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バイトと学業忙しいンゴねぇ…
吸血鬼の町…私達はそこに何事もなく辿り着いた。
奇襲の警戒とかしていたけど、何もないとは思わなかった。
ただ、その町についた時言葉を失った。
「これは…凄まじいな」
「ああ…クーデターとはいえここまでとはな」
頼光さんとゲオルグさんが正直な感想を言っている。
町は…スゴい状態だった。
何人か吸血鬼と思われる人達が血を流して倒れて、建物も凄い力で殴られたかのように穴が空いているのが多くある。
エルメンヒルデさんは倒れてる吸血鬼の元に駆け寄って、アーシアさんも向かう。
「しっかりなさい…!」
「う…エルメン、ヒルデ様…?」
「治療します!」
「傷が…」
アーシアさんの治癒の光が吸血鬼を癒す。
傷が見る見る内に治っていくけど、流した血は戻らない。
だけど、これならこれ以上の状態は悪くならないと思います。
私も倒れてる他の吸血鬼を治療するために駆け寄る。
「一人じゃ危ねぇ、俺も行くぜ」
一誠さんが察してくれたのかついてきてくれた。
感謝しつつ、足を止めない。
他の人にも大きな声でお願いをする。
「皆さんは怪我人を集めてください!」
「分かったわ!皆、二人一組で動くわよ!」
『了解!』
皆がそうして動き出して、私も一人の吸血鬼の元へ辿り着く。
呻き声をあげてるけど、まだ息はある。
急いで治療魔法をかけて、傷を治していく。
「にしたって、やりすぎだろ…これじゃテロだぜ」
「多分、倒れているのはカーミラ派の人達…なら、ツェペシュ派の人がこれを…?」
「…ヴァレリーって子は本当に良い奴なのか、怪しくなってきたな」
「ギャスパーさんの去った後、何があったのかも確かめないといけませんね。…ふぅ、これで大丈夫です」
「…女、神……?」
呻き声をあげていた吸血鬼がそう言ってくる。
確かに女神になったけど…ううん、そんなことはいいんです。
それよりも、早く他の人の手当てを急がないと…
─無理はしないでください。目的はあくまで聖杯です
(はい、でも…見て見ぬふりは出来ません)
─…ネプテューヌさんに似て、頑固ですね
いーすんさんの呆れたような、でもどこか安心したような声。
お姉ちゃんも、見捨てないと思う。
知らない人でも、手を差し伸べるお姉ちゃんなら助けてから行く筈だから。
少しして、怪我人が何人も運ばれて、治療魔法を掛けようとした時。
「ネプギアさん、まってください( - -)ノ」
いーすんさんが出てきて、待つように言う。
「どうかしたんですか?」
「マリョクをつかってのチリョウより、シェアをつかってのチリョウにしましょう。コウハンイをいやせます( ・∀・)」
「なるほど…」
シェアを使う…女神化以外で初めてだけど、出来るかな…
そんな不安げな私にいーすんさんは微笑みを見せる。
「シェアにシコウセイをもたせてください、いやしたいのなら、そうおもってつかうんです」
「指向性…分かりました!」
魔法と同じように…でも、想わないといけない。
自分の中のシェアを感じ取って、怪我をしている吸血鬼達を癒したいと願う。
そして、そのシェアを解放する。
「あ…」
するとシェアが光となって吸血鬼達を包む。
光が消えると、傷が消えた吸血鬼達の姿があった。
よかった…成功した!
「つかいかたはわかりましたね(^-^)」
「はい!ありがとうございます!」
「では、ひきつづきネプギアさんのナカにいます」
そう言っていーすんさんは私の中に戻る。
…もしかして、中にいたらいーすんさんを意識しちゃうから出てくれてたのかな。
心遣いに感謝して、皆を見る。
「流石はシェアね…ネプギア、調子は?」
「まだ余裕です!このまま行きましょう!」
心配されたけど、不調はない。
私はここで立ち止まってる暇もないんです。
それより…エルメンヒルデさんとギャスパーさんの方が…
「…案内はしたわ」
「それは、ここに残ると?」
「カーミラ派は終わり。けれど、ついてきてくれた者は生きている…となれば、同胞のために残らなければならないわ」
ここに残って、気を失っているこの吸血鬼達を守る。
そう言っているんだ。
エルメンヒルデさんの意思を尊重しようと思います。
「エルメンヒルデさん、案内してくれてありがとうございました!」
「ええ。…無理はしないことね」
「はい!」
ぶっきらぼうにそう言うエルメンヒルデさんにそう返してから皆さんとツェペシュ派の城へ向かう。
アポイントメントとか取ってないけど…お姉ちゃんのためです!
ここは押していこう、うん。
「…」
「?」
エルメンヒルデさんと別れ、城を目指す途中、隣を歩く一誠さんが考え込む様子。
気になって話し掛ける事にした。
「どうかしたんですか?」
「いや…何て言うか、スムーズに行きすぎな感じだからさ」
「罠の可能性、ですね」
「ああ、リゼヴィムが任せてる相手ってのがどうしても気になる。多分、あっちも狙いは聖杯だ…だからこそ、何か仕掛けてくるかと思ったら拍子抜けってくらい何もない。
城へ向かってるのに妨害一つ差し向けてこないなんて逆に怖いだろ?」
「確かにそうですね…でも、こうして進めてるだけ良いと思います。何があるか分からないけど、それでも聖杯には近付けてる筈だから」
「そうだなぁ…ま、その時はその時だな」
「お気楽だな、兵藤一誠」
その時の自分に判断を任せる一誠さんに頼光さんが口を挟んでくる。
一誠さんはムッとした顔で頼光さんを見るけど頼光さんは冷静な表情を変えない。
「相手はリゼヴィムの手先だけでなく、吸血鬼もいる。
この状況、警戒はすれど油断はするな」
「ぐぬぬ…」
「気にくわないのなら、結果で俺を黙らせて見せろ。
ネプギア、お前もだ。女神を救うという今回の任務は重大だと理解しているのなら適度な緊張感を持て」
「は、はい!」
─流石頼光さんですね。彼の言う通り、警戒は怠らずに
(う、分かりました…)
うぅ、いーすんさんにも言われました…
でも、確かに気を緩めすぎかも。
皆さんは警戒してるのに少し楽観視し過ぎました…
ここはしっかりしないと!
お姉ちゃんの代わりでもあるんだから!
「それにしても…」
歩きながら、周りを見渡す。
やっぱり何も来ない。
拍子抜けどころの騒ぎじゃない、何かがあったと疑うのが普通。
…もうお城の前についた。
「ここまで何もなかったな」
「ヴァ、ヴァレリーはここにいるんですか?」
「ツェペシュ派にいるのは間違いないと思いますけど…どうなってるのでしょう?」
「ああ、それは私が遊んだからですかね?」
「っ!」
上から声が聞こえて、見上げる。
そこにいたのは、銀の髪の男の人が悪魔の羽を生やして飛んでいた。
私たちを見下ろして、ふっと微笑むと私たちの前に降り立つ。
「あなたは…?」
「ユーグリット。ユーグリット・ルキフグスですよ、女神の妹君」
「私の事を…!」
「ええ、知ってます。リゼヴィムに情報を提供したのは私ですからね」
「ルキフグス…グレイフィアさんの身内か!?」
「イッセー、構えなさい」
「部長?」
一誠さんが驚いた様子でそう言うとユーグリットは頷く。
けれど、リアスさんの一言で皆臨戦態勢を取る。
ユークリッドは皆さんのその様子にこれはこれは、と笑みを崩さない。
「お義姉様の弟ね?」
「汚らわしいグレモリーの妹とはいえ、それくらいは分かりますか。まあ、どうでもいいんですけどね、そんなこと」
「どうでもいい?」
「聖杯、欲しいんでしょう?」
「まさか、もう─」
「いえいえ、私もそうしたかったのですが…遊び好きの彼には面白くないようでしたので」
「…」
ユーグリットの発言に皆警戒する。
多分、中の吸血鬼は粗方倒されてる。
なら、この人が関門?
でも…どうして、聖杯を求めるんだろう。
「ゲームをしましょうか」
「ゲーム?」
「ええ、ゲームです。戦う…というのは私も不利ですからね。
ここは少し趣向を凝らしましょうか」
「それに付き合う道理はないと思うのですが?」
「おや、そうですかね?」
トリスタンさんの正論にユーグリットさんは尚も笑みを崩さない。
やっぱり、何かある。
私たちをその勝負の土俵に引きずり込む為の何かが!
「ならば、ヴァレリー・ツェペシュはボンッと爆発していただきますかね」
「な──」
事も無げに、求めていた聖杯ごと所有するヴァレリーさんを爆発させると宣言するユーグリット。
私達は驚愕する他なかった。
「何を驚くことが?別に聖杯が壊れようがやりようはありますのでね」
「…どんなゲームにする気だ」
「ハハハ、乗る気になってくれてありがとうございます。
では、ゲームの内容を教えましょう!」
少し上機嫌なユーグリットに、悔しくなる。
手玉に取られているのに、打開策がないなんて…!
そうして、ユーグリットから聞かされるゲームの内容とは─
「シスコン暴露バトル!!フロムルーマニア!」
「は?」
「え?」
「…?」
「何を…言っている…?」
「おや、反応が悪いですね」
…えっと…?
シスコン暴露…?
どういうこと?
つまり…どういうこと?
─深く考えてはいけない事です。エラー吐きそうになりました
「…なるほどな」
一誠さんが何かを理解したように皆よりも一歩前に出る。
ユーグリットは興味深そうに一誠さんを見る。
「ほう、赤龍帝が相手とは光栄な」
「イッセー、何をしようとしてるの!?」
「そうだ、イッセー君!君がそこまでする意味はない!」
「一誠さん、理解できたんですか?」
「大体分かった。それに、する意味がないだと?
馬鹿言うんじゃねぇぜ木場…ここは俺がやらないで誰がやるんだ!?」
『相棒?ま、待ってくれ!』
「悪いな、ドライグ…これしかないんだ」
『やめろ!そんなことしちゃいけない!相棒!何をやっている!
ふざけるなぁぁ!!』
ドライグさんの悲痛な叫びを無視して、一誠さんが更に一歩前に出る。
…えっと、シスコン暴露バトルって何をするんですか?
─姉、または妹をどれだけ愛しているかを競うんじゃないですか?
(え…それ、対決で良いんですか?)
─二人にはそれでいいらしいので、良いんじゃないですかね…?
(ふ、複雑な心境です…)
というより、ギャスパーさんは大丈夫なんですか?
見てみると、やっぱりというか、顔を俯かせている。
「あの…大丈夫ですか?」
「…ヴァレリーが無事なら、いいんですけど…」
「遊んだって言ってましたもんね…」
「し、心配だけど僕が下手に動いたらヴァレリーだけじゃなく皆さんにまで迷惑をかけちゃうので…黙ってみてます!」
「一誠さんを信じる他ないですね…」
とは言うけど、この数なら押せるんじゃないかとも思う。
爆発させる暇も無く、倒せたりは…しないのかな?
そう思っていたら、リアスさんがこっちにやってくる。
「取り合えず、イッセーに任せましょう」
「えっと…勝てるんですか?」
「ええ、勝てるわ。馬鹿な相手…イッセー相手にシスコンバトルなんて、自殺行為よ」
「そ、そんなに?」
「…見ていれば分かるわ。私達がどれだけ『アレ』を見て、聞いてきたか…」
心なしか、リアスさん…というかオカ研の皆さんの目が死んだ魚の目みたいになってるような…?
一誠さんの方を見ると、何やら凄いオーラを感じます。
ユーグリットも凄いけど…何というか、迫力が違う!
「ほう…逃げずに向かって来たことだけは誉めてあげますよ」
「立ち向かわないとテメェをぶん殴れないんでな…」
「怒りが抑えきれない様子だ。恨む相手が違いますよ?
私がやったのではなく、彼が「関係ね~なぁ~~」ん?」
黒いオーラを全身から溢れさせる一誠さんはユーグリットの言葉を遮る。
怒り…ううん、憎しみ?
そんなどす黒い何かを感じさせられる。
「テメェがあいつの仲間だってんなら話ははえぇ訳だ。
テメェをぶっ潰して、他の仲間も引きずり出して、リゼヴィムをこっちの表舞台に立たせて二度とこんな真似できないように死なない程度に四肢へし折って精神ズタズタにしてやる。
姉ちゃんを苦しませた罪はデカイんだよ…どれくらいデカイかというと大統領の演説に小石ぶん投げて起こる事態並にデカイッ!
姉ちゃんの道を阻んだ報いは絶対に受けてもらう、姉ちゃんが許しても周りが許しても俺が許さねぇ、テメェらをこの兵藤一誠が直々にぶちのめす!」
「なるほど…『強い』ッ!!」
「頼光様、何だかあの二人だけ画風変わってます」
「パンドラ、気にしてはいけない。それと、耳を塞いでおくことように」
「はい」
「呂布、あなたもですよ」
「…致し方無し」
パンドラちゃんと呂布さんが耳を塞ぐ。
私はどうしよう…?
うーん、でも他の人は聞く姿勢だし…一誠さんの勇姿を見ないと!
大丈夫、一誠さんなら勝てるよね。
・
・
・
皆が見てる。
俺が勝つのを確信してるオカ研の皆と、何だか冷めた視線を送ってくる頼光、ネプギアに至っては頑張ってくださいみたいな純粋な視線を送ってくる。
くっそ気まずい
ここまで俺がやります発言したイッセーさんが悪いよ?でもさ、この中でシスコンバトルなんていう具体的すぎる内容で戦えるの誰がいる?
ネプギアは姉ちゃんとの時間が足りなすぎるからダメ!
アーシアは姉ちゃんと過ごしてるけど昔を知らないからダメ!
小猫ちゃんはそもそもシスコンというより突っ込みだからダメ!
俺だけじゃん、俺一点狙いじゃん。
なーにが赤龍帝が相手とは光栄な、だよこのシスコン野郎!(ブーメラン)
お前の姉を自慢したい姿勢なんかくっそどうでもいいわ!(特大ブーメラン)
そもそも自慢して何になるのかを教えてくれよ!(ブーメランカッター)
なんなんこれ?新しい処刑方が何かで?俺を精神的にぶち殺したいの?王道進もうとする俺をそんなにシスコンに引き戻したいの?
百害あって一利なしかよコイツ。
絶対俺だけなら知るかばか野郎って感じで殴り飛ばしてたね。
「さあ、始めましょう!私達の戦いを!」
「いいぜ、だが、一発だけだ」
「何?」
「一発だけの勝負だと言っているんだぜユーグリット・ルキフグス。愛を叫ぶのに事細かに喋るのは優越感に浸りたい阿呆のすることだ、俺は違う」
「ならば、あなたは何だと言うのです」
「俺はなんか姉ちゃん尊いっすってなった時に勝手に出てくるだけだ。別に姉ちゃん自慢がしたい訳じゃあない…」
「しかし、あなたは多くの人の前で女神への愛を叫んだと調べが出ておりますが?」
「焦るんじゃあない、ちょいと尊みが溢れただけじゃあないか?
お前、なぁんか勘違いしてやがるな?
まあ、やろうじゃねぇか」
こいつ、面倒かよ。
何だってこんなことになったんだってばよ。
ていうか、こんなふざけたことに姉ちゃんが巻き込まれたと考えるとムカッ腹が立つぜ。
こいつすっげぇ変態だぜ?
けど、ここでやらにゃ姉ちゃんがやべぇからな。
頑張ってやんよ!
ユーグリットは少し納得しがたいといった様子だけど渋々と頷く。
その態度は俺がすべきなのでは?
「…では…スタートです。あなたのシスコン魂、見せてもらいますよ…一発勝負でね」
「…」
「くっ…」
「どうしたユーグリット。まるで何発も用意してきたのに一発なせいでどれを言えばいいのか悩んでるようじゃねぇか?」
「ぬぐっ…」
「わざわざテメェの土俵に上がってやったんだ…ならテメェは自信満々な表情でしてやったりと思わねぇといけねぇんじゃねぇか?
なあ、どうなんだ、ユーグリット!」
そして、俺が撃ち出すべき弾は決まってる。
後は、テメェが弾丸を込めるだけ…そう、それで全てが終わる。
テメェの下らねぇ自尊心を砕いてやる。
焦った様子のユーグリットを見て、勝利を確信する。
こいつ、さては引き出しは多いが浅いな。
深くない以上、俺には勝てねぇな…
そして、数分が経過し…
「いいだろう、私が撃ち出す『弾』は決まったッ!!」
「なら、抜きな、言葉の『弾』をッ!!」
「私の、私の弾丸は──ッ!!」
今、こいつは見誤った。
その時点で、テメェの敗けだぜ。
テメェが口を開いた次の瞬間、ぶちこむべき弾を正確無比にぶちこんでテメェを潰すだろうぜ!!
なんでか始まったシスコン暴露バトルは一誠の先手によりかなりの優勢となる。そして、早くも追い詰められたユーグリットが焦って放った弾丸を一誠はどうぶち破るのか?
次回、『ユークリッド、散る』
ディメンション、レディ!
あ、ポケモン短編で『僕も同じように息をしていたい』を投稿してますので良ければ読んでやってください。