というわけで鏡の世界攻略していきます。
どうなっていくか…楽しみだぁ。
なぜこうなったのだろう。
私達はどうして引き裂かれたのか。
単に都合が良かった…この一言に尽きるのでしょう。
偶然にも不幸の箱を開いてしまった。
この名前を与えられたからなのか、それとも神様の気まぐれなのか。
どちらにせよ、私には抗う術は無かった。
普通の家に生まれ、普通の家族で、普通の生活を送ってきた。
名前を、パンドラ。
お父様もお母様も優しくて、暖かい人。
喧嘩をしても、小さな喧嘩だけで次の日には家族揃って笑顔になる。
ご近所の子とも仲良しで、毎日を草原を走る少女のように楽しく生きていた。
生きていた、筈だった。
ある日、町の教会から人が来た。
怖い人、恐ろしい人。
きっと童話の悪い人。
「うちの娘をどうするつもりですか!」
「パンドラに手を出すな!」
「お父様、お母様…」
教会の人がいっぱい来て、私の手を掴んで幸せから遠ざける。
涙を流して取り返そうとする二人を、弱い私は見ているだけ。
「パンドラ!」
「やめて、連れていかないで!」
そんな声を聞きながら、泣いて手を伸ばす二人を見ながら私は教会に連れていかれた。
幼い私は何をされるのか分からなかった。
分からなかったけどお父様とお母様に会えなくなるような気がした。
だから、最後に怖いながらも手を伸ばした。
「お父様、お母様!助けて…!」
手は、届かなかった。
教会に来た時、私はすぐに下の方へと連れていかれた。
暗くて、冷たくて、息苦しい地下室。
何をされるのだろう、もう帰られないのか。
子供ながらもここは怖い場所なのだと理解した。
周りを見たら、子供の姿があった。
同じぐらいの、小さな男の子。
壁に寄りかかって、虚ろな瞳が私を見つめる。
近所の子はこんな瞳をしていなかった。
怖い人は私をこの地下室に置いて扉を固く閉めて出ていった。
鉄の扉は想像よりも冷たく、命を吸い取るようだった。
私は男の子に近寄った。
こんな冷たい部屋だけど、人がいる。
涎を垂らしながら上を見つめる男の子でも、それは変わらない。
「ねえ、アナタは誰?」
「ぁ…ぁ…?」
「私はパンドラ、アナタは誰?」
「…だ、れ…?」
「名前はないの?」
「なまえ…?」
何てこと。
名前がないなんて、可哀想だわ。
酷いことをされてきたに違いない。
そう思った私は自分の服が汚れることを厭わないで男の子を抱き締めた。
「可哀想…良くないわ、名前がないなんて…」
「あた、たかい。」
「そういうアナタは冷たいわ。」
幼いといっても私は今年で9になる。
甘えてばかりの女の子じゃなかった。
「パ、ンドラ…」
「ええ、パンドラよ。怖い地下室…一人だったの?」
「一人…?ああ、アアァァァァ…!」
「きゃっ!?」
一人という単語を聞いた時、男の子は暴れた。
暴れた影響で私は弾かれて、地面に倒れる。
地面は冷たく、べちゃりと何かが手に触れる。
でも、そんなことが気にならないくらい男の子は暴れた。
怖いものから逃げるように、抵抗するように。
「アァァァァ!」
「暴れないで、いいこだから!」
私は意を決して男の子を力強く抱き締めた。
暴れたせいで手から血が出る男の子を見ていられなかった。
尚も暴れる男の子に離すもんかと抱き締め続ける。
…少しして男の子は大人しくなった。
「…落ち着いた?」
「…ぅ」
「ごめんなさい。怖いことがあったのね…私がいるわ。」
「パンドラ…パンドラ…!」
「ええ、大丈夫よ。寒い部屋も、暗い部屋も…私が一緒。」
安心したように泣き出す男の子をあやしながら、周りを見る。
暗いけど、何かが見える。
よく目を凝らして見ると、それを認識した。
して、しまった。
「ひっ…!」
人だったもの。臓物、目、死体がそこにはあった
叫びそうになって、男の子を強く抱き締めることで気を確かに持つ。
叫んじゃ駄目、叫んだら…怖い大人が来る。
落ち着くまで、私も呼吸を整える。
幼くても、分かる。
分かってしまう。
ここは、よくない場所。
死体は皆、子供だった。
ここは…何なの?
不安と恐怖が私を支配しなかったのは一重に私よりも恐怖している男の子がいたから。
だから、少しの平静を保てた。
ここは…いけない場所。
少なくともここは平和じゃない。
「…」
それからは…苦痛だらけだった。
男の子はもう見捨てられてたのか何もされなかったけど私は違う。
私に悪い大人が寄ってたかって集まった。
怖い手が伸びてくる。
抗う術は…なかった。
「──!!」
「薬物投与。」
意識が混濁する。
痛い、痛い…痛い痛い痛いイたいイタいイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ!!!
やめて、やめて、やめて!!
私が、壊れていく。
「薬物──を投与。」
苦しい、苦しい、苦しい
怖い、怖い、怖い
私が音を立てて壊れていく。
まるで、硝子のように、皹が…
「──を投与」
「安定してます」
「──を投与」
「やはり適正がある」
「──を──」
吐きそうになっても許してくれない。
痛みを訴えても許してくれない。
許しを請う、許してくれない。
何かを投与することを、やめてくれない、
そうして、私から痛みが消えた。
痛くない。痛くない。
何かを投与されても、痛くない。
触れても分からない。
ああ、理解した。
もう、触れても分からない。
感じることも出来ない。
もう冷たいとも感じない部屋に戻される。
男の子はビクついた様子で私に近付いてくる。
上手く立てない。
「パンドラ…」
「大、丈夫…よ…」
体だけ起こして、男の子の手にそっと触れる。
握らないように。
手を握る力も分からない。
後に、味の薄いスープとパンが出された。
男の子の分が無かった。
ああ、いけないわ。
それはいけない。
パンを半分にする。
「半分にして、一緒に食べましょう?スープもあるわ。」
今は、耐えないと。
怖い大人に負けてはいけない。
きっと物語のように助けてくれる人がいる筈だから…
・
・
・
八坂さんが言うには、何にしても鏡の結界を使うパンドラを捕らえないと話は始まらないらしい。
パンドラ…絶霧と追憶の鏡を接合させた神器を持ってるんだよね。
一誠達から聞いた話だと、鏡に吸い込まれて、鏡だらけの迷路にいたって言うけど…
「どう攻略しようか?」
「そこなんだよな。パンドラって子を見付けて、鏡の世界に逃げられないように捕まえる…これなんて高難易度?」
「ちなみに、あの鏡の世界に仲間がいたぞ。斧を持ってたな。」
「呂布か…」
「青い光みたいなのに奇襲されたぞ?」
「トリスタンか。」
「うーん…これって順序が逆?」
「どういうことだ?」
曹操に聞かれて、自分の考えを頭で整理してから話し出す。
「パンドラを攻略するには中にいる呂布とトリスタンを先に倒すべきだったりしない?」
「何でだ姉ちゃん?」
「三人が一斉に襲ってこないとは限らないし、各個撃破すべきじゃないかなぁって。」
「なるほど、パンドラ自身も入れるだろうからな。
それをしないのは…」
「トリスタンと呂布がいるからだと思う。そっちに任せる方が確実だしね…」
「ただ、鏡の世界からどうやって帰ってくるかだ。」
「それにかんして、ワタシからゲオルグさんにききたいことがあります。」
「何だ?」
いーすんがゲオルグの前まで飛ぶ。
おお、いーすんに策が!
これは楽しみだね…!
「ゲオルグさんのディメンション・ロスト…それをパンドラさんはとりこんでいるんですよね?」
「ああ、本当に一部だがな。機能としてはこちらに不備はない。」
「ええ、それで…」
そこからいーすんが話し出した鏡の世界からの脱出方法。
それは賭けのような物で、だけどそれくらいしか方法が無いように感じた。
ゲオルグは唸って考え込む。
「確かに、やれなくはないかもしれない。だが…」
「カクジツではありません。」
「そうだぜいーすん。それで帰ってこれなかったらヤバイどころじゃないぜ。」
「ゲオルグさん、出来そうですか?」
「……やれる…とは思う。」
「もう少しハッキリお願いします。」
「お前なんだか容赦ないなアルジェント!ええい、やれる!
やってやる!俺ばかりこき使って覚えておくんだな!」
「おおー!ゲオルグ流石!」
あーちゃんがズバッと切り込んでいって観念したようにゲオルグが吠える。
ああ…可哀想に…
「でも、これで鏡の世界は大丈夫だね!」
「…となると、グレモリー達が心配だな。」
「話を聞くに、かなりまずい状況だろう?」
「そ、そうですぅ!二人を助けないと!」
ギャー君が焦るのも無理ないよね。
リアスちゃんのあの言葉…間違いない。
接触されてる。
一人からの接触じゃなくて、数人。
一人だけなら小手先の戦法が得意な二人が焦る必要はあまりない。
だけど…数人ならそうも言えない。
加えて、一誠達が危ないって言った時…
『何かの冗談かしら?』
あの言葉は…?
一誠達が危ないって聞いたらどう言うことかを聞いてくるようなリアスちゃんがまず自分の言葉を疑った。
これにヒントがある。
ネプギア達から聞いたパラケルスス達や一誠達から聞いたパンドラ達。
そこから考えないと。
有力候補はパラケルススとパンドラ。
どっちかかもしれないしどっちもかもしれない。
でも、パラケルススはシャルバ達と交戦してたし除外。
ならパンドラだけど…
鏡の世界を構成するだけの力の他に、まだ手があるの?
鏡…鏡…
「─これだ。」
ピースがハマる感覚。
寧ろ、これしかあり得ない。
そんな確信が自分にはあった。
「鏡写しだよ!」
「はしょらないでくれ。」
「ああごめんゼノヴィア…えっと、リアスちゃん達は今、一誠達の偽物といるんだよ!」
「どうして分かる?」
「えっと…パンドラは鏡を操るんだよね?」
「ああ。」
「その鏡の性質を利用して、偽者を写し出したんだよ!」
「具現化と似たようなものか?だが…パンドラにどれだけの負荷がかかっているんだ。」
「それは分からないけど…でも、一誠達の偽者が相手なら…」
「姉ちゃんそっち?え、なら俺も…」
一誠が一緒に来ようとして、木場君に肩を掴まれる。
すっごいいい笑顔で木場君は
「君はこっちで呂布と戦ってね?」
って言って、一誠は心底不思議そうに首をかしげる。
「な ん で ?」
「君ぐらいの馬鹿力じゃないと勝負の土俵に立てないんだよ。」
「一誠、頑張ってね。」
「あああちくしょぉぉぉぉ!!」
「…あの!」
「ん?」
ネプギアが意を決したかのように声をあげる。
悲しげな一誠は無視するとして…
「どうしたの、ネプギア。」
「あ、えっと…私も、一誠さんと戦います!足手まといにはなりません!絶対に役に立ちますから!」
「マジでか。ありがてぇぜ!」
「い、いいんですか?」
「願ってもないぜ、よろしくなネプギア!」
「…はい!」
嬉しそうな笑顔なネプギアを見てホッとする。
何だろう、初めてこんなに人と関わるから少し緊張してたのかな。
あ、でも戦うのに慣れてない可能性あるもんね。
うーん…
シャルバをチラッと見る。
「…なんだ。」
「ネプギアは戦って大丈夫?」
「私より足手まといにはならん。寧ろ、私がいるからこそあんな失態だった。」
腹立たしいと言わんばかりに舌打ちをするシャルバ。
あれだね、パラケルスス達に苛ついてるっぽい。
そうなるのも仕方無いよね、二人からしたら観光に来ただけだもん。
今は敵意とか気にしないで関われるから色々聞くチャンスだよ!
「シャルバはどうするの?」
「私はお前と行動しよう。そちらの人間としても楽で助かるだろう?」
「理解してるようでありがたいな。あまり下手な動きをすると貫いてしまうかもしれないな。」
「もー二人ともギスギスしないでよ!」
うう、ヴァーリが居てくれたらもっとあっさり纏めてくれそうなもんだけど…
ダメダメ、今いない彼氏気にしても仕方無いよ!
「皆さん、バラバラに騒がないでください!」
あーちゃんがピシャリと言うと皆が静かになる。
あ、自分も含めてね。
そうだねちょっと無駄話してたね。
「とにかく、まとめますと…イッセーさんとネプギアさん、木場さんは呂布さん。ゼノヴィアさんと私はトリスタンさん。
鏡の世界にはゲオルグさんが当たるでいいですね?」
「それで構わない。グレモリー達はどうするんだ?」
「それならば妾から提案がある。」
「手があるの?」
「左様。表ではあまり動けんであろう?ならば、こちらへ引きずり込めばよいのじゃ。」
「そっか!でも、どうやって?怪しまれたらまずいよ。」
「何、簡単よ。
ちょいとばかし表に協力してもらえばいいだけじゃ。
そこから先はお主達の戦い…よいな?」
八坂さんの言葉に力強く頷く。
任せてほしい。
偽者相手でも、自分達は負けない。
絆があれば、乗り越えられるよ!
・
・
・
おっすオラ一誠。
作戦通りゲオルグ監督協力の下、鏡の世界への侵入をするところだ。
んで…
「鏡の前にいるのは何でだってばよ?」
「馬鹿かお前。鏡から出られたのなら鏡から入ることも出来る。」
「は?天才か?」
「お前が馬鹿なだけだ。さては理系科目死んでるな?」
「そそそそ、そんなことありませんことよ?」
「漫才はいいから早くしようね?」
「あはは…」
木場の注意に仕方無いとばかりにゲオルグ監督が準備を始める。
ところで気になったことがある。
「ゼノヴィアとアーシアは?」
「別口からの侵入をする事になった。お前らが終わり次第投入する予定だ。」
「一度逃げられたことは理解されてるだろうからどうなるか…」
「二人同時に相手…というのもあり得ますね。」
「そういうことだ、気張るんだな。」
「さいですか…」
馬鹿力な俺が呂布って子の相手になるのはいいんだけどよ。
龍の手なんだろ?
小手先でどうにかならなかったのか?
…ならなかったからこうしてるんだった。
『いいか相棒、龍の手といっても禁手がどのようなものかまでは想像がついていない。ジークフリートと同じか、或いは…』
分かってるって。
強いってことは理解してる。
油断はしねぇよ。
パンドラは姉ちゃん達に任せるって決めてんだ…俺はこっちでやってやるさ。
俺達の楽しい旅行を潰しやがって絶対に許さんぞジワジワと追い詰めてぶん殴ってやる覚悟しろ!
姉ちゃんの精神的ダメージを鑑みても万死に値するぜ。
あ、でも胸がでかい子だったら加減しちゃうかm
『相棒、真面目にな?』
真面目に覚醒しろって言いたいんですか。
『逆に聞くが真面目にしない覚醒ってなんだ。』
そんなものは俺の管轄外だ。
とにかく、やってやればいい。
というより、龍の手ってことはアスカロンが効くのか?
『自然とドラゴンとしての属性があるからな。
効くだろう。』
勝ったな(確信)
この試合10-0ですね?
間違いなく勝ちましたね、コンビニ行ってくる。
「イッセー君。百面相するのはいいけどネプギアちゃんがいることを考えてね?」
「…いや違うんだよ。ドライグと会話してたんだよ。」
「えっと…私は気にしてませんから!」
「やめて素直に心が痛む。」
「ところで、ドライグさんって…?」
『俺だ。』
「ええ!?籠手が喋った!?」
『俺はは籠手じゃねぇドラゴンだ!ついでにトカゲでもない。』
「はい…ドライグ…さん?」
『おお、マトモな感じがする。いい、凄くいいぞ!
頼むからマトモでいてくれよ新人女神よ。宿主がシスコン過ぎるからな。』
「…一誠さん、ドライグさんをいじめちゃ駄目ですよ?」
「いじめてない、いじめてないから。」
どうしてこう、心に刺さる視線かなぁ!?
俺は普通にやってるだけなのにこの非難!
そんなにおかしいことしてるかなぁ俺!
極めて普通に戦っても変人扱いされるんだよ!
ああ、やってやるよ!やりゃいいんだろ!
胸がデカかったら今までの主人公度を犠牲に発動してやるよ!
ついでに
『相棒、品位を下げるのはやめるんだ!』
うるせぇトカゲ!!
テメェは少し俺に新しい道を示してくれよ相棒でしょ!
ろくに示さないから俺も暴走するんだよ!
姉ちゃんの心の声を把握する
「準備できたぞ。」
ゲオルグ監督の言葉に現実に引き戻される。
ああ、やっとか。
鏡を見ると、あの鏡だらけの世界が見えていた。
よーしイッセーさん行っちゃうぞ!
「行くのに覚悟とか無いんだね。」
「我主人公ぞ?そんなの要らないねぇ!」
「一誠さんって変な所あるんですね。」
「今更なんだよなぁ…じゃ、ゲオルグ監督。行ってくるぜ!」
「誰が監督だ。さっさと行って捕縛なり何なりしてこい。」
「はい!」
そう言って、三人で分断されないように手を繋いで入る。
入った瞬間移動されました、とか冗談でもキツいからな。
俺には心のオアシスが大事なんだ…そう、暴走しないようにな。
覇龍?あったねそんなの。
というか、姉ちゃんが真面目になりすぎると俺パートでふざけが多くなるのどうにかならねぇのか。
「やってきました鏡の世界。今回の実況は兵藤一誠。
解説役はネプギアでお送りしていきます。」
「へ!?あ、えっとネプギアです!」
「撮影もしてないからやめようね。
それにしても…鏡だらけなのは相変わらず。迷路なのも変わらずか。」
「歩くしかねぇのか?」
周りは鏡、鏡、鏡!!
鏡の大迷宮ってか?
俺が四人に増えそうだからこれ以上は言わないでおくぜ。
今だって偽者いれて二人なんだからな。
周りを警戒していると、鏡が動き出す。
何だ?圧殺しようとでもいうのか!
「皆固まれ!いざとなったら叩き割ってやる。」
「…いや、この動きは…」
「迷宮じゃなくて…広間になっていく?」
「─そう、私がそうしてもらうよう、お願いした。」
声がして振り向くのと、迷宮が広間になるのは同時だった。
そこにいたのは、自身の身長と同じくらいの大きさの斧を持つ女の子。
…呂布だな、間違いない!
斧が呂布って言ってる!
「お前が呂布か!」
「イッセー君、気を付けてくれ。僕も戦うけど…正直聖魔剣でも突破は怪しかった。」
「お二人の邪魔にならないよう、頑張ります!」
「…赤龍帝。私は、待ってた。」
「俺ですか?」
「そう。」
指差すな。
俺は指差されるのが人生の500位に入るくらい嫌いなんだ。
つまりは気にしてない。
「私よりも強くなる…なら、それを越える。」
「何だ、俺と戦いたいなら大人しく捕まっといてくれねぇか?
後でいくらでもやってやるからさ。」
「駄目。お前達、倒して…トリスタン助ける。」
「仲がよろしいようで。なら…往くぞドライグ。」
『逝くにならないといいな?』
「うるせぇ。」
禁手、さっさと往くぞ!!
交渉決裂ってヤツだ。
ならこっちで語り合うしかねぇよな。
喧嘩だぁぁ!とか言わねぇけど…
こっちにはこっちの都合があるからな。
はっ倒して観光の再開をさせてもらうぜ!
『WELSH DRAGON BALANCE BREAKER!!』
「この拳がお前を貫く!」
「私が、勝つ。それだけ。」