冥次元ゲイムネプテューヌ   作:ロザミア

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いーすんから仕事任された~!
面倒だなー…は、そうだ、プラネテューヌ行こう!
おいでやすプラネテューヌ…おこしやすプラネテューヌ…
イエーイプリン美味しいやったー!

ネプテューヌエンジン・フルドライブ!

…はい、やりたかっただけですが、何か?



第一シリアス発見!ブレイクなるか!

やっほー!主人公オブ主人公ことネプテューヌだよ。

 

一誠に彼女が出来たのも束の間、明日でいきなり初デート。

まさか、そんなスピードでガンガン行く系の彼女なんて思わなかったけど、ヘタレな一誠には丁度いいかな。

 

ま、自分は弟が幸せならそれでいいや!

 

「ねぷ姉ちゃん、聞いてる?」

 

「うん、聞いてるよ!ちょっと待ってね!もうちょっとで主任倒せそうなんだ!」

 

「聞いてねぇ!この姉体は闘争を求めてゲームしてるせいで俺の話を聞いてねぇよ!」

 

「あ、そうなの?で、それがなにか問題?とう!」

 

「とう!じゃない!頼むから聞いてくれよ!ねぷ姉ちゃんにしか頼めないんだって!」

 

「えー?そんなこと言ったって…あぁぁ!?」

 

げ、ゲームオーバー…このねぷ子さんがNPCに遅れを取るなんて…

クソザコプレイヤーだった可能性が微レ存!?

 

ガッカリとした気分で一誠の話を聞くべくそちらに向いて姿勢を正す。

ただし、ゲームの後のプリンは欠かさない。

 

「それで、話ってデートの事?」

 

「いや聞いてたんかい。まあ、そうなんだよ。俺って彼女がいないどころか女子の友達だって殆ど居ないだろ?だから、女の子の事ならねぷ姉ちゃん位にしか聞けないんだよ。」

 

「おばさんに聞けば良いんじゃないの?」

 

「いや、ほら…母さんにはさ、恥ずかしくね?」

 

「姉と母の違いは一体何なのさ~もしかして母性?母性なの?

それなら私じゃ勝てないから仕方ない!可愛い弟の頼みとあらば受けるのが姉であり主人公!さあ、ねぷ子さんにお悩み相談…ねぷの部屋だよ!」

 

「多方面に喧嘩売ってる気がするけど抑えろ俺…!

えっとさ、デートの時はどんな会話をするべきかな?」

 

難しいことを聞く。

そもそも、自分だって彼氏が居ないのにデートの時どうすべきか何て聞かれても分からない。

一誠もそれは分かってる筈だ。

自分の生活態度を知ってるから特に。

 

多分、気を紛らせたいんだろう。

色々と考えちゃうから、自分のヘンテコなアドバイスを聞くことで考えないようにしてるんだろう。

 

「夕麻ちゃんの性格がどんなか知らないけど、私は一緒にいて楽しい人ならそれでいいかな~。だから、出来るだけ普通の会話をしてそれで距離が縮めていけばいいんじゃない?」

 

「適当だなぁ…普通ったってどんな?」

 

「うーん、彼氏いない歴=年齢な私にはちょっとそこまでは分からないよ~」

 

「そうだよな…ねぷ姉ちゃんは、そういうの考えたりしないのか?」

 

「別に良いかな、周りの皆が笑っててくれれば私はそれで十分だよ!ほら、私ってば主人公気質だから何物にも染まらない的な?モテるかも知れないけどねぷ子さんは誰にも靡かない精神を貫くよ!」

 

「まあ、ねぷ姉ちゃんは人気だからな~。でも、それでもいい人が見つかったらどうする?」

 

おお、何だか踏み込んでくるな。

確かに、自分も女の子とした過ごしてる年も長いから男がどうとか考えたことはあるけど…ふぅむ、そうだな…

 

「それでもってなら私はその人と周りが楽しく過ごせればいいよ。結局、私って寂しがり屋だから賑やかな方が好きなんだよね。

一人に寄り添い続けるとかは、無理かな~」

 

個人より、周りと騒ぐ方が好きな自分に誰かに寄り添うとかは考えたことがない。

柄じゃないというか、自分らしくない。

 

それでもいいって人なら受け入れるけど。

 

「ねぷ姉ちゃんらしいや。俺も深く考えすぎだったのかな。

俺は俺らしく夕麻ちゃんに接すればいいよな。」

 

「その意気だよ!一誠ならやれる!」

 

「俺はやれる!」

 

「頑張れ!ファイトファイト!」

 

「何かやれる気がしてきた!ありがとうねぷ姉ちゃん!」

 

こうして、自分の応援でやる気になってくれるなら嬉しい。

大切な弟だ、幸せな道を歩んでいってほしい。

弟だけじゃなくて、両親含めた周りの親しい人達。

皆が明るければ…自分はそれで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ねぷ姉ちゃんは優しい人だ。それに強い事を俺は知ってる。

いつだって俺を応援してくれて、本当に悩んでるときはその悩みが解決するまで一緒にいてくれる。

駒王町の多くの人から笑顔を向けられる人だ。

ねぷ姉ちゃんは困ってる人を放っておけないからつい助けてしまうそうで気付いたら人気者になっていた。

 

俺にとっても、母さんと父さんにとっても大切な家族だ。

 

だから、ねぷ姉ちゃんにはねぷ姉ちゃんの幸せっていうのをしっかりと掴んで欲しい。

 

「ねぷ姉ちゃん。」

 

「どうかした?」

 

「ねぷ姉ちゃんが悩んでる時とか…そういう時は絶対力になるよ。母さんや、父さんだってさ。」

 

「も~急にどうしたのさ。あ、それなら今とても助けて欲しいな~」

 

「お、早速お助け一誠する?」

 

「しちゃおっかな!ここのボスが倒せなくてさ~協力プレイなら結構楽にやれちゃうらしいから姉弟の絆をボスに見せ付けてやろうよ!」

 

そう言って笑顔でコントローラーを俺に渡してくるねぷ姉ちゃんに俺はよっしゃと付き合う。

何だかんだでこうしてねぷ姉ちゃんとゲームしてる時間が一番平和な気がする。

 

俺の姉がねぷ姉ちゃんでよかったよ、本当に。

 

「ねぷ!?ちょっと一誠!流れ弾当たってるよ!」

 

「知らなかったのか?真の敵は身内だったのさ。」

 

「な、なんだってー!?とかなんとか言ってちゃっかり破壊するところ破壊する一誠流石だよー!」

 

コロコロと表情を変えて、今を全力で楽しんでる我が姉に流石だなと思う。

 

明日のデート、成功させて皆を安心させないとな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっほー!商店街から中継中のネプテューヌだよ。

え?急だなって?いやいや、だって弟のデートだよ?

これは見ないと損でしょ!

デートの計画は自分と一誠が立てたんだからどこで集合するかも分かるしね!

 

おっと、早速一誠と彼女である天野夕麻さんが来ましたね!

一誠は少し緊張してるけど昨日の私のお陰かまだ自然体な方だね。

夕麻さんの方は…おおっと、やはりスタイル抜群!

見せ付けるかのようなプロポーション!

胸がないのを気にしてる人に殺意を向けられても仕方ないぞこれは。

 

「じゃ、行こ?」

 

「そ、そうだね。」

 

あちゃー、これは彼女さんに主導権を握られてる状態!

これはやっぱりデートは早かった!

付き合ってそんな経ってないのにデートは早かったか!

 

そのまま主導権を握られたまま二人のデートは進んでいった。

けれど、途中で自分から会話をするようになった一誠とそれに相槌を打つ夕麻さんは相性が悪くないように思えた。

 

デートは順調に終わりを迎えようとしている…そう、思えた。

 

ふと、自分の周りから人の気配が消えたように感じる。

一誠と夕麻さん、隠れて見てる自分が居るくらいだろうか。

何だか不気味だ。

 

ねぷ子さんレーダーが嫌な予感がすると自分に伝えてくる。

 

「一誠君、今日は楽しかったよ。」

 

「そ、そっか…よかったよ!俺、こういうの初めてだからどうしていいか分からなくてさ…」

 

「誰だって初めては大変だよ。…でも、後1つだけお願いがあるかな。」

 

「何かな、何でもとは言えないけど、俺に出来ることなら言ってくれ!」

 

少し、夕麻さんの顔に影がかかった。

嫌な予感が強まる。

 

気付いたら、自分は一誠の方へと駆け出していた。

何かそこに偶然落ちてた鉄パイプを拾う。

よし、装備完了!ひのきの棒がどうたら言ってる場合じゃないよ!

 

「死んでくれないかな?」

 

「え?」

 

夕麻さんの発言と共に、夕麻さんの手に光が集まり、槍の形になる。

そして、それを呆然としている一誠の左胸へ突き刺そうと─

 

 

 

「─そこのシリアス展開、ちょっと待ったー!」

 

 

 

─自分が横から鉄パイプを振り下ろして光の槍を叩き折った。

おお、折れるもんだね!光の癖に実体あるとか弱体化してるじゃん!

 

「なっ!?」

 

「え、ね、ねぷ姉ちゃん…?」

 

「うん、一誠の(義)姉にして主人公オブ主人公、シリアス展開は許さないねぷ子さんだよ!」

 

「…おかしいわね、ただの人間が入ってこれないようにした筈だけど…」

 

「残念だけど、主人公な私には通用しないんだな、これが!

私ほどのシリアスブレイカーになるとそっち方面の性能は発揮されなくなるという私の中だけの設定があるんだよ!それより、どういうつもり?見間違いじゃなければ一誠を…」

 

殺そうとしていた。

後ろにいる一誠はまだ現状を理解しきれないようで呆然としてる。

仕方ないよね、折角出来た彼女さんにこんなことされたら…

 

目の前の夕麻は舌打ちをした後、再び光の槍を手に持つ。

 

「まさか邪魔が入るとは思わなかったけど…貴女も殺せば問題ないわよね?」

 

「一誠!」

 

「ねぷ姉ちゃん、俺…!」

 

「大丈夫!私がついてるよ!今は逃げよう?私を信じて欲しいな!」

 

「…うん。」

 

一誠の腕を掴み、その場から走り出す。

これ以上ここにいたら一誠が危ない。

弟は、姉が守らないと…!

 

走りながら、後ろをチラ見する。

 

そこには、黒い翼を生やしたイケない格好で滑空して追いかけてくる夕麻の姿が!

 

「ねぷぅ!?何で立て続けに超展開なのさ!?」

 

「死になさい!」

 

夕麻は光の槍を正確にこちらに投げてくる。

外す気とかないのか!?

 

鉄パイプを握り締め、横に振るい、光の槍を弾く。

 

「チッ!」

 

「一誠、大丈夫?」

 

「はぁ…はぁ…俺、分かんねぇよ!どうして、こんなことに!」

 

「一誠…」

 

そうだよね。

やっと出来た彼女に殺されかけたら、こうもなるよ。

でも、ずっと分からないじゃいけないんだ。

 

少しでも、理解しないといけない。

 

「一誠、大丈夫だよ。私とおばさんとおじさんは…どんなことがあっても一誠の味方だよ!」

 

「ねぷ姉ちゃん…!そう、だよな…今を見ないと…」

 

「今は逃げることに集中して!私があの目に悪い槍を弾くから!」

 

「分かった!ごめん、ねぷ姉ちゃん!」

 

「謝らない謝らない!子供の頃、似たことあったじゃん!前は熊だっけ?」

 

迫り来る槍を弾いて、軽口を叩く。

一誠もつられて話に乗る。

 

「熊が来て、ねぷ姉ちゃんがたまたま買った木刀で撃退したんだよな!」

 

「ほら、似たことだよ!つまり、夕麻は熊だよ!」

 

「誰が熊だ小娘ぇ!」

 

「ほら、ムキになって否定するとき、それは己を肯定してしまってるんだよ!やっぱり熊じゃないか!夕麻じゃなくて熊五郎って名前に変えてよね!」

 

「人間風情が…堕天使である私を愚弄するなんて、絶対に殺してやる!」

 

「堕天使だって、ぷぷー!厨二病もここまで来ると妄想を現実に出来てしまうんだね!」

 

「さっきから姉が俺を殺そうとした奴を煽り倒してる件について。ヘイト高まってくからやめてぇ!死ぬぅ!」

 

めっちゃ怖い。

あの顔ヤバイよ、ネット掲示板に載っけたら面白くなりそうな顔だわ。

冗談はさておき、実際はそんなに楽観視できる状況じゃない。

腕も痺れてきたし、走るのも限界だ。

 

でも、弟が殺されるのを黙ってみてるねぷ子さんじゃないよ。

 

「一誠!そのまま逃げてて!」

 

「逃げてろって…ねぷ姉ちゃん、戦うつもりかよ!」

 

「ふふん、ねぷ子さんが負けるなんてないない!ボッコボコにしてやんよ!」

 

夕麻へと駆け出す。

飛んでくる光の槍を弾きながらの接近だからかなり腕に来る。

けど、負けては主人公の名折れ!

あと少しの距離の所を跳躍し、鉄パイプを構える。

 

「メガ・ド・ダイブ!」

 

「ぐぅ!?」

 

全体重を乗せた振り下ろしに夕麻は光の槍で防ぐけど飛翔を保てずに地面に落ちてそのままぶつかる。

 

「人間に、これ程の力が…?」

 

「おおっと、私はただの人間じゃないよ。さっきも言ったけど主人公ですから!ドヤァ!」

 

今の内に逃げよう。

一誠の方へと走る。

 

「やったな、ねぷ姉ちゃん!」

 

「喜ぶのは後、今は逃げ続けよう!」

 

「お、おう!」

 

一誠の手を取って、また走る。

 

正直キツいけど、ねぷ子さんをシリアスにぶちこんだ…それは大いなる間違い!

何としてでもぶっ壊すよ!

 

「くっ…待ちなさい!」

 

「待てと言われて待つネプテューヌはいないよー!」

 

「馬鹿にして…!」

 

「しつこいなぁもう!さっさと諦めてどっか飛んでってよ!」

 

息が苦しいけど、それを感じさせないよう快活に喋る。

相手は挑発に弱いタイプのようで、怒りに任せた投擲は自分達に当たらない方にまで飛んでいく。

これ、大丈夫かな?

 

逃げていると、前方に人の姿が。

やっと他の人を見つけられた。

 

赤い髪の女性…あれ、見たことあるな。

 

「貴女達!」

 

「あれ?二大お嬢様だ!私達忙しいから離れた方がいいよー!」

 

「貴女は確か…いえ、それよりも、後は私に任せてちょうだい!」

 

「え、どゆこと?一誠、分かる?」

 

「い、いや…理解が追い付いてないのに更に追い打ちされて正直頭痛い。」

 

リアスちゃんだったかな?

普段の一誠ならその見た目に興奮とかしてるだろうけど現状だと仕方ないよね。

 

でも、何だか味方っぽい?

リアスちゃんが自分達の前に出て、追いかけてきた夕麻を睨み付ける。

 

「チッ…ここの領主か!」

 

「堕天使の侵入に気付くのが遅れたどころかこうして関係のない他人まで巻き込むなんてお兄様に叱られても仕方がないわね。

今すぐ私達の目の前から消えればここでの戦いは無しにしてあげる。それでも来るようなら…」

 

夕麻に手をかざすと、そこから赤い光が溢れ出す。

あれに当たるとタダじゃ済まない、そんな予感がした。

 

夕麻も冷や汗を流し、また舌打ちをしてから光の槍を消す。

 

「…悪魔風情が。そこの女と悪魔に感謝するのね、坊や。けれど、貴方がそれを宿している限り…私は殺しに現れる。今日のところは撤退させてもらうわ。」

 

夕麻はそう言って、何処かへ消えた。

何だったんだろう…

手を握ってる一誠の手は汗で凄い。

 

大丈夫という意思表示のために強く手を握る。

 

リアスちゃんは赤い光を消すと、溜め息をついて自分達の方へと向き直る。

 

「怪我はない?」

 

「うん、けど…説明はしてもらいたいかな。」

 

「そうね…その前に、1つだけ。」

 

リアスちゃんは、自分達へ深く頭を下げてきた。

 

「ごめんなさい。事前に貴方達への接触を止めることが出来なかった。これは一般市民の命を脅かした私の責任よ。」

 

二人して驚く。

まさか、謝られるなんて。

 

自分は慌ててリアスちゃんに話しかける。

 

「謝る必要なんて無いよ!私達だって何が何だか分からなかったんだもん。ね?」

 

「そ、そうですよ!リアス先輩は俺達を助けてくれたじゃないですか!」

 

「…そう言ってくれるとありがたいわ。でも、貴女達が危険な目に遭ったのは紛れもない事実。この町の管理を任せられたのに…」

 

「えっとね、それも含めて私達に説明して欲しいな。

それを聞いて、色々と判断させて欲しいかな!でも、今のうちに1つ聞いていい?」

 

「ええ、私に答えられる事なら。」

 

「リアスちゃんは、味方?」

 

自分の質問に、リアスちゃんは微笑んですぐに返答する。

 

「ええ、味方よ。グレモリーの名に誓うわ。」

 

「…そっか。」

 

「説明の場を設けるためにも、明日でいいかしら。色々と頭の中で整理したいでしょうし。」

 

「是非、そうさせてください…俺もう、何が何だか…」

 

今にも倒れそうな一誠。

自分ももうヘトヘトだ。

 

リアスちゃんは、頷いて家まで送ってくれることを伝える。

 

正直また襲われたら駄目そうだからお願いした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家に帰ってきた自分達はお母さんに今日はお風呂に入って寝ることを伝えると心配そうにしながらも了承してくれた。

多分、何かあったんだろうと察してくれたのかな。

 

お風呂に入って、明日に備えて寝ようと思ったとき、自分の部屋の扉が開いた。

入ってきたのは一誠だった。

 

「あれ、ねぷ姉ちゃん、寝るのか?」

 

「流石にヘトヘトだよぉ…あんなに動いたのは初めてだし、腕も痛いもん。ゲームなんか出来ないよ~…一誠は眠れないの?」

 

「まあ、そんなとこかな…」

 

嘘だとすぐに分かった。

だから、自分から言い出すことにした。

こういうときの一誠は言い出せないから。

 

「あー、何か一誠見てたら一緒に寝たくなっちゃったなぁ!

たまには仲良く寝ようよ~いいでしょ?はい決まり!」

 

「え、えぇ…仕方無いな、ねぷ姉ちゃんが言うなら仕方無い。

姉の言うことだからな!」

 

「よろしい!さあ、一緒に寝て、明日元気に起きよう!」

 

「おう。」

 

一誠が少し戸惑い気味にベッドに入ってくる。

うん、少し狭いけど、いいかも?

 

こうして一緒に寝ると、昔とは違うんだなって感慨深くなる。

あの頃は小さかったのに。

 

「大きくなったよね~」

 

「ねぷ姉ちゃんが小さいんだよ。」

 

「何を~!?そんなこと言う弟はこうだ!ワシャワシャの刑だよ!」

 

「うわ!頭を乱暴に撫でるなよ!」

 

ワシャワシャとやるの昔は好きだった癖に。

何となく昔を思い出して楽しくなる。

 

…でも、たまにはしっかりと姉らしくしないとね。

ワシャワシャと乱暴に撫でるのを止めて、一誠の頭を胸元に抱き寄せる。

 

「ね、ねぷ姉ちゃん?」

 

「うん、お姉ちゃんなネプテューヌだよ。今日は、大変だったね。」

 

「…うん…っ…」

 

辛いに決まってる。

だから、自分がその辛さを受け止めてあげないと。

トラウマになってからじゃ遅いんだ。

 

少しでも、自分がその辛さを分かち合えるならそうする。

 

声を殺して泣く一誠の頭を優しく撫でる。

 

「ごめんな、姉ちゃん…!」

 

「いいんだよ、私は分かってるよ。辛かったよね。」

 

しばらく、その時間が続いた。

 

一誠が泣き疲れて眠った後、自分もそのまま目を閉じて、寝た。

 

明日は今日よりいい日でありますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして、朝を迎えた自分と一誠は支度をして駒王学園へ登校した。

登校中に自然と周りを警戒してしまうが、それは仕方ないことだよね。

また会ったらどうしてくれようかって気持ちが強いんだよ今のねぷ子さんは!

にしても、腕とか足とか痛い。

筋肉痛が…凄まじい…!

 

それで、今の自分はというと。

 

「キャー!木場君がマスコットのネプテューヌと歩いてる!

ねぷ木場?ねぷ木場なの!?」

 

「でもネプテューヌの隣に一誠もいるじゃない!野獣とイケメン…ひらめいた!」

 

「うちって、こんなのばっかだよね。」

 

「あはは…」

 

「野獣ってなんだよ…」

 

自分と一誠のクラスへリアスちゃんからの遣いで迎えに来たと言う学園の王子様的存在、木場祐人君についていく。

その途中で腐女子とかが五月蝿かったけどねぷ子さんは我慢できるからね!

 

連れてこられたのは、オカルト研究部…略してオカ研だった。

 

「うわぁ、それっぽいね。」

 

「一体何話されんだ俺ら…」

 

「じゃあ、入りますよ。」

 

オカ研に入ると、そこには…

 

お菓子を黙して食べている白い髪の女の子と、微笑んでこちらを見るリアスちゃんと対をなす二大お嬢様の一人姫島朱乃ちゃん…

そして、同じくソファーに座ってこちらを見るリアスちゃんだった。

 

「やほー!昨日の件について教えてもらえるそうだから来たよ!」

 

「ええ、約束したもの。どうぞ座ってちょうだい。」

 

「紅茶をいれますわね。」

 

「は、はい!」

 

「ねーねー、その羊羮美味しい?」

 

「ええ、まあ。」

 

うーん冷たい!

 

しかし、そんな世間話をしに来た訳じゃないのだ。

紅茶が目の前に置かれて、話が始まる。

 

「まず、襲われたのは兵藤一誠君…貴方でいいのよね?」

 

「はい…あの、何で俺はあんな目に?ねぷ姉ちゃんだって危ない目に遭ったし…」

 

「ちゃんと順を追って説明するわ。まず、私達がどういう者なのかについてね。」

 

「ゴクリ…」

 

少し緊張してきた。

一体どんな話になるのか…

謎の組織的な存在?日夜悪と戦うヒーローだったりするのかな?

 

 

「単刀直入に言うわ──私達は、悪魔よ。」

 

 

その言葉と共に、自分と一誠を除く全員が背中から黒い蝙蝠のような羽を出した。

 

 

「な、なんじゃそりゃぁぁぁぁぁ!?」

 

 

夕麻の言葉通り、本当に悪魔だとは…。

これから、自分達はどうなるのか!?




リアスの性格が少し違うのは深海よりも深くオゾン層よりも高い訳があるんですよね。
とっても重要な理由なんですよ…そう。

私が話を作りやすくする、というね…
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