デジモンリリカルアドベンチャー   作:のぞむ

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絶体絶命に陥った大輔達
その時、誠実を受け継ぐ者達が現れる


デジモンリリカルアドベンチャー始まります


今、冒険と魔法のゲートが開く


誠実な気持ち

大輔達はデジタルワールドにある油田に来ていた

この油田からデジメンタルとリングの反応があり

大輔達はそれを頼りにここまで来ていた

ちなみに今回はフェイト、アリシア、アリサが

居残りをしていた

 

 

大輔「この海底油田のどこかにあるんだな」

 

伊織「きっと僕のだ!」

 

アルマジモン「そうだギャ!」

 

伊織「どっちが先に着くか競走だ!」

 

アルマジモン「負けないだギャ!」

 

 

伊織は興奮気味になり、アルマジモンと一緒に

駆け出していく

 

 

京「もう、焦っちゃって」

 

ティアナ「あんなにはしゃいでる伊織

     初めて見たかも…」

 

 

一行は建物の中に入っていく

その瞬間、突如として地響きが起きた

大輔達は窓の外を見る

そこにはメガシードラモンが建物を

壊そうとしている光景が見えてしまった

メガシードラモンにはイービルスパイラルが

つけられていた。そしてついに建物にヒビが入り

水が浸水してきた

 

 

大輔「うわぁあ!?浸水だ!」

 

はやて「あかん!どうすんねん!?」

 

ブイモン「大輔、これ何?

     非常用シャッターって書いてあるけど…」

 

大輔「非常用…それだ!それを押せ!」

 

 

大輔がそう言い、ブイモンは

非常用シャッターのボタンを押す

すると天井のシャッターが閉じていき

浸水を防ぐ事が出来た

 

 

なのは「た、助かったぁ…!」

 

テイルモン「…でもどうする?

      もう上には戻れない

      つまり私達は

      ここに閉じ込められてしまった…」

 

すずか「それじゃあ…ここの空気がなくなったら

    私達……」

 

 

すずかの言葉を聞き、一行は俯いてしまう

そんな中、伊織は膝を抱え込んでいた

伊織は自分が先走り、このような事態になった事で

自分を責めていた

 

 

伊織「僕のせいなんだ…僕のせい…」

 

アルマジモン「伊織のせいって何がだギャ?」

 

伊織「そんなこともわからないの!?

   僕が罠かどうかも確かめずに

   中に入ったのがいけなかったんだ!」

 

アルマジモン「それは違うだギャ

       たまたま伊織が

       一番先だっただけだギャ」

 

ティアナ「そうよ…別にあんたが悪い訳じゃないわ

     だから自分を責めないで…」

 

伊織「違う!僕のせいなんだ!」

 

 

アルマジモンとティアナが伊織を慰めようとするが

伊織は聞く耳を持とうとしない

 

 

パタモン「ねぇみんな!あれ何かな?」

 

Bテイルモン「これは…緊急脱出用ポッドみたいよ」

 

大輔「やった!助かったぜ!」

 

なのは「でも、1人しか乗れないみたいなの…」

 

はやて「それに少しサイズも小さいで…

    一体誰が行くんや?」

 

 

誰が行くか考えているとヒカリが提案してくる

 

 

ヒカリ「伊織くんがいいと思う!」

 

京「賛成!私もそう思う!」

 

タケル「僕も!」

 

なのは「私も!」

 

すずか「私も伊織くんでいいと思うよ」

 

はやて「私も賛成や!」

 

ティアナ「私も構わないわ」

 

伊織「えっ!?」

 

 

伊織は戸惑いの声を漏らす

 

 

すずか「大輔くんは?」

 

ヒカリ「もちろんよね?」

 

大輔「俺もすずかとヒカリちゃんに賛成!」

 

ティアナ「さあ伊織

     脱出用ポッドに乗って!」

 

伊織「な、なんで僕なんです!?

   僕がちっちゃいから?だったら嫌です!」

 

大輔「なにぃ!?嫌だ!?俺たちのせっかくの気持ち

   受け取れねぇって言うのかよ!?」

 

伊織「ええ!受け取れません!」

 

大輔「ごちゃごちゃ言わずに受け取れ!」

 

伊織「だから嫌です!」

 

すずか「だ、ダメだよ2人とも!

    今は言い争ってる場合じゃないんだよ!」

 

 

言い争う大輔と伊織をすずかが宥める

 

 

京「ねぇ!提案があるの

  恨みっこ無しでくじ引きにしない?」

 

 

京がそう提案してくる

 

 

はやて「それいい考えや!

    伊織くんもいいやろ?」

 

伊織「え、ええ……」

 

 

しばらくして京は作ったくじを

全員の前に差し出す

 

 

タケル「それじゃあ最初は伊織くんから!」

 

伊織「ぼ、僕から?」

 

アルマジモン「さあ!引くだギャ!」

 

伊織「……わかりました」

 

 

伊織は言われるがままにくじを引く

伊織が引いたくじは先っぽが赤くなっていた

 

 

京「凄い伊織!」

 

ヒカリ「最初から当たりくじを引くなんて!」

 

アルマジモン「やっぱり

       そういう運命だったんだギャ!」

 

 

バシンッ!

 

 

伊織はいきなり京の手を叩く

その拍子で京が持っていたくじの束が

地面に落ちてしまう

それらはすべて先が赤くなっていた

 

 

京「なにすんの!?」

 

伊織「イカサマじゃないか!」

 

京「そりゃ、イカサマはイカサマだけど…」

 

伊織「ずるいよ!」

 

京「だって仕方ないじゃない…」

 

ティアナ「そうよ!伊織が強情だから

     こうするしかなかったのよ!」

 

大輔「へえ、よく考えたなぁ…」

 

ブイモン「俺とか当たったら

     どうしようかと思ってた」

 

リボルモン「お前ら…まさか気づいてなかったのか?」

 

大輔「みんな気づいてたのか?」

 

ヒカリ「常識でしょ…」

 

 

ヒカリの言葉に大輔とブイモンは項垂れる

すずかは大輔達を慰めるように

大輔達の背中に手をおく

 

 

伊織「とにかく僕は行かない!」

 

京「…大輔!」

 

ヒカリ「タケルくん!」 

 

大輔、タケル「「はーい!」」

 

 

大輔とタケルは伊織の脇をガッチリ固め

脱出用ポッドに運ぶ

 

 

伊織「放せ!放せええええー!!!!」

 

 

伊織は抵抗するがあっという間に

脱出用ポッドに入れられてしまう

 

 

ヒカリ「伊織くん、あっちに戻ったら

    この事を丈さんに伝えてね

    この状況から私達を助けられるとしたら

    イッカクモンしかいないから!

    フェイトちゃん達には事情を話して

    そのまま待機してもらってて!」

 

ティアナ「伊織…信じてるからね」

 

 

ティアナは笑みを浮かべながらそう言った

 

 

京「今よ!メガシードラモンが離れていったわ!」

 

大輔「よし!」

 

 

京の合図で大輔が脱出ボタンを押す

伊織は外へと脱出した

 

 

 

それからしばらく経ち

 

 

大輔は手すりに軽く頭をぶつけていた

 

 

京「……ちょっと

  やめてくんない?それ

  耳障りなの!」

 

大輔「……あのさ

   それやめてくんない?貧乏ゆすり

   目障りなの!」

 

 

大輔の言ってる通り京は足で音を立てていた

 

 

京「好きでやってるんじゃないわよ!」

 

ティアナ「大輔さん!京さん!

     喧嘩しないでください!」

 

アルマジモン「みんな、イライラしたらいかんて!」

 

大輔「してねぇよ!」

 

アルマジモン「本当キャ?」

 

京「本当よ!」

 

アルマジモン「ならええがや

       なあ、みんなして気分転換に

       しりとり合戦でもせんキャ?」

 

すずか「…ごめんね

    今はそんな気分じゃないの」

 

ヒカリ「私も…」

 

ホークモン「…どうして君はこんな状況下で

      そんな思考が出来るんです?」

 

アルマジモン「そりゃあ伊織を信じとるからだがや」

 

ティアナ「私だって、伊織を信じてる」

 

はやて「せやけど…いずれここの空気もなくなるで

    そうしたら……」

 

 

はやての言葉で全員が沈んだ気持ちになってしまう

 

 

カツン!カツン!

 

 

すると階段の下から音が聞こえてきた

大輔は階段を降りる

そこではタケルがツルハシで地面を掘っていた

 

 

なのは「タケルくん、何してるの?」

 

タケル「…デジメンタルとリング

    どうもこの下にあるみたい」

 

大輔「こんな時にデジメンタルとリングはねぇだろ!」

 

タケル「そうだね…そうだけど

    何もせずに待ってるだけじゃ

    時間がもったいないじゃない?」

 

はやて「タケルくんの言う通りやな!

    私達も手伝うで!」

 

なのは「私も手伝うの!」

 

 

こうして全員が地面を掘り出した

しばらくしてデジメンタルとリングが姿を現した

デジメンタルとリングには誠実の紋章が

刻まれていた。一同はデジメンタルを持ち上げようとし

リングにも触れるが、デジメンタルは持ち上がらず

リングは触ろうとしても弾かれてしまう

 

 

なのは「うーん!…持ち上がらない…」

 

タケル「じゃあデジメンタルは伊織くんのだ!」

 

すずか「でも…リングは誰のなんだろう?」

 

ヒカリ「…なのはちゃん

    まだリングには触れてなかったよね?

    もしかして…」

 

なのは「…でも私

    誠実ってよくわからないの」

 

タケル「なのはちゃん

    ダメ元で触ってみてよ」

 

大輔「そうだ!俺だって

   友情とかよくわからなかったのに

   友情のデジメンタルを手に入れられたんだぜ?

   やってみろよ」

 

なのは「タケルくん…大輔くん…

    うん、やってみるよ!」

 

 

なのはは意を決してリングに手を近づける

そして結果は……

 

 

なのは「………触れた!」

 

 

触ることが出来た

そして誠実のリングから光が放たれ

そこから小悪魔のような見た目のデジモンが現れた

 

 

なのは「えっと……あなたが私のパートナー…?」

 

「そうだよ!僕インプモン!

 君をずっと待ってたんだ!

 よろしくね!」

 

なのは「よ、よろしくね!

    私なのは

    高町なのはだよ!(可愛い…!)」

 

インプモン「よろしくねなのは!」

 

 

なのはとインプモンは互いに自己紹介をした

 

 

京「…ま、まさか…錯覚?」

 

 

京が窓の外を見ながらそう呟く

全員が京に釣られて窓の外を見ると

黒い影が近づいているのが見えた

 

 

『イッカクモン!』

 

 

影の正体はイッカクモンであった

大輔達は歓喜の声をあげたが

そばにいたメガシードラモンが

イッカクモンに体当たりをする

イッカクモンも負けじと反撃するが

完全体相手に苦戦する一方だった

 

 

すると天井から滝のように水が降ってくる

 

 

大輔「な、なんだぁ!?どうしたんだ!?」

 

 

大輔達は顔を見上げる

クジラの姿をしたデジモン

ホエーモンが壁を突き破っていた

ホエーモンが口を開けると中から

丈と伊織が出てきた

 

 

丈「みんな!助けに来たぞ!」

 

伊織「早くホエーモンの口の中に入ってください!」

 

ティアナ「伊織!」

 

アルマジモン「ほら、俺の言った通りだったギャ!」

 

大輔「まったくだぜ!伊織様々だ!」

 

なのは「丈さん!私、丈さんの誠実の紋章

    受け継いだの!」

 

 

なのはは嬉しそうに誠実のリングと

パートナーのインプモンを見せる

 

 

丈「確かにそれは誠実の紋章だ!

  凄いよなのはくん!」

 

はやて「リングだけじゃないで!」

 

 

はやては地面に置いてある

誠実のデジメンタルを伊織に見せる

 

 

大輔「伊織のデジメンタルだ!」

 

伊織「僕の…デジメンタル…?」

 

丈「あれも誠実の紋章が刻まれてる!」

 

テイルモン「誠実って

      伊織にピッタリよね」

 

伊織「…そんなことないよ」

 

丈「…伊織くんにピッタリだと思うけどな?」

 

大輔「さあ!早く降りてこい!」

 

伊織「い、嫌です!みんながこうなったのも

   そのデジメンタルのせいなんだ!

   そんなデジメンタルなんか……

   それより早くここを脱出しましょう!」

 

大輔「ああするさ!

   このデジメンタルを手に入れたらな!」

 

伊織「だから!いらないんですって!」

 

ティアナ「いい加減にしてよ伊織!!」

 

伊織「!?」

 

 

ティアナがそう叫び

伊織は一瞬怯んでしまう

 

 

ティアナ「あんたわかってんの!?このデジメンタルは

     あんたのためにみんなで掘ったのよ!

     みんなの頑張りを無駄にする事になるのよ!

     それでいいの!?」

 

伊織「ティアナ…さん」

 

丈「そうだ!このまま誠実の紋章を

  海の藻屑にしてたまるかよ!

  伊織くん!一緒に来てくれ!」

 

 

丈は伊織の手を取り、下に降りて

デジメンタルの元に行く

 

 

丈「さあ!持ち上げてみるんだ」

 

大輔「持ち上げろったら!」

 

伊織「無理だよ…持ち上げられないよ」

 

タケル「そんなこと

    やってみないとわからないじゃない?」

 

伊織「だって…僕のせいで

   みんなが危ない目に合ったし…」

 

大輔「えっ?そうだっけ?」

 

ブイモン「そう言われたら

     シャッター閉じた俺たちだって…」

 

はやて「誰も悪くあらへんって!」

 

 

大輔達がフォローするが

伊織には伝わらず目に涙を溜めていった

 

 

伊織「それに僕、嘘ついちゃったの

   嘘だけはいけないって…

   お祖父様に言われたのに…

   だから!僕には誠実のデジメンタルを

   持つ資格なんて……ッ!」

 

 

伊織はぼろぼろと涙を流す

丈は伊織の肩に優しく触れる

 

 

丈「…嘘にはね、ついていい嘘と

  悪い嘘があるんだよ」

 

伊織「え……?」

 

丈「人を傷つける嘘と

  人を助けるためにつく嘘」

 

アルマジモン「嘘も方便と言うだギャ」

 

伊織「でも…」

 

丈「なんだったらさ、帰ってから

  僕が伊織くんのお祖父さんに

  事情を説明する。少なくとも僕は

  君の嘘で傷ついてないし

  逆に君が嘘をつかなかったら

  どんなことになってたか……」

 

伊織「丈さん……」

 

ティアナ「…丈さんの言う通りよ

     私も一緒にお祖父さんに説明するから」

 

伊織「ティアナさん……」

 

 

伊織は涙を拭うと丈を見据える

 

 

丈「わかってくれたね?」

 

伊織「…はい!」

 

ティアナ「伊織、持ち上げて!」

 

 

伊織はデジメンタルを持ち上げようとする

そして難なく持ち上げることが出来た

 

 

なのは「やっぱり伊織くんのだったの!」

 

アルマジモン「伊織!アーマー進化だギャ!」

 

伊織「デジメンタルアップ!!」

 

 

伊織がデジメンタルを抱えると

アルマジモンが光に包まれる

 

 

サブマリモン「アルマジモンアーマー進化!

       渦巻く誠実!サブマリモン!!」

 

 

アルマジモンは潜水艦の様な姿をした

サブマリモンにアーマー進化した

伊織はサブマリモンの中に入る

 

 

大輔「おお!さすが誠実

   カッコいい!」

 

ブイモン「これってきっと海のデジモンだよ!」

 

丈「さあ!急いでここから離れるんだ!」

 

 

丈がそう言うと大輔達はホエーモンの口の中に入る

そして伊織とサブマリモンは深海に進み

イッカクモンと共にメガシードラモンと対峙する

 

 

そして地上に戻ることができ

一行はホエーモンの体内から出る

すると先程より大人しくなった

メガシードラモンが現れる

 

 

すずか「大人しくなってる…!」

 

 

メガシードラモンには先程つけられていた

イービルスパイラルがなかった

 

 

ティアナ「伊織が!」

 

大輔「サブマリモンが!」

 

丈「イッカクモンが!」

 

『やってくれた!』

 

 

全員が歓喜の声をあげる

 

 

そして陸に上がった大輔達

なのははふとインプモンの方を見る

 

 

なのは「そういえば

    インプモンってどんなデジモンに

    進化するの?」

 

インプモン「僕が進化したデジモン…

      ちょっとだけ進化しようかな」

 

なのは「それじゃあよろしくね!」

 

 

なのははD-3とリングを掲げると

インプモンは光に包まれる

 

 

ウィザーモン「インプモン進化!ウィザーモン!!」

 

 

インプモンは魔法使いの様な姿をしたデジモン

ウィザーモンに進化した

 

 

ウィザーモン「これが僕が進化した姿だよ!

       どうなのは?」

 

なのは「うん!魔法使いみたいで

    カッコいいよ!」

 

ウィザーモン「やったぁー!

       なのはに誉められたぁー!」

 

 

ウィザーモンは嬉しそうにはしゃぐ

一方タケル、ヒカリ、丈、それぞれのパートナーは

驚いた表情をしていた

 

 

大輔「どうしたんだ?」

 

ヒカリ「…えっと、昔私とテイルモンの友達に

    ウィザーモンがいたから驚いただけよ」

 

テイルモン「でも、あのウィザーモンじゃないわ

      それに友人のウィザーモンには

      もう会えないし……」

 

 

テイルモンは少し沈んだ表情をする

大輔はこれ以上それに降れてはいけない気がし

問い詰めることはしなかった

 

 

そしてしばらく経ち

太一達選ばれし子ども達にとって

特別な日がやってくる……




『パートナーデジモン紹介コーナー』


インプモン

成長期

パートナー:高町なのは

CV:島崎信長


今回も一応中の人ネタを狙ってますが
割と最近のネタだから知名度が気になります…

次回はお台場メモリアル!
はたして何が起きるのか…
お楽しみに!
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