冥次元ゲイムネプテューヌ   作:ロザミア

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好きな技はミラージュダンス!(挨拶)

タイトルの言う、相手とは!?
ロキを救えるのか…?
刮目せよ!


エクソダス様の【大人ピーシェが頑張る話。】という作品にて宣伝してもらいました!
このような作品を宣伝してくださってありがとうございます!
こちらの作品もピーシェが主役ということで面白いものとなっております。是非読んでくださいね。




決して相容れない相手は、貴方なんだね。

大きな狼を見て、悪寒っていうの?それを感じた。

特に、剥き出しの牙はまずいよね!?

何でこんなにゾクッとするのかな…

 

「悪神ロキの息子…フェンリルか!」

 

「我が息子よ、全てを喰らい、引き裂くがいい!!」

 

「ロキ、目を覚ませ!お主程の者が精神を掌握されるなど…!」

 

「黙れぇ!邪魔をするならば貴様も殺すぞオーディン!」

 

「ぬぅ…!」

 

「オーディンさま、キケンです!」

 

「ああ、下がった方がいい!フェンリルは神殺し…主神といえど一撃は死に繋がるぞ!」

 

「神殺し!?ねぷ子さんメタ!?」

 

神殺しって何!?

え、そりゃヤバイって思うに決まってるよ!

って、フェンリルならそうだよね!うん、ゲームでもそんなだもんね!

 

「ネプテューヌ、お前も下がれ。ここは…!」

 

「話は聞かせてもらったぜ!」

 

「一誠!」

 

「ねぷ姉ちゃんにばかり良いところ取られてる一誠さん達じゃないって所見せてやんよ!主人公の弟もまた主人公なんだよ!」

 

「イッセーさん、このばにおいてロキさまとフェンリルにたちうちデキるのはバイカがあるアナタです。そうそうさん、イッセーさんたちとキョウリョクしてください。」

 

「…ああ、そうするべきか…いや、待て。」

 

曹操がいーすんの指示に頷くも、待ったをかける。

フェンリルはおっちゃんと堕天使の誰か…多分、幹部さんかな?その人が食い止めてる。

早くしないと…!

 

「イストワール、ゲオルグたちと通信を繋げるのは可能か?」

 

「…わかりました。」

 

「曹操、急がないと…」

 

「こういう時こそ冷静になれ。ロキはああなる直前の発言を思い出せ。」

 

「えっと…」

 

えっと、確か…

 

『精神汚染の類いか…!』

 

あ、そういうことか!

 

「術者がいるってこと!?」

 

「まだ近い筈だ。そいつを倒せば…或いは。息子のフェンリルは分からないがロキはどうにかなる筈だ。」

 

「じゃあ、そっちは私が行くね!」

 

「ああ、だが待て。その前に護衛が一人か二人いるだろう。」

 

「…はい、レンラク、とれます。」

 

いーすんがそう言うと妙な感覚が頭に…何だろ?

 

『聞こえるか。』

 

「え、ゲオルグ?」

 

『ああ、イストワールに繋いでもらっている。

事情は何と無く把握しているが…ジークとジャンヌでいいか?』

 

「頼む。正直、加減できる相手じゃない。」

 

『だろうな。待っていろ、その座標にすぐに送る。』

 

「さっすがゲオルグ!」

 

『褒めても何も出ないぞ。』

 

「今度そっちの部屋行った時にプリンあればいいかな!」

 

『聞いてないなお前?…まあいい。急ぎだろう?』

 

ゲオルグがそう言ってからすぐに霧が立ち込める。

あ、これはゲオルグの…!

早すぎじゃない?

 

曹操を見ると得意気な顔で携帯を取り出して見せてくる。

 

「いつでも転移の準備はしておくようには言っておいたのさ。

お前といるとこういった場面に遭遇するからな。」

 

「あれ、貶されてない?」

 

「まさか!戦うしか能がない俺達にとってはありがたいことだ。」

 

個人的にはその戦いは起こって欲しくないんだけどなぁ。

 

まあ、そこは仕方ないや。

霧から、二人がやってくる。

既に剣を一本手に持った状態で。

 

「ジーク、ジャンヌ!」

 

「やあ、ネプテューヌ。ようやくお披露目が出来る…といったところかな?」

 

「暇だから来たわ。」

 

「雑な理由!でもありがたいよ!曹操、一誠…皆をお願いね!」

 

「おう、任せとけ!」

 

「ああ。」

 

ジークとジャンヌを連れて、駆け出す。

方向は何と無く分かる。

動いてなければだけど…ロキの術を受けた瞬間のことを思い出す。

 

体が何処に向いていたのか…自分を庇ったって事は術の方向は分かっていた筈だから。

 

「取り合えず、走りながら詳しいこと説明するね!」

 

「お願いするよ。」

 

「ええ、頼むわ。」

 

「かくかくしかじか!」

 

「まるまるうまうまね。」

 

「どういう…ことだ…!」

 

「ジークさん、つまり…──」

 

いーすんがジークに説明する。

ジャンヌが理解したのにジークは理解できなかった…まだまだだね。

いーすんの説明が終わって、ジークはなるほど、と頷く。

 

「かなりの術者のようだね…」

 

「けど、調印式の為にも、ロキの為にも、頑張ろう!」

 

「…そうねぇ、神様に借りを作るのもありね。」

 

「君はまたそういう…」

 

「こういう考えをしてるくらいが丁度いいのよ、私はね。

聖女って柄でもないし。」

 

「あはは…いーすん、探知は…って難しいよね。」

 

「もうしわけありません…このヒロいメイカイをタンチするとなると…みっかかかりますね。」

 

「ポンコツね。」

 

「しつれいな!ワタシはポンコツではありません!」

 

ジャンヌの容赦ない発言にいーすんは怒る。

怒られてるジャンヌは悪びれもしてない辺り、本当にポンコツって思ってそう。

んー…まあ、何か変なところで三週間とか三日かかるって言うからその可能性が浮上してる説あるんだよね!

 

でもでも、いーすんには助けられてばかりだから発言はしたりしなかったりラジバンダリ!

 

「とにかく、この先に行ってみよう!

イベント的に術者さんがいるって決まってるから間違いないよ!」

 

「相変わらず君はおかしな発言をするね。」

 

「最近シリアスに生きすぎだから私としてはそろそろ面白おかしい系に変えていかないと色々と裏切っちゃうっていうか!

もっと詳しく言うとタイトル説明文に真っ向から喧嘩売ってるって言うか~」

 

「ネプテューヌさん、ワタシもですがついていけてません。」

 

「あれ?」

 

ありゃ、メタ発言連発しすぎた?

でも、問題ないね。

何故なら主人公であるから!

多分問題ない!

 

さあ、このまま突っ走るよー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

迫る牙、爪をかわし、槍を振るう。

ロキの子、神狼、神喰らい…フェンリル。

北欧において、神々の黄昏にて主神オーディンを喰らう者であり、すぐ後にオーディンの息子のヴィーザルに殺される運命にある者。

 

最高位の魔物であることは間違いないだろう。

神殺しに特化しているとはいえ、主神オーディンを喰らう者である以上その力は並の神を凌駕する。

現に、足止めをしていたアザゼルと幹部…バラキエルは苦戦をしていた。

聖書における堕天使側の力の象徴が二人いても苦戦を強いられる相手…それがフェンリル。

 

ロキの相手は魔王であるセラフォルー・レヴィアタンとグレモリーの眷属、ヴァルキリーがしているが、こちらも精神汚染をされているというのに高度な術を行使し、苦戦させられている。

 

だが、この場において最も恐ろしいのはフェンリルだ。

その体躯に見合わない速さ、そして、見た目以上の嵐とも呼べる力は魔物でありながら神でもある事の証明のようだ。

 

現状、グレイプニルが無い以上倒すしかない…

故に俺は赤龍帝と共に堕天使二人に加勢した。

 

4対1の圧倒的有利な盤面。

 

だというのに、だ。

 

「ウォォォン!」

 

「何という身のこなしだ…何度槍を振るっても当たる気配がしないな!」

 

「チッ、神滅具所有者二人が来ても軽いダメージしか与えられねぇとはなぁ!」

 

「だったら!この狼よりも速く、強くなればいいだけだ!」

 

『Boost!』

 

「禁手して何度目の倍加だ!元々の地力が違いすぎる!」

 

神滅具は神を越えられる可能性のある神器だ。

しかし、フェンリルはまるでそれは自分の専売特許だといわんばかりに攻めが激しくなる。

 

鋭い爪が振るわれるが横に避けて聖槍のオーラで矛先を伸ばし、振るう。

嘲笑うかのように軽々と避けられる。

攻撃も回避もかなりの速さだ、判断を見誤れば確実に殺される。

槍を持つ手に汗が滲む。

 

赤龍帝…兵藤一誠の倍加は確かに脅威的な力だ。

だが、ただの人間だった眷属悪魔がいくら倍加したところでフェンリルの力には遠く及ばない。

魔王クラスが使えばチャンスはあるが…

 

魔王はロキの相手をしていて手が離せない…というより、魔王が離れた瞬間、戦線は崩壊するだろう。

 

「アザゼル!グレイプニルに相当する物は無いか!」

 

「ねえよ!グレイプニルはフェンリルを縛る為だけに造られた鎖だぞ!んな代物に相当するものなんざ持ってる訳ねぇだろ!」

 

「それもそうか…!」

 

無い物ねだりをしても仕方ないか…だが、本格的にどうしたものか。

北欧の神々が手を焼くだけはある。

 

禁手化。

実は、俺はまだその境地に至れていない。

だが、今の生活の中で多くのヒントを得ている。

例えば、グレモリーの騎士である木場といったか。

彼の禁手は本来ならばあり得ない方向性だ。

聖剣と魔剣…二つの性質が反発すること無く共存するなんて思いもしなかった。

 

…俺もまた、本来の禁手ではない何かを得るべきなのかもしれないな。

神が死んだことの影響とやらが俺の考えにどこまで応えてくれるか…

 

「だが、その前に…」

 

目の前のフェンリルをどうにかしないことにはな。

さて、どうしたものか。

 

思案していると後ろから気配が1つ。

…手練れだな。

 

「お困りのようだね。」

 

「…誰だ?」

 

「僕は──」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと速すぎかも~なネプダッシュ!

もう疲れたよ!休憩したいけど今は緊急クエストだから逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だよ!

 

「でも疲れた!」

 

「それ何回目よ?」

 

「3!」

 

「天丼は3回までよ。」

 

「はーい。」

 

こうして、イベントマーク目指して走ってる自分達だけど、ジークが何かを感知したようで止まる。

 

「誰かいる。」

 

「…ああ、これ知ってる奴ね?」

 

「え、じゃあ…」

 

「はんえいゆうは…ですか(д`ヽ)」

 

「反英雄派?そういう名前で呼ぶことにしたんだね…

いるんだろう?これ以上隠れるようなら元仲間といえど容赦はしない!」

 

ジークの言葉の後、目の前の景色の中に人型がうっすらと見える。

まさか、これが光学迷彩って奴!?

科学的な力が自分達の敵だったのさ!ってオチ!? 

 

少ししてから、そこに現れたのは…全身を覆い隠すようなローブとペストマスクで顔を覆った如何にも私怪しい人ですって人だった。

 

「…流石はジークフリート。不可視の魔術だけでは駄目でしたね。」

 

「やはり君か、パラケルスス。穏健派の君が頼光に協力してこんなことをするとは思わなかったよ。」

 

「…そうですね、私も本来ならこのようなことはしたくない。

ですが、私達はもう戻れない。少なくとも、あの子に移植することを了承した時点で私は立ち止まることは出来なくなった。」

 

「ロキに術を仕掛けた犯人は見つかったね!ねえ、お願い!術を解いてほしいな!パラケルスス…言いにくい!パルスでいい?」

 

「滅びの呪文に似た名前はやめてください。」

 

「えー…パラケでいいや。パラケは本当にこんな皆が争うことをしたいの?私は、出来れば争わない方向でいきたいんだけど…」

 

「それは出来ない、女神様。本来ならば貴女が汚染される筈だった術…もう一度、貴女へぶつけましょう。」

 

「させないわよ、陰険。結局は私達と同じよ、あんた。

こんなことしたくないだのなんだの…自分の止まりどころを他人のせいにしているも同義よ。」

 

「私はもう罪深い。許してもらおうなんて思ってない。 

もう、彼らの行く末を共にすると決めた。邪魔をするなら、貴方達も…殺す。」

 

「シリアス!?倒された筈じゃ…!」

 

「…君の頭脳と神器は確かに恐ろしい。けれど、君が僕らを相手にするのは無理があるんじゃないかい?」

 

「その通り、故に私は人を頼る。適材適所ですよ。」

 

…何だかさ、自分を出さないようにしてるような気がする。

良くないよね?

もし、酷いことをしたって思ってるなら…ちゃんと事情も聞かなきゃいけない。

暴力は何も解決しないよ!

 

「ねえ、頼光は何がしたいの?」

 

「…頼光は…」

 

「本当に、本当にパラケもしたいことなの?

したくもないことを続けて、離れることも出来ない辛さは分からないよ。それでも…誰かに助けを求めることは悪いことじゃないよ。」

 

「…私を…私を惑わせないで、女神様…!見捨てるなんて出来ない、見過ごすことも出来ない…!私には、こうするしかない!」

 

初めて感情的になったパラケはフラスコを取り出すとそれの中にある煙を地面へと垂らす。

煙は次第に形を持っていく。

 

あ、曹操といーすんが説明してた奴だ!

 

確か、幻煙の魔獣(ファントムフォッグ・モンスター)だよね。

物理無効…物理無効じゃん!?

クソゲー!駄目絶対!

 

大きい蛇を模した煙の怪物が自分達に牙を剥き出しに威嚇してくる。

 

「ネプテューヌさん、シェアによるマホウでたちまわりましょう!( ̄^ ̄)」

 

「うん!」

 

「いや、彼女の魔獣は僕に任せてくれ。」

 

「え、ジャンヌと私は?」

 

「アンタと私は…こっちよ!」

 

「ねぷっ!?」

 

ジャンヌが聖剣を後ろに振るうと剣同士のぶつかる音。

振り向くと、剣が弾かれて地面に落ちている。

もう一人…!

 

「むしろ、こっちが本命ね…」

 

「え、本命ってつまり…」

 

瞬間、ゾッとする。

この感覚は…殺気だ。

ヴァーリが英雄派にぶつけた時の純粋な殺気に似てる。

でも、それよりも濃厚な殺気…特に、自分にそれが向けられている。

 

恨み、怒り、憎しみ…負の感情をこれでもかってくらいぶつけられる。

少し、息苦しさすら感じる。

 

その人は、自分にずっとそれをぶつけながら刀を持って歩いてくる。

 

日本の軍服らしきものを身に纏い、黒の短い日本人特有の髪。

長身の男性で、持っている刀とはまた別の刀を帯刀している。

その人をしっかりと認識した瞬間、直感で理解した。

 

この人とは、分かり合えない。

致命的な面で噛み合わない。

 

クルゼレイの言葉の人物が、そこにいる。

 

「流石ジャンヌだ。隙をついたと思ったが…」

 

「その殺気を隠してからやるのね。」

 

「…源頼光。」

 

ジャンヌへの称賛の言葉を、ジャンヌは吐き捨てるように言葉を投げる。

つれないな、と肩を竦めた。

 

自分が名前を呼んだ時、ピクリと反応して自分に視線が突き刺さる。

 

「…ああ、お前が、ネプテューヌか。」

 

「うん、私がネプテューヌ。」

 

「人の味方、だったか。」

 

「うん。」

 

「流石は女神といったところか。…俺もまた、人の世の平和を望んでいるよ。」

 

「何となく分かるよ。」

 

「一度話してみたいと思ってたんだ。カイネウスやトリスタンは特に教えてくれないからな。リーダーには向いていないらしい。

ああ、やっぱりだ、と思ったよ…」

 

「うん、私も一回話し合いたかったよ。」

 

でも、認識した時に理解した。

 

刀を突き付け合う。

今までで一番真剣に。

 

分かってたように、定められていたように。

諦めたように二人して笑う。

自分は純粋に残念に。

頼光は納得したように。

 

「私は皆と笑い合うハッピーエンドを望んでるんだ。」

 

「素晴らしい考えだな。俺も同じだよ。」

 

「うん、でも…うん、違うよね。」

 

「残念ながら。もっと早く会いたかった。」

 

自分もそう思った。

もっと早く会えれば…きっとこうならなかった。

だからこそ、残念な出会い。

奇跡的に外れてしまった出会いの瞬間。

 

 

 

「人外は、この世にいらない。」

 

「私にとって、それ(人外)も皆に入ってるよ。」

 

 

 

ああやっぱり、と思った。

頼光は人だけのハッピーエンドを目指してる。

自分は人も人じゃない、皆一緒のハッピーエンドを目指している。

 

目指してる場所は同じようで違うそれは1つの方向性を失くしたか失くさなかったか。

だからこそ、噛み合わない。

奇跡的なまでに、運命的なまでに…どうあっても駄目なんだと分かった。

 

「─ああ、残念だよ。本当に!」

 

「うん、私も──とても残念ね、頼光!」

 

女神化して、頼光へと突っ込む。

考えることは一緒のようで、頼光も自分へと向かってくる。

刀同士がぶつかり合う。

それだけで、何と無く互いの願いが分かる。

 

これはある意味で自分との戦いなんだ。

 

「だからこそ、私は貴方を倒す。」

 

「故に、俺はお前を殺す。」

 

どこまでいっても平行線。

目指す果てが数ミリずれているだけなのに、分かってしまうんだ。

この人は私と似ているようで、似ていない。

分かり合えるようで、分かり合えない。

だから、ぶつけ合うしかないんだ。

 

ロキを一刻も早く助けるため、何よりこの願いのために。

 

この未来への願いをぶつけ合う。




シリアスブレイカーになろうと思ったらどう足掻いても通じない、というかある意味誰よりも強い相手で完全シリアスモードにならざるを得ないネプ子。

さあ、ここからが本番。
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