さあ、ようやくこの時がやって来てしまいましたね…
やっほー!皆と一緒に努力、友情、勝利!ネプテューヌだよ!
昨日はとっても楽しかったなぁ。
うん、色々と先送りにしてた問題だったからいい機会だったね。
さて、と…
紫の駒を取り出す。
「…まだ、こころのジュンビはできませんか。」
「ううん、準備は出来てる。…でも、自分勝手に進みすぎると怒られちゃうから。」
「…」
意外そうに自分を見つめるいーすん。
ま、まあ…そんな目をされるのも分かるけどさ。
「流石に、駄目だった時も想定しないとでしょ?」
「…そうですね。」
「いーすん、どうかしたの?」
「…ネプテューヌさん、やはりカオス化は諦めませんか?」
「どうして?」
「あまりにもリスクがたかすぎます。もし、シッパイすればネプテューヌさんだけでなく、まわりのかたにも…」
「それはそうだけど…」
「話は聞かせて貰ったぜ!」
扉が開いてそこから入ってきたのは一誠だった。
珍しくキメ顔だから多分失敗する。
「酷くない?俺がキメ顔だと失敗する法則出来てんの?」
「そ、ソンナコトナイヨー」
「棒読みじゃねぇか!」
「それで、イッセーさん。どうされたのですか?」
「あ、そうだった。いーすん、俺達の事を心配してんならその心配は無用だって事だ。」
「どういうことですか。」
「俺達がカオス化の事を考えてなかったと思ったら大間違いだぜ。この数日でアザゼル先生と俺達がその対策を練ってきたんだからな。」
「な、なんですとー!?私その話聞いてないよ!?」
「そりゃサプライズとして黙ってたからな。
んで…これに参加してくれたのが…ほい。」
「あ、紙なんだ。どれどれ…?」
紙を渡されて、書かれてる名前を読む。
えっと…オカ研の皆、おっちゃん、英雄派の面々、イリナちゃん…少し閉じる。
イリナちゃんも参加してたんだ。
「…多くない?」
「まだあんだろ?」
「えーと…」
サーゼクスさんとセラフォルーさん。
アジュカ・ベルゼブブ…誰だろ?魔王の人かな?
ミカエルさん及びセラフ一同…うっそぉ…セラフの人達とは面識無いよ?
「私のために?」
「皆、ねぷ姉ちゃんに感謝してるんだぜ。
そらもう全力だったぞ。」
「えっと…私、そんなに凄いことしてないよ?」
皆と力を合わせて頑張っただけで、自分は少し貢献した程度っていうか…
一誠は額を押さえてため息をついた。
「はぁーーー…姉ちゃんがそう思っていても、俺達はそう思ってないんだ。」
「でも…申し訳ないっていうか…」
「姉ちゃんは、受け取る系主人公なんじゃなかったのか?」
「うぐっ、痛いところ突くね一誠」
「俺達は姉ちゃんに助けて貰ってきた。だから、俺達も助けたいんだよ。姉ちゃん一人でガンガン進んでもいいこと無いんだから素直に受け取っとけよ。」
「そんなもんかな…?」
「そんなもんだよ。」
そんなもんかぁ…
でも、皆が自分のために頑張ってくれたのは素直に嬉しい。
そっかぁ…そんな感謝されることしてたんだね。
うーん、ねぷ子さんはただ皆と仲良くしたいとか悩み解決したいってだけだったから実感わかないなぁ…
「うん、ありがとう。」
「おう。」
「それで、具体的にどんなことをしたの?」
「カオス化するために、暴れる可能性を踏まえて、専用の部屋を作ったんだ。ミカエルさん達がいて助かったよ。」
「どういうこと?」
「カオス化って悪魔よりの性質だっていーすんが前に話してただろ?だから、抑えるなら天使の方が手っ取り早いって事であまりにも暴走が激しかったら光力を流して強制的に無力化させようって機能がついた。」
「なんか、物騒じゃね?」
「まあ…言う程酷くはないと思うぜ。」
「ぼうそうをヨクセイするためのそうち、ということですか。
…ネプテューヌさん、やりますか?」
「もっちろん!皆がやってくれたんだから、使わなきゃ損でしょ!
それに、皆の想いの結晶ってことだよね?なら、やるしかないよ!」
いーすんがため息をつく。
その後、困ったように笑う。
なんか、毎回ごめんね?
「しかたありませんね、ネプテューヌさんがコウカイのないセンタクがそれならばワタシはなにもいえません。
それに、ネプテューヌさんのためにここまでしてくださったみなさまにモウしワケがありませんからね。」
「だね。」
「いやぁ、照れるなぁ。」
「一誠だけのお陰じゃないでしょ?でも、ありがと!」
よしよしと一誠の頭を撫でる。
少し、久しぶりだ。
こんなに逞しくなっちゃって、誇らしいっていうか複雑というか。
「いつも、迷惑かけちゃってごめんね?」
「…ホントだぜ、しなくてもいい事にも首突っ込んで、俺達の身にもなってほしいよ。」
「ごはぁ!」
「でも…俺達はそんな姉ちゃんだから信じられるんだ。
一人じゃ大変でも、いーすんや俺達が支えっからさ。」
「うーん…出来た弟!」
「うぉっと。」
思わず抱き着く。
何となく読めてたようで受け止められる。
引き締まってる体だ。
頑張ってきた事がよく分かる。
いつの間にか、立派になったんだなぁ。
自分で考えて、動ける位に成長したんだ。
ずっと大事な弟で守る存在って思ってたけど…もう守られるだけの一誠じゃない。
「なんか最近抱き着かれるの多くない?」
「コラボでもやられてたね!」
「本編は関係無いからやめろぉ!」
「でも、ちょいネタとして出すなら問題ないかなって。」
「いや俺のキャラも若干歪むよ!」
「でも一誠のキャラは登場した時から原作乖離激しかったから今更かなって…」
「ストォォォップ!!?それ以上やめよう!?
原作とか言うのやめよう!?
この作品は冥次元ゲイムネプテューヌだからな!?」
「あ、宣伝?VVVも出るもんね!」
「やめて、これ以上メタを連発しないで!部長、助けて部長!」
『私じゃ無理よ、貴方がやるのよ、イッセー!』
「責任者、おい責任者!眷属に丸投げすんな!」
「せーきにんしゃーせーきにんしゃー♪」
「会話文だけでメタを連発するなその歌はギリギリラインだから駄目ぇ!いーすん助けて!」
「…(-_-)zzz」
「寝やがったポンコツ史書!?」
今日の一誠は一味違うね!
ツッコミにキレが戻った、というより強化されたね…これは、自分もボケの秘奥を抜かねば、無作法というもの…
「抜かないでいいからな!?」
「何かあっちのツッコミうつったね?」
「いやツッコミさせてんの誰のせいかを考えろ駄目姉ぇぇぇ!!」
これ以上は一誠の血管がぶち切れちゃうからやめよう。
いやぁ…ツッコミ強くなってお姉ちゃん嬉しいよ!
でも、まだまだだね(エッチゼーン)
「ごめんごめん。じゃあ、おっちゃんにメールしよっと。」
携帯を取り出して、おっちゃん宛にメールを送信する。
内容は
『一誠からカオス化する時の部屋を皆で協力して作ったって聞いたよ!ありがとう!
早速使ってみたいんだけど、いいかな?』
うん、おかしな部分はないはず…
少しして返信が来た。
『迎え行くから家で待ってろ。』
すっごい雑。
了解って返信して、携帯を閉じる。
「どうだった?」
「おっちゃんが迎えに来るから待ってろって。」
「では、しばしまちますか。」
「…ところで、アーシアは?」
「あーちゃんなら…お母さんと一緒にお買い物だって。
あーちゃん、料理スキル上がってるんだって…」
「何か、ごめんな。」
・
・
・
「よっ!」
「エ○ルトォォォォ!!」
「誰が宇宙人だ!!」
インターホンが鳴って、玄関の扉を開けると調子が良さそうにおっちゃんが片手を上げて挨拶してきた。
一誠が反応したけどおっちゃん…ネタ分かったんだね。
「んじゃ、行くか。」
「おお、おっちゃん…車持ってたんだ!免許は?」
「あるに決まってんだろ。え、持たずに走行してるって思われたの?」
「「うん。」」
「イストワール…お前は?」
「すいません…(;>_<;)」
「胡散臭い自覚はあっけどまさかここまでとは思わなかったぜ…」
「自覚あったんだ…」
黒い車だ、カッコイイ。
おっちゃん、毎日これで学校行ってるのかな?
気になってきた。
「取り敢えず、車に乗り込めー^^」
「わぁい^^」
「俺の車なのに主導権握られてんの納得いかねぇ…いいんだけどよ。」
「すいません、ふたりが…」
「頼むからお前だけはおかしくなんなよ?」
「セツジツですね(;^^)」
「お前が一番のブレーキ役なんだからな。頼むぜほんとに。」
「ワタシがいちばん…だとよかったんですがね。」
「あん?」
「ふふ、なんでもありません。」
おっちゃんの車に乗り込み、目的の場所まで移動する。
ちょっとずつ町を離れてるっぽいから携帯を取り出してあーちゃんにメールを送る。
『一誠といーすん連れて出掛けるね!』
っと…
これで問題ないね!
「町から離れてるんだね。」
「万が一を考えてな。町に被害出すわけにもいかねぇだろ?」
「確かに!」
呑気だねぇ、と運転しながらそう言うおっちゃんは少し呆れてる。
「ネプ子、お前のカオス化は謎が多い。
負の感情がより強くなると刺激されて顕在化するって話をしただろう?」
「うん、したね。」
「すまん、ありゃ間違いだ。」
「ええ!?」
「アザゼルさん、どういうことですか?(;゜゜)」
間違いだったって…じゃ、じゃあどういうことなの!?
いーすんがおっちゃんに何故かを聞く。
「負の感情が強くなるだけなら既に軽く三回はカオス化しててもおかしくねぇのさ。
何度も絶望を叩き付けられてるお前が『実は何も考えてないです』とかじゃなけりゃな?」
「流石にそんな演技力は持ってないよ!」
「姉ちゃんは演技するの苦手だもんな…」
「だろうな。
それなら、どうして一度だけカオス化したんだって話になる。
恐らくだが…」
「恐らくだが…?」
「お前が力を求める心が一定のラインを越えればカオス化するんじゃないか?」
「力を求める…」
「ココロ、ですか…」
一誠は驚いてないように見えるけど…もしかして、おっちゃんから一通り説明は受けたのかな。
おっちゃんは頷く。
「お前の負の感情が強くなり、より力を求めた時にカオス化する。これが正しいと思うぜ。事実、コカビエルの時はそうだったろ?」
「コカビエルの時…」
確かに、あの時もっと力が欲しいって思った!
そしたら、コカビエルを圧倒するくらいの力が出てきて…
そ、そっか…見落としてたんだ。
「トリガーはもっと別だったって事だ。
改めて考えると…性質は悪魔に寄ってるが感情で強くなるカオス化はまるで神器だな。」
「言われてみれば?」
「聖書の神…様が、神器を参考にしたってことっすか?」
「大元は同じなんだ、あり得なくはないだろう?」
「確かに…じゃあ、姉ちゃんのカオス化は感情に左右されるのか?」
「そこがまだ何とも。何にしてもカオス化を物にしねぇとな。
ネプ子、覚悟できてんだろうな?」
「そりゃもちろん!絶対に物にしてみせるよ!」
「頼もしいねぇ…着いた、ここだ。」
たどり着いた場所…それは!
森!の前!
…どーいうことだってばよ。
いーすんと二人でおっちゃんと一誠を見る。
一誠はおっちゃんに言えとばかりに指を差した。
「だーかーら、被害拡大を抑えるためだっつの。
町中に認識阻害の結界張るわけにもいかねぇだろ?」
「おお…おっちゃん、考えてるね!」
「ったく、ほら、すぐ着くから行くぞ。」
そうしておっちゃん案内の下、例の場所まで向かう。
名前は特に考えてないらしい。
えー…?
本当にすぐに着いたけど、バレないんだ…?
白い建物で、森に似つかわしくない。
確かにこれは認識阻害をしないとすぐにバレるだろう。
自動ドアから入ると、黒い翼を生やした人…堕天使がいた。
「総督、お待ちしておりました。」
「装置はどうだ?」
「動作確認異常無し。いつでもやれます。」
「おー…研究員さんだ。」
「そういうこった。ほら、行くぞ。」
また案内されるとある部屋の前に辿り着く。
他よりも厳重な造りの扉だ。
暴れた時用に外に出さない為だろう。
「…ネプ子、これからお前はその駒を介してお前自身の精神に飛び込む。俺達はそれを部屋の外から観測するが…大丈夫か?」
精神を観測。
それは自分の内面を見られるということ。
誰でもそれは嫌悪感を抱くであろうそれ。
でも、自分は。
「大丈夫だ、問題ない!」
「…ったく、真面目に聞いてやってんのにこれだよ。
ほれ、行ってこい。何かあったらすぐに助けてやッからな。
イストワールも手伝ってくれや。」
「それならば、ワタシもネプテューヌさんとともに…」
「いーすんだってねぷ姉ちゃんの精神には入れなかったんだろ?
なら、こっちでサポートしようぜ。」
「……はい。」
少し考えてから、若干悔しそうに顔を歪めた後すぐに表情を凛とした物へ戻す。
いーすん、ごめんね。
「ネプテューヌさん。なにがあっても、ワタシたちがいますからね。o(`・д・´)o」
「うん、ありがとう!よーし、お邪魔しまーす!」
扉を開ける。
そして、そこには大きな装置があり、何かを置く台のようなものがある。
カプセルみたいな装置に入ればいいのかな。
『あーあー…聞こえるか?』
「良好だよ!」
『よし、まずは変異した駒をその台に置いてくれ。』
「うん。」
駒を置く。
すると、台が駒を認識したのか作動して駒が浮き上がる。
『…問題ないな。
こっからお前はそのカプセルに入って精神世界へとダイブする。
ロキのお陰でカオス化の精神汚染はお前に影響を与えない筈だ。
…後は、お前次第だ。』
カプセルを見る。
…これに入れば、自分はまたあの自分に会うことになる。
今度は、しっかりと戦えるとは思う。
「…」
駒を見て、瞑目。
ロキがくれたこの駒が、自分を守ってくれる。
きっと大丈夫、上手くいく。
でも、不安は拭えない。
あの自分は…怖かった。
純粋な殺意をぶつけられた。他の混じってない、殺意を。
『姉ちゃん。』
「一誠?」
『俺達がいるよ。姉ちゃんがヤバかったら、俺達が助ける。
だから、姉ちゃんはただ真っ直ぐ走ればいい。』
「……うん。」
そうだ。
らしくないぞ、ネプテューヌ!
また深みに落ちそうになってた。
大きく深呼吸をして、カプセルに入る。
「そうだよね、私には皆がいる。
…よし!行くよ!」
「─リンクスタート!!」
『それMMOじゃねぇか!!!』
ツッコミを聞きながら意識が自分の世界へと進んでいく。
現実から、精神へ。
・
・
・
目を開けると、そこは暗い空間だった。
辿り着いた。
コカビエルの時にも一度訪れた…カオス化した自分がいる場所。
シェアが使えるかの確認をする。
…問題ない。
─突然、鋭い殺気を感じる。
殺気を感じた方へ全身を向ける。
そこには…
「あら、また来たのね。いえ…来る覚悟が出来た、ということかしら。」
「カオス化した…私…!」
「そうよ、貴女が一度なった姿の変わらないパワーだけのカオス化じゃない。完全なカオス化…それが、私よ。」
いつも女神化した時の自分よりも露出の多いプロセッサユニット…っていうか最低限の部分しか隠してない。
カオス化したらああなるのかなぁ…
パープルハート〔カオス〕は不敵な笑みを浮かべて自分の前に立つ。
その手には禍々しい刀が握られている。
自分も、刀を創造して構える。
「私を物にしたい…そう、馬鹿な考えね。」
「例えそうだとしても、私は私に向き合うって決めたからね。
そっちも私なら分かるでしょ!」
「ふふ、ええそうね。貴女の事は私が一番分かる。
だって私は貴女の闇だもの。
だからこそ、貴女には先がない。」
「先?」
先がない。
それは成長がないってこと?
そんな筈はない。
だって、自分は皆と強くなってきた。
多くの事に向き合ってきた。
「貴女の目指すハッピーエンド…何処がゴールなのかしら。」
「皆が笑い合える未来、それが私にとってのハッピーエンドだよ!」
「本当はそんなこと出来ない…そう思ってる癖に。」
「そんなことは──」
「『自分はここまでやってるのに、周りは分かってくれない。』」
「─!」
「図星でしょう?
もう一度言うけど、私は貴女の闇…深層心理その物よ。
貴女の抱えている負の集合体…その私が分からないとでも?」
「やぁぁ!!」
刀を振るう。
刀は炎を纏ってパープルハート〔カオス〕へと迫る…が、あちらの刀に簡単に防がれる。
ギリッ、と奥歯を噛み締める。
反面、余裕そうに哀れなものを見る目で自分を見下すもう1人の自分。
「周りへの失望が強いのは他でもない貴女自身。
そう、率先して動くのも周りが頼りないから。
いーすんは別だとしても、他には侮蔑に近い失望を抱いているのよ。」
「違う。」
「何処が?貴女の願う未来なんて永遠に訪れない。
他でもない貴女が口実を欲してるからに過ぎないのよ。」
「違う!」
「頑張っても、頑張っても問題は起こって、周りの人の罪が明らかになって…まるで尻拭いをしている気分でしょう?
本当は自分じゃないのに女神の役職を押し付けられて、うんざりしてる癖に。」
「違う!!」
どれだけ力を入れても、動かない。
力の差を見せつけられている気分だ。
煽るような言葉の数々に否定の言葉が強くなる。
「─ハッピーエンドの中に、
瞬間、腕の力が弱まる。
そして、その隙を突かれて…いや、遊ばれてたんだ。
突き飛ばされて、仰向けに倒れる。
思考が、覚束無い。
パープルハート〔カオス〕が近付いてくる。
「答えられない?」
「─」
「
死ぬかもしれない状況にそれでもと突っ込んでいく…確かに周りは希望を得るかも知れないわね。だってそれは物語の主人公のような行動だもの。」
「…ッ!!」
「無駄よ。」
「あっ!?」
咄嗟に手を伸ばそうとして、その手を踏みつけられる。
精神世界だというのに、痛みがリアルだ。
一体、目の前のこの人は何を言っている。
ハッピーエンドの中に、自分がいるのか。
当たり、前だ。
だって、その中にネプテューヌがいないとハッピーエンドじゃない。
そんなこと、分かってる筈だ。
「
「そんなこと、当たり前じゃん。私が目指す終わりに私がいるのは…」
「そう、いないのね。」
「ぇ─」
肩が、熱い。
視線をやると、肩にあの禍々しい刀が深々と刺さっている。
原因は、これか。
「──ッ!!!」
知覚した瞬間、一気に痛みが押し寄せる。
叫びそうになるのを歯を食い縛って堪える。
「痛い?
「な、にを」
「気付かないのね。それとも、気付きたくない?」
話が、噛み合わない。
まるで、自分の闇じゃないような。
いや、待て、それだとすると。
目の前のこの人は、そうなのか。
「気付いたのね。」
「嘘、だ。」
「やっと会えたじゃない。嬉しいでしょう?」
「私は
初めまして、私を救ってくれた誰かさん。」
それは、いつか会ってみたいと思った人。
聖書の神様と同じで、会えないと思っていた人。
だって、彼女は…死んでいる筈だ。
肩の痛みなんて気にならなくなった。
目の前の彼女は、それほどまでにあり得ない。
あり得てしまった、出会いだった。
死んでいたと思われる存在、『ネプテューヌ』。
今まで自身の闇だと思っていた者はその彼女の闇の部分だった!
ネプテューヌ、どうなる?