが…死んではいないさ。

だが…そうだな、俺達は合流した方がいいだろう。』

 

ゲオルグの言うアイツら。

疑問が浮かび上がる。

…いや、答えはもう分かっているが頭が拒否している。

 

「…分かった。魔王サーゼクスと話をつけて拠点は手に入りそうだ。後日連絡をする。座標を送るからそこに転移してきてくれ。」

 

『ああ。…それとだな、実に不甲斐ない事だが。

絶霧(ディメンション・ロスト)の一部が奪われた。』

 

「…本当に無事なのか?魂に傷がついたも同然だろう!」

 

『何、その際機能の殆どを防衛した上で切り離したから損傷自体はそれほどない。だが曹操…気を付けろ。アイツらは、アイツは間違いなく制御が利かなくなってるぞ。』

 

「…お前の言うアイツらとは…」

 

 

 

「英雄派から降りたあの6人でいいんだな。」

 

 

 

あの時、降りると言って消えていった仲間達。

6人共…一緒だったのか。

 

『ああ、そうだ。』

 

「…そうか。ならば、俺達が始末をつけなければならないな。」

 

『ネプテューヌに言わない気か?』

 

「これは俺の仕出かした事だ。英雄派から発生した事なんだ…そんなことに付き合わせる必要はない。」

 

『必要はない、か。確かにな…だが、ネプテューヌは間違いなく首を突っ込むぞ。そういう奴だからな。』

 

「…だろうな。眩しい奴だよ、本当に。」

 

『それで、そっちの状況も教えてくれ。何があった?』

 

「ああ、そうだったな…」

 

ネプテューヌは必ず首を突っ込むだろう。

…きっと、その時俺は突っぱねる事が出来ない。

彼女の優しさに甘えてしまうだろう。

 

俺はゲオルグに説明をしてから、その後も会話を少しして通信を切った。

ジークフリート達の元へと戻る。

 

「曹操、どうだった?」

 

「少々厄介な状況になりそうだ。後で言おう。」

 

「了解。」

 

そうして、ネプテューヌが病室から出てきた。

 

何かを決めたような顔で俺達に胸を張れるように頑張ると言ってきた。とても、いい顔だ。

俺にはまだ出来そうにない顔だ。

 

羨ましいという感情が出たのか、後ろめたいことがあるからなのか…少し暗くなっていたようだ。

感情の起伏に鋭いネプテューヌにどうかしたのかと聞かれて、突っぱねるように言ってしまった。

 

だというのに

 

「言いたくなったらで良いから…あまり思い詰めないでね。」

 

…無償の優しさというのはこういうことをいうのだろうか?

俺にはまだ出来そうにないが…英雄とはこういう質なのだろうか。

分からないが…けれど、俺には眩しく、強さの関係ない1つの到達点であると思う。

隠し事をしていても疑わない。

こうまで信じてくれるのは何故なのだろう。

 

それがネプテューヌという者なのだろうか。

誰かを助けることを戸惑わない。

それで自分が重荷を背負ってもそれを受け入れる。

 

けれど、正義の味方というわけでなく。

絶対的な悪の敵でもない。

理解しようと歩み寄る。手を取り合おうと努力する。

ある種の自己犠牲なのだ。

 

自己満足と言われても仕方がない。

傲慢と罵られても頷きながら手を引っ張るだろう。

 

ああ、それでこそと笑う。

それでこそ俺が信じたい女神だ。

神などマトモな奴は居ないだろうと思っていた。

多くの神話を知った今でもその考えは覆らない。

それでもこの女神は違う。

 

「わわっ…曹操、子供扱いしてない?こう見えて私18だよ!」

 

「実年齢はもっと上だろうに。」

 

「まあそれはそうなんだけど尚更そういう扱いはよろしくないでしょ!」

 

誰よりも人に寄り添い、人と歩み、人を助ける。

字面だけなら都合のいい神様かもしれない。

けれど、それは彼女が悩み、苦しみ、足掻いた末で差し出した手だ。俺はそれを拒む事は出来ない。

付き合いの短い俺にすらここまで信用してくれるのだから。

 

だからこそ俺はそれに報いたい。

許されるならいつまでもその苦難多き身を守らせて欲しい。

ここにいる曹操という男は間違いなく救われた者の一人なのだから。

傲慢だと、偽善者だと罵る者がいれば声を大にして否定しよう。

 

…だから、もう一度その優しさに甘える形になることを許して欲しい。

 

 

 

 

 

 

────────────────────────

 

 

 

 

 

 

「ネプステーション!!」

 

デレレーデレレーデー

 

「始まったよ!ネプステーションのコーナー!今回のゲストは英雄派リーダーの曹操だよ!」

 

「曹操だ。…それにしても俺の独白が長いな…」

 

「まあ、今後の展開に必要だから仕方無いね!ということで今回のネプステーションは長めにいこう!」

 

「構わないが、ヒントを出す位しかないが?」

 

「そう?ここって本編とは関係ないからメッタメタでもいいんだよ?私は一向に構わないっ!!」

 

「…まあ、それでいいなら。」

 

「えー今回出た元英雄派の人はオリキャラだよ!と言っても私の設定で矛盾作りまくる作者に作れるわけないから提供して貰ったよ!名前は記載するのはよろしくなさそうだからこの場をお借りして感謝感激!」

 

「ああ、本当にありがとう。」

 

「それにしても、曹操って私のことそんな風に見てたの?

何か照れるなぁ。」

 

「ヴァーリ呼ぼうか。」

 

「次回予告!」

 

「…。」

 

「じーかーいーよーこーくー!」

 

「分かった分かった。

冥界での騒動から数日。突然のヴァーリの接触に困惑していると彼の口からはデートの一言…さて、こういうことには疎い俺では分からないが頑張ってくれ。

そして、またしても波乱の幕開けだが…荒事なら任せて貰おう。

次回、『未来へのプレイヤー』」

 

「また次回、会おうね!」




今回は短い?許し亭許し亭…

えー、オリキャラ提供をしてくださった御方。
本当にありがとうございます!今後とも冥次元ゲイムネプテューヌの更新を頑張ります!
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