冥次元ゲイムネプテューヌ   作:ロザミア

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さあ主人公、お前の答えは?




選んだ道は──

『もう一つの道は”安寧と自由の道”

その体を捨て、女神ではない人間の形を得る事だ』

 

「…女神を、やめる…」

 

シャルバによって、二つの道を示される。

まるで、試されているようだった。

自分がまだ折れていないのか、貫ける意志があるかどうか。

周りの皆を見ると、自分を見ていた。

 

ああ、そうか。

これは…自分が、私が決めないといけないこと。

ネプテューヌだけでなく、自分だけでもなく。

二つの意志を、一つにしなきゃいけない。

 

今の自分に、出来るのか。

自分はまだ、皆と繋がって、皆と生きていたいと純粋に願えるのか…どうなのか。

 

不意に、肩に手を置かれる。

見上げると、ヴァーリが自分を見つめていた。

微笑むでもなく、悲しむでもない。

 

「…俺は、お前の選択を尊重しよう。

このままお前が女神として生き続ける道を選ぶのも良い。

全てを捨てて、人としての道を歩むのも良い。

どちらを選んでも、俺はお前の味方であり続け…お前の傍にずっといよう。もう二度と、お前から離れない」

 

「ヴァーリ…」

 

ヴァーリの優しさが、心に響く。

嬉しくて、肩に置かれる手に自分の手を重ねる。

ああ、温かい。

この人は本当に、温かい。

 

「ヴァーリ、お前って奴は…

ネプ子、お前さんには今まで世話になった。なりっぱなしだった。だからよ、俺はお前がもう嫌だって言っても非難しねぇぜ。

誰にも言わせねぇ、誰にもだ。そんなことを言う奴は俺がぶん殴ってやる。

だから、休みたいって言ってもいい。どちらを選んでも俺達はお前を助けるぜ」

 

「おっちゃん…」

 

「ネプテューヌ…アザゼルの言う通りよ。

私達は貴女のお陰でここまで来れた。

私にとって、貴女はかけがえの無い友人…いえ、親友だと私は思ってる。だから…私は、今度こそ、助けたい」

 

「リアスちゃん…」

 

「あらあら…リアスったら。殆ど言われてしまいましたが、お父様とまた家族として接することが出来るようになったのはイッセー君とネプテューヌちゃんのお陰です。

どのような選択であれ、お父様共々お力添えしますわ」

 

「朱乃ちゃん…」

 

「僕の想いを肯定して、それでも寄り添ってくれたのは貴女だけだった。僕は騎士として、そして個人として先輩を助けになります」

 

「木場君…」

 

「私も…姉様と再会できたのはネプテューヌ先輩のお陰です。

誰よりも真摯で、傲慢な貴女に助けられた今が私の一番の宝物。

だから…姉様共々、力になりますよ」

 

「小猫ちゃん…」

 

「ぼ、僕も…その、皆さんと早く打ち解けられたのは無理矢理とはいえ先輩が僕を連れ出してくれたからです。

ゲームをしてくれたし、外に一緒に出てくれた。

僕も、先輩の力になります!」

 

「ギャー君…」

 

「まあ、どちらにしても私達はお前を助けると言うことだ。

安心するといいさ」

 

「ゼノヴィア…」

 

皆の言葉が、優しさが、感謝が心に伝わる。

何て温かいんだろう。

何て綺麗なんだろう。

自分が守れたものは…こんなにも…

 

「ネプテューヌさん。

アナタはワタシといういしをひろってくれた。

だれよりもシンケンにいしのこえをきこうとするアナタにひろわれて…ほんとうによかった。

そんなアナタだからこそ、みなさんをつないだイマがあるんです。ワタシも、これまでどうよう、せいいっぱいのサポートをします」

 

「いーすん…」

 

いーすんの言葉、献身の心が伝わる。

違うよ、いーすん。

助けて貰ったのは自分の方。

他の誰でもない、いーすんだからこそ…今も自分は生きていられるんだよ。

 

「ネプテューヌさん…貴女の頑張りをずっと見てきました。

その結果を、私は…本当に尊く思います。

でも、その中には貴女がいないといけません。

どんな形であれ、どんな姿であれ、どんな貴女であれ。

ここの皆さんはネプテューヌさんの明るさ、優しさ、強さ、真っ直ぐさに救われています。

…貴女がその傷を癒したいというのなら、私は祈ります、貴女のために、他でもない私を家族にしてくれた貴女のために…!」

 

「あーちゃん…」

 

あーちゃんの言葉、祈りが伝わる。

どこまでの誰かの傷を癒すことに全力を注げるあーちゃんだからこそ響く言葉。

自分はあーちゃんよりも聖女な人見たこと無いや。

 

「お姉ちゃん。

私はまだ、お姉ちゃんとは話したこと無いけど…でも、お姉ちゃんが頑張って皆を繋いだから皆お姉ちゃんの力になりたいって言ってる。お姉ちゃんがどっちを選んでも、きっと皆は全力を尽くしてくれる。私も、お父さんも…お姉ちゃんの意志を尊重するよ」

 

「ネプギア…」

 

ネプギアの言葉、寄り添いの心が伝わる。

もう、女神らしいんだなぁ。

でも、可愛い妹だと心から思う。

シャルバっぽくならなかったのは奇跡だとも。

 

「皆殆ど言いやがったよ。

あー…姉ちゃん!俺はねぷ姉ちゃんがどっちを選んでもいい!

俺に出来るのはリゼヴィムの野郎をぶん殴って、姉ちゃんの前で土下座させることだけだからな!

だから、安心してくれよ!姉ちゃんの道は、俺達で切り開く!!

俺達、家族で仲間だろ?」

 

「一誠…」

 

一誠の言葉、力強さが伝わる。

行きすぎちゃう時があるけど、それでも誰かのために怒れて、誰かのために動ける一誠は本当に格好いいよ。

お姉ちゃん、誇らしいなぁ。

 

「ねぷちゃん…本当はね、無理はして欲しくないの。

…それでもねぷちゃんは選んできたものね。

だから、私達はねぷちゃんの帰る家でいつものように出迎える…それがすべき事よね」

 

「ネプテューヌ…お前達は俺や母さんの経験の数倍辛さ、苦しさを経験してきたが、それに勝る楽しさがあった筈だ。

お前のやりたいようにやりなさい。ここにいたいならここに居れば良いし、力を取り戻したいのなら帰る場所になるぞ」

 

「お父さん、お母さん…!」

 

二人の言葉、選択の尊重と慈しみを感じる。

この二人がいるから、ねぷ子さんや一誠は曲がらずに生きてこれたんだ。

帰る場所にいてくれるから…

 

「俺達英雄派の答えは変わらない。お前を助け、支えよう」

 

「どのみち、元気の無いお前は見てるだけで疲れる。

さっさと元気だけは取り戻せ」

 

「守れなかった…許していただけるならどちらを選択しようとこのペルセウス、守護の盾で貴女を守る所存です」

 

「また、ゲーム、しよ」

 

「アンタにその顔は似合わないわ。

ほら、いつもみたいにやりたいようにやりなさいよ。

事後処理とかは皆に押し付けりゃいいのよ」

 

「ハッハー!その通りだぜ女神さんよ!

俺達はその無茶を押し通す為にいるんだからよ!

言ってくれや、何をしてぇのか!」

 

「外道にならずにいられたのは君のお陰だ。

だから、その道を守るのが僕たちの役目だと思う。

…守れなかった分際だけど、今選ぶ道は守り通そう」

 

「曹操、ゲオルグ、ペルセウス、レオナルド、ジャンヌ、ヘラクレス、ジーク…」

 

英雄派の皆の言葉、勇ましさが伝わる。

皆の恩返しは終わっても、それでも自分についてきてくれるんだね。助けてくれるんだね。

どっちを選んでも…自分を支えてくれるんだね。

皆の想いが自分に伝わる。

皆の言葉が自分を満たす。

 

…最後に、自分へ問う。 

 

この先も、痛くて苦しい思いをするかもしれない。

辛さしかないかもしれない。

裏切りに遭うかもしれない。

それでもその夢を貫き通せる?

その未来を革新してみせるって豪語できる?

 

─私は、貴女と共に

 

…うん、私。

捨てられないや。

こんな想いを見せて貰って、温かさに満たされて。

それを投げ出すなんて、出来るわけがない。

例え、これからの苦難が自分を刻んでも。

自分を見失いそうになっても。

いつの日か訪れる別れに悲しもうとも。

 

 

 

 

 

私は、ここにいる。

 

 

 

 

 

「シャルバ」

 

『重要な選択だ、よく考えたか?』

 

「うん。私は、私だから」

 

自分が、私が選ぶのは。

一つしかないんだ。

だって、この想いは捨てられない。

この目で未来を見るまで、その手で掴み取る日まで。

私は、歩くって決めたんだ。

皆がいれば、出来ないことなんて無い。

 

走らなくてもいい。

急ぐ必要なんて無い。

諦めないで歩くんだ。

 

歩くような速さで、ただひたすらに。

 

だから、その為に私は─

 

 

 

 

 

 

 

「─私が選ぶのは、”困難だけど未来を切り開く道”

皆の想いと一緒に、次のステージに進みたい!」

 

『…やはり、貴様は素晴らしい』

 

シャルバの声は、歓喜に満たされていた。

100%とはいかなくてもいい感じの回答だったのかな。

 

『その道を歩むのならば、それ相応の物が必要となる。

だが、まずは…そちらに向かうとしよう。

少し待て、特別ゲストを連れてこよう』

 

「うん。…シャルバ」

 

『どうした』

 

「ありがとね」

 

『…貴様と私の戦いはこのような終わりであっていい筈がない。

その為にも、貴様には本調子でいて貰わなくてはな』

 

「あはは、それでもね」

 

『ふん』

 

通話が切れる。

恥ずかしがりかな?まあ、どちらでもいいけど…

うん、体が重くてもねぷ子さんはねぷ子さんだよ!

皆が頑張ってくれる。自分を治してくれる。

 

存分に頼らせて貰いたい。

 

「ということで、もう一回私はこの道を進むよ」

 

「異論無し。どちらにせよ、ついていくが…それでこそ、と思うよ」

 

「リアスよぉ、次期当主のレーティングゲームとかどうするよ?」

 

「あら、そんなのどうでもいいわ。

情愛の悪魔として、友人として傷付いてる親友を助ける事が先決よ。グレモリーの名が廃るわ」

 

「ええ、それならそっち優先しても…」

 

「馬鹿、貴女を放ってレーティングゲームなんてやってみなさい。

イッセー達は絶対についてこないわよ?王一人なんて滑稽よ」

 

「あ、あはは…」

 

「実際その通り。自分本意は死ぬ。古事記にも書いてある」

 

「古事記なら仕方ない…待ってくれイッセー君。

古事記には書いてないだろう?」

 

「古今和歌集だっけ」

 

「いやどれにも無いよ!?」

 

「お姉ちゃん」

 

「ネプギア…頼っていい?」

 

「!…うん、任せて!頑張るよ!」

 

ネプギアの力強い言葉。

…もしかしたら、本来の妹はネプギアだったのかもしれない。

でも、巡りめぐってこうして会えたんだからいっか!

 

…よし、それなら…

 

「ねえ、いーすん。お願いしたいことがあるんだ」

 

「なんでしょう?」

 

「ネプギアは女神の基盤とかって出来てるんだよね?」

 

「ネプテューヌさんのサイボウをもち、ロキさんのカクをもっているのでおそらくは…まさかとはおもいますが…」

 

「よし、それなら話は簡単だね!」

 

「お、お姉ちゃん?何を…」

 

戸惑うネプギアにビシッと指を差す。

今回の主役は決まったね!

 

「ネプギアにも、シェアを扱えるようにしちゃおう!!」

 

 

「え、え─えぇぇぇぇぇぇ!!?」

 

 

「待て待て待て待て!!出来るのかよ!?」

 

「…ケツロンからもうしますが、やれます」

 

「マジかよ…」

 

「ネプテューヌさんとほぼおなじメガミであるネプギアさんだからこそというハンソクみたいなものですが…」

 

「で、でも…信じてくれる人がいないと、シェアって…」

 

「何言ってるのネプギア!そんなの解決してるでしょ!」

 

「え?え?」

 

さっぱり分からないといった様子のネプギアに、しょうがないなぁと皆を見る。

皆、短い時間とはいえ分かってる筈だよ。

 

「ネプギア、俺は信じてるぜ」

 

「私もですね」

 

「シャルバの娘とは思えないくらい純粋だよなぁ…信じねぇって方が濁ってるぜ」

 

「えぇ!?他の皆さんも…?」

 

「京都じゃお前さんがいなかったら危なかったんだろ?なら、疑う必要もねぇじゃねぇか!」

 

「み、皆さん…」

 

ネプギアも、理解したようで嬉しそうな笑みを浮かべる。

そうだよ、ネプギアを信じない人はここにいないよ。

皆がネプギアを信じてる。

 

だから、自信を持つべきだよね。

 

「…お姉ちゃん、私もお姉ちゃんと同じ女神になれるの?」

 

「なれるよ。でもね、ネプギア…これだけは覚えておいて欲しい」

 

自分の前に来たネプギアの手を両手で包む、祈るように額を当てる。

 

「シェアを貰うってことは信じてくれてる皆がいるってこと。

だけど、ネプギアも皆を信じないといけない。

皆を繋ぐのがシェアなら、繋いだ絆をどうするかはネプギア自身が決めなきゃいけないんだよ」

 

「…うん、分かった。

私、間違ったことには使わないよ」

 

「よろしい!いーすん、お願い!」

 

「わかりました。やってみます…ネプギアさん、すこししつれいしますね?」

 

「へ?わ、わわわわ!?」

 

ネプギアにいーすんが光となって入り込む。

すんなりと入ったし、ちゃんと女神じゃーん。

今までのはロキの力を使った擬似的な変身だったらしいけど、これからはしっかりと使えるようになるはず。

 

いーすんが作業してる中、インターホンが鳴る。

多分、シャルバかな?

律儀なんだなぁ…

皆で外に出ようってなって玄関から出る。

ヴァーリが押してくれて、移動も楽だなぁ。

段差は痛いんだけどね!

 

そうして、外にいた人物は…

 

「ふむ、多少は己を取り戻したか」

 

『おお、これが本物かい?いやぁ…初めましてかな!

僕はネビロス!フルネームは伏せさせてね』

 

シャルバと…

白いボディ、あと機械音声みたいな……っていうか、これ…

うわぁ、これ大丈夫?

 

「これ…pep○er君じゃん…」

 

『マキダヨー』

 

「やめよう!?」

 

『あ、なら葵~やったで葵~?』

 

「それは違くない?」

 

『注文が多いね、女神様って』

 

「あ、うん…もうそれでいいや…」

 

これヤバイよ、○epper君はまずいって。

というか、どうして造れるのさ。

え、そこまでネビロスって進んでるの?

 

『驚いてくれたようで何より。

では、改めて自己紹介をするよ』

 

pe○per君…ネビロスは機械音声だけど感情を感じさせる声で礼儀正しく礼をする。

 

『僕はネビロス。

こっちのシャルバにネプギアを提供し、リゼヴィムに魔弾の射手を授けた張本人で─君を治すためにやってきた悪魔だよ』

 

敵でもなく、味方でもない。

そんな印象を与えられる。

けれど、今回は自分を治してくれるってことで。

 

うん、頼りにさせて貰おうかな?




今回は短めですね。

さて、やっと表舞台にやってきたpepp○r君ことネビロス。
シャルバの言うシェアを復活させるための方法とは?
さあ、ねぷ子は今回動けないぞ!
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