デジモンリリカルアドベンチャー   作:のぞむ

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闇の書に吸収された太一の運命は?
そして…ついに夜天の魔導書に名前が与えられる


デジモンリリカルアドベンチャー始まります


今、冒険と魔法が進化する


聖夜の贈り物

「いち……た……ち……太一!

 早く起きなさい!」

 

 

太一「う、う……ん」

 

 

太一は自分を呼ぶ声が聞こえ目を覚ます

 

 

「全く…いい加減自分で

 起きれるようになりなさい」

 

太一「……あれ?母さん?

   何でここに…?」

 

 

そう、太一を起こしたのは

母、裕子だった

 

 

裕子「何寝ぼけてるの?

   今日はフェイトちゃんとデートでしょ?

   早く支度しなさい」

 

太一「……えっ?」

 

 

太一は裕子の言葉に思わず声を漏らす

そして辺りを見渡すとそこはなんと

自分の部屋だった

 

 

一瞬戸惑った太一だったが

ひとまず考えるのをやめ、ベッドから起き上がった

 

 

 

 

 

そして、ヤマト達は突然太一が消えた事に

驚愕していた

 

 

光子郎「エイミィさん!太一さんは!?」

 

エイミィ『状況確認!太一くんのバイタル

     まだ健在!闇の書の内部空間に

     閉じ込められただけ!助ける方法

     現在検討中!』

 

 

エイミィは通信越しで報告する

全員が顔を俯かせるが

 

 

フェイト「太一は……」

 

なのは「フェイトちゃん?」

 

フェイト「太一は……絶対に戻ってくる

     私は、太一を信じてる!」

 

 

フェイトが力強く言う

 

 

ヤマト「……君の言う通りだフェイト

    太一は、闇の書に閉じ込められて

    どうにかなるほど、やわじゃない!」

 

 

ヤマトもフェイトの言葉に感化され、

そう言った

 

 

「…我が主もその血筋の少年も

 覚めることない眠りのうちに

 終わりなき夢を見る……

 生と死の…狭間の夢

 それは、永遠だ」

 

丈「永遠なんてあるもんか!」

 

ヒカリ「皆変わっていくの……

    変わらないといけないの!

    私も、そしてあなたも!」

 

 

丈とヒカリが叫ぶ

他の者も決意の籠った目で

闇の書を見据えていた

 

 

 

そして暗き闇の中

そこにははやてがいた

 

 

はやて「眠い……眠い……」

 

 

はやては重い瞼を開く

その視線の先に銀髪で赤い瞳の

夜天の魔導書の管制人格の姿があった

 

 

「そのまま御休みを、我が主

 あなたの望みは、全て私が叶えます

 目を閉じて……心静かに夢を見てください」

 

 

 

 

そして夢の中の太一は朝食を食べ終えた

太一の側にはアグモンの姿もあった

そしてしばらくして玄関から声が聞こえた

 

 

フェイト「おはようございます!」

 

 

そう、フェイトである

 

 

アグモン「太一、大事なガールフレンドの到着だよ

     デート楽しんで来てね~!」

 

 

アグモンがそう言った

太一はされるがままに玄関に向かう

そこにはいつもより

おしゃれに着飾ったフェイトがいた

太一はそんなフェイトを見て

一瞬ドキッとなる

 

 

フェイト「太一?どうしたの?」

 

太一「い、いや」

 

フェイト「そっか

     太一!早く行こうよ!」

 

 

フェイトに急かされ太一は玄関を出る

するとフェイトが腕を絡ませてきた

 

 

太一「お、おい///」

 

フェイト「何で顔を赤くしてるの?

     いつもの事だよ」

 

太一「……そうだったな」

 

 

太一は優しい笑みを浮かべた

そして太一はお台場の街を歩く中

信じられない光景がいくつもあった

 

クリスが大人の姿……つまりプレシアと

フェイトより年上の姿をしたアリシアが

フェイトと一緒に暮らしていた

もちろん母と姉として

 

光子郎となのはの関係は

太一が見てきたものより親密になっていた

 

はやても足を悪くせず、更には叔父と叔母

そして守護騎士達と暮らしており

ヤマトとも恋人同士になっていた

ヤマトの両親は離婚しておらず

タケルと離ればなれにならずに暮らしていた

 

 

そして何より驚いたのがこの街……

いや、世界中の人々全てにパートナーデジモンが

存在していた事だ

 

 

これは、太一が心のどこかで望んでいた事だった

 

 

 

そして、海上ではヤマト達が闇の書と

激しい戦いを繰り広げていた

 

だが戦況はあまりよくなかった

 

 

光子郎「…あれを使うしかないか」

 

ヤマト「光子郎?」

 

 

光子郎はなのはとフェイトの方を向く

 

 

光子郎「なのは!フェイトさん!

    フルドライブモードを

    起動させてください!

    この状況を打破できる

    可能性があるのは

    それしかありません!」

 

なのは「それは駄目だよコウくん!

    あれは本体の補強が終わるまで

    使っちゃ駄目だって!

    私がコントロールを失敗したら

    レイジングハートが壊れちゃうんだよ!」

 

光子郎「なのは、レイジングハートに

    聞いてみるんだ……

    本当にこのままでいいのか…」

 

 

なのははレイジングハートを見つめる

レイジングハートの答えはイエスだった

バルディッシュの答えも同じだった

 

 

空「……私達もやるしかなさそうね」

 

 

空がそう呟き

ミミ、丈、タケル、ヒカリは

決意を込めた目をしていた

 

 

 

そしてはやては虚ろな意識の中

 

 

はやて「私は……何を望んでたんやっけ……?」

 

「夢を見ること………

 悲しい現実は…全て夢となる

 安らかな眠りを」

 

はやて「そう……なんか……私の……

    ホントの………望みは……」

 

 

 

 

そしてヤマト達は……

 

 

「お前達も……もう眠れ」

 

なのは「いつかは眠るよ」

 

タケル「でもそれは今じゃないよ!」

 

ヤマト「太一とはやてを救ってみせる!

    そしてお前も救う!」

 

 

そして

 

 

なのは「レイジングハート!

    エクセリオンモード!!」

 

フェイト「バルディッシュ!

     ザンバーフォーム!!」

 

なのは、フェイト「「ドライブ!!」」

 

 

二人の掛け声と共にデバイスが変化する

レイジングハートは槍のような形に

バルディッシュは大剣になった

 

 

そして更に

 

 

空「いくわよ皆!」

 

『おう!』

 

 

空の言葉と共に

空、ミミ、丈、タケル、ヒカリが

光に包まれる

 

 

空「フォームエボリューション!

  ガルダフォーム!!」

 

ミミ「フォームエボリューション!

   リリフォーム!!」

 

丈「フォームエボリューション!

  ズドフォーム!!」

 

タケル「フォームエボリューション!

    ホーリーエンジェフォーム!!」

 

ヒカリ「フォームエボリューション!

    エンジェウーフォーム!!」

 

 

空達はそれぞれ完全体のパートナーデジモンを

モチーフにしたバリアジャケットに変化する

 

 

そして、光子郎とアトラーカブテリモンは

 

 

光子郎「…アトラーカブテリモン

    君はこの戦いに勝てると思うかい?」

 

アトラーカブテリモン「なんや、光子郎はん

           らしゅうないセリフやな

           勝てるとは思わへん

           絶対に勝って

           太一はんとはやてはんと

           夜天の魔導書はんを

           救うと思っとるで」

 

光子郎「…君の言う通りだ」

 

アトラーカブテリモン「…光子郎はんは

           この戦いが終わったら

           どうしたいでっか?」   

 

光子郎「そうだな……やっぱり色々な事を

    調べて知ったり、パソコンで友達に

    メールを送りたいな……

    でも…僕が一番知りたいのは

    なのはとどうやったら幸せに

    なれるか……そんなところです」

 

 

そう言うと光子郎の胸に

うっすらだが知識の紋章が浮かんだ

 

 

光子郎「僕は色々知りたい……

    デジタルワールドの事…デジモン達の事

    魔法の事…次元世界の事…

    そして、なのはの事、全てを!!」

 

 

光子郎が力強く言うと

知識の紋章が光輝き

光子郎とアトラーカブテリモンを光が包んだ

 

 

「アトラーカブテリモン究極進化!

 ヘラクルカブテリモン!!」

 

 

アトラーカブテリモンは究極体

ヘラクルカブテリモンに進化した

 

 

光子郎「フォームエボリューション!

    ヘラクルカブテリフォーム!!」

 

 

光子郎はヘラクルカブテリモンをモチーフにした

バリアジャケットに変化した

 

 

ほぼ全員がパワーアップをはたし

闇の書を見据えた

 

 

 

 

そして夢の中の太一は

フェイトにジュースを買ってくると言い

駆け出していった

そして、フェイトの姿が見えなくなり

そこで走っていた足を止めた

 

 

太一「…最高だな

   みんな幸せに暮らして……

   それにみんなパートナーデジモンがいる

   凄くいい気持ちだ……」

 

 

太一は本当に幸せそうな笑みを浮かべ

そう言った

 

 

太一「だけど」

 

 

しかし太一はそう言った後

決意の籠った目をした

 

 

太一「こんなものは……夢でしかないんだ」

 

 

そう言い放った瞬間

空間にヒビが入った

 

 

太一「……前までの俺だったら

   ずっとこの夢にしがみついてたかも

   しれない。だけど俺には

   俺を支えてくれるたくさんの仲間が出来た

   ヤマト、光子郎、空、ミミちゃん

   丈、タケル、ヒカリ、アグモン達

   なのは、ユーノ、アルフ、クロノ

   クリス、アリシア

   そして家族のはやて、シグナム、シャマル

   ヴィータ、ザフィーラ……そして

   俺がこの世で一番愛おしい存在…

   フェイト!」

 

 

空間のヒビは更に広がる

 

 

太一「あいつらがいるから俺は

   どんな困難にも立ち向かえる!

   例え現実がどれだけ残酷で

   理不尽だとしても…俺は進み続ける!」

 

 

太一が力強く言うと

とうとう空間が崩れ去った

この場には闇だけが残った

太一は闇の中に一点の光を見つけ

駆け出した

 

 

 

そしてはやては

 

 

はやて「私が……欲しかった幸せ……」

 

「健康な身体……愛する者達と

 ずっと続いていく暮らし

 眠ってください。そうすれば

 夢の中であなたはずっと

 そんな世界にいられます」

 

はやて「…せやけど

    それはただの夢や」

 

 

はやては首を横に振り

そう言い放った

 

 

はやて「私は……こんなん望んでない

    あなたも同じはずや…違うんか?」

 

「…私の感情は、騎士達の心と深くリンクしています

 だから騎士達と同じように、私もあなたを

 愛おしく思います。だからこそ

 あなたを殺してしまう自分自身が許せない……

 自分でもどうにもならない力の暴走

 あなたを浸食することも

 暴走してあなたを喰らい尽くしてしまう事も

 止められない……」

 

はやて「…覚醒の時に、今までの事

    少しわかったんよ

    望むように生きられへん悲しさ

    私にも少しはわかる!

    シグナム達と同じや!

    ずっと悲しい思いも

    寂しい思いもしてきた……」

 

「…………」

 

はやて「せやけど、忘れたらあかん

    あなたのマスターは今は私や

    マスターの言うことは

    ちゃんと聞かなあかん」

 

 

はやては管制人格の頬に手を添える

 

 

はやて「…名前をあげる

    もう闇の書とか、呪いの魔導書とか

    言わせへん…私が呼ばせへん!」

 

 

はやての言葉を聞き、管制人格の瞳から

涙が溢れる

 

 

はやて「私は管理者や。私にはそれが出来る」

 

「…無理です。自動防御プログラムが

 止まりません……外部で魔導師と

 デジタル生命体が戦っていますが

 いずれは……」

 

「諦めんなよ」

 

「えっ?」

 

 

二人が振り向くとそこには

ウォーグレイフォームの太一がいた

 

 

太一「諦めたらそこで何もかも終わりだ

   戦いも、そんでサッカーもな!」

 

はやて「太一兄!?」

 

「なぜ……君がここに?」

 

 

二人は驚いていた

太一は膝を落とし

管制人格に目線を合わせる

 

 

太一「…ありがとな」

 

「え……?」

 

太一「お前が見せてくれた夢

   最高の夢だった

   一瞬、あのままでもいいなって思った

   だけど、あれは夢でしかないんだよ

   夢はいつかは終わるもの…だからこそ

   夢は愛おしくて儚いものなんだ」

 

「…君は強いな」

 

太一「そんなことはないさ

   俺がどんな困難にも立ち向かえたのは

   仲間達がいたからだ

   お前にもいるだろ?シグナム達…

   そしてはやてっていう頼れる奴らが…

   そんで俺たちもいる

   俺たちが力を合わせれば…

   出来ないことは、ありはしない!」

 

「たい……ち……」

 

 

管制人格の頬には涙が流れていた

 

 

太一「はやて、頼んだぜ

   夜天の魔導書を……救ってやれ!」

 

はやて「うん……止まって」

 

 

はやてが静かに…そして強く願った

 

 

 

 

 

そして外では

闇の書の動きが止まっていた

 

 

光子郎「動きが……止まった?」

 

はやて(外の方!こちら……そこの子の保護者

    八神はやてです)

 

太一(そんでもって、その保護者の従兄

   八神太一だ)

 

「「太一(さん)!?はやて(ちゃん)!?」」

 

光子郎「二人とも!無事だったんですね!」

 

 

なのはとフェイトが驚き

光子郎が歓喜の声をあげる

ヤマトは待たせやがってと言わんばかりの

笑みを浮かべた

 

 

はやて(えっ?光子郎さん!?

    なのはちゃんにフェイトちゃん!?

    ほんまに!?)

 

ヤマト「俺と空達もいる

    はやて!そっちから

    なんとか出来ないか?」

 

はやて(ヤマトさんも!?まあええわ

    それよりその子止めてくれる?

    魔導書本体からはコントロールを

    切り離したんやけど

    その子を放ってると管理者権限が

    使えへん!今そっちに出てるのは

    自動行動のプログラムだけやから!)

 

光子郎「つまり……何でもいいから

    強力な魔法を放てばいいのか……」

 

 

光子郎はなのはと

ヘラクルカブテリモンの方を向く

 

 

光子郎「なのは!ヘラクルカブテリモン!

    一緒に強力な魔法を放とう!

    今の僕達が放てる

    強力な魔法を!」

 

なのは「…うん!」

 

ヘラクルカブテリモン「任せときや!」

 

 

なのははレイジングハートを構える

 

 

なのは「エクセリオンバスター!

    バレル展開!中距離砲撃モード!」

 

 

レイジングハートの石突側が伸び

6枚の光の翼が現れた

切っ先に魔力が集中し

衝撃波が放たれた

その衝撃波が闇の書に当たり

不可視のバインドが闇の書を拘束した

 

 

 

 

そして、太一とはやては…

 

 

はやて「夜天の主の名において

    汝に新たなる名を送る…

    強く支える者、幸運の風

    祝福のエール………

    リインフォース」

 

 

そして、暗闇は、光に変わった

 

 

 

 

なのは「エクセリオンバスター!

    フォースバースト!

    ブレイク……シューーーート!!!!」

 

「「ギガ……ブラスターーー!!!!」」

 

 

2つの強力な必殺技は

闇の書を飲み込んだ

 

 

 

「新名称、リインフォース認識

 管理者権限が使用可能になります」

 

はやて「うん」

 

リインフォース「ですが防御プログラムの

        暴走は止まりません

        管理から切り離された膨大な力は

        じきに暴れだします」

 

太一「それを俺達でなんとかするんだろ?」

 

はやて「行こうか…リインフォース」

 

リインフォース「はい、我が主」

 

 

はやては目の前に現れた

夜天の魔導書を抱き締める

 

外では太一とはやてがいる白い光と

暴走した黒い渦の防御プログラムに

分かれていた

 

 

はやて「管理者権限発動」

 

リインフォース「防衛プログラムの進行に

        割り込みをかけました

        数分程度ですが

        暴走開始の遅延が出来ます」

 

太一「数分もあれば十分だ!」

 

 

そして、はやての周りに

4つのリンカーコアが浮かび上がる

 

 

はやて「リンカーコア送還

    守護騎士システム、破損修復」

 

 

そして、守護騎士達が消えたビルの屋上に

4つの魔法陣が浮かび上がり

守護騎士達が姿を現した

 

 

はやて「おいで……私の騎士達」

 

 

はやての言葉と共に太一とはやてを

包んでいた光が破裂するような

光を放った

ヤマト達はあまりの光の大きさに

目を閉じる

 

そして目を開けるとはやての周りに

守護騎士達が集まっていた

 

 

ヤマト「シグナム!」

 

タケル「ヴィータちゃん!」

 

丈「シャマルさん!」

 

メタルガルルモン「ザフィーラ!」

 

 

 

 

 

シグナム「我ら、夜天の主の元に

     集いし騎士」

 

シャマル「主ある限り、我らの魂

     尽きる事なし」

 

ザフィーラ「この身に命ある限り

      我らは御身の元にあり」

 

ヴィータ「我らの主、夜天の王

        八神はやての名の元に」

 

 

守護騎士達は言葉を紡いだ

 

 

はやて「リインフォース

    私の杖と甲冑を」

 

リインフォース「はい」

 

 

はやては目の前に現れた杖を掴んだ

その時、太一とはやてを包んでいた光は

砕け散った

光が消えたことで太一とはやての姿がが

しっかり見えるようになった

 

 

フェイト「太一!」

 

ヤマト「はやて!」

 

 

フェイトとヤマトは歓喜が混じった声で

二人の名を呼んだ

それに太一は笑顔で、はやては微笑みで答えた

 

 

太一「はやて!」

 

はやて「うん!……夜天の光よ

    我が手に集え!祝福の風

    リインフォース!セットアップ!!」

 

 

はやての杖から黒と白の光が放たれる

光が収まるとはやては

バリアジャケットを纏い、髪は銀髪になり

背中に漆黒の翼を生やしていた

 

 

それをみて、太一は笑みを浮かべた……




次回、遂に最終決戦!


そして、太一とヤマトが
新たなる力を手にする!


お楽しみに!
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