冥次元ゲイムネプテューヌ   作:ロザミア

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待たせたな!(挨拶)

ミラーラビリンス…迷宮の敵は残り一人。

さあ、アーシアとゼノヴィアはどう戦う?

そして、パンドラちゃんの過去、再び。
重くいこう!


ミラーラビリンス攻略 後編

あれから、何日、何週間、何ヵ月が経過しただろう。

 

本を何冊か貰った。

実験を頑張ったご褒美だとか何だとか。

私は絵本を要求した。

フォスの為にも…学ばせてあげないと。

きっと外は光に満ちている。

貴方のようにきっと…

 

「見てフォス!本を貰ったの!ほら!」

 

「…?」

 

「ああ…知らないのね。本って言うのはね、こういうものよ。」

 

首を傾げるフォスに教えるように本を開く。

すると、フォスは興味が湧いたようで目を輝かせた。

 

「人、うつっ、てる……」

 

「そうよ、本はね私達に色々なものを教えてくれるの。

まずは絵本の物語を読みましょう?私が読み聞かせてあげるわ。」

 

「パン…ドラ、よむ……フォ…ス、きく。」

 

…何だろう?

フォスの目の下に隈があるような…

睡眠は取れてる筈なのに…

 

一体どうしたのかしら…

 

でも、元気そうだから私の錯覚ね。

 

隣に座って、絵本を開いてフォスに見せながら読み出す。

夢を馳せるように、夢を与えるように。

外に一緒に出ようという願いを強くするために。

 

私は言葉を紡いだ。

フォスはとても楽しげだった。

これは何、と聞いてくるから教えてあげると楽しそうだった。

肩に頭を乗せるどころか体重をかけてくるフォスに甘えん坊ねと言いながら撫でて、読み聞かせを再開する。

 

一冊読み聞かせると、フォスは更に次を要求する。

ああ…よかったわ。

楽しんで貰えてるのね。

 

「じゃあ次は、こっちね。」

 

「…パンドラ……」

 

「なぁに?」

 

「フォス…は…家族…?」

 

「当たり前じゃない!フォスは私の大事な弟よ。」

 

「……ぁ」

 

フォスは嬉しそうに一言、声を漏らす。

不安なのかしら。

不安を拭うように頭を撫でてあげる。

 

大丈夫、私がいる。

 

「大丈夫、お姉ちゃんがいるわ。

弟を守るのは、お姉ちゃんの役目なのよ?」

 

「ぅ…」

 

「そうだわ、歌を歌ってあげる!私、お父様とお母様に褒められるくらい上手なのよ?」

 

「…」

 

「その後は、そうね…そうだわ、本を貰った時みたいに玩具も貰いましょう!きっと楽しいわ。」

 

「…パンドラ……」

 

「…どうしたの?」

 

 

 

 

 

「…ありが…とう…おね…ちゃ……───」

 

 

 

 

 

フォスはそう言うと、眠かったのか眠ってしまった。

 

…ちょっと、起こしすぎちゃったわね。

眠らせてあげましょう。そっと抱いて冷えないようにする。

 

大丈夫、今までだって乗りきれた。

乗りきってこれたの。

フォスと二人で…話して、遊んで。

 

怖い大人にだって負けなかったわ。

だって、私達はここを出るの。

私は…フォスと一緒に、お父様達の所に戻って…それで…

 

「フォス、フォス…」

 

皆で幸せに、生きて…

学校に、手を繋いで行って、友達を作って、遊んで…

家でも仲良く暮らして、喧嘩をしても、仲、直り…

 

「ああ…どうしてなの…神様……」

 

どうして私達なの?

私達は、悪いことをしてしまったのですか?

神様は、私が嫌いなのですか?

私達は、頑張って生きてきた。

何をされても、感覚が消えても…それでもこれ以上を手放さないようにしてきたの。

 

だから、悪いことをしてしまったのなら許してください。

 

フォスは良い子です。

痛くても我慢して…私とも仲良く接して。

可愛い弟なんです。

 

だから…だからぁ…

 

 

 

 

 

「連れて、いかないでよぉ…!」

 

フォスを抱いて、泣きじゃくる。

駄目だわ、行っては駄目。

私は…私は一人じゃ駄目なの。

私を置いていかないで。

私を、この暗くて冷たい部屋で一人にしないで。

 

お姉ちゃんを、置いていかないで…!

 

フォス…どうして冷たくなっていくの?

どうして、寝息が聞こえないの?

どうして、安らかな顔をしているの?

 

行かないで、フォス…私の光…

 

暗い部屋で、私は一人。

冷たい部屋で、私は一人。

孤独で虚しく……

 

見えていた光が閉ざされていくようで、それが嫌でたまらなくて。

 

私は、光を抱き締め続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青い光を弾く。

お互い決定打は与えられないのが現状。

弓を扱う者らしく、トリスタンは痺れを切らす事なく射ってくる。

 

一定の距離を保つ…なるほど強い。

 

けれど、このままでは千日手だ。

スタミナは互いに無限ではない。

悪魔と人間…その差は必ずある。

教会の戦士の頃に比べて体力が上がったのを実感している。

 

トリスタンは確実に私の体力よりも下な筈だ。

 

悪魔を殺してきた私が言うのだ、間違いない。

間違いないが…

 

「アーシア、大丈夫か。」

 

「はい、ラッセー君もいますから。ですが、このままでは時間を稼がれてしまいますね。」

 

「…そうだな。ここは少し攻め手に回るか。」

 

「あの…それはどうやって…?」

 

「─?」

 

ラッセーとアーシアが不安げに私を見る。

どうやって、だと?

私が取れる作戦など一つだけに決まってるだろう。

 

ここからはかなりの小声での会話だ。

 

「ここにデュランダルがある。」

 

「はい。」

 

「相手と距離があり、意表を突く必要がある。」

 

「…はい。」

 

「なら…なぁ?」

 

「…すいません、それはやめた方が─」

 

 

 

「投げるに決まってるよなぁ!?」

 

 

 

「何してるんですか!?」

 

小声会話終了!

 

トリスタンに向けて、デュランダルを投球ならぬ投剣!

向かってくる青い光は身を捩って躱す。

アーシアのツッコミが来るが、知ったことではない!

 

これが私の作戦だ!

 

ついでに私も全速力で走ってトリスタンに突撃する。

 

「なっ!?」

 

「耳が良いなトリスタン!!」

 

「うわうるさっ…じゃない、まさか、このような手を打ってくるとは。」

 

騎士の駒の特性上、この無茶苦茶を通すだけの速さは獲得している。

故に、投げたデュランダルに追い付いて斬りかかるという芸当も可能となる。

 

まあ、避けられたのだが。

 

「さて、その青光矢では私を仕留められないようだ。

このままじっくりことことしてやろう!」

 

「確かに、このままでは私も危ういでしょう。

…なので、奥の手を切らせていただきます。」

 

禁手などさせるか!

そのまま斬りかかり、ラッセーの雷撃も放たれる。

 

「悲しい…貴女方の攻撃の音を聞く私に当たりはしない。」

 

全て読めているように避けられてしまう。

ぬぅ、かなり耳が良いな。

爆弾でも持ってくればよかったか。

爆竹でも今から作れないか?

 

何ならラッセーの咆哮に期待…出来ないな、うん。

 

「聞かせてあげましょう、音の残酷さを。」

 

奴の持つ、青光矢が光輝く。

思わず、目を腕で覆う…

矢ではなく、音だと?

 

どういうことだ…?

 

 

 

 

 

星光の幻奏(スターリング・フェイルノート)。切れ味が良すぎるので、気を付けてくださいね。」

 

「…あまり、変わってないな。」

 

「変える必要がありませんから。こんな風に。」

 

竪琴のようになった弓の弦に指を掛け、引いて放す。

その際、音が聞こえた。

ピン、という音が。

 

 

 

その音を聞いた途端、非常に嫌な予感がして、首を守るようにデュランダルを縦に構えた。

 

 

 

まるで金属同士がぶつかり合う音がした。

 

 

 

…なるほど、これは…非常に相性が悪い。

 

「音の矢、いや、刃か。」

 

弦を引いた時に発生する音…その時点で矢をつがえ、射出しているのだ。

それが音の弓、フェイルノート…

 

何という神器だ…

 

「完全に○月作品じゃないか…!」

 

「ゼノヴィアさん、気にするところそこじゃないです!

というか、どうして要所要所でネタを挟むんですか!」

 

「いやでも…いや、これはパロディだ。トリスタンではなく、あれはきっと『トリスたん』なのかもしれない!」

 

「そんなハイボールにたん付けして呼ぶアル中の人みたいな呼び名やめてくれませんか?」

 

「ほら、敵にも言われてますよ!」

 

駄目かなぁトリスたん。

私としてはかなり頑張ったネーミングなのだが。

いや、敵にあだ名付けるのはどうかと思うが…殺すわけではないのだし。

 

何より、皆が望まないだろう。

 

「アーシア、私の側を離れるな。ラッセーだけでは無理だろう。」

 

「音の刃…ですか。

そうですね、切れ味は想像に固くありません。」

 

ラッセーは心配そうにしながらアーシアに引っ付く。

 

まあ、真っ二つだろうな。

デュランダル程の聖剣或いは魔剣でなければ受けきれない鋭さだろうさ。

 

「…さて、どう突破する?」

 

「私に考えはあります…ありますが…」

 

「何だ、言ってみるといい。」

 

「…」

 

音の刃を防ぐ中、アーシアは私に視線を送る。

 

言葉では、聞こえてしまうからか。

なるほど…

前に進む意志を私に示すか。

この音の刃の中、それをしなければならないと。

 

何だ、得意分野だ。

 

「任せて欲しいな、私から離れるなよ?」

 

「はい…!」

 

「それと…私に何があっても、その意志だけは残せよ。」

 

「ゼノヴィアさん…」

 

そう心配そうに見られてもな。

死ぬつもりはないが、ここで倒せなければ被害は増える一方だ。

ならば、そういう覚悟もすべきということ。

仲間のため、駆けて死ぬなど名誉ではないか。

口に出さんがな。

 

「キザったらしいが…さあ、死地に参ろうか!」

 

「はい!」

 

アーシアの足に合わせながら走る。

多少離れても対処可能であるため、それも計算にいれながら走る。

トリスタンが引き打ちをしてくるのも考慮の内だ。

そう、トリスタンは耳がいい。

 

本当に耳がよろしい。

恐らく、生半可な音でも大丈夫なようにはなってる筈だ。

 

フェイルノート。

確か、無駄なしの弓とも呼ばれる弓だったな。

トリスタン卿自身の実力もかなりのものだったらしい。

円卓の面々は実力は高いが噛み合わせがなぁ…

 

そんな考えを頭の隅に追いやり、音色と共に来る刃を風の音を聞いてデュランダルで弾く。

幸い、威力としては然程ではない。

 

…だが、疑問は別だ。

 

ポロンポロンと、一回だけ鳴るのなら脅威にはならない。

 

「流石は教会の戦士。ああ…元、でしたね。

そこの悪女と共に斬るに至らないのは私の実力不足。」

 

「は、どうだかな。

余力を残しているのは分かっているぞトリスタン!!

やる気を出してみたらどうなんだ!」

 

「…そうですね。

貴女の目論見に付き合う形になりますが…それごと刻めば良いだけのこと。」

 

「さて、出来るかな?耳がよく、心を聞けたとて、この私を超えることは出来ぬぅ!」

 

「真面目にやれませんか!?」

 

「悲しい…この回は真面目さのない空間で悲しい…」

 

「ポロロン。」

 

「やめましょうゼノヴィアさん!?」

 

何だアーシア、ここで恐れてたら負けるぞ!

馬鹿野郎お前、私は勝つぞお前!

 

トリスタンは呆れたように竪琴に指を掛ける。

 

「では、踊ってみなさい。フェイルノートの音を聴き、その態度が折れないか…確かめてみましょうか…!」

 

その五指で以て、竪琴を連続で弾く。

音の刃が、五連続。

受ければ死か?

 

…いや、違うな。

 

私の価値の条件を見誤るな。

私がすべきなのはトリスタンを倒すことではなく、倒す手立てを届けること。

 

そう、私の生存は二の次なのだ。

 

だが、死ぬ気かと問われればそうではないと答える。

 

「アーシア、私の声と共に走れ。」

 

「~~っ…!はい!!」

 

その会話だけが精一杯だった。

 

 

 

 

 

─来る。

 

 

 

 

 

1、息を吸い込む。

2、デュランダルを構える。

3、風を切る音を聴く。

 

 

「今だ、行けぇぇ!!!」

 

 

「…っ!!」

 

アーシアが駆けるより早くデュランダルを振るう。

 

確実に、首を斬りに来る音の刃──

 

 

 

 

 

()()防がせてもらった。

 

 

 

 

カラン、とした音が聞こえる。

体が浮遊する。

いや、違うな…落ちている。

 

私の体が、支えを失ったのだ。

 

激痛よりも早く、鏡の床にぶつかる。

 

そうして、焼けるよりも痛烈なそれがやって来る。

だが、口から出てきたのは…

 

「くっ…ハハハハハ!」

 

笑いだ。

賭けに買った笑いのみが、私にはあった。

苦痛を叫ぶだと?馬鹿を言うな、この四肢が綺麗に逝っただけだろう。

 

なぁに…すぐに終わる…

 

後は、お前のやり方次第だ、アーシア。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゼノヴィアさんの笑い声が聞こえる。

背中に伝わってくる激励を私は地を駆けるための力に変える。

 

私は、弱い。

きっとグレモリー眷族の誰よりも弱い。

力もない、速さもない、硬くもない

 

だからこそ、意志だけは負けてはいけない。

その足を止めることだけは許されない。

誰よりも遅くても、誰よりも弱くても…止まる理由にならない。

 

そこに私が看過できない傷があるのなら、私はそれから目を背けてはならない、逃げてはならない。

そこに死が待っていても、助けられないとしても。

それを盾にしてはいけないのです。

だからこそ、私は─

 

 

 

「─その『傷』を、癒しましょう。

孤独の穴を埋めましょう、憎悪の念を鎮めましょう、矛を収めましょう。

私は癒す者であり、奪う者。」

 

あの日、あの人達に心の中で誓った想いは誰よりも強く──!!

 

「私の光は、貴方を癒す!」

 

私に足りないものは覚悟であり、痛みであり、苦しみであり、悲しみであり…怒りでもあり、憎しみだったのです。

清いものだけを受け入れる身勝手な聖女なんて、私は望みません。

ならば私は全てを知る魔女になります。

 

でなければ、傷を癒す事など出来ない。

肉体と精神、その全てを癒したいのです。

 

それだけが、アーシア・アルジェントに許された力。

だからこそ、私は至れる。

 

癒すべき傷を前に、この時だけ私は誰よりも強くなる!

 

「禁手…!しかし、その神器では!」

 

 

 

 

 

「─『全て照す救済の光(トワイライト・サルベーション)』」

 

 

 

 

 

トリスタンさんの竪琴が一度だけ鳴る。

 

神器の形は変わりません、ですが…私の癒す力は私の手の届かない範囲にも及ぶようになる。

 

そして…打たれ弱いだけの私ではいられないのです。

 

音の刃が見えない壁のような何かによって、私の首を跳ねることなく防がれる。

 

「!?」

 

「ラッセー君!」

 

「──!!」

 

「しまっ…!」

 

完全に討ち取ったと思っていたのか驚愕してラッセー君に反応できなかった。

トリスタンさんはラッセー君の雷撃によって体が痺れ、神器を手放す。

 

フェイルノートの強みは音の刃。

ですが、それを弾く力を奪えば私でも攻略が可能です。

 

「手短に済ませましょう。」

 

「…あな、たは……おそろ、しい…ひとだ…」

 

「それでも私は構いません。全ての傷を癒します…その果てが、どんな結末であってもです。」

 

「っ…くっ…」

 

「ラッセー君、気絶させる程度でお願いします。」

 

「──」

 

ラッセー君は私の指示に頷いて、トリスタンさんに雷撃を放つ。

そうして、トリスタンさんは倒れ伏す。

 

…はい、気絶しているだけですね。

ラッセー君を撫でてから見張るように指示を出し、ゼノヴィアさんに近寄る。

 

…四肢が斬り落とされていますが、綺麗に斬りすぎましたね。

 

四肢を拾って、うつ伏せのゼノヴィアさんを仰向けにする。

 

「くっつけます、痛みは?」

 

「痛い、痛いが…そうか、禁手か。私の時に使えばよかったのでは?」

 

「そう都合が良いものでは無いんです。『全て照す救済の光』は私が倒れない限り任意の人を癒し続ける神器。加えて、私を守るための障壁を私にだけ造る…そんな、ズルい神器なのです。」

 

しっかりと四肢を近付けて、癒しの力を行使する。

すると、禁手前とは比べ物にならないくらいの速度で回復していき、少しずつくっついていく。

 

「…回復役が倒れては本末転倒だからな。それくらいが妥当だろうさ。他に回していたら守りきれていないだろう。」

 

「…そうだと、いいんですけど。」

 

「何はともあれ…終わってみたら呆気ない。楽勝だったな!」

 

「四肢を斬り落とされて楽勝も何もありません!

少しは責めてもいいんですからね?」

 

「むむ…そう言われてもな。

私もアーシアの禁手を知らなかったとはいえ、ああするしか突破口を見出だせなかった。」

 

「…そうですか。」

 

ゼノヴィアさんが羨ましい。

割り切り方なら皆さんの中で一番かもしれませんね。

しがらみとか、そういうのあるんですかね。

 

…鏡の世界で、パンドラさんの妨害がなかったのはゲオルグさんが頑張ってるからなんでしょう。

 

「…イッセーさん達は大丈夫でしょうか?」

 

「大丈夫さ。木場や…ネプギアとやらもいるんだろう?

あのネプテューヌの妹だ、弱い訳がない。」

 

「…ネプギアさん、ですか。」

 

何だか、嫌な気持ちです。

恐らく、そういうことを危惧してるんでしょうけど…

まあその時はその時ですね。

 

私は一歩引くと決めた身です。

 

今は、皆さんの無事を祈りましょう。

 

「…ネプテューヌさん、どうか部長さん達を助けてください。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鏡が、見えない。

どうして、どうして、どうして

 

私の鏡、全てを写し、閉じ込める鏡が見えない。

 

呂布やトリスタンは…?

二人を閉じ込めたまま、閉じ込めた彼らを逃がしてしまった。

私が未熟なばかりに?

 

…嫌だ。

 

嫌だ、嫌だ!

捨てられたくない!

私は、私にはもう、頼光様しかいないのに!

 

私の光はもうあの人しかいない!

捨てられる…こんな役に立たない私、いる価値が失くなってしまう…

嫌だ、もう失うのは嫌だ。

 

私の光、私にとっての希望…

それを奪うのなら容赦はしない。

私の光を奪う人達は、皆、みんな…絶望を見せてやる。

 

捨てないで、捨てないで…

私を一人にしないで、お父様、お母様…ああ、ああ…

どうして私を、置いていくの…

 

「パンドラは、まだ役に立ちます…ここで、失態を…取り消さないと…」

 

ああ、フォス…フォス…

 

どこにいるの?

フォスはどこ…?

フォス、フォス…私のフォス()

 

鏡を、見ないと…

見つけ出して、倒すの。

偽者も、あれだけじゃ足りない…絶対に倒せるだけの力を…私に…

フォス、お願い…私に力を貸して…

 

「…見つけた…」

 

頼光様を、誑かす敵…お前だけは…!

 

 

 

 

 

 

 

─ネプテューヌ…!




アーシアちゃんの禁手は考えてみましたけど私の厨二センスではこれが限度だった…!そしてマウント取りである。



捕捉されたネプテューヌ、彼女が仲間と共に行くのはリアスと朱乃の救出!
そんな二人は偽者四人と共に行動を余儀なくされている現状…
ただやられるだけの二人では無いことを思い知らせてやれ!

次回、『王と女王の意地』

次回もまた、やってやるです!
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