デジモンリリカルアドベンチャー   作:のぞむ

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お台場に引っ越してきたフェイト達


デジモンリリカルアドベンチャー始まります


今、冒険と魔法が進化する


お台場への引っ越し

管理局での話し合いの翌日

フェイトとクリス

アースラのスタッフがお台場の八神家が

住んでいるマンションにやって来た

家具など必要なものが部屋の中に

運ばれていく。そんな光景を

太一、フェイト、クリス、アリシア、ヒカリ

光子郎、なのはは見つめる

ちなみにアリシアは今まで八神家で

世話になっていたがフェイトとクリスが

戻ってきたのを機にテスタロッサ家に戻り

この部屋でフェイト達と暮らすことに

なったのだ。ここでふと太一が

ユーノとアルフの方に向く

 

 

太一「なぁアルフ

   なんだよその姿」

 

アルフ「フフン♪新フォーム

    その名も子犬フォームさ!」

 

太一「へぇ、便利そうな格好だな

   その格好なら

   ミーコのいい遊び相手に

   なりそうだ」

 

アルフ「か、勘弁してくれよ太一!

    あたしアイツだけは苦手なんだよ!」

 

 

アルフが八神家で飼われている

猫、ミーコのことが苦手な理由は

フェイトとアルフが八神家に泊まった日に

ミーコがアルフを見て威嚇し

アルフがミーコに喧嘩を挑んだが

かつてコロモンに勝利したミーコは

少し苦戦したがなんとかアルフに勝利した

それ以来アルフはミーコのことが

苦手になったのだ

そこへ…

 

 

大輔「お邪魔しまーす!」

 

すずか「こんにちは」

 

アリサ「入るわよ」

 

なのは「あっ、アリサちゃん!すずかちゃん!

    大輔くん!」

 

 

大輔、すずか、アリサがやって来る

太一はさっそく三人にフェイト、クリス、アリシアを

紹介する。ちなみにアリサとすずかは

なのはの家に来ていたフェイトからのビデオメールで

フェイトの事は知っていた

余談だが太一の元にもなのはのとは別で

フェイトからのビデオメールが来ていた

内容はご想像に任せるが…

 

 

太一「立ち話もなんだし

   俺んちでお茶しないか?

   この部屋のすぐ隣なんだけど」

 

アグモン「僕もう腹ペコだよ~…」

 

なのは「ははは…」

 

 

そうして太一達は八神家にやって来た

リンディが八神夫妻に挨拶をする

同じマンションに住むことになるので

こういったご近所付き合いも大事なのだ

 

 

大輔「えっ?フェイトちゃんとクリスさんも

   俺たちの学校に通うことになんのか?」

 

フェイト「う、うん。近々ね…」

 

 

フェイトとクリスは太一、ヒカリ、光子郎、大輔が

通う御台場小学校に通うことになったのだ

学年はフェイトが3年生、クリスが6年生になる

ちなみにアリシアは容姿が5歳ほどなので

幼稚園に通うことになった

 

 

大輔「それにしてもまさか太一先輩に

   フェイトちゃんみたいな

   恋人がいたなんてなぁ」

 

太一「ブーーーーーッ!!!!」

 

 

大輔の爆弾発言に太一は飲んでいたお茶を

吹き出してしまう。フェイトは思わず

顔を赤くする

 

 

太一「だ、大輔!?

   お前何言ってんだよ!!////」

 

大輔「だって太一先輩

   フェイトちゃんと凄く

   親しそうでしたから」

 

ヒカリ「それにね大輔くん

    お兄ちゃんとフェイトちゃんは

    一回キスもしてるのよ」

 

太一「ヒ、ヒカリぃぃーー!!!!///」

 

フェイト「~~~//////」

 

 

太一が顔を赤くしながらヒカリに詰め寄る

フェイトは顔をゆでダコの様に真っ赤にする

 

 

大輔「太一先輩もうそこまで行ったんすね…

   キスかぁ……(ちらっ)」

 

 

大輔はすずかの方を向く

 

 

すずか「ど、どうしたの大輔くん?」

 

 

すずかは少し頬を赤くしながら大輔を見る

 

 

大輔「な、なんでもねぇよ……///」

 

 

大輔は少し頬を赤くしそっぽ向く

すると太一が席を立つ

 

 

フェイト「太一?どうしたの?」

 

太一「…みんなのジュースでも買ってこようと

   思ってな。すぐ帰るからな」

 

フェイト「…うん」

 

 

そう言い太一は八神家を出る

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

太一(わりぃなフェイト、クリス、

   クロノ、リンディさん…

   こればっかりは知られたくないんだ)

 

 

太一はジュースを買いに行っていなかった

実際に行ったのは海鳴にあるはやての家だった

太一は意を決して家のインターホンを鳴らす

 

 

ピンポーン!

 

 

ヴィータ「はいはーい!どちらさん…」

 

太一「…よぉ、ヴィータ」

 

ヴィータ「太一……!」

 

 

バタン!ガチャッ!

 

 

ヴィータはすぐさまドアを閉め、鍵をかける

 

 

太一「お、おいヴィータ!開けてくれ!」

 

ヴィータ「うっせぇ!!アタシらを…

     アタシらとはやてを裏切った奴の

     顔なんて見たくねぇんだよ!

     早く帰れ!!」

 

太一「っ…ヴィータ」

 

ヤマト「……開けてやれヴィータ」

 

太一「!?ヤマト…」

 

 

太一が後ろを向くとちょうどここに

来たところであろうヤマトがいた

 

 

ヴィータ「な、何言ってんだよヤマト!」

 

ヤマト「大丈夫だ…太一は信用できる

    それはお前もわかってるだろ?」

 

ヴィータ「…わかったよ」

 

 

ヴィータがドアを開けて太一とヤマトが

家に入る。ちなみにタケルは連れてきて

いないとの事。太一達はリビングにたどり着く

リビングにはシグナム、シャマル

ザフィーラがいた。家にははやてが居らず

どうやら買い出しか何かで出かけてる

みたいだった

 

 

シグナム「太一殿…」

 

シャマル「太一くん…」

 

ザフィーラ「太一殿…」

 

太一「シグナム…シャマル…ザフィーラ…

   教えてくれ…なんで魔力の蒐集なんて

   してるんだよ…?」

 

シャマル「そ、それは…」

 

 

シャマルが言いづらそうな顔をする

 

 

シグナム「…シャマル

     太一殿には話すべきだ」

 

シャマル「シグナム…わかったわ」

 

シグナム「太一殿…心して聞いてください

     主はやての命は………

     もう長くは持たないのです」

 

太一「………………え?」

 

 

あまりに急な告白に

太一は思わず声を漏らす

 

 

太一「ど、どういう事だよ……?

   なんで……はやての命が

   持たないんだよ……?」

 

ヤマト「…お前も知ってるだろ?

    はやての足が麻痺してる事を…」

 

太一「あ、当たり前だろ?

   それと何の関係があるんだよ…?」

 

ヤマト「…あの麻痺は闇の書の

    浸食によるものみたいなんだ」

 

太一「えっ……!?」

 

ヤマト「そしてこのまま浸食が続けば

    麻痺は進行して……

    はやては………死ぬんだ」

 

太一「!?」

 

シグナム「私達が魔力を蒐集しているのは

     それが理由です……そうすれば

     闇の書による浸食は止まり

     主の麻痺を消すことが出来るのです…」

 

太一「……嘘だ」

 

シャマル「太一くん……?」

 

 

太一はシグナムに駆け寄る

 

 

太一「なあ!嘘だって言ってくれよ!

   はやてが死ぬわけないよな!なっ!」

 

 

太一は必死にシグナムに問いかける

しかし太一がシグナムの顔を見ると

シグナムはとても辛そうな顔をしていた

回りを見ると皆同じように辛そうな顔をしていた

 

 

太一「…本当…なんだな?」

 

シグナム「…はい」

 

ヤマト「…太一

    お前もはやてを助けたいなら

    俺たちと一緒に魔力の蒐集を

    しないか?」

 

 

ヤマトは太一に魔力の蒐集に

協力しないか持ちかける

 

 

ヤマト「魔力の蒐集が許される事じゃないのは

    俺もシグナム達もわかってる…

    だけどもう…この方法しかないんだ

    どうだ…?」

 

太一「……しばらくの間考えさせてくれ

   はやての事、教えてくれて

   ありがとな……」

 

ヤマト「太一……」

 

 

太一はそう言いはやての家を出る

しかし太一は明らかに元気を無くしていた

そんな太一の背中をヤマト達は

ただ見ていることしか出来なかった

 

 

 

そして海鳴からお台場に帰る途中に

太一は自分がよく知る人物に会った

 

 

太一「……フェイト?」

 

フェイト「太一…」

 

太一「どうしたんだよ……こんな所で?」

 

フェイト「太一が中々帰ってこないから

     探してたんだ……何かあったの?」

 

太一「……何もねぇよ」

 

フェイト「……もしかして

     闇の書の主の所に?」

 

太一「っ……」

 

フェイト「大丈夫だよ……

     管理局嘱託魔導師としてじゃなくて

     フェイト・テスタロッサ個人として

     話を聞くから……絶対にクロノ達には

     言わないから」

 

太一「フェイト………」

 

 

太一はフェイトに真実を話した

自分の従妹、はやてが闇の書の主である事

はやてが闇の書に浸食されいずれ

死んでしまう事を……

 

 

フェイト「太一の従妹が…闇の書の主」

 

太一「ああ…この事はヒカリとアリシアも

   知ってる……ちくしょう!

   俺は…魔力の蒐集をするしかないのか…!」

 

 

フェイトから見ても今の太一は明らかに

辛そうである。フェイトは太一を

思い切り抱き締める

 

 

太一「フェ、フェイト…?」

 

フェイト「大丈夫………きっとその子を

     助けられる……他の方法を

     考えればいいんだよ

     それに…今の君は

     凄く泣きたそうな顔をしてる」

 

太一「俺は…泣きたいなんて……」

 

フェイト「泣いたっていい」

 

太一「っ!?」

 

フェイト「太一が前に言ってくれた言葉だよ

     だから…泣きたい時は

     泣いていいんだよ」

 

太一「フェイ…ト……う……

   うわああぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

太一はフェイトを抱き締めて

大声で泣きじゃくる

 

 

太一「なんで!なんではやてばっかり

   辛い思いしなくちゃいけないんだ!!

   なんであいつばっかり辛い目に

   合わなくちゃいけないんだ!!

   あいつがいったいなにしたって

   言うんだよ!!なんでぇぇぇ!!!!」

 

 

太一は今までの思いを吐き出すように

泣きじゃくる。フェイトは太一の背中を擦る

太一は自分が仕舞い込んでいた思いを

すべて吐くまで泣き続けた

 

 

 




太一がはやての浸食を知りました
果たして彼の選ぶ道とは?


次回もお楽しみに!

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