冥次元ゲイムネプテューヌ   作:ロザミア

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300年だ…(挨拶)

原作の悲劇を避けるためにここであの問題に向き合います。




Cへの道筋─mk2─
話をしよう、あれは今から…えっ、真面目に?はーい


やっほー!

ちょっと乙女発揮しちゃったネプテューヌだよ!

え、コラボ?

そうだよコラボだよ?

 

楽しかったよねぇ!!

 

ロキとの戦いから数日が経過した。

サーゼクスさん曰く、ヴァーリは置き手紙を残して出ていっちゃったらしい。

勝手だよね、ほんと。

 

『傷は癒えた。ネプテューヌの事を頼む。』

 

…本当、勝手だよ。

気にするこっちの身にもなってよね。

 

で、その数日の間で起こったことなんだけど…

 

 

 

 

 

・

 

・

 

・

 

 

 

 

 

「姉ちゃん、アーシア、いーすん。…話がある。」

 

「え、今から?」

 

一誠が部屋に入ってきて、開口一番にそう言った。

いーすんと顔を見合わせてから、あーちゃんとも顔を見合わせる。ハテナを作る自分達。

 

でも、何だか決意みたいのを感じるけど…

 

「とりあえず、座って座って!」

 

「おう。」

 

「イッセーさん、どうしたんですか?」

 

「…そろそろ、話そうと思うんだ。」

 

「…ゴリョウシンに、ですね?」

 

「ああ。」

 

…ああそっか。

まだ、言ってなかったね。

 

うん…一段落済んだばっかりで色々とあったから少し頭から抜け落ちてたよ。

 

「待たせてごめんな、姉ちゃん、アーシア。」

 

「い、いいえ!私も…最近になってようやくですから…」

 

「一誠には一誠の整理する時間がある。私達はそれを分かってるよ。…今から?」

 

「一日置いたら、揺らいじゃいそうでさ。」

 

「ううん、いいよ。じゃあ、リアスちゃんも呼ばないとね?」

 

「部長さん、今から来れるでしょうか?」

 

「来るよ。リアスちゃんもね、気にしてたから。」

 

前に一度、話さないの、とは聞かれた。

 

その時はまだって答えたけど、話す時は呼んでねと言われたし。

そういう約束は違えない人だから、大丈夫。

 

何気に信頼度なら負けてないよ。

 

携帯を取り出して、リアスちゃんに電話を掛ける。

 

コール音が少し鳴ってから

 

『もしもし、ネプテューヌ?』

 

リアスちゃんの声が聞こえた。

 

「うん、お昼は食べ終わったかな?」

 

『ええ、どうかしたの?』

 

「一誠の覚悟が決まったから。

今日、話すことに決めたよ。」

 

『!…そう、分かった。少ししたらそっちに行くわね。』

 

「うん。」

 

優しい口調。

多分、リアスちゃんもとっくに話す覚悟は決めてたんだ。

もしかしたら、二人に怒られるかも、恨まれるかもしれないのに。

怖い時もあったと思う。けど、それをおくびにも出さなかった。

 

…リアスちゃんは、頼ってばかりって言うけど、そうじゃないよ。

 

堂々としてるから、皆動いてくれるんだよ。

 

「部長は、なんて?」

 

「少ししたら来るって。それまでにお父さん達に言おうね。」

 

大事な話があるって。

 

 

そうして、お母さんとお父さん(今日は休日だったらしい)に大事な話があるって三人で言うと二人とも分かったって言って待ってくれた。

 

…うん、ありがとう。

 

少しして、リアスちゃんが来た。

お父さんとお母さんはどうしてリアスちゃんがって思ったみたいだけどリアスちゃんから

 

「私もご両親のお子さん…アーシアさん、一誠さん、ネプテューヌさんの大事な話に大きく関わっています。

その為に、ここに来ました。」

 

「…分かりました。座ってください。」

 

真剣な様子にお父さんも姿勢を正して、リアスちゃんにも座るように言う。

自分達三人と両親二人が向かい合う形で座って、リアスちゃんもこっち側に座った。

 

「それで、話って?」

 

「うん。…これから話すことは、二人からしたら馬鹿らしい話だと思う。でも─」

 

「ねぷちゃん。」

 

お母さんが遮る。

優しい瞳だった。

 

「ねぷちゃんが話したくなった時に話せばいい。

そう言ったわね。…それが今なのよね?」

 

「…うん。」

 

そうだった。

先手は、既に打たれてたようだ。

 

流石お母さんだ、敵わないや…

 

「じゃあ、話すね。私や、一誠達の事。」

 

それから、長い話が始まった。

 

一誠がレイナーレに殺されかける所から始まって…その時点でちょっと目をパチクリさせてたけど、一誠やあーちゃん、リアスちゃんが悪魔である事を証明すると唖然としていた。

 

「つまり…一誠とアーシアちゃんはリアスちゃんの眷属…悪魔になったって事でいいのか?」

 

「はい、その認識で問題ありません。

ですが、これは事前に確認を取った上でのご本人の判断だったということをご了承ください。」

 

「私の場合はとても危ない状態でしたが…今でも悪魔になる判断をしたことを後悔していません。」

 

「俺もだ。…人間の一誠じゃなくなったけど、俺は、それでも守る力が欲しかった。」

 

「…そうか。」

 

そして、一誠達には神器が宿っていること、この世界の裏側をしっかりと説明した。

リアスちゃんが逐一解説を入れてくれて、二人とも理解しやすかったと思う。

 

これまで、どういうことに巻き込まれて、首を突っ込んできたかも話した。

 

「…リアスちゃん、いえ、グレモリーさん。」

 

「はい。」

 

「三人とも、ずっとこうして?」

 

「話そうとは思いましたが…三人、特に一誠さんのお気持ちの整理が出来ていなかったようなので今日まで待たせていただきました。

…ですが、私や私の関係者がお二人のご子息達を巻き込んだことは変えようのない事実です。どんな罵声も浴びる覚悟は出来ています。」

 

「…三人とも、後悔してないのね?」

  

リアスちゃんの言葉を聞いて、お母さんがそう聞いてくる。

お母さんとお父さんの視線が自分達を貫く。

嘘を言ったら許さないと言う視線。

 

「うん、私は後悔なんてしてないよ。」

 

「俺も、してないぜ。」

 

「わ、私も皆さんとこの道を進むことに戸惑いはありません!」

 

「…ねぷちゃんは?」

 

「え?」

 

「まだ、ねぷちゃんの話を聞いていないわ。」

 

「あ…そうだった。」

 

一誠達の話をずっとしてたから肝心の自分の話をするのを忘れてた。

 

(いーすん、お願い。)

 

─分かりました。

 

取り合えず、いーすんに出てくるように告げる。

すると、光と共に、自分の中からいーすんが出てきた。

二人とも、吃驚したみたい。まあ、そりゃそうだよね。

 

いーすんは二人に丁寧にお辞儀をする。

 

「はじめまして、おフタカタ。ワタシはイストワール。

メガミサマ…ネプテューヌさんのサポートをやくわりとしているシショです(^-^)」

 

「え、あ、どうも一誠達の父です。」

 

「あら、可愛い。…それで、イストワール…さん?」

 

「どうおよびするかはごジユウにおねがいします。」

 

「そう?ねぷちゃんはなんて呼んでるの?」

 

「いーすんって呼んでるよ。」

 

「なら、私もいーすんって呼ばせて貰うわ。

それで、いーすん…貴女が今言った女神様って…ねぷちゃんが女神って事?」

 

「はい、ネプテューヌさんはメガミサマです。

しゅぞく、メガミです。」

 

「…そう。」

 

「父さんちょっと混乱してきたな…ネプテューヌは女神で、一誠とアーシアちゃんはリアスちゃんと同じ悪魔になったって事…なんだろう?それで、危ない事をしてきた。」

 

「うん。」

 

いきなり怒涛の説明だったから混乱するよね。

でも、何日も説明してたら辟易としちゃうだろうし、一気に説明して漠然と理解してくれればいいんだ。

 

「……一誠達に関しては分かった。悪魔として生きていく…そう決めたのなら、俺からは何も言うことはない。ただ、無茶ばかりしないように、としか今は言えない。

…ネプテューヌはどうしてなんだ?」

 

「どうして、って?」

 

「女神だとしても…それは昔の話だ。

…戦う必要は無いんじゃないか?」

 

無理をしてるんじゃないか。

そんな視線による訴えを感じとる。

 

…うーん、優しい。

 

戦う必要。

確かに、自分には…無(・)か(・)っ(・)た(・)。

 

多分、あの時あの場にいなければ何も知らないまま生きていたかもしれない。

ずっと、女神としての力も理解しないまま生きていたかもしれない。

 

「…戦う必要は無かったかもしれない。

でも、私はそっちを選んだ…この力が、一誠達家族や友達を守ることに繋がるのなら…私は迷い無く使うよ。」

 

「色々あったんじゃないのか?ここ最近、お前のちゃんとした笑顔を見てない気がするぞ。」

 

「…うん…色々、あった。ありすぎて、ちょっと混乱したくらいだけど。」

 

本当に色々とあった。

嫌なこと、辛いこと、苦しいことが多くあった。

でも…

 

「でも、その中でリアスちゃん達や他の仲間と出会って、話をして、協力して…辛いことばかりじゃなかった。楽しいことも沢山あったんだ。」

 

「ねぷちゃんは、それでいいのね?」

 

「…うん、いーすんもいる、一誠達もいる。

大丈夫、私は…」

 

「頑張れる、なら許さないわよ。」

 

「えっ」

 

「ねぷちゃんの頑張れるは、無茶するサインなのよ?お母さんちゃんと知ってるんですからね。

だから、頑張れる、は禁止。」

 

お母さんの見透かすような目。

優しいけど、厳しい言葉。

 

いつもおかえりって言ってくれる人の言葉。

辛いことがあって弱音を吐きたくなった時、何も言わずに聞いてくれる人の…心配する言葉。

 

「…私、皆と進むよ。

無茶もしちゃうと思うけど…それでも、私は見て見ぬ振りって出来ないからさ。だから、手を伸ばすよ。」

 

「…」

 

理解の追い付かない話だっていうのに、それでも先に出てくる言葉が子供である自分達を心配する言葉だった。

本当は、今すぐそういうことをやめて欲しいって思ってる筈。

でも…昔から二人は自分達が考えて選んだ事を尊重してくれる人だった。

 

だからきっと、今回もそう。

 

お母さんは厳しい表情から一転して穏やかで優しい表情に戻る。

お父さんもため息をついてから苦笑い。

 

「なら、頑張りなさい。やると決めたらやり通しなさい。

私達には、出来ることは殆ど無い…それこそ、辛いことや悲しいことを吐き出したい時に受け止めてあげる事くらいしか出来ない。

だから…」

 

お母さんとお父さんがリアスちゃんに体を向ける。

そうして、頭を下げた。

 

「「私達の大切な子供を、お願いします。」」

 

「…はい、グレモリーとして、そしてリアスという個人として。

より、三人を支えることを誓います。」

 

…大切な、子供。

そう言ってくれた。

 

「ネプテューヌさん、ないているんですか?」

 

「えっ、あ…あはは、ごめんね、すぐ泣き止むから…」

 

拭っても拭っても、涙は止まらない。

嬉しかった。

不安だった、女神だから受け入れられなくなっちゃうんじゃないかって。一誠達を突き放しちゃうかもしれないって。

ずっと、怖くて。

でも、話さないと進めないからって、思って…!

 

一誠とあーちゃんも、涙を流している。

 

一誠は顔を俯かせて、拳を握り締めている。

あーちゃんは、口元を押さえて。

 

皆が皆、嬉しくて、黙っていたことが申し訳なくて泣いていた。

 

「もう、どうしたの?」

 

「ごめ、なさ…!拒まれちゃうんじゃって…思って!」

 

「俺も…すげぇ怒鳴られて、家にいられないんじゃ、って…!」

 

「ごめんなさい…黙っていて…!」

 

「…いいんだぞ、三人とも。そりゃ、もっと早く話して欲しかったけど…三人とも話し合って決めて、こうして俺達に打ち明けてくれたじゃないか、リアスちゃんまで呼んで。」

 

「追い出しもしないし、拒みもしない。

いい?女神だろうと、悪魔だろうと、何かを宿してようと─」

 

 

 

「─貴女達は、私達の家に来てくれた大事な子供なんだから。」

 

 

 

思わず、抱き着いた。

席を立って、お母さん達の方へ、迷い無く抱き着いた。

一誠もあーちゃんも、二人へ。

 

二人とも、困ったように、でも嬉しそうに抱き締めてくれた。

 

声をあげて泣いた。

リアスちゃんが見てるとか、そういうことを気にしないで…皆で、泣いた。

 

ここが、居場所なんだって。

帰ってきていい場所なんだって…しっかりと分かって。

嬉しくて嬉しくて、涙が止まらなくて。

 

言いたいことがいっぱいある筈なのに、一つしか言葉が浮かばなくて。

 

 

 

「ありがとう…!!」

 

 

 

自分達を、大事な子供だって言ってくれて。

リアスちゃんも貰い泣きしたのか、目頭をハンカチで拭ってた。

 

 

 

 

 

・

 

・

 

・

 

 

 

 

 

今でも二人はいつも通り接してくれる。

ただ、変わったのは…

 

お母さんが部屋に入ってくる。

 

「ねぷちゃんねぷちゃん!」

 

「な、なに?」

 

「ちょっと変身して?」

 

「え、ええ?疲れるから嫌なんだけどなぁ…」

 

「せっかくいいスタイルしてるんだから戦いばっかりじゃなくてオシャレしなきゃ損よ!お母さん命令!」

 

「うーしょうがないなー…」

 

「…」

 

「ネプテューヌさん、いい機会ですよ!」

 

お母さんとあーちゃんに言われて、女神化をする。

いつも展開してる装備は無くしてるから部屋の物にぶつかるとかはない。

 

「これでいい?」

 

二人とも目を輝かせて…あーちゃんに関しては見飽きてるでしょ?

 

「やっぱりいつものねぷちゃんと違うから新鮮味がまだ抜けないわね~…これで着飾ったらどんな男もイチコロ間違いなしよ!」

 

「どんな、男も?」

 

その時、自分に電流走る。

オシャレを、すれば…どんな男も?

 

 

 

へー…へー…

ふーーーーーん…

 

 

 

「…そうね、私もすべきだと思うわ。」

 

「そうでしょそうでしょ?」

 

本当はファッションとかそういうのに興味はないんだけど、うん、主人公的に考えて見栄えって大事だと思うんだよね!

登場した時にボロボロな格好は窮地を脱して救いに来るシーンとかじゃないと映えないんだよ!

 

うん、だから別にヴァーリがどうとかじゃないよ?うん違うよ!?

 

「じゃあ、今日はこの時のために色々と買ってきたから何が似合うか試しましょうか!」

 

「はい!」

 

「分かったわ。」

 

「…だいじょうぶでしょうか?(;^^)」

 

その日、自分の部屋は着せかえ部屋と化した。

 

え、描写しろ?

ふっふっふ…それはまたのお楽しみだよ!

 

え、どうしても?

大丈夫!ネプテューヌファンな皆ならあんな衣装やこんな衣装が思い浮かぶ筈! 

うん、エッチな衣装想像した人素直に挙手ね。

 

終わった頃には自分は女神化を解いてベッドに突っ伏していた。

 

「着せかえ人形って……大変なんだね……」

 

「ネプテューヌさん…大丈夫ですか?」

 

「ノリノリで色々と着せられたよね…あんないいドレス持ってたのは驚きだったけど。」

 

「貰い物だそうですよ。」

 

「よく貰えたね~」

 

「お母様の交友関係が気になりますね。」

 

「あはは、それは分かるかも。」

 

「それで、ネプテューヌさんはなにかおきにいりはみつかりましたか?(-ω- ?)」

 

お母さんは夕飯を作りに下に戻って、残った三人で談笑する。

一誠とお父さん、暇だったろうな~…

 

「うーん…まだよく分からないや。」

 

「これからもオシャレ頑張りましょう!」

 

「しばらく着せかえ人形は勘弁かな…」

 

「ふふっ、ですが…たのしそうでしたね。」

 

「…うん、久しぶりに心から笑えた気がするかも?」

 

家族とのこういうドタバタは何だかいつもより楽しくて。

自然と顔がほころんだ。

 

お母さんとお父さん、一誠とあーちゃん、自分といーすん。

家族皆が笑顔な家庭だ。

 

 

 

─ああ、そっか。

 

この家は、自分の理想だ。

人も、人じゃない人も…皆が笑顔でいられる場所。

小さい自分の理想の場所。

そこが自分の帰る家。

 

…こんなにも恵まれてる。

周りの人にも、自分にも恵まれ過ぎてる。

 

この場所は、絶対に守らなきゃいけない。

自分の理想であり、帰る場所であるこの場所を。

自分達を笑顔で受け入れてくれて、激励の言葉まで送ってくれた二人を。

 

「守っていこうね、ここを。」

 

「…はい!私達の家ですから!」

 

「ですね。」

 

皆が笑い合えるこの場所を守っていこう。

 

そう、誓った。

 

「姉ちゃん、アーシア。飯だぜ。」

 

「はーい!」

 

「はい!」

 

「…そういや、一つ聞いていいか?いーすんって食事はどうしてるんだ?」

 

「ワタシですか?σ(・д・?)」

 

「あー…」

 

一誠、ついに踏み込んだ!

実は自分も知らない事情に踏み込むとは成長したな!

 

「ワタシはネプテューヌさんのシェアをすこしいただいていますね。」

 

「……え、それだけ?」

 

「はい、そうですが?(・_・?)」

 

「…一誠、あーちゃん。」

 

「…おう。」「…ですね。」

 

「どうしました?」

 

「確保ーーー!!」

 

「「おおー!」」

 

「はい?ひゃぁぁぁぁぁぁ!?Σ(O_O;)」

 

いーすんを確保し、下へと直行!

 

知らなかったとは言え、ご飯の美味しさを知らないまま生かす訳にはいかない!

今日が飯の美味さを知る時と心得るがいいよ!

 

お母さんにいーすんの分もって言うと

 

「ふふっ、はいはい。」

 

「ハハハ、食事の席が一つ賑やかになったな。」

 

二人して笑うものだから、自分達も笑っちゃう。

 

そして、いーすんはというと…

 

 

「おいしいです…これをまいにちたべているなんて…ズルいですよ!(´;д;`)」

 

「めっちゃ泣いてるやんいーすん…」

 

めっちゃ感動してた。

これが、ご飯の素晴らしさ…!!

 

 

 

 

 

・

 

・

 

・

 

 

 

 

 

夜になって、電話を掛ける。

 

ちょっと外で空を眺めながらっていう感じで。

 

『はい、もしもし?』

 

「やっほー!リアスちゃん!」

 

『あら、どうしたの?』

 

「ううん、ちょっとね。

…ありがとね、待っててくれて。」

 

『もう、本当にどうしたのよ。その言葉なら前も聞いたわよ?』

 

困ったように笑いながらそう言ってくるリアスちゃん。

そうは言うけど、自分も怖かったろうに待ってくれたリアスちゃんに感謝の念は絶えない。

管理者として、王(キング)として当たり前とか言うけど、それとこれとは別なんだ。

 

「何度でも言うよ!リアスちゃんのお陰なんだから。

…リアスちゃんが居なかったら、今の私達は無かっただろうから。」

 

『…それは違うわ。』

 

「え?」

 

『私は一つの要因でしかなかった。でも、それを頑張って繋げたのは貴女よ、ネプテューヌ。ううん、貴女だけじゃない。

他の皆もそう…皆の意地があったから今がある。

決して私だけのお陰じゃない…それに、私なんて謝りたいくらいなのよ?』

 

「え、何で!?」

 

申し訳なさそうな声に困惑する。

リアスちゃんは頑張ってるのにどうして謝ってくるのか分からない。

 

『元々、私の管理不足が原因よ。子供だから、なんて言い訳は管理者がしてはいけない。この町に、私の管理不足のせいで堕天使が来てしまった。そして、イッセーと貴女が巻き込まれた…

貴女達はこうして許してくれてるけど…だというのに、こっちの事情にどんどん巻き込んでいく自身が…情けなくて。』

 

「リアスちゃん…」

 

『純粋に助けになりたくても、体裁が絡む立場って…嫌なものね。

ライザーの時も、コカビエルの時も、会談の時も。

イッセーとアーシアは別だとしても、貴女を遠ざけないといけない立場だったのに利用した。…利用、したのよ。』

 

「…」

 

懺悔だった。

自分の立場、実力を鑑みて、悔しくても自分達を巻き込まないと解決できない。

そんな事件ばかりだった。

 

『貴女は自分から進んでやったなんて言うでしょう。

でも、私は…それでも止めないといけないの。それを、実力不足なのをいいことにいいように利用した私に…感謝する必要なんて無いのよ。今回もそう、いっそ恨み言をぶつけてくれた方がどんなによかったか!』

 

「…うん。」

 

『貴女達をお願いしますって言われて、私の方が何倍も助けられていますなんて…言える筈無いじゃない…!』

 

「でも、私や一誠は…」

 

『神滅具や女神は関係無いわ!貴女達を守る立場である筈の私が守られている…それはあってはならないことなの。

ずっと助けて貰って、でも何も返す事が出来なくて…私は…』

 

消え入るような声で、途中から涙も混じった声になって。

 

ずっと溜め込んでた悔しさを吐き出して。

…自分の強さが苦しめてたなんて思っても見なかった。

 

「リアスちゃん。」

 

『…』

 

「私は、それでもリアスちゃんに感謝してる。

立場や実力に苦しんでいたとしても、繋げてくれたのはリアスちゃんだから。それに、戦いから逃げることは多分…出来なかったとも思う。私ってこんな性格だからさ。リアスちゃんの制止も聞かないでしょ?

だから、そこはごめんね。

でも…これからも、私はこういうことに首を突っ込む。」

 

『…どうしてもなのね。』

 

「うん。」

 

『……貴女は、馬鹿ね。

巻き込まれる必要なんて無かったのに、自分から巻き込まれて。』

 

「…怒ってる?」

 

『怒るに怒れないから嫌なのよ。利用してたのは確かなんだから。私が頑張っても貴女達は更に向こうへ行って…

こっちの気を知りもしないで。』

 

「ごめんね。」

 

『─でも…そんな貴女達が、私は大好きよ。』

 

それは、情愛の悪魔としてでもなく、ただ一人のリアスちゃんとしての言葉だった。

自分の歯痒さも、悔しさも辛さも…全部飲み込んだ上での言葉。

 

『だから、もっと努力しないとね。

強くなって、貴女達を守れるように。

私は、守られる王になりたいんじゃない。

守る王になりたいのよ。』

 

「…なら、頑張るしかないね。」

 

『ええ、今に見てなさい。』

 

リアスちゃんとの心が分かってよかった。

 

…それに、何も返せてないっていうけど違うよ。

 

自分達の今があるのは、間違いなくリアスちゃんのお陰でもあるんだから。

 

「あ、でも黒歌の時は、かっこよかったよ?」

 

『あの時本当に胃が痛かったわ。』

 

ああ…すっかり苦労人枠になっちゃって。





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